コールセンターシステムは企業の顧客対応を効率化し、サービスの品質向上に貢献する重要なツールですが、その導入には一定の費用がかかります。コストを抑えながらも効果的なシステムを導入するためには導入形態や規模を慎重に選ぶ必要があります。
この記事ではコールセンターシステムの費用相場について、クラウド型とオンプレミス型の導入形態別、さらには規模に応じた費用を解説しつつ、費用を抑えるポイントについても紹介していきます。
【導入形態別】コールセンターシステムの費用相場
クラウド型とオンプレミス型の費用相場は以下のようになります。
導入形態 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
クラウド型 | 10万円~50万円 | 15,000円〜35,000円 |
オンプレミス型 | 100万円~1,000万円 | システム構築料の15%程度 |
クラウド型:10万円~50万円
クラウド型コールセンターシステムはインターネットを介して提供されるサービスであり、物理的な設備を自社で管理することなく、必要な機能をオンラインで利用できます。サーバーの運用やメンテナンスがクラウドサービス提供者によりおこなわれるため、システムの運用にかかる手間を省けます。
クラウド型コールセンターシステムの初期費用は一般的に10万円〜50万円程度が相場です。また、月額費用は、1席あたり15,000円〜35,000円が目安です。初期費用が無料の製品もありますが、その反面、月額費用が高く設定されていることが多いので注意しましょう。
オンプレミス型:100万円~1,000万円
オンプレミス型コールセンターシステムは、企業の自社サーバーにシステムを構築して運用する形態です。企業の特定のニーズに応じてシステムを細かく調整し、仕様の変更ができるなど、カスタマイズ性が非常に高いという特徴があります。
オンプレミス型は初期費用が比較的高額であり、初期費用相場は100万円~1,000万円程度です。サーバー本体自体の価格はおおよそ30万円程度ですが、それだけでは十分ではありません。オンプレミス型では、サーバー本体に加え、ネットワーク構築、周辺機器など多くの設備が必要となるため、これらの追加費用が大きく影響します。
さらに、運用費の相場はシステム構築料の15%程度であることが一般的です。この運用費には、システムの保守・管理費用、定期的なメンテナンス、アップデート費用などが含まれます。
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【規模別】コールセンターシステムの費用相場
規模別のコールセンターシステムの費用相場をクラウド型とオンプレミス型にわけて解説します。
小規模導入の場合
導入形態 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
クラウド型 | 30万円 | 10万円 |
オンプレミス型 | 100万円 | 2~3万円 |
小規模のコールセンターシステムを導入する場合、前提としてブース数が10席、5回線同時通話を想定しているケースを考えます。
クラウド型では最低でも40万円ほど、オンプレミス型では100万円以上必要となります。なお、パッケージ購入費用が別途発生する場合、追加費用として約10万円必要となることがあります。
大規模導入の場合
導入形態 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
クラウド型 | 240万円 | 90万円 |
オンプレミス型 | 800万円~1,000万円 | 20~30万円 |
大規模なコールセンターシステムを導入する場合では、ブース数が100席、CRMやその他システム連携、100回線同時通話を想定しているケースを考えます。この規模では、より高機能なシステムが求められ、初期費用や月額費用も大きくなります。
大規模導入の場合ではクラウド型でも導入費用が300万円を超え、オンプレミス型では1,000万円を超えることも珍しくありません。
クラウド型はオペレーター1人あたり月額料金が発生し、人数が増えるほどコストが増加する一方、オンプレミス型は規模拡大後も運用コストが安定しています。そのため、将来の規模拡大を考慮すると、オンプレミス型の方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。
コールセンターシステムの導入費用を抑えるポイント
コールセンターシステムの費用を抑えるためには、クラウド型の活用を検討したり、問い合わせ数を減らすための仕組み作りをおこなったりしましょう。また、チャットボットや代行サービスの活用もおすすめです。
クラウド型を選択する
クラウド型のコールセンターシステムは初期費用が10万円~50万円程度と、オンプレミス型の100万円~1,000万円に比べて格段に安価です。クラウド型は、インフラの設置やサーバーの管理が不要なため、初期投資を大幅に抑えることができ、月額料金も比較的低コストで運用できます。
クラウド型ではオペレーター数に応じて月額料金が発生するため、必要な席数に合わせて柔軟に規模を調整できる点もメリットです。これにより、スモールスタートが可能で、事業の成長に応じてスケールアップする際もコストをコントロールしやすくなります。
問い合わせを削減するための仕組みを構築する
コールセンターの運用費用の多くは実際に対応するオペレーターの人件費や通話料に関連しています。そのため、顧客からの問い合わせを減らすことで、システムの運用コストを効率的に抑えられます。
まず、FAQ(よくある質問)の整備やセルフサポート機能の導入が効果的です。顧客が自分で問題を解決できるように、ウェブサイトやアプリにFAQを充実させることで、簡単な問い合わせの数を減らすことができます。
さらに、顧客が自分で解決できるように、ナレッジベースを整備することも重要です。製品情報やトラブルシューティングガイド、操作手順などをが集約されたナレッジベースにより、顧客が簡単に検索して問題を解決できるようになります。
チャットボットを活用する
チャットボットは顧客からの問い合わせに対して自動的に応答するツールであり、定型的な質問や簡単なサポート対応において非常に有用です。これにより、オペレーターの負担を軽減し、問い合わせにかかるコストを削減することができます。
チャットボットは24時間365日対応が可能で、顧客が問い合わせをする時間帯に関係なくサポートを提供できます。これにより、顧客満足度を向上させつつ、コールセンターの稼働時間や人員のコストを削減することができます。さらに、一度設定すれば自動で運用できるため、長期的には運用コストを大幅に削減できます。
代行サービスの活用を検討する
コールセンターを自社で設置・運営する場合、システムの購入やスタッフの採用、教育、維持費用など、多くのコストがかかります。しかし、代行サービスを活用することで、これらのコストを大幅に削減することができます。
代行サービスとは外部の専門業者にコールセンター業務を委託するサービスです。代行サービスの活用により、初期投資を抑え、運営コストも効率的に管理することができます。さらに、外部業者は多くの場合、コールセンターの運営において豊富な経験とノウハウを持っているため、高品質なサービスを提供しながらも効率的に運営が可能です。
コールセンターシステムを導入してコスト削減と顧客対応力を強化しよう
コールセンターシステムの導入費用について、導入形態や規模別に解説していきました。
一般的にクラウド型の方が導入費用が低い一方、導入規模が非常に大きくなった場合にはオンプレミス型の方がコストパフォーマンスが高くなる可能性があります。導入費用を削減するには費用が発生する原因となる人件費や通話料を削減するためにも問い合わせを削減するための仕組みを構築する事が非常に重要となります。
コールセンターシステムを導入することで、コスト削減と顧客対応力の強化を同時に実現しましょう。
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