手作業や自己流のエクセルシートの有給管理に限界を感じていませんか?有給管理ソフトを使えば、あなたの感じる課題を解決できるかもしれません。
有給管理ソフトであれば、年間5日の有給取得義務にも対応でき、法改正にももれなく対応できるようになります。
おすすめの有給管理ソフトと選び方、お金をかけずに管理したい人向けにエクセルでの管理方法と有給管理ソフトを無料で使う方法についても解説します。
有給管理をエクセルで行う方法
有給休暇の管理はエクセルでもできます。有給管理シートの作り方と、エクセル管理をするメリットとデメリットを確認してみましょう。
有給管理シートの作り方
エクセルでも簡易的な有給管理表を作れます。手順を確認してみましょう。
- 必要項目を入力する
- 社員番号、氏名、入社日を入力する
- 勤続年数を自動計算させる
- 有休日数を自動計算させる
- 繰越日数がある場合は入力する
- 有休消化義務の残日数を計算させる
1.必要項目を入力する

エクセルの新しいファイルで、有給管理表のテンプレートを作成しましょう。管理に必要な項目は以下の通りです。
- 社員番号
- 氏名
- 入社日
- 勤続年数
- 有給付与日数
- 繰越分
- 取得数
- 残日数
- 有給消化義務の残日数
A1セルから順に、横方向に入力しましょう。A1~I1まで項目が入るはずです。
2.社員番号、氏名、入社日を入力する

必要項目を入力したら、社員番号と氏名、入社日を入力しましょう。
入社日を入力するC列は、セルの表示形式を「日付」に変更してください。セルの上に表示されている「C」を右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。新しいウィンドウが開かれるので、「表示形式」タブをクリックし、「分類」から「日付」を選択し、「YYYY/MM/DD」形式に変更してください。
セルの表示形式を日付に変更することで、勤続年数や取得数の計算でエラーが起きなくなります。
3.勤続年数を自動計算させる

勤続年数を自動計算させることで、有休付与日数の計算も自動化できるようになります。以下の計算式を、D2セルに入力してください。
TODAY関数はパソコンの現在の日付を自動的に取得するので、開いているその日を基準にした勤続年数を確認できます。
DATEDIF関数は2つの日付の間の期間を年、月、日の単位で計算します。今回は年と月を返すように設定しています。
D2セルに計算式を入力したら、D2セルをクリックしてください。右下に+マークが出るので、下にドラッグしましょう。直下のセルに、自動的に計算式が反映されます。
4.有休日数を自動計算させる

入社日を基準に、有休日数を自動計算させる式を入力しましょう。長い計算式なので、コピーペーストで入力するのがおすすめです。
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 6, 0,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 18, 10,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 30, 11,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 42, 12,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 54, 14,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 66, 16,
DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) < 78, 18, DATEDIF(C2, TODAY(), “M”) >= 78, 20
)+F2
この式により、入社から6ヶ月未満は0日、6ヶ月以上18ヶ月(1年半)未満は10日、18ヶ月以上30ヶ月未満(2年半)は11日、…というように、労働基準法第39条に沿った有休日数を表示させられます。ただし、この式はフルタイム勤務者が全労働日の8割以上の出勤をしている場合の有給計算式である点にご注意ください。
なお、計算式の最後にある「F2」は、「繰越日数」を指しています。有休の繰越日数がある場合でも自動反映できるため、有休取得のリスクを下げられます。
5.繰越日数がある場合は入力する

勤続年数が長く、前年からの繰越日数がある場合はF列「繰越日数」に、日数を入力してください。
繰越日数がない場合は「0」と入力することをおすすめします。空欄でも関数は動きますが、入力漏れと勘違いするリスクを下げるためです。
