カルテの作成・管理業務を効率化できる電子カルテは、すでに多くの医療機関に導入されています。メリットや運用時の注意点とともに、おすすめの病院向け電子カルテを紹介します。実装されている機能や、連携できるシステムなどを比較してみましょう。
病院向け電子カルテおすすめ10選
病院での利用に適した電子カルテを10製品紹介します。
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「電子カルテシステムER」カルテ2号紙と変わらぬ使いやすさ
- 280件以上の導入実績
- シンプルなUIで誰にでも使いやすい
- 介護・福祉システムとも連携できる
療養型・ケアミックス病院を中心として、280件以上の導入実績を持つ電子カルテです。シンプルな画面構成で見やすいのが特徴で、機能の呼び出しもスムーズです。ITリテラシーが低めの人でも、問題なく利用できるでしょう。
自院の診療スタイルに合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。1つの画面にほとんどの情報が集約されているので、必要な情報をすぐに確認できます。
さらに介護・福祉関連のシステムとの連携が可能です。導入に際しては、提供会社が課題や要望をヒアリングしたうえで、最適な提案をしてくれます。
「ウェブカルテ」UIや拡張性が抜群
- 既存のカルテを確認しながら入力できる
- カルテに登録したデータの同時編集が可能
- 定期処方の一括Do機能で入力時間を短縮
初めてでも直感的な操作でカルテを作成できる、中小規模の病院向け電子カルテです。新規カルテの作成はもちろん、紙のデータを電子化するのに役立つ機能が充実しています。システム上で既存のカルテの内容を確認しながら、情報を入力できます。
登録データの同時参照もできるので、医師や看護師が同じタイミングで作業しても問題ありません。一つの画面からまとめて患者への指示ができる機能により、入力時間の短縮が可能です。
また各部門システムやリハビリ支援システムとシームレスに連携できるので、病院全体の情報共有の迅速化と業務効率化を実現できます。
「Medicom-CK」マルチデバイス対応で院外でも使える
- 必要な機能をシンプルな画面に集約
- 患者の治療履歴を一画面表示
- 好みのブラウザから利用できる
中小規模の病院向け電子カルテで、直感的な使いやすさにこだわった設計です。操作画面が分かりやすく、レイアウトを崩さずに見やすい文字サイズに設定できます。また最低限のクリック数で必要な情報を確認でき、患者の治療履歴も一画面に表示可能です。
Google Chromeをはじめ、FirefoxやSafariなど、任意のブラウザから手軽に利用できるのも魅力です。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末からもアクセスできます。導入の際にはリモート操作でのサポートも受けられます。
「HOPE Cloud Chart II」大手ならではの堅牢なデータセンター
- 富士通が開発・提供しているクラウド型電子カルテ
- 高セキュリティのセンターで医療データを運用
- 病院形態に合わせてサービスを選択できる
富士通が独自のデータセンターで運用している、クラウド電子システムです。常時監視付きの強固なネットワークのもとで、電子カルテを管理できます。ユニバーサルデザインを意識した分かりやすい画面が特徴で、導入時も病院の形態に合わせてサービスを選択可能です。
さらに利用者ポータルから、電子カルテの運用状況を把握できます。現場のニーズに従って、管理画面からシステムの増強やオプションの購入も可能です。電子カルテの作成・管理のみならず、経営指標の可視化や他の病院とのベンチマークなど、病院経営に必要なソリューションも提供されています。
「セコム・ユビキタス電子カルテ」セキュリティ会社が提供する災害に強い電子カルテ
- セコムグループの技術を生かした電子カルテ
- 堅牢なデータセンターで情報を管理
- 患者一人ひとりのデータを施設間で共有可能
セコムグループの技術を生かして開発された、クラウド型の電子カルテです。同グループが独自運営している、堅牢なデータセンターで情報が管理されます。バックアップ回線も敷設されているので、災害時も問題なく使用可能です。
