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【2025年最新】経理代行の費用相場は?税理士vs業者の料金比較と安くするコツ

ぴったりの経理アウトソーシング(経理代行)をさがす
最終更新日: 2025年12月17日

経理アウトソーシングを検討する際、経営者が最も懸念するのは「費用対効果」の不透明さです。「相場がわからず高い見積もりで契約してしまった」「安さを選んで品質が悪く、修正コストがかさんだ」という失敗は後を絶ちません。

特に2025年は、人手不足による採用難やインボイス制度への対応工数増大により、経理体制の再構築が急務となっています。失敗を防ぐためには、依頼内容と依頼先のタイプによる「適正価格」を正確に把握することが不可欠です。

本記事では、業務別の詳細な相場に加え、税理士と代行専門業者の料金構造の違い、そして費用を抑えて高品質な体制を築くための具体的なポイントを解説します。

経理代行の費用相場|業務内容と依頼先による違い

結論から申し上げます。「安さ」を重視するなら代行専門業者、「税務の安心と節税」を重視するなら税理士への依頼が最適解です。まずは以下の早見表で、自社が検討すべき依頼先と概算費用を把握してください。

経理代行の料金目安

依頼業務 代行専門業者(コスト重視) 税理士事務所(安心・品質重視) 備考
記帳代行 月5,000円 ~ 30,000円 月20,000円 ~ 50,000円 仕訳数に応じ変動
給与計算 1人 1,000円 ~ 1人 2,000円 ~ 別途オプションの場合あり
決算・申告 対応不可(提携税理士を紹介) 年150,000円 ~ 顧問契約が前提のケース多
フル委託 月100,000円 ~ 月50,000円 ~ + 顧問料 振込・請求発行含む

記帳のみであれば月額1万円前後から依頼可能ですが、振込代行や請求書発行まで含めたフルアウトソースの場合、月額10万円以上が適正ラインとなります。

2025年の市場動向として、DXツールを活用