6.有休の残日数を計算させる

H列「取得数」のセルに有休の残日数を表示させる計算式を入力しましょう。以下の式を、H2セルに入力してください。
これにより、有休日数から取得数を引いた有休の残日数が表示されるようになります。
H2セルに計算式を入力したら、セルをクリックして表示される+マークを下にドラッグして、複数のセルに計算式を適用させてください。
7.有休消化義務の残日数を計算させる

最後に、I列「消化義務残日数」に、年5日の有休取得義務の日数まで残り何日かを表示させる計算式を入力します。以下の計算式をI2セルに入力してください。
MAX関数を使うことで、5日以上有休を取得した場合は「0」が表示されるようになります。
I2セルに計算式を入力したら、セルをクリックして、表示される+マークを下にドラッグしてください。
これで、有休管理表の作成は完了です。

エクセルで有給管理をするメリット・デメリット
エクセルで有給管理をすることにはメリットとデメリットがあります。
エクセルで有給管理をするメリット
- コストをかけずに有給管理できる
- 自社内でデータを保存できるためセキュリティリスクが低い
- 有給を利用する従業員が自分で有給を管理する意識が生まれやすい
エクセルで有給管理をするデメリット
- 法令の変更にリアルタイムで対応できない
- エクセルの関数に関する知識が必要になる
- 従業員数が増えると管理の負担とミスのリスクが増える
- 申請フローがアナログになりがちで抜け漏れのミスが発生しやすくなる
- 複数人が同時に編集すると参照の不一致や誤操作などのリスクがある
手間の面を考えると、エクセルで管理するのではなく有給管理ソフトを導入することをおすすめします。
有給管理ソフト選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の有給管理ソフトが見つかります。 |
少人数なら有給管理ソフトの無料プランが使える
多くの有給管理ソフトは有料ですが、ごく少数のメンバーであれば無料で管理できるソフトもあります。
たとえば「有給ママ」は、2名までなら無料で利用可能です。
とはいえ、有給管理ソフトの多くは機能特化型のシステムであるため、年額換算した場合もそこまで高額にはなりません。社員数が多くても月額1,000円前後で使えるソフトが多いです。
有給管理のほかに、勤怠の管理も行いたいのであれば勤怠管理システムと連携することをおすすめします。連携させて利用することで従業員の勤怠を一元管理ができるため、有給の反映忘れなどのミスをなくせます。
勤怠管理システムの中には無料で利用できるものもあります。関連記事では無料で利用できる勤怠管理システムを11個紹介しているのでぜひ参考にしてください。
有給管理ソフトでできること
有給管理ソフトには以下の機能があり、有給管理に関する手間を大幅に削減できます。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 年次有給休暇の自動付与 | 各従業員ごとに有休の付与が必要かどうかを判断し、自動付与を行う |
| 社員情報管理 | 社員、派遣社員、アルバイトなど従業員の労働区分に応じた設定や、所定労働時間などの設定ができる |
| 勤続年数計算 | 従業員の勤続年数を自動計算し、必要な有休日数を付与できる |
| 有休取得状況確認 | 有休の残数から「いつまでに残り何日の有休を取る必要があるか」を確認できる |
| 帳票・CSV出力 | 有給休暇管理表の部署ごとの印刷、全社員の有休残日数CSV出力、自動付与した履歴のCSV出力など |
| アラート機能 | 従業員が年間最低5日の有休を取得する義務を遵守するために、管理者・従業員にアラートを通知する |
| 休暇申請機能 | ウェブサイトやアプリを用いて休暇の申請ができ、管理者にも通知が送られる |
| 特別休暇管理 | 有給休暇だけでなく「誕生日休暇」や「リフレッシュ休暇」など、企業独自の休暇も管理できる |
| 年次有給休暇管理簿 | 時季、日数、基準日の書かれた年次有給休暇管理簿を作成できる |
有給管理ソフトを導入すると、有給管理における以下の課題を解決できます。
有給管理ソフトを導入することで、有給管理における業務を大幅に効率化可能です。
① アナログ管理から脱却しヒューマンエラーを防止
有給管理を手作業で行っている場合、以下のポイントでミスが発生しやすいです。
- 有給付与・残数の計算
- 有給申請・承認フロー
- 法定管理簿の作成・更新
- 制度変更・法令改正の更新
- 勤怠・給与システムとの連携
