英語や他の言語にも対応している勤怠管理システムを導入すれば、グローバル化にもスムーズに対応できます。
そこで本記事では、英語対応している勤怠管理システム12製品を機能や価格面から比較してご紹介します。選ぶ際のポイントや実際に導入した事例も知り、自社に適した勤怠管理システムでグローバル化に備えましょう。
英語対応の勤怠管理システム12選
英語に対応している勤怠管理システムを12製品紹介します。
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「ジョブカン勤怠管理」7か国語に切替可能!グローバル企業にぴったり
「ジョブカン勤怠管理」は日本語を含む7か国語が簡単に切り替えられる多言語対応の勤怠管理システムです。海外拠点を置いた際も、現地従業員が働きやすい環境を整えられるでしょう。
充実した機能が魅力のひとつです。36協定アラートや申請承認といった日本で日常業務に欠かせない機能から、勤務グループごとの時差対応といった設定もできます。
「KING OF TIME」事業所ごとの時差対応で多人数にも楽々対応
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME(キングオブタイム)」は英語に対応しています。機能としては事業所や管理者アカウントごとの画面表示言語の切り替え機能、事業所ごとの時差対応があります。導入時には英語のサポートを受けることもできるなど、他社に比べ海外サポートが非常に手厚いシステムです。
またKING OF TIMEは多彩な打刻システムが特徴です。ICカードや顔認証、指紋や静脈認証といった打刻方法を1人ひとり設定できるので、外国人労働者それぞれが対応しやすい方式を提供でき働きやすさにつながるでしょう。
「ジンジャー勤怠」東南アジア方面の言語に強み
人事向けツールや電子契約プラットフォームなどを展開する、jinjer株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムが「ジンジャー勤怠」です。
特徴は英語の他にもタイ語やインドネシア語といった東南アジア方面の言語に強いこと。アジア圏の人材や拠点を持つ企業にとって最適なツールのひとつといえるでしょう。
またほかのバックオフィスツールを必要なだけ組み合わせて使用できる製品展開をしているのも大きな特徴です。そのため必要なシステムを自由に組み合わせ、バックオフィス業務の効率化を段階的に拡張することができます。
一括の大規模システムを導入が難しい企業にとっておすすめの勤怠管理システムと言えるでしょう。
「kincone」個人で表示言語を切替可能、グローバルな部門にも
さまざまなソフトを開発するサイボウズ株式会社が提供する勤怠管理システムが「kincone(キンコン)」です。英語表示に対応していて従業員ごとに使用言語を登録できるので、管理部でいちいち設定する必要がありません。
kinconeは連携に優れているのもポイントです。さまざまな機能をもつグループウェア「Kintone」と連携することで、シフト管理やプロジェクト管理といったバックオフィス業務の効率化が図れます。またメニューや問い合わせ管理、在庫管理と言った他のバックオフィスソフトがカバーしていないさまざまな業界に対応したシステムを組み合わせることも可能です。
2022年3月にはkintoneの販売を強化やサポートの拡充を目指しマレーシアに現地法人を開設するなど、海外展開にも力を入れています。
「WiMS/SaaS勤務管理システム」英語以外の言語も相談可能
「WiMS/SaaS勤務管理システム」は株式会社ソリューション・アンド・テクノロジーが提供するクラウド型勤怠管理システムです。
柔軟にシステムを変更できるのが特徴で、標準で対応している英語と日本語の他、販売会社に相談することで別言語や時差設定などの対応をしてもらえます。
また大企業への導入実績が豊富で、マルチカンパニー管理が可能なシステムです。大規模システムの導入を考えており、自社に合わせた柔軟なシステムを導入する場合は最適な勤務管理システムといえるでしょう。
「kinnosuke」タイムゾーンを簡単に切り替えできる
「kinnosuke」は英語への表示切替とタイムゾーン設定に対応している勤怠管理システムです。タイムゾーン設定により現地スタッフを雇った場合のみならず、社員の出張の際等にも現地時刻での管理が可能。正確な勤怠管理が行えるでしょう。
給与ソフトとの連携、シフト管理や工数管理も可能なので、kinnnosukeではバックオフィス業務を一元管理できます。勤怠管理システムの導入・切替を機に社内のバックオフィスシステムを見直してみてはどうでしょうか。
