近年、企業における業務効率化の取り組みの一環として、社内の問い合わせ対応をチャットボットで自動化する動きが広がっています。
リモートワークや人材不足により、時間や場所を選ばない問い合わせ業務への対応の必要性が高まりチャットボットの導入を検討する企業が増加しています。
本記事では、社内問い合わせ対応に活用できるおすすめのチャットボットを3つ分類してを紹介します。
社内問い合わせをチャットボットで活用するメリット

社内の問い合わせ対応をチャットボットで自動化することで、さまざまなメリットが期待できます。
24時間365日の自動応答を実現できる
従来の社内問い合わせ対応では、人事部や総務部などの担当者の勤務時間外の対応が課題となっていました。グローバルで事業を展開する企業や飲食店や宿泊業では、時間によってはタイムリーな問い合わせ対応が難しい状況でした。
チャットボットを導入することで、時間外対応や時差対応などの課題を解決することが可能です。24時間365日いつでも自動で応答が可能となり、従業員は必要な時にすぐに疑問を解決することができます。
夜間や休日でも社内規定や手続きについて疑問が生じた場合でも、チャットボットが即座に回答を提供することで、業務がストップすることを防ぐことが可能です。
社内問い合わせの担当者の負担を軽減できる
顧客からの問い合わせ対応において、多くの質問は比較的単純で定型的化できます。たとえば商品の配送状況確認や返品・交換の手続き方法、よくある質問への回答などは定型化しやすい項目です。
定型化しやすい問い合わせに対して、都度オペレーターが対応するのは非効率的です。チャットボットを導入することで、単純で定型的な問い合わせを自動化することができます。
実際の導入企業では、問い合わせ対応工数が導入前と比べて40%削減された事例も報告されています。担当者は、より複雑で高度な判断を要する顧客対応に注力できるようになり、サービス品質の向上にもつながります。
回答品質の均一化を実現できる
人による問い合わせ対応では、担当者の知識や経験によって回答の品質にばらつきが生じやすい傾向があります。特定の担当者に知識が集中することで、不在の際に適切な対応ができないという問題も発生します。
チャットボットを導入することで、回答品質の均一化を実現することが可能です。事前登録された情報に基づいて一貫した回答を提供するため、担当者による品質のばらつきを防ぐことができます。また社内ナレッジを一元管理することでき属人化の解消にも効果的です。
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社内問い合わせに特化したチャットボット2選
社内の問い合わせ対応に特化して開発されたチャットボットをご紹介します。
WisTalk
WisTalkは、パナソニックソリューションテクノロジーが提供する企業向けAIチャットボットです。主に社内の問い合わせ対応や社内ナレッジ共有の効率化を目的としています。
特徴は、2つのAI技術を活用している点です。パナソニック独自開発の言語認識AIで高精度な回答を実現しながら、最新の生成AIで柔軟な対話を可能にしています。事前に登録したQ&Aからの高精度な回答と、既存の社内文書から生成AIが自動で要約・回答する機能を併用できます。
導入時の負担を軽減するため、人事・総務・経理などの部門別Q&Aテンプレート1700件以上を無償提供しており、専任スタッフによる導入支援も充実しています。複数部門での利用を想定した管理機能を備え、部門追加時の追加料金も不要です。
生成AI活用で運用負荷を軽減しており、導入企業での継続利用率は95%を達成。導入企業では年間1,000時間以上の業務効率化を実現するケースも報告されています。
My-ope office
My-ope officeは、主に総務・人事部門向けの社内問い合わせ対応に特化したAIチャットボットサービスです。
大きな特徴は、シンプルで直感的な操作性を重視している点で、エンジニアがいなくても運用できるよう設計されています。24時間365日稼働し、従業員からの問い合わせに自動で対応することで、担当者の業務負荷を大幅に軽減します。
セキュリティ面では、ドメイン制御機能により社外からのアクセスを遮断できるため、上場企業や自治体にも多数導入されています。料金は従業員数や会話数に関係なく月額固定制を採用しています。
導入実績として、赤ちゃん本舗、HIS、資生堂、JR九州など多くの企業で利用されており、契約継続率は98%を達成。月間40万件のチャットに対応し、企業規模は100名から数万人規模まで幅広く対応しています。導入から運用まで専任担当者による手厚いサポート体制も特徴です。
初期投資を抑えられる社内問い合わせ対応チャットボット4選
コストパフォーマンスを重視する企業向けに、比較的低コストで導入できるチャットボットをご紹介します。
ChatPlus
ChatPlusは、AIを活用したチャットボット「ChatPlus」とFAQシステム「FAQPlus」を提供するサービスです。
月額1,500円から利用できる「ChatPlus」で、生成AIを活用して社内外の問い合わせ対応を自動化し業務効率の向上と売上アップに貢献します。
初期費用無料の「FAQPlus」で、AI検索機能によってユーザーの自己解決を促進しFAQ管理の工数を削減できます。システムの立ち上げも容易で、詳細なレポート機能も備えています。
両サービスとも継続的なアップデートを実施しており、毎月新機能の追加や改善が行われています。定期的なセミナーやイベントを開催し、最新のAIチャットボット活用方法や導入事例の紹介もおこなっています。
Zendesk
Zendeskは、AI機能を搭載した統合型カスタマーサービスです。世界10万社以上が導入している実績を持ち、2025年版のCXトレンド分析でも注目を集めています。
AIと人間を組み合わせた次世代のカスタマーサービス提供にあり、個別化された顧客体験を実現します。導入効果として、Forrester社の調査では3年間のROI(投資利益率)が286%に達し、投資回収期間は2ヶ月という結果が出ています。
