人事や経理、生産、販売などバックオフィス業務に必要な機能を1つのシステム上に統合できるERP。
会計システムや人事システムなどの連携部分を電子化することで、自動処理を可能にしてくれるのが大きな特徴です。転記作業やデータ加工が不要になり、バックオフィス業務の大幅な効率化につながります。
本記事ではERP導入のメリットや導入事例を詳しく解説しています。ERPの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ERP導入の7つのメリット
ERPを導入するメリットには、以下の7点が挙げられます。
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経営判断が的確に下せる
ERPで社内のデータを一元管理することで、適切な判断がしやすくなるのが大きなメリットです。企業全体の情報を可視化すれば、最新の情報を踏まえた客観的な判断が可能になります。
顧客データや売上など、企業では部署ごとにさまざまな情報が管理されているのが一般的です。これらの情報を統合すれば、知りたい情報をリアルタイムでチェックできます。
ERPの中には、分析機能を備えたものも数多く存在するため、現在の経営状況が客観的に把握できるのが便利です。情報の見落としを防げるのも、判断ミスをしにくくなる理由といえます。
経営スピードが向上する
経営状況の見える化が実現すれば、膨大な情報の中から必要な情報だけを素早く確認できます。スピーディーな意思決定につながるでしょう。
ERPを導入していない企業の場合、必要な情報が手に入るまでには、ある程度の時間がかかるものです。特定の部署が情報を見付け出し、資料を作成する工程も含めると、経営陣に届くまでには長い時間が必要です。
重要な意思決定のためには、客観的な情報と、十分な検討時間が求められます。ERPを利用すれば、分析にかかる時間も短縮できるため、企業の経営がスムーズに進められるでしょう。
部署間をまたいだデータの活用ができる
ERPで社内のデータを一元化すれば、異なる部署が持つデータを閲覧できるようになります。情報へのアクセスが容易になるため、業務の効率アップに期待できるのもポイントです。
うまく情報共有ができていない企業では、異なる部署に同じデータが保管されているケースも珍しくありません。データの重複を防止できるだけでなく、必要な情報を入手しやすくなるのがメリットです。
またERPを利用することで、常に最新の情報を閲覧できるようになります。特定の部署が情報を更新すれば、社内のデータ全てが更新されるため、報告や入力などの業務が短縮できます。
本来の業務に集中できる
ERPにより定型業務を自動化できるため、従業員の作業負担が軽減されます。情報の検索や、他部署との連絡に時間を割く必要がなくなり、本来の業務にリソースを集中することが可能です。
部署や業務ごとに異なるシステムを使っている企業の場合、データを更新する度に入力作業が発生します。ERPを活用すれば、入力したデータが自動的に更新されるため、こうした事務作業を自動化できるのです。
社内のデータが連携されていないと、必要な情報を検索したり、情報を持っている部署に連絡したりと、アクセスに時間がかかります。素早く情報を共有できるのはもちろん、入力ミスが防げるのもERPを使うメリットです。
セキュリティの強化につながる
ERPで社内の膨大な情報を一元管理するのは、セキュリティ対策としても有益な方法といえます。企業全体で1つのシステムを利用することになるため、情報の制御がしやすくなります。
情報を無闇に外部へ取り出さなくなるのもポイントです。外部システムを介してデータ共有する機会が減り、情報漏れや流出などのリスクも抑えられます。
また重要な情報に関しては、アクセス・閲覧に権限を設けるのもよい方法です。担当者がきちんと情報を監視することで、情報の持ち出しを防ぐことにもつながります。
コスト削減を実現できる
ERPで社内全体のシステムを統一することで、コストカットにつなげられるのもメリットです。
長く使っているシステムは、定期的にアップデートを行う必要があります。システムを一本化することで、初期費用や月額利用料を削減できるのがポイントです。
各システムに担当者を配置する必要もなく、管理やセキュリティにかかる人件費を抑える効果もあります。社内のデータを一元化すれば、管理コストが削減できるのは大きなメリットです。
内部統制の強化を図れる
ERPを導入し社内の情報を統合することで、一連の業務がシステム上で管理されます。納期やリソース配分などが社内全体で見える化し、内部統制が強まるのがメリットです。
受注から生産販売までのデータ管理が全てERP上で行われるため、業務の無駄や不正に気づきやすくなります。業務の透明化により、作業をする社員たちの意識向上にも有効です。
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ERPの導入事例
ERPの導入によって業務の効率化を実現した事例を2つ紹介します。
株式会社豊通シスコム
豊通シスコムは、豊田通商と豊田通商グループのIT基盤を担っている企業です。
同社は10年来運用していた基幹システムでは、会計システムと販売系システムが連携できないことに課題感を抱いていました。システムが老朽化するタイミングで「GRANDIT(グランディット)」への入れ替えに踏み切ったのだと話します。
【導入後の効果】
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株式会社カラダノート
株式会社カラダノートは生活インフラや子育て支援サービスをはじめ、家族の暮らしを支える様々なサービスを提供している企業です。
同社は老朽化した会計ソフトの入れ替えをきっかけに、「マネーフォワード クラウドERP」を導入。バックオフィス全体のクラウド化を行いました。
リモートワーク環境の整備や、IPOに対応できる内部統制を整えることを目的としていたそうです。
【導入後の効果】
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ERPを導入して業務を効率化しよう
人事や経理、生産、販売などバックオフィス業務を統合できるERP。部署間での情報共有を素早く行えるため、スムーズに業務を進められます。
新しい情報を入力すると全体のデータが自動更新され、転記やデータ加工の手間が省けるのも便利です。企業全体の情報を常に最新の状態にしておくことで、迅速な経営判断に役立ちます。経営の改善を図るなら、ERPの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
次の記事では、おすすめのERPを各製品の特徴や機能で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
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