ECサイトを構築するには、ECモールへの出店やASP(SaaS)、フルスクラッチなどあわせて7つの手法があります。構築にかかる費用は、手法によって0円から数千万円まで様々です。
ECサイトを構築すれば、ECサイトからだけではなく、InstagramやTikTok、YouTubeなどさまざまなSNSと連携して販路を拡大できます。
ECサイト構築7つの手法について、初期費用や月額費用の目安、カスタマイズの自由度などを解説します。

ECサイト構築サービス選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりのサービスを最短1分で自動診断。理想のECサイト構築サービスが見つかります。
ECサイト構築の手法別費用相場
| ECサイトの構築方法 | 初期費用(目安) | 月額料金(目安) | 初年度支払総額(目安) | カスタマイズ性 | 外部連携性 |
|---|---|---|---|---|---|
| ECモール出店 | 0円~6万円 | 0円~10数万円 + 売上手数料 | 数十万円~300万円程度 | ほぼできない | モール標準の受注・在庫管理がメイン |
| インスタントEC | 0円 | 0円 + 決済手数料 | 数千円~数十万円 | テーマ選択や一部HTML/CSS | 各種SNSとの連携が可能なサービスもあり |
| ASP(SaaS) | 0円~5万円前後 | 数千円~、決済手数料 | 10万円~100万円 | テーマ編集が可能で自由度は比較的高い | APIや外部SaaSとの連携が豊富 |
| オープンソース | 数十万円 ※ 制作会社依頼時 |
サーバー費用(1万円~10万円) + 保守費用 | 100万円~600万円 | ソースコードの改変が自由。自由度が高い | 実装次第で連携性は非常に高くなる |
| クラウドEC | 300万円~1000万円超 | 十数万円~数百万円 | 500万円~2000万円 | フルスクラッチ級のカスタマイズが可能 | 基幹システムなどをはじめ幅広く連携可能 |
| ECパッケージ | 500万円~数千万円 | 20万円~30万円(保守/ライセンス費用) | 700万円~数千万円 | 独自業務フローにも対応可能 | ERPやOMSなどと連携可能 |
| フルスクラッチ | 1000万円~数億円 | 数十万円~数百万円 | 1000万円~数億円 | 制限なし | 制限なし |
※ ミツモア調べ(2026年8月時点)
※ 表内記載価格は税抜表示です
ECモール出店
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールへの出店は、より多くの人へショップを露出したい際におすすめです。
大手ECモールの初期費用等は以下の通りです。
| モール名 | 初期費用 | 月額料金 | システム利用料 | 販売手数料 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon | 100円 + 販売手数料(小口出品) 4,900円 + 販売手数料(大口出品) |
― | ― | 5~15.4% |
| 楽天市場 | ― | 25,000円~ | パソコン:3.5%~6.5% モバイル:4.0%~7.0% |
|
| Yahoo!ショッピング | 0円 | 10,000円 | ― | 2.5% |
| メルカリShops | 0円 | 0円 | ― | 10% |
※ ミツモア調べ(2026年8月時点)
※ 「―」は公式サイト記載なし
※ 記載価格は税抜表記
インスタントEC
インスタントECは、ECサイト構築の初心者でも簡単にショップを持てるつくりになっているサービスを指します。代表的なサービスはBASEやSTORESが挙げられます。
初期費用と月額料金は無料で使え、決済手数料は3.5%~5%程度の設定が多いです。
インスタントECの中には、InstagramやTikTok、YouTubeなどの各種SNSと連携できるサービスがあります。SNSを通じて販路の拡大を考えている場合は対応しているインスタントECが選択肢に入ります。
ASP(SaaS)
ASP(SaaS)はインスタントECのように手軽にECサイトを構築できます。インスタントECとの違いは、カスタマイズ性と連携性の高さが挙げられます。ASP(SaaS)で構築したECサイトは、在庫システムなどの他システムとの連携を前提としたつくりになることが多いです。
ASP(SaaS)の料金設定はサービスによって大きく異なります。おおまかな相場は以下の通りです。
| 初期費用 | 月額料金 | 決済手数料 |
|---|---|---|
| 20,000円 | 15,000円 | 3.5%前後 |
料金は利用するサービスやプランによって大きく変動します。プランはECサイトの規模に応じて選択できるようになっているので、適切なプランを選ぶことが重要です。
オープンソース
オープンソースソフトウェア(OSS)は、ライセンス料無料で利用できる点が特徴です。初期費用や月額料金はかからないものの、運用にあたってはサーバーの維持費や保守費用がかかる点に注意が必要です。
ソースコードが公開されているためカスタマイズの自由度が高いです。ソースコードの記述やサーバーの保守点検ができる、ある程度技術力があり人的資源を配置できる体力のある事業者向けの選択肢です。
クラウドEC