一人ひとりの患者データをID管理するため、手術や検査の記録を複数の医療機関で情報共有できるのが特徴です。導入時にはネットワークの構築から、具体的な運用方法の提案、利用研修に至るまで、充実したサポートを受けられます。部門間のシステム連携にも対応してもらえます。
「CLINICSカルテ」ORCA内包で業務効率化を実現
- 日本医師会の標準レセプトを内包
- 他製品との組み合わせによる業務効率化
- 経営分析機能も実装
日本医師会の標準レセプト「ORCA」を内包している、クラウド電子カルテです。
テンプレートを活用したカルテ作成機能に加えて、受付やスケジュール管理、スタッフ管理など、多くの機能が実装されています。同じ提供会社の別製品と組み合わせれば、オンラインでの予約や問診、キャッシュレス決済なども利用可能です。
さらに経営分析機能も備えており、患者の情報や病名、会計情報などをまとめて管理可能です。データに基づいた合理的な病院経営を実現できるでしょう。
「CLIUS」進化を続けるクラウド型電子カルテ
- 「ジョブカン」を提供するDONUTSの電子カルテ
- 使いやすさを追求した画面設計
- AI技術を活用したランキング表示機能
パソコンだけでなくiPadでの操作にも対応している、クラウド型電子カルテです。一般診療や訪問診療、さらにグループクリニック間での診療にも広く対応しており、直感的に使いやすい画面設計が特徴です。AI技術を使ったランキング表示機能が実装されており、頻繁に使う処方やSOAPなどをスムーズに選択できます。
提供会社の代表システムである「ジョブカン」シリーズとの連携も可能です。31日間の無料トライアル版も用意されています。
「HAYATE/NEO」オールインワンの電子カルテ
- 基本機能から部門機能、精神科機能まで幅広く対応
- 文書管理や編集機能が充実
- 導入コストや人件費、更新費用の削減が可能
操作に悩まないシンプルな画面構成と、検索性の高さが魅力のクラウド電子カルテです。
操作頻度の高い項目をカスタマイズして、入力時間を削減できます。クラウドサービスなので導入コストが低いうえに、インターネット環境があれば複数人でカルテの同時編集も可能です。
また他社のクラウドサービスだけでなく、オンプレミス製品とのデータ連携にも対応しています。既存の体制を大きく変えることなく、病院全体のDX化を実現できます。見積もりやデモ版の利用に関しては、提供会社に問い合わせが必要です。
「BrainBox 8」カスタマイズフリーでオリジナルの電子カルテを
- 画面や操作方法、コマンドまでカスタマイズ可能
- メニューセットによる一括オーダー
- 医薬品関連データベースを搭載
メイン画面のレイアウトや操作方法、メニュー構成などを自由にカスタマイズできる電子カルテです。頻繁に利用するメニューの登録や、必要項目のチェック画面も作成できます。またレントゲンや内視鏡データを保存・管理する機能もあります。
さらに医薬品関連のデータベースを搭載しており、薬の相互作用や適応病名、制限情報などの検索・確認ができるのも特徴です。システムトラブルが発生した際には、迅速なリモートメンテナンスを受けられます。データ紛失時にも、バックアップデータによる復旧が可能です。
「AI・CLINIC Vega」スタンプを押す感覚で簡単入力
- レセプト一体型の電子カルテ
- オプションでさまざまな機能を拡張
- デモ版の利用も可能
受付から診察、会計まで一貫して対応できるレセプト一体型の電子カルテです。情報のマスタ登録なしで、操作をパターン化できるのが特徴です。直感的な操作で作業時間を短縮できるでしょう。オーダー処方チェック機能により、禁忌薬剤の処方やアレルギーの確認も可能で、医療事故を未然に防止できます。
オプションで在宅機能をはじめ、クリニックの運営に役立つ機能を実装でき、各種スマートフォンアプリとも連携可能です。提供会社による訪問デモとオンラインデモが用意されているため、自院に適した方を利用しましょう。
病院で電子カルテを導入するメリット
病院をはじめ、医療機関で電子カルテを導入するメリットとして以下の点が挙げられます。業務効率化はもちろん、患者の満足度の向上にもつながるため、多くの病院が電子カルテへの切り替えを始めています。
業務効率化による経営改善
電子カルテを導入すると、カルテ作成時間の大幅な削減につながり、必要な情報をリアルタイムで得られる環境を構築できます。医師や看護師、事務職の負担軽減になるので、残業の減少とコスト削減を実現できます。