有給管理ソフトでデジタル管理をすると、有給に関する計算や法令への対応などが自動でできます。特に最新法令に自動対応できることは企業にとって重要です。コンプライアンス遵守の観点からも、有給管理ソフトの導入したデジタル管理の重要性は高いです。
② 法改正や義務化対応が簡単になる
年次有給休暇の5日消化義務など、働き方に関する法令は不定期に更新されます。手作業での管理のままでは法令が変更されたことに気づかず、旧体制のまま管理してしまうリスクが捨てきれません。
有給管理ソフトを活用すれば、法改正や義務化への対応も自動で可能です。現在リリースされている有給管理ソフトであれば、1年間に5日の有給を使用していない場合はアラートを通知する機能が搭載されています。これにより、最新の法令を逐一チェックせずとも簡単に有給管理ができます。
③ 有給付与・残数管理の効率化
有給管理を手作業で行っている場合、勤続年数や出勤率の計算、法定日数基準の誤解などによって、有給日数の過不足や付与漏れが発生しやすいです。
また、法定管理簿への転記忘れや記入の遅れにより、誰に、いつ、何日付与したかの把握が難しくなります。
フルタイムの正社員だけでなく、時短勤務者やパート・アルバイトなど様々な働き方の従業員がいる場合も有給の付与や残数管理にミスが発生しやすいです。
有給管理ソフトを導入することで、有給付与・残数管理の多くを自動化できます。ソフトによっては法定管理簿への転記も自動的に行うため、ヒューマンエラーの防止に大きく役立ちます。
④ 申請・承認フローにおけるペーパーレス化
有給申請・承認フローをペーパーレス化できると以下のメリットがあります。
- 有給申請・承認を電子化でき事務処理のスピードが向上する
- 書類の印刷・回収・保管・転記作業が不要になり雑務を減らせる
- 申請状況や取得履歴の管理が簡単になる
- 書類保管スペースが不要となりオフィスのスペースを有効活用できる
- PCやスマホから申請・承認ができるためリモートワークにも対応しやすい
有給申請・承認の過程をペーパーレス化することによって、効率化やコスト削減・ミスの防止・働き方改革など複数の分野にまたがったメリットを受けられます。
おすすめの有給管理ソフト10製品の比較表
有給管理ソフトのうち、おすすめの製品を紹介します。料金と半休・時間給対応の有無という軸で比較しているので、検討の参考にしてください。
| 製品名 | 料金 | 半休・時間休対応 |
|---|---|---|
| 有休ノート | 0円~ | 〇 |
| 有休ママ | 16,500円/年 | 〇 |
| オフィスステーション有休管理 | 月額110円/ユーザー(登録料:11万円) | × |
| 有休管理システム | 9,900円/ライセンス | 〇 |
| 有給管理君 | 9,900円/ライセンス | – |
| 有休ちゃん | 1,430円/年(50人まで) | × |
なお、勤怠管理も同時に行いたい方は、勤怠管理システムの導入がおすすめです。勤怠管理システムにも有給管理機能を備えた製品が多くありますので、あわせてご検討ください。
| 製品名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド勤怠 | 0円 | 2,480円~ |
| ジョブカン勤怠管理 | 0円 | 0円~ |
| ジンジャー勤怠 | 要問合わせ | 330円/1ユーザー |
| freee勤怠管理Plus | 0円 | 330円/1ユーザー |
おすすめ有給管理ソフト6選
有給管理に特化したソフトのうち、おすすめの製品を6製品紹介します。有給管理に特化しているため、有給管理をする際に便利な機能が搭載されています。
「有休ノート」年次有給休暇の法令に完全対応したクラウド型ソフト
- 10,000社以上に導入された年次有給休暇の法令完全対応クラウドソフト(※)
- PC・スマホから有休の申請・承認が可能で管理業務を効率化
- 有休以外の特別休暇も一元管理でき、柔軟な設定が可能
有休ノートは導入企業数が10,000社以上のクラウド型有給管理ソフトです。有給休暇の取得義務化に完全対応しており、有給の付与日と取得日はすべて履歴として残ります。
有給休暇取得の最小単位は1時間から設定可能です。有給以外の特別休暇の管理にも対応しています。
PCだけでなくスマホでの利用も可能なため、場所を問わずいつでも有休の申請・承認ができ、管理業務を大幅に効率化します。自動付与や一斉付与、行政報告書の出力など、有休管理に必要な機能を網羅しています。
※2025年9月時点
| 料金 |
|
