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RDBの特徴とメリット!管理システムやNoSQLについて解説

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最終更新日: 2022年10月28日

RDBはさまざまなデータを表として管理し、表同士の関係を定義することで複雑なデータでも管理できます。多くの企業がRDBを活用しているので、基本的な部分を理解することで、データベースへの理解を深めましょう。RDBの主な特徴を解説します。

RDB(リレーショナルデータベース)とは?

データベースサーバー室

RDB(リレーショナルデータベース)は企業の基幹システムを中心に、さまざまな場面で頻繁に使われているデータベースの一種です。RDBの特徴やメリットを理解するために、まずはDB(データベース)とは何か、基本的なところを理解しておきましょう。

そもそもDB(データベース)とは何か?

DB(データベース)とは特定の範囲や条件に該当するデータを収集し、使いやすいように整形・整理した情報の集合を指します。

電子データの集まりを主に意識する人が多いでしょうが、いわゆるアナログの住所録や電話帳などもデータベースの一種と考えられます。

膨大な情報を特定のルールで使いやすいように蓄積しているので、目的のデータを簡単に検索でき、必要に応じて編集や共有ができるのがDBのメリットです。

DBの主な種類

DBの主な種類として、次のように「階層型」「ネットワーク型」「リレーショナル型」の三つがあります。

階層型はデータをツリー構造に関連付けて蓄積するタイプのデータベースで、一つの幹から枝分かれするように情報を整理するのが特徴です。企業の組織図などをイメージすると分かりやすいでしょう。

ネットワーク型はデータを「ノード」と呼ばれる要素ごとに、お互いを関連付けて蓄積するタイプのデータベースです。要素同士が網の目のように、ネットワークを構成するのが特徴といえます。

リレーショナル(RDB)型はデータをExcelの「表」のような形式で蓄積するタイプのデータベースです。表の項目に見出しを付け、それを基準にデータを追加していきます。

分かりやすく整理された形でデータを保管でき、表同士の関係を定義できるので、複雑なデータ群にも対応できるのが特徴です。

上記の中で企業のデータベースとして最もよく活用されているのが、リレーショナル型です。一言で「データベース」と表現する場合は、RDBを示す場合が多いでしょう。

RDBの特徴

RDBの特徴は上記のように、複雑なデータでも関係性を定義して、分かりやすく整理・蓄積できる点が挙げられます。

データの重複も避けられるため検索スピードが上がり、膨大な情報を蓄積したデータベースでも、目的のデータを素早く抽出・利用できます。

他のデータベース型に比べて検索スピードが速いため、企業の基幹システムや大規模な情報データベースはRDBが主流です。

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RDBとRDBMSの関係

データベースサーバー

次にRDBとRDBMS(データベース管理システム)との関係を確認しておきましょう。

RDBMSはRDBと混同されがちで、まったく同じ文脈で使われるケースも多いですが、厳密には情報を蓄積するデータベース(RDB)と、それを制御するための管理システム(RDBMS)という違いがあります。

RDBMSとは?

RDBMS(Relational Database Management System)はデータベースの管理と運用を担うシステム(ソフトウェア)です。ユーザーはRDBMSを通じてRDBから必要なデータを抽出したり、データの編集・整理を行ったりするのが一般的になっています。

よく挙げられる例として、多くの蔵書を収納する図書館をRDBとすれば、ユーザーの指示を受けてそこから必要な情報を検索・取得してくれるRDBMSは「図書館司書」のような存在といえるでしょう。

SQLによるDBの制御が可能

RDBMSはユーザーの命令を受けて、データベースから目的の情報を検索・取得してくれますが、その命令を出すのがSQLに代表されるデータベース言語です。

データの追加や並べ替え、削除などをRDBMSに対して命令をするためのもので、SQLはほとんどのRDBで使えるため、データベースを使うならば必須の言語といえるでしょう。

習得に相応の時間はかかりますが、データベースを活用したマーケティングに従事するのであれば、使いこなす必要があります。

RDBMSの代表的な製品

RDBMSはさまざまな製品・サービスがリリースされていますが、次のものが有名です。

  • Oracle Database
  • SQL Server
  • My SQL
  • PostgreSQL
  • SQLite

特に世界中で利用されているOracle Databaseや、オープンソースで利用できるMySQLなどは、データベースに詳しくなくても名前は知っている人も多いでしょう。

いずれも多くの企業のデータベースの管理に活用されていますが、それぞれ強みや特徴があるので、使用目的によって導入するシステムを選択しましょう。

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RDBの導入で得られる効果

ノートパソコンを使うビジネスマン

RDBの導入・運用にはSQLに関するものをはじめ、さまざまな知識・スキルが必要です。相応の手間はかかるものの、RDBによる情報管理には以下の利点があります。

「正規化」による効率的な管理が可能

RDBではデータの「正規化」による効率的な情報管理ができます。正規化とはデータの重複や欠落などをなくし、一貫した方針で総合的に情報を活用できるようにする処置です。

これによって他のシステムにデータを移行しやすくなり、システム同士の連携も取りやすくなります。

正規化によって余計な情報を削除してデータを整理すれば、全体の容量を削減でき、情報の修正が生じた場合の修正もスムーズになります。

SQLでスピーディーにDBを制御できる

国際標準のデータベース言語として広く利用されているSQLによって、スピーディーに情報を制御できるのもRDBのメリットといえるでしょう。

RDBには多くの製品がリリースされていますが、いずれも同じSQL構文で命令を出せます。たとえ自社にデータベースエンジニアがいなくても、SQLさえ理解していればRDBを制御できるので、専門家の力を借りなくてもデータベースの運用が可能です。

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RDBの代用として注目のNoSQLとは?

ノートパソコンとスマホとコーヒーと本

近年はRDBの代用としてNoSQLも注目されるようになってきました。RDBとNoSQLの違いも押さえておきましょう。

RDBの課題とNoSQLデータベース

RDBは効率的に情報を管理できるデータベースではありますが、大量のデータを扱う場合、どうしても処理速度が遅くなってしまうという課題があります。これに対応するために注目されるようになったのが、NoSQLデータベースです。

処理速度が速く大容量のデータベースにも問題なく対応できるほか、取り扱うデータが複雑化しても柔軟に処理できるメリットがあります。

特にビッグデータを活用してシステム開発をする場合、サーバーに負荷をかけずにスムーズに処理できるNoSQLがおすすめです。

RDBはNoSQLに取って代わられる?

NoSQLはRDBの代替として利用が広がっていますが、それでも多くの企業の基幹データベースにはRDBが利用されています。

RDBからNoSQLへとデータベースを乗り換えている企業も増えていますが、NoSQLはデータの一貫性の担保や検索性の点ではRDBに劣る面もあります。

RDBは今後NoSQLに完全に取って代わられると考える人も少なくありませんが、どのような目的でDBを運用するかによって、RDBとNoSQLを使い分けるのが現状においてはベストな選択といえるでしょう。

RDBの基本を押さえておこう

パソコンで仕事中の女性

RDBの特徴とメリット、導入によって得られる効果について基本的な部分を解説しました。RDBはリレーショナル型と呼ばれるデータベースの一種です。

データを複数の表(テーブル)として管理し、表同士の関係性を定義することで、複雑なデータでも管理できます。

近年はRDBのデメリットを解消できるNoSQLデータベースも登場していますが、いまだに基幹データベースに活用される機会も多いので、ビジネスパーソンとして基本的な特徴や管理方法は知っておきましょう。

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