クラウドECは一定以上の売上があるECサイト構築に向いています。インスタントECやASP(SaaS)との違いは、主に構築するECサイトの規模感と基幹システム等を含めた外部システムとの連携性です。
開発作業が必要なため、初期費用は初期構築費用として計上されることが多いです。費用は300万円からが目安です。月額料金は10万円~20万円ほどを見込んでおきましょう。
ECパッケージ
ECパッケージはインスタントECやASP(SaaS)の手軽さと、フルスクラッチのカスタマイズ性の両方を兼ね備えたECサイト構築手法です。中規模~大規模なECサイト構築で利用されるケースが多いです。
開発工程があるため、料金は要問合せとしているサービスが多いです。支払う料金の目安は初期費用(初期開発費用)が200万円~500万円、月額料金が保守費用を含めて数十万円~数百万円です。
フルスクラッチ
フルスクラッチは特別な要件を満たすために初めて選択肢に入ります。最も自由度が高い一方で、ECサイト構築において最も費用がかかります。
初期費用は1,000万円からです。内訳は開発にかかる人件費で、ここを節約することは難しいです。開発完了後も、月々サーバーやインフラ代、保守にかかる人件費が発生し、目安は数十万円~数百万円です。
ECサイトによる年商が数十億円を超える大企業向けの選択肢です。
EC事業の年商別おすすめの構築手法と費用の目安
ECサイトを構築するときは、EC事業における年商から手法を決めるとコストとクオリティ、機能のバランスを取りやすくなります。記事内で紹介している7つの構築手法を使う大まかな目安は以下の通りです。
EC年商100万円未満:インスタントECやECモール出店でスモールスタート
初めてECサイトを持つ場合やテスト運用、副業に使う場合など、EC事業における年商が100万円未満の場合は、インスタントECやECモールへの出店がおすすめです。
2つの手法の使い分けの基準は初期費用をどれだけかけられるかです。初期費用ゼロではじめたい場合はBASEなどのインスタントEC、初期費用を工面できるのであれば、集客力に優れたモール型ECサイトへの出店がおすすめです。
また将来的にECサイトをどの程度発展させたいかによっても選択肢は異なります。ECモールへの出店は集客力に優れる一方、ブランド認知やリピート客の育成などの点で課題が残ります。ECサイトを事業の中心に据えたい場合は、ショップごとにカスタマイズができるインスタントECに軍配が上がります。
EC年商100万〜1,000万円未満:インスタントECやASPで初期費用を抑える
EC事業における年商が100万円~1,000万円未満の場合はインスタントECやASP(SaaS)でECサイト構築をしましょう。ほとんどの個人事業主や中小企業はこのラインに収まるはずです。
インスタントECやASP(SaaS)は、初期費用が廉価に設定されていることが多いです。本格的にEC事業を運営していきたいが、初期投資にかけられる資金が少ない場合の心強い味方といえます。
近年のインスタントECは外部サービスとの連携性に優れています。InstagramなどのSNSとの連携も可能なので、自社のファンやアプローチしたい顧客層が使用しているであろうSNSと連携できると、販路は大きく広がります。
EC年商1,000万〜1億円未満:ASPで売上拡大に必要な機能を整える
EC事業における年商が1,000万円を超えると、インスタントECでは機能や拡張性が足りなくなる可能性があります。この規模になったらASP(SaaS)でAPI連携はじめとした外部連携を前提としたECサイトを構築しましょう。
EC年商が1,000万円前後になりはじめたら、ECサイト単独ではなく、在庫管理システムや会計ソフトなどの基幹システムとの連携を視野に入れましょう。
EC年商1億〜5億円未満:ASPのまま拡張するか構築方法を見直す
ShopifyなどのASP(SaaS)型ECサイト構築サイトは、拡張性に優れています。そのためEC年商1億円~5億円クラスのショップ構築も可能です。ただしこの規模になってくると基幹システムや外部SaaSとの連携において物足りなさを覚える可能性が高いです。ASPのまま拡張していくか、構築方法を見直すかのどちらかを選択しましょう。
ASPのまま拡張していくメリットは、使い慣れたサービスから離れずに済むため運用側の負担が大きいことと改修に伴うECサイト閉鎖のリスクを少なくできる点です。デメリットはさらに規模が拡大した際、乗り換え時の負担が大きくなる点です。
構築方法を見直すことは、一時的には大規模改修やサイト閉鎖など、売上にも影響を及ぼすことが発生します。ただし構築方法を一新することでさらに拡張性を得るなどのメリットもあります。
EC年商5億〜10億円未満:クラウドECやECパッケージで外部システム連携に対応する
EC事業の年商が5億~10億円を超えたり、アパレルや食品、BtoB向けなど業界特化の商材を取り扱っている場合は、対応するクラウドECやECパッケージを活用してECサイトを構築しましょう。
クラウドECやECパッケージで構築するECサイトは、在庫管理システムや受発注システムといった、EC業務に欠かせない基幹システムとの連携が前提となっています。既存のシステムとの連携ができるかを含めて丁寧なヒアリングをもとに開発が進められるため、開発にかかる期間や費用は大きくなる傾向にありますが、自社の要件にマッチしたECサイトを構築してもらえます。
EC年商10億円以上:クラウドECやECパッケージと基幹システムを連携する