「RocoTime」日本の商慣習を網羅、独自の就業規則にも柔軟対応
株式会社ロココが提供する「RocoTime(ロコタイム)」は英語に標準対応している勤怠管理システムです。各従業員のログイン画面から、表示言語を英語と日本語のどちらかを選ぶことができます。
業界・業種、社員数の規模を問わず、日本の商慣習を網羅した製品であることがRocoTimeの特徴のひとつ。500ものパラメータ表示を駆使し、各企業特有の就業規則に対応します。
10人前後の小規模な会社から大企業まで導入実績がある、導入継続率の高い使いやすいシステムといえるでしょう。
「チムスピ勤怠」メンテナンスが無料!短期間で変化するスタートアップにも
「チムスピ勤怠」は勤怠管理・経費精算等のバックオフィス業務を一元管理できるシステムです。画面の表示言語は英語への切替が可能で、個々人の画面から対応できます。
またチムスピ勤怠は法改正やワークスタイルの変化によるメンテナンスを無料で請け負ってくれます。大企業のみならず、短期間での変化が大きいスタートアップやベンチャー企業にも適したサービスといえるでしょう。
「One人事[勤怠]」給与計算と一体化できる勤怠管理システム
「One人事[勤怠]」は勤怠管理や労務管理、給与計算など複数のシステムを一気通貫で提供する「One人事」シリーズの勤怠管理システムです。
英語に対応しており、ユーザーごとに設定画面から簡単に切り替えられます。英語設定をすれば、機能やボタンの表示、説明文やエラーメッセージなどの表記が英語化されます。
One人事[給与]などシリーズ製品も一緒に運用すれば、ひとつのデータベース上で人事労務にかかる従業員情報を管理できます。
「e-就業OasiS」初期設定からのフルサポートで自社に適した運用を実現
「e-就業OasiS」は専任の導入サポート担当がついてくれるメーカー設定型の勤怠管理システムです。
初期設定から運用・設定変更までフルサポートをしてくれるのがうれしいポイント。自社の就業形態に合うようにカスタマイズしたい方にぴったりです。
また英語の表示切替にも対応しており、導入後に追加することができます。外国人労働者が途中から加入した場合も安心でしょう。
「キンタイミライ」検討段階から担当・コンサルチームがサポート、システムに不慣れな場合も安心
「キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)」は1,000人以上の規模の会社で8年連続シェア率No.1を達成しているクラウド勤怠管理システムです。
検討段階から勤怠管理に詳しい営業担当やコンサルチームがサポートしてくれるのがキンタイミライの特徴です。困った際や欲しい機能がある等希望がある際は素早く相談して解消してもらえるので、人事労務担当者が不慣れな場合でも安心できるでしょう。
英語への画面表示切替は管理者アカウントに加えて個人にも対応しているので、従業員個々人のニーズに合わせた使い方ができます。
「Gulf CSM 勤怠管理」不法就労者の発生を未然に防ぐ情報管理機能
「Gulf CSM 勤怠管理」はチェーンストアや飲食・小売店で多く使われている勤怠管理システムです。
出退勤などのワークフロー画面はクリック一つで言語切替可能。外国人労働者や留学生アルバイトがいる場合にも問題なく対応できます。
また不法就労者の発生を未然に防ぐ外国人雇用の情報管理機能も特徴です。法令違反をしていないか、在留期限が切れていないか等をチェックできる仕組みが整っているので安心できますね。
英語対応の勤怠管理システムを選ぶ時のポイント
英語対応の勤怠管理システムを選ぶときにみるべきポイントを紹介します。
言語切替が簡単か
英語対応の勤怠管理システムを選ぶ際、言語切替がスムーズにできるかは重要なポイントといえます。
なぜなら外国人労働者と日本人労働者が混在する現場で、言語切替がスムーズにできないと非常に不便だからです。もし切り替えがスムーズにできないと、出勤・退勤の打刻や申請に不具合が発生するかもしれません。最終的に外国人用と日本人用を個別に準備しなければならないという事態も想定できます。
日本人労働者と外国人労働者が混在する職場で導入を検討している際は、言語切替が容易かを確認しましょう。勤怠報告のトップページやアクセスポイントからボタンひとつで言語が切り替えできるものが理想的です。
言語切替の方法が自社に適しているか
個人画面で変えられるものと管理側である程度一括変更するものと、画面上における言語切替方法は勤怠管理システムによって異なります。
個人画面で言語を切り替えられるシステムなら、外国人従業員が少ない場合や同じ拠点・部署内で母語の違う従業員が多く働いている場合にも管理側の手間がありません。逆に管理側で一括切替するシステムなら、海外拠点で人数が多い場合等にも楽に対応できるでしょう。