さらに紙ベースでカルテを大量保管していた病院では、カルテを電子化することで保管スペースを削減できるのもメリットです。日常業務の流れが最適化され、スタッフの生産性も向上します。
患者の満足度向上につながる
電子データとしてカルテを保管しておけば、ネットワーク上で複数の医師が手軽にカルテを参照できます。患者にとっては、かかりつけと別の医師の診察を受けた際も、同じ質のサービスを受けられるメリットがあります。
また電子カルテを通じて医師同士の連携が密になるので、提供する医療の均質化が可能です。その結果、患者満足度が向上し来院者の増加が期待できるでしょう。
病院で電子カルテを導入する際の注意点
電子カルテは多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。以下の点を意識しながら、計画的に導入を進めましょう。
患者の紙カルテを電子に移行しなければならない
新規の患者は初めから電子カルテを作成できますが、既存の患者は一人ひとりの情報を電子化する必要があります。特に患者数の多い病院は、電子カルテに移行するまでにかなりの時間を要するでしょう。一時的にせよ、事務担当者に過度な負担がかかる可能性があります。
したがって導入前に電子カルテのメリットを周知するとともに、担当者の理解を得ておく必要があります。個人経営のクリニックでは、医師自らが作業しなければならない場合もあるでしょう。できる限り紙のカルテから電子化しやすいシステムを選ぶことが重要です。
業務フローの変更が必要になる場合がある
既存の業務環境や作業フローに100%フィットするシステムは存在しません。電子カルテを日常業務に取り込むには、システムの設定や運用環境、既存業務などの変更が求められるでしょう。
現状の業務環境と親和性のある製品を選択するのは大前提です。よりスムーズに業務を進められる体制を構築するには、何を変えなければならないか慎重に判断する必要があります。いきなり大規模に導入せず、まずは特定の作業に絞って段階的に導入を進めるとよいでしょう。
病院向け電子カルテの選び方
病院向けの電子カルテを選ぶ基準としては、既存業務との整合性やシステムの使いやすさ、さらに機能の拡張性などが挙げられます。それぞれ確認しておきましょう。
自院の業務に合うか、使いやすいかをチェック
まずは導入を検討している電子カルテが、業務にマッチしているかの判断が必要です。
既存の業務フローと親和性が高くなければ、導入によって逆に業務効率が下がってしまう可能性があります。既存の業務フローとギャップがある電子カルテの場合は、導入しやすいようにカスタマイズが可能かを確認しましょう。
また多くのスタッフの利用が想定されるので、誰にとっても使いやすいシステムであることも重要です。管理画面が分かりやすいのはもちろん、頻繁に利用する機能が呼び出しやすいか、必要な情報をすぐに得られるかなど、一通りチェックする必要があります。
拡張性や他システムとの連携のしやすさをチェック
システムの拡張性や、他製品との連携のしやすさも重要です。
電子カルテの作成・管理だけではなく、受付や問診、診察後の会計までまとめて管理できれば、医院全体の業務効率を大幅に改善できるでしょう。すでに院内で運用しているシステムと連携できれば、業務体制を大きく変えずに業務の時短が可能になります。
広範囲にわたる業務を最適化するならば、レセプト一体型の電子カルテを選択するか、同じ提供会社からリリースされている関連システムの導入を検討しましょう。
いずれを選ぶにしても、情報をスムーズに共有できるかの確認は必須です。また将来的に機能やシステムを追加した際に、連携がとりやすいかのチェックも行いましょう。
病院向け電子カルテの活用で業務効率化の実現を
病院向けの電子カルテを紹介しました。電子カルテは医療機関用だけでも、非常に多くの製品やサービスが存在しています。既存業務との親和性や使いやすさ、機能の拡張性などを比較しながら業務環境に合ったものを選びましょう。
ただし完全に環境にフィットする製品は存在しないので、ある程度の業務環境の変化は想定しておかなければなりません。まずはシステムを取り入れる範囲を絞り、徐々に導入を進めるのがよいでしょう。
試行錯誤を繰り返しつつ、スタッフ全員が仕事に取り組みやすい業務体制を目指しましょう。
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