| 対応端末 | Windows/Mac/iPhone/Android |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | 〇 |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | 〇 |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | Googleカレンダー、Slack ※ Yoomとの連携必須 |
「有休ママ」中小企業向け有給休暇管理ソフト
- 年間16,500円で管理人数の制限なし(※)
- 直感的な操作と安心のセキュリティで1,000法人以上に導入(※)
- 有休付与の自動計算や個人別のPDF・CSV出力に対応
有休ママは、社会保険労務士が制作・企画監修した中小企業向けの有給管理ソフトで、年間16,500円で管理可能人数の上限なく利用できます。
1,000法人以上に導入されており、医療・介護業種から従業員数名から数百名まで幅広い企業規模・業種で活用されています。
有給付与は入社年数から自動計算され、個人別の残日数や取得履歴をPDF・CSVで出力可能。直感的でシンプルな操作性と、PC・社内LANでの動作によるセキュリティ面の安心感が特徴です。
| 料金 | 16,500円/年(管理社員2名まで永久無料) |
| 対応端末 | Windows8/8.1/10/11 |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | – |
「オフィスステーション有休管理」分かりやすい操作方法が魅力
- 利用社数45,000超※1 ・継続率99.7%※2
- 月額使用料は1人あたり110円と低額
- 法改正に対応した自動アラートで未取得者を簡単に把握
オフィスステーション有休管理は45,000社を超える企業が導入しており、継続率も99.7%と高い水準を誇ります。
従業員の人数に応じた従量課金制を採用し、登録料11万円に加え従業員1人あたり月額110円で利用できます。
従業員の有給休暇取得状況を自動で抽出し、法改正に基づく計算が可能。管理者はアラート機能で有給休暇の取得義務がある対象者を簡単に特定でき、適切な対応を行うことができます。
※1 2024年11月末時点
※2 2023年1月~12月までの全製品合計の利用継続率
| 料金 |
※ 従業員数が10名以下の場合、月額利用料は一律1,100円(税込) |
| 対応端末 | Windows10以降/macOS 12(Monterey)以降/iOS 13以降/Android 9以降 |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | 〇 |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | 給与ソフト、勤怠ソフトなどとのAPI・CSV連携 |
「有休管理システム」買い切り型のWindows用ソフト
- 半日および時間単位の有給管理も可能
- 有給休暇取得管理台帳(法定管理簿)の作成もできる
- 追加費用なしでシンプルなライセンス制
有休管理システムは、半日単位や時間単位の有給休暇も簡単に管理が可能です。利用者は消化年月日と日数・時間を入力するだけで、システムが自動で残日数・残時間を計算します。
2019年4月に施行された年次有給休暇の義務化に完全に対応しています。取得義務消化日数や不足日数の集計が行え、必要な管理台帳を簡単に作成できます。
初期導入費用や月額費用はかからず、ライセンス料のみで利用可能です。ライセンス料は1ライセンスあたり9,900円です。1ライセンスにつき1台のパソコンで利用できます。
| 料金 | 9,900円/ライセンス |
| 対応端末 | Windows7/8.1/10/11 |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | 〇 |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | – |
「有給管理君」社労士が監修したWindows用ソフト
- 社労士が監修した有給休暇に特化したソフト
- 1社につき999人まで登録可能
- 有休の自動付与や時間単位での取得が可能
「有給管理君」は有休の自動付与機能や時間単位での取得対応、多様な分析機能を備えている有給管理ソフトです。これにより、従業員の有休消化率や未取得者を容易に確認でき、労働基準法違反のリスクも軽減されます。
999人まで従業員登録が可能で、最大10社までの管理ができます。中小企業から大企業まで、幅広いビジネス規模に柔軟に対応できる設計となっています。