自社の状態に合った言語切替方式の勤怠管理システムを選択することで、導入後の管理をスムーズに行えます。
時差に対応しているか
時差計算ができないシステムの場合、海外拠点で記録されたデータを現地時間に修正する作業が必要です。多くの人の時差計算を行うと、勤怠管理や給与計算に時間がかかってしまいます。
時差対応のシステムなら海外進出時にもそうした手間を省けるので、時差対応の有無は非常に重要な要素といえるでしょう。
英語対応の勤怠管理システムを導入するメリット
英語対応の勤怠管理システムを導入することで、以下のようなメリットが考えられます。
- 外国人労働者の増加にスムーズに対応できる
- 言語によるトラブルや不正防止になる
- 海外進出時にも同じシステムを使い続けられる
外国人労働者の増加にスムーズに対応できる
英語対応の勤怠管理システムを導入すれば、今後の外国人労働者の増加に対応できます。
厚生労働省がまとめた「外国人労働者の現状」によると外国人労働者は年々増加し、雇う企業も増えています。また海外進出により海外拠点を持つ企業も少なくありません。
外国人労働者が日本で働く際に大きな壁となるのは「言語の違い」です。外国人労働者の母国語や使用可能な言語に対応した勤怠管理システムを導入してあげることで、今後の外国人労働者の増加を問題なく受け入れられる体制を整えられるでしょう。
言語によるトラブルや不正防止になる
外国人労働者を多く雇う企業にとって、英語対応の勤怠管理システム導入は言語によるトラブル防止につながります。
一般的に外国人労働者は日本人労働者に比べ、給与に関して自分の権利をしっかりと主張する傾向にあります。そのため給与・報酬に直結する勤怠管理システムが日本語表記のみの場合、給与や勤怠に関するトラブルや不正に発展する可能性があるのです。
加えて勤怠管理システムは初出社当日から使うので、外国人労働者がスムーズに新しい職場のルールを把握するための手助けにもなります。
トラブルを未然に防ぎ誰もが働きやすい環境を整えるために、英語対応の勤怠管理システムを準備しておく必要があるのです。
海外進出時にも同じシステムを使い続けられる
海外拠点を持つ会社にとって勤怠管理業務は非常に大変です。言語の壁に加え通貨や時差の違いから、現地での勤怠状況と日本での勤怠管理が別口になることも少なくありません。
しかし英語と日本語の両方に対応した勤怠管理システムなら、日本と海外での勤怠管理を一本化できます。またクラウド製品や時差対応の勤怠管理システムを導入すれば、複雑な時差計算も自動で行ってくれます。海外進出時等にも勤怠を効率的に管理できるでしょう。
英語対応の勤怠管理システムの導入事例
英語対応の勤怠管理システムを導入したグローバル企業を2社ご紹介します。
- ビュルケルトジャパン株式会社
- 株式会社メルカリ
ビュルケルトジャパン株式会社(導入製品:ジンジャー勤怠)
ビュルケルトジャパン株式会社はバルブ製作で高い技術力を誇るグローバル企業です。勤怠や年次有給休暇を手作業で紙管理しており、担当者が兼業している経理や採用へなかなか時間を割けないのが悩みでした。
そこで料金が月額1人300円、システムもシンプルと導入ハードルが低かったジンジャー勤怠を導入。ジンジャー勤怠の担当者の手厚いサポートもあって集計作業の工数が大幅に減り、経理や採用へ注力できるようになったそうです。
株式会社メルカリ(導入製品:KING OF TIME)
フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運営を行う株式会社メルカリ。5年で社員は10名から1,650名へと変化し、海外にも1拠点を持っています。
そんな1,650名もの社員の勤怠を、KING OF TIMEを通じて2人で管理できているそうです。各拠点の担当者と密に連携を取り、スムーズに運用しています。
外国籍の社員もKING OF TIMEを利用しており「英語版があってありがたい」という声も届いています。
英語対応の勤怠管理システムでグローバル化に備えよう
英語対応の勤怠管理システムと一概に言っても、時差対応や多言語対応が可能なものもあったりと、製品によって機能の充実ぶりや価格が異なります。選択する際には費用や機能面をよくよく見比べる必要があります。
日本語以外にも対応した勤怠管理システムを導入して誰もが働きやすい職場環境を整備し、今後のさらなるグローバル化の進展に備えましょう。
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