メッセージング・チャット、AIによる自動応対、ヘルプセンター・FAQ、チケット管理、音声通話、分析レポートなど、包括的なカスタマーサービスツールを提供。カスタマイズも容易で、コーディング不要で業務ニーズに合わせた設定が可能です。
導入時の開発者や運用時のサポート担当者を最小限に抑えられるため、コスト効率の高いシステム構築が可能です。
MOBI BOT
MOBI BOTは、カスタマーサポートにおける定型業務の自動化でCX向上を実現する、カスタマーサポート向けのAIチャットボットサービスです。利用継続率は99%以上です。
MOBI BOTの問い合わせ管理は、直感的なGUIによるシナリオ管理と複数のAIエンジンを組み合わせた特徴を持っています。具体的には、シナリオベースでの問い合わせ管理では、状況に応じた切り替えや変更履歴の管理が可能で、緊急時の対応も素早く行えます。
AIによる管理では、IBM Watson、Azure OpenAI Service、Google DialogFlowなど複数のAIエンジンから最適なものを選択でき、独自開発のMOBI BOT CONSOLEを使って精度向上のPDCAを効率的に回すことができます。
チャットボットで対応できない問い合わせは、有人チャット「MOBI AGENT」にスムーズに引き継ぐことが可能で、対応履歴や事前ヒアリング内容も連携されます。
HiTTO
HiTTOは、マネーフォワードが提供する社内問い合わせ対応に特化したAIチャットボットサービスです。
社内のバックオフィス部門への問い合わせを自動化することで、担当者の業務効率を改善します。社内情報を一元管理し、従業員が必要な情報に素早くアクセスできる仕組みを提供します。
導入事例として、ウエルシア薬局では公開から3ヶ月で問い合わせ件数を70%削減、ロイヤルマネジメントでは回答精度85%を達成するなど具体的な成果を上げています。大手企業での導入実績も多く、三菱HCキャピタルやマネーフォワードなどで人事部門のナレッジ管理や問い合わせ対応に活用されています。
AI性能に優れた社内問い合わせ対応チャットボット4選
高度な自然言語処理や機械学習機能を備えた、AI性能の高いチャットボットをご紹介します。
PKSHA ChatAgent
PKSHA ChatAgent(旧BEDORE Conversation)は、PKSHAグループが提供するAIチャットボットサービスです。主にカスタマーサポートと社内問い合わせの自動化に特化し、金融系を中心に100社以上の導入実績があります。
自社開発のAIエンジンによる高精度な日本語対応で、ビッグデータを活用した辞書データを予め搭載しているため、少ない学習データでも高い精度を実現できます。また専門知識がなくても簡単にチューニングできるダッシュボードを提供し、FAQ管理のメンテナンスコストを従来比25%程度に抑えられます。
Office365やRPAとの連携による業務自動化が可能で、TeamsやSlackなどのビジネスチャットとも統合できます。さらにCRMや基幹システムとの連携、LINEなどのSNSプラットフォームへの展開も可能です。
KARAKURI chatbot
KARAKURI chatbotは、カラクリ株式会社が提供するAIチャットボットサービスです。直感的な管理画面による簡単な運用、導入前後の充実したサポート体制、そして他システムとの柔軟な連携性です。
サポート面では、プランニングから運用定着まで、専任スタッフが伴走型で支援を提供します。製品ラインナップとして、以下の機能を提供しています。
- 「FAQサイトとの一元管理が可能なsmartFAQ」社内のナレッジを一箇所で管理し、情報更新の手間を削減
- 「有人チャットとの連携機能を持つtalk」チャットボットで解決できない専門的な問い合わせを担当部署のスタッフに引き継ぎ
- 「システム連携やフォーム作成を可能にするskills」申請フォームの作成や社内システムとの連携により、各種手続きの自動化を実現
社内問い合わせの自動対応から人による専門的な対応まで、効率的な問い合わせ対応の仕組みを構築できます。
COTOHA Chat&FAQ
COTOHA Chat & FAQは、コンタクトセンターや社内のお問い合わせ窓口の業務効率化に特化したAIチャットボットサービスです。自然言語処理と機械学習を組み合わせた独自の意味検索エンジンにより、従業員からの問い合わせ内容を正確に理解し、適切な回答を提供します。
社内文書やマニュアルをアップロードするだけでチャットボットが自動的に回答を作成できる「ドキュメント回答プラン」により、従来のようなFAQ作成・更新作業が不要になります。
事前の複雑な設定なしでも高精度な応答が可能なため、人事部や総務部などの担当者の業務負荷を大幅に軽減できます。
Service Cloud
Service Cloudは、Einstein 1 Platformをベースにした統合型カスタマーサービスプラットフォームです。AIチャットボット、セルフサービス、クラウドテレフォニー、リモートサポートなどの顧客接点機能に加え、問い合わせ管理や業務自動化、Slackとの連携によるチーム協業機能を提供します。
Service Cloudの問い合わせ管理では、顧客からの問い合わせを時系列で一覧化し対応状況をステータス管理できます。
AIによる担当者の自動振り分けや未対応案件のアラート機能により、対応漏れを防止。過去の対応履歴をもとにしたナレッジベースから適切な回答を提案し、スピーディーな対応を実現します。各問い合わせに紐づく顧客情報を一元管理することで、より的確な対応が可能になります。
チャットボット導入で社内の業務効率化を実現しよう

社内の問い合わせ対応をチャットボットで自動化することで、業務効率化を実現できます。導入に際しては、自社の規模や業務内容、予算などを考慮しながら、最適な製品を選択するようにしましょう。
特に、24時間365日の自動応答による利便性の向上、問い合わせ担当者の負担軽減、回答品質の均一化といったメリットを活かすことで、より効率的な業務運営が可能になります。
まずは小規模な範囲から導入を始め、効果を確認しながら段階的に展開していくことをおすすめします。
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