労働基準法に精通した社労士の監修により安心して利用できる上、エクセルインポート機能を活用した簡単な初期登録で、迅速な導入ができます。
| 料金 | 9,900円/ライセンス |
| 対応端末 | Windows10/11 |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | 〇 |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | – |
「有休ちゃん」手軽で直感的なiPhone・iPad専用アプリ
- 手軽で直感的なiPhone・iPad専用アプリ(iOS14.0以降対応)
- 年次有給休暇の取得状況が一目でわかる
- 通常版のほか、人数制限のないプロ版もあり
「有休ちゃん」はパソコンやエクセルを必要とせず、ログインも不要なため、iPhone一つで簡単に有給休暇を管理できる有給管理ソフトです。カレンダー画面でのタッチ入力など直感的な操作が可能です。
年次有給休暇の取得状況や残日数が一目でわかり、指定した期間での集計も可能です。プロ版では複数会社の管理や従業員データのインポートに対応し、従業員ごとのデータ管理がより柔軟に行えます。
通常版は年間1,430円で利用可能で、プロ版は11,000円で登録会社数や人数の制限なく利用できます。CSV形式でのデータ出力にも対応し、給与締めにもあわせやすい設計です。
| 料金 | 1,430円/年(50人まで) |
| 対応端末 | iPhone/iPad |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | – |
勤怠をトータルで管理できるソフト4製品
有給の管理だけでなく、勤怠そのものを一元的に管理できるおすすめのシステムを4つ紹介します。比較的低コストで導入できるため、勤怠管理システムをまだ導入していないのであればこちらの導入もご検討ください。
「マネーフォワード クラウド勤怠」シンプルな画面で直感的に打刻・管理ができる
- 従業員の有休状況を一覧で確認できる
- 働き方改革関連法案にも対応
- 直感的で使いやすいデザイン
「マネーフォワード クラウド勤怠」は有給管理だけでなく勤怠管理もできるシステムです。有休管理ソフトと比較すると導入金額は高額になりがちですが、効率的で無駄のない勤怠管理が可能です。
有給休暇の自動付与や残日数の自動計算、取得義務対応のチェックなど、法令順守の機能が充実しています。
料金は年払いと月払いを選べます。年払いのほうが1ヶ月あたりの支払額は安くなりますが、1度に年額を一括支払いする必要があるのでご注意ください。
| 料金 |
|
| 対応端末 | WindowsOS/macOS |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | MFクラウド他サービスとの連携可能 |
「ジョブカン勤怠管理」コスパが高くカスタマイズ性が高い
- 月額200円からとコストパフォーマンスが高い
- 必要な機能のみを組み合わせて利用可能
- PC・ICカードなど様々な方法で打刻できる
「ジョブカン勤怠管理」はシンプルで直感的なインターフェースでわかりやすく、勤怠データの自動集計・計算までできる勤怠管理システムです。
有給取得数が一目でわかるダッシュボード・一覧機能や、労働基準法の違反リスクを未然に防ぐカスタマイズできるアラート機能も搭載しているため、法令違反のリスクを最小限に抑えられます。
| 料金 |
|
| 対応端末 | WindowsOS/macOS/iOS |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | 〇 |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | 〇 |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | – |
「ジンジャー勤怠」スマホアプリからも打刻・申請・承認が可能
- リアルタイム集計でエラーも即時通知
- ウェブアプリから有給の残日数や取得期限を確認できる
- 特別休暇など多様な休暇設定が可能
「ジンジャー勤怠」は100人未満の小規模事業者から1,000人以上の社員を擁する大規模事業者にまで幅広く導入されている勤怠管理システムです。
年5日取得義務などの法対応も自動チェック可能で、法令改正にも自動対応できます。有給申請から承認まですべてオンラインで完結し、手間やミスを軽減します。
