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ECサイトの作り方をまとめて解説!構築方法別の開設手順も紹介!

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最終更新日: 2024年04月27日

オンラインでの販売が主流となった今、自社のECサイトを持つことは企業にとって重要な課題です。しかし、いざECサイトを作ろうと思っても、何から始めればいいのか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、ECサイトの構築方法や、その開設の流れについて解説しました。ぜひECサイト構築の参考してみてください。

ECサイトの構築方法

ECサイトには構築方法が複数あるため、作り方を一概にはいえません。そのため、はじめにECサイトの主な構築方法について解説します。

ASP型

ASPはApplication Service Providerの略称で、ソフトウェアやアプリケーションをインターネット経由で提供するサービスのことを指します。

ASP型の主なメリットとして、初期費用が安いことが挙げられます。システム開発にかかる初期費用を大幅に抑えられ、月額利用料を支払うことでECサイトの運営が可能です。また、ECサイトの構築にかかる時間が短く済み、テンプレートを使ってデザインを調整するだけで簡単にECサイトを立ち上げられます。

一方でASP型のデメリットは、カスタマイズに制限があることです。ASP型は、事業者が用意した機能の範囲内でしか、ECサイトをカスタマイズできないため、自社独自の機能を実装したい場合は、別途開発が必要になります。

オススメのケース

  • 初期費用を抑えてECサイトを始めたい
  • 自社でシステム開発や運用の負担を抱えたくない
  • 短期間でECサイトを立ち上げたい

ショッピングモール型

ショッピングモール型では自社でECサイトを構築するのではなく、モールが提供するプラットフォームを利用して、商品を販売します。

ショッピングモール型のメリットは集客力の高さです。大手ショッピングモールには多数の利用者が訪れるため、自社だけでは到達できない潜在顧客にアプローチできます。とくに、ECサイト運営の初心者にとっては、集客面で大きなアドバンテージとなります。

一方で、ショッピングモール型のデメリットとしては、売上手数料がかかることが挙げられます。モールの集客力を利用する代わりに、一定の手数料を支払う必要があります。

オススメのケース

  • モールがもつ集客力を活用したい
  • 自社ECサイトを運営する体制が整っていない
  • 売上の一部を手数料として支払っても、販売機会を増やしたい

オープンソース型

オープンソース型のECサイト構築はオープンソースソフトウェアを利用して、自社でECサイトを構築・運営する方式です。オープンソースソフトウェア自体は無料で利用できるのが特徴です。

オープンソース型の最大のメリットは、カスタマイズ性の高さです。ソースコードが公開されているため、自社の要件に合わせて自由にカスタマイズできます。もし運用上の悩みや技術的な問題などがある場合は、オープンソースコミュニティの支援を受けることができます。

デメリットにはセキュリティ対策や継続的なバージョンアップなど、システムの保守・運用に一定の工数がかかる点が挙げられます。さらにオープンソースソフトウェアは、コミュニティによって開発が進められているため、定期的にバージョンアップをおこない、セキュリティホールに対処する必要があります。

オススメのケース

  • 自社でカスタマイズの自由度を持ちたい
  • ライセンス料を抑えてECサイトを構築したい
  • オープンソースコミュニティの支援を活用したい

パッケージ型

パッケージ型のECサイト構築はECサイトを構築するための機能をあらかじめパッケージングされたものを活用する方式です。

パッケージ型には商品管理や決済ゲートウェイ連携、顧客管理などの基本的な機能が既に含まれています。そのためカスタマイズ性が比較的高く、理想的なECサイトの構築が可能です。コーディングの手間を省け、プログラミングスキルが不足していてもECサイトを構築しやすくなります。さらに、サービスプロバイダーからサポートを受けられるのも大きなメリットです。

デメリットには費用の高さが挙げられます。自由度が高くなる分、費用も上がり、初期費用で数百万円かかることも少なくありません。また、高度な要件やユニークな機能を実装する際には、カスタマイズの範囲を超える可能性があります。

オススメのケース

  • ある程度のカスタマイズ性を持ちつつ、安定した機能を利用したい
  • 自社での開発リソースが限られている
  • パッケージベンダーのサポートを活用したい

フルスクタッチ型

フルスクラッチ型では完全にゼロからECサイトを構築します。既製のテンプレートやパッケージをベースとせず、自社の要件に合わせて一から設計・開発をおこないます。

フルスクラッチ型のメリットは、ECサイトの自由度が非常に高いことです。レイアウトデザイン、機能、システム構成など、すべてをカスタマイズでき、自社のニーズを徹底的に反映することができます。

一方で、フルスクラッチ型はコスト面で割高になる傾向にあります。開発にかかる工数が膨大になるため、パッケージ型以上に費用が高くつく可能性があります。また、設計や実装、テストに時間を要するため開発期間が長くなる点は避けられません。

オススメのケース

  • 自社のビジネスモデルに完全に適合したECサイトを構築したい
  • 高度な機能や独自の要件を実現したい
  • 自社内に十分な開発リソースやノウハウがある

以下の記事では、構築方法別の費用相場について解説しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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ASP・ショッピングモール型の開設手順

ネットショッピングの一元管理

まずASPやショッピングモール型のECサイトの開設手順について解説します。

1. サービス選択・契約

ASP・ショッピングモール型のECサイトを開設する際、まずはサービス選択と契約が必要です。自社の要件に合ったサービスを選択し、料金プラン、提供機能、デザインテンプレートの種類などを比較検討したうえで、選択したAS型やショッピングモール型サービスと契約を結びます。