EC事業における年商が10億円を超える場合は、事業の中核にECサイトがあるといっても過言ではありません。この規模になると基幹システムとの連携は必須です。クラウドECやECパッケージで基幹システムと密接に連携したECサイトを構築しましょう。
ECサイトと基幹システムを連携するにあたって、基幹システム側のシステムの古さが原因で連携ができないケースがあります。その場合は基幹システムの乗り換えも必要になる点に注意してください。
EC年商50億円以上かつ特殊要件がある:フルスクラッチを検討する
EC事業の年商が50億を超え、独自の基幹システムへの連携やダイナミックプライシングへの対応など、特殊要件を満たしたECサイトを構築する場合は、フルスクラッチによるECサイト構築を検討しましょう。
ただし近年ではフルスクラッチの比率は減っており、コア部分に関しては独自開発をし、それ以外はパッケージ型やクラウドECを使うハイブリッド型が増えています。
ECサイトの運営にかかる費用の内訳
ECサイトの運営にかかる費用は構築手法によって異なります。中小企業が利用することが多い、ECモール出店、インスタントEC、ASP(SaaS)の3種類について、運用費用の内訳を解説します。
構築手法別の毎月かかる費用内訳
モール出店、インスタントEC、ASP(SaaS)の3種類の構築方法は、初期費用や月額料金、販売手数料または決済手数料がかかるケースが多いです。各手法のうち著名なサービスの初期費用などを以下にまとめました。
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 販売手数料 | 決済手数料 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon(ECモール) | ― | 4,900円(大口出品プラン) | 5%~(最低販売手数料30円) | ― |
| BASE(インスタントEC) | 0円 | 0円 | ― | 3.6% + 40円 + 3%(サービス利用料) |
| Shopify(ASP) | 0円 | 4,360円 | ― | 3.55% |
※ ミツモア調べ(2026年8月)
※ 「―」は公式サイトに記載なし
※ 記載価格は税抜表記
※ 価格は改定されることがあります。申し込み前に必ず公式サイトをご確認ください
ECサイト運営のランニングコストを把握しづらくさせる原因は「販売手数料」や「決済手数料」です。これらは販売した商品の価格に依存する費用なので、定額で目安を掲示させづらいです。販売手数料や決済手数料の目安を確認するには、取り扱っている商材の価格と想定販売数を割り出して手数料をかけることが効果的です。
ECサイト構築の費用を抑える方法
ECサイトを構築する際は、コツを抑えていないと費用が膨らんでいく傾向があります。以下2点のポイントを抑えて、安くても納得のいくECサイト構築を行いましょう。
必須要件を明確に決める
どのような規模のECサイトを構築するにせよ、大切なことはサイトの要件を明確に定めることです。ECサイトに求めることは何かを明確にしたうえで、構築サービスを選定しましょう。
たとえば個人事業主で、初めてECサイトを持つのであればデザインテンプレートの豊富さや登録できる品目数だけでなく、万が一のサポート体制にも目を向けることをおすすめします。
ある程度規模が大きくなっており、機能が充実したサービスに乗り換える場合は、ショップURLを引き続き使えるか、移行時のサービス停止時間はどの程度かなどを重点的に確認しましょう。
またECサイトそのものの機能についても着目してください。購入金額に応じたポイントシステムや会員ランク制度など、リピート購入を促す機能の有無は売上にも関わります。まずは必要そうな機能をすべて洗い出したうえで、運営上必須の機能とあればよい機能に取捨選択をしましょう。
スモールスタートや段階的改修を行う
費用を抑えてECサイトを構築するにはなるべく小さく展開し始めることをおすすめします。
ECサイトの新規構築であれば、まずは売れ筋の商品のみを並べて売れ行きを確認します。継続的に利益が出ると判断できた場合は本格的にECサイトを構築し、販路を確保しましょう。
既にあるECサイトを改修する場合は、まずはECサイト全体の改修したいポイントをすべて挙げます。それから優先順位をつけ、1つずつ弱点を改修していく段階的方法をおすすめします。
ぴったりのECサイト構築サービス選びはミツモアで

ECサイト構築サービスはサービスによって特徴や選び方もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのECサイト構築サービスが見つかります。
ぴったりのECサイト構築サービスを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なECサイト構築サービスを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも一緒に診断します。実際にかかる金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5サービス!比較・検討で最適なサービスが見つかる
最大で5つのサービスの診断結果をお届けします。検討していたサービスだけでなく、思わぬサービスとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのECサイト構築サービスがすぐに見つかります。