また雇用状況や働き方にあわせて自動で有給日数の付与ができるため、フルタイム勤務だけではなく時短勤務の従業員がいるなど、多様な働き方を認めている事業所にもおすすめです。
| 料金 |
|
| 対応端末 | WindowsOS/macOS/iOS/AndroidOS |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | – |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | Google,Microsoft Teams,Slack,boxなどと可能 |
「freee勤怠管理Plus」1ユーザー月額300円から利用できるコスパが高いシステム
- シンプルな従量課金制で料金がわかりやすい
- スマホやPCから簡単に有給休暇の申請と承認が可能
- 有給の取得状況・残数を一覧で把握できる
「freee勤怠管理Plus」は1ユーザー月額300円で利用できる、コストパフォーマンスが高い勤怠管理システムです。有給管理だけでなく、勤怠管理全般ができます。
年5日の取得義務や未消化のアラート通知ができます。残数や消化状況を一元確認でき、法令違反のリスクや管理ミスを防止できます。
通常の有給設定だけでなく、半休や時間休のほか、独自の休暇も個別で設定できます。さらにスタッフ別に雇用条件や付与スケジュールを柔軟に設定でき、パートやアルバイトなど多様な雇用にも対応可能です。
| 料金 |
|
| 対応端末 | WindowsOS/macOS |
| 年次有給休暇管理簿(法定管理簿)作成・保存対応 | – |
| 年間5日の有給取得アラート機能 | 〇 |
| 有給申請・承認フローの電子化 | 〇 |
| 外部サービスとの連携 | freeeの他サービスとのAPI連携が可能 |
有給管理ソフトを導入するメリット
有給管理ソフトを導入することには7つのメリットがあります。
これらのメリットによって、効率的で的確な有給管理ができるようになります。
① 法令を守って有給の管理ができる
有給管理ソフトは、法令改正に伴い自動でルール更新をするようになっている製品が多いです。
たとえば2019年4月に労働基準法が改正され、年に5日の有給休暇取得が義務付けられました。現在サービス提供されている有給管理ソフトは、有給取得義務ルールにも対応しており、年に5日有給休暇を取得していない従業員を検知するとアラートで教えてくれます。
ほかにも、有給管理は年次有給休暇を与えた際に作成・保存が求められる「年次有給休暇管理簿」の作成に対応しています。自動で時期や日数、基準日を記録してくれるため、条文で定められた日数保存するだけで法令を守ることが可能です。
② 有給に関する業務負担が低減する
有給の管理は様々な法令が関係しており、たとえ従業員が少ない段階であっても手作業で行うことはあまり現実的ではありません。
有給管理ソフトを導入することによって管理の手間が少なくなり、人事・労務担当者の残業抑止にもつながります。
③ 有給の残日数・取得状況が可視化できる
有給管理ソフトは、有給休暇の取得状況を一覧にできます。これにより、有給の残日数や取得状況を可視化でき、有給の未取得者を簡単に把握できるようになります。
取得期限が迫っている従業員に対してはメールなどで通知するなど、取得しないまま有給が消滅してしまうことを防ぐことも可能です。
④ 勤怠管理・給与計算システムとの連携で業務全体を効率化できる
有給休暇の取得は、勤怠管理や給与計算などの業務に大きく関係しています。勤怠や給与計算を行うシステムと連携することで、人事労務業務全体を効率化できます。
勤怠管理システムとの連携を視野に入れている場合は、CSVデータでの出力が可能など、データ連携のしやすさについても注目しましょう。
なお、「マネーフォワードクラウド勤怠」や「freee勤怠管理Plus」などの勤怠管理システムでも有給管理は可能です。従業員数が増えてきた企業であれば、有給管理ソフトの導入だけではなく勤怠管理システムの導入・見直しをすることもおすすめです。
⑤ 有給取得をしやすい雰囲気が作られる
有給管理ソフトを導入すると、従業員は私用スマホなどから簡単に有給申請を行えるようになります。また、有給の残日数や取得状況なども簡単に確認できるようになり、有給休暇取得の促進と取得漏れの防止につながります。
なお、一部の勤怠管理システムではLINEからの有給申請・残日数確認に対応しているものもあります。従業員の利用しやすさや手軽さを重視する場合は、有給管理ソフトだけでなく勤怠管理システムの導入を検討しても良いでしょう。
⑥ 有給の取得ルールや制度が明確化される
有給管理ソフトを導入することによって、有給の取得ルールやどのような制度があるかを明確にできます。
企業によって有給の制度は若干異なり、入社や転職直後で有給ルールを理解しきれていない従業員にとっては、「この使い方で有給を申請できるだろうか」と不安を覚えます。
システム上から有給の申請をすることによって、従業員も「この方法で間違いなく有給を申請できている」と感じ、心理的な安心感が生まれます。
また、コミュニケーションツールやメールでの申請だけでは、上長や管理者の見落としが起こる懸念がありますが、有給管理ソフトであれば未承認の申請があればポップアップ通知が表示されるなど、見落とし防止機能も豊富です。
⑦ 有給の残日数などを自動管理できるためヒューマンエラーを抑止できる
有給管理ソフトを導入することで、有給の残日数や使用日数を自動管理できます。手作業で管理をすると転記ミスなどによって、本来取得すべき有給休暇を取得できなかったなどの重大なトラブルが発生する可能性を否定できません。
ソフトによる自動管理を行えばヒューマンエラーを抑止し、どの従業員にも公平に有給休暇を付与し、運用できます。
企業によって有給休暇の付与タイミングは異なりますが、ソフトに設定をしておけば付与に関するミスも発生せず、よりスムーズかつ効率的に有給を管理できます。
有給管理ソフトを選ぶ時の比較ポイント
有給管理ソフトを選ぶときには5つの比較ポイントがあります。ポイントを踏まえてチェックすることで、自社にあった有給管理ソフトを選べます。
① 法令遵守を徹底できるか
有給管理ソフトを選ぶうえで、法令遵守を徹底できるかは非常に重要です。 特に年5日の有給取得義務への対応は必須です。
「有給取得期限が近い従業員を自動でリストアップできるか」「取得を促すためのリマインダー機能があるか」などを確認することで、法的なリスクを回避し、従業員の権利を保護することができます。
② 半休や時間給など、柔軟な取得に対応できるか
有給休暇だけでなく、慶弔休暇や夏季休暇など、自社の多様な休暇制度に対応可能かどうかも確認しましょう。 従業員の様々なニーズに対応できる柔軟なシステムは、従業員満足度向上に繋がります。
また、「時間単位年休」など、特殊な休暇制度への対応も確認しておくと、将来的な制度変更にも柔軟に対応できます。
③ 残日数・取得状況が見やすく管理しやすいか
有給管理ソフトを選ぶ際は、残日数・取得状況が見やすく管理しやすいかという点も確認しましょう。 管理者は、従業員の有給取得状況を把握し、必要に応じて取得を促すことができます。
ダッシュボードが見やすく、グラフやレポート機能が充実しているか、CSVファイルなどでデータを出力できるかなど、管理のしやすさも確認しておくと良いでしょう。
また、申請・承認フローがスムーズであるか、申請理由の記録ができるかなども、管理の効率化に繋がるポイントです。
④ 勤怠管理や給与計算・人事労務システムとの連携は簡単か
有給を管理するときは、勤怠管理システムや給与計算システム、人事労務システムなど他のシステムと連携しやすいかという点も意識しましょう。
勤怠管理システムなどに連携できると、有給申請の反映忘れや有給分の給与付与ミスなどが発生しなくなります。システムを連携し、機械的に管理することでヒューマンエラーを抑止できます。
⑤ 使いやすいUIでサポートが充実しているか
有給管理ソフトを導入するときは、管理者にとっても従業員にとっても使いやすいUIをしているかを確認しましょう。
使いやすいデザインの有給管理ソフトを選ぶことで、使用中のストレスを低減し、「せっかく導入したのに使いこなせない」という事態を防げます。
以下のポイントを抑えると、管理者も従業員も使いやすい有給管理ソフトを見つけられます。
- 直感的に操作できるデザインをしている
- 操作に遅延がなく素早く操作できる
- スマホ・タブレットなど複数のデバイスに対応している
有給管理ソフトを活用してより働きやすい職場の実現を

有給管理ソフトは煩雑な管理を効率化でき、法改正の対応や有給取得の促進など多くのメリットがあります。
そして有給管理ソフトを選ぶ際は、申請・承認のしやすさや有給の取得最小単位などを確認し、費用対効果の高いものを選びましょう。
有給管理ソフトを導入すれば、業務効率化の実現とより働きやすい生産性の高い労働環境を目指せるでしょう。
有給休暇の管理だけでなく、ほかの休暇も管理したいという場合は勤怠管理システムが選択肢になります。以下の記事では、詳しい選び方を解説していますので、あわせてご覧ください。
ぴったりの勤怠管理システム選びはミツモアで

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