2. ドメイン選択

ASP型で開設する場合に限り、ドメイン選択が必要です。ドメインは、インターネット上でWebサイトのアドレスとして使用される一意の文字列であり、顧客がサイトを見つけやすくするために重要な役割を果たします。

独自ドメインを選ぶ手順は、まず希望するドメイン名を決めて、ほかの企業がそれを使っていないかを確認し、利用可能であればそのドメインを取得します。多くのASPサービスでは、ドメインの取得代行をおこなっているため、代行を活用するのもよいでしょう。

3. デザインカスタマイズ

デザインカスタマイズではデザインテンプレートを選択し、企業ロゴ、配色、レイアウトなどを自社のブランドイメージに合わせてカスタマイズします。テンプレートを活用することでゼロからデザインを作成する手間や時間を節約できます。そして、商品画像やバナー画像などを準備し、サイトに反映。文章を調整して商品説明や、企業概要、お問い合わせ先などの情報を、わかりやすく、丁寧に記載することも重要です。

4. 決済や発送手順、商品の登録

最後に、クレジットカードや銀行振込などの決済方法を選択し、設定します。商品の発送方法は自社発送か外部倉庫発送なのか、発送料をいくらかなどの設定も同時に実施。加えて、商品名、価格、在庫数、商品説明など販売する商品情報を登録し、受注処理、在庫管理、顧客管理などの運用方法を確認し、必要な準備をおこないます。

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オープンソース型の開設手順

サーバールーム

次にオープンソース型のECサイトの開設手順を解説します。

1. サービス選定

オープンソース型のECサイトを開設する際も、最初の工程はサービス選定です。自社の要件に合ったオープンソースのサービスを選択することが重要です。各サービスの特徴や機能、拡張性などを比較検討し、自社のビジネスに最適なものを選定します。

2. サーバーの用意・ソフトのダウンロード

次に選定したオープンソースのECプラットフォームを導入するためのサーバーを用意します。自社でサーバーを構築する場合と、レンタルサーバーやクラウドサービスを利用する場合があります。サーバーの用意ができたら、選定したオープンソースのECプラットフォームのソフトウェアをダウンロード。ダウンロードしたソフトウェアをサーバーにインストールし、必要な設定をおこないます。

3. 基本情報の登録

ソフトのダウンロードが完了したら、ECサイトの基本情報を登録します。管理画面にアクセスし、サイト名や販売する商品のカテゴリ、配送方法、決済方法などの情報を登録します。サイトのデザイン設定において、多くのオープンソースのECサービスではデザインテンプレートが用意されているため、自社のブランドイメージに合ったデザインを選択し、カスタマイズが可能です

4. サイトの公開

最後に、ECサイトを公開します。サイトの動作確認をおこない、問題がないことを確認したうえで、DNS設定をおこないましょう。DN設定とはインターネット上でドメイン名とそれに関連するIPアドレスを対応付けるための設定です。これにより、独自ドメインでサイトにアクセスできるようになります。サイト公開後は、商品の登録や受注処理、在庫管理、顧客対応などの運用業務をおこないます。

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パッケージ・フルスクラッチ型の開設手順

セミオーダー型開発のイメージ写真

最後にパッケージ型とフルスクラッチ型のECサイトの開設手順を解説します。

1. 要件定義

まずはじめに行うのが要件定義です。自社のビジネスモデルや販売する商品の特性、ターゲットとする顧客層などを明確にし、ECサイトに必要な機能や設計条件を洗い出します。要件定義の際は、関連部署の意見を取り入れながら、詳細な要件リストを作成します。

2. サービス選定

次に要件定義に基づいてサービスを選定します。パッケージ型やフルスクラッチ型においてはサービス選定を要件定義の後におこなうことにより、構築に必要な技術やリソースを正確に把握し、適切なサービスを選択することができます。

パッケージ型の場合は、要件に合ったパッケージソフトウェアを選定。フルスクラッチ型の場合は、要件を満たすシステムを一から構築するため、開発言語やフレームワーク、開発手法などを選定します。サービス選定の際は、予算や開発期間、将来の拡張性なども考慮するとより良いでしょう。

3. 設計

サービス選定が完了したら、設計フェーズに入ります。要件定義で洗い出した機能や条件をもとに、システムの詳細設計をおこないます。画面遷移図やワイヤーフレーム、データベース設計、APIの設計などをおこない、システムの全体像を明確にしましょう。設計フェーズではユーザビリティや保守性、拡張性なども考慮しながら、綿密に設計することが重要です。

4. 開発とテスト

最後の工程は開発とテストです。設計書にもとづいて、実際にシステムの開発をおこないます。パッケージ型の場合は、パッケージソフトウェアをカスタマイズし、必要な機能を追加。フルスクラッチ型の場合は、一からシステムを構築します。開発と並行して、テストを実施します。単体テストや結合テスト、システムテストなどを実施し、システムの品質を確保しましょう。

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まとめ

ECサイトの主な5種類の作り方を開設手順も踏まえながら解説していきました。

構築方法についてはオススメのケースをもとに自社にあうものを選択することが重要です。合わせて開設手順を確認することでECサイト開設の流れを前もって確認することも大事です。自社に適した構築方法を選択し、効果的なECサイトを運営することで、ビジネスの成長と成功を実現することができるでしょう。

以下の記事では、おすすめのECサイト構築サービスを取り上げ、それぞれの特徴や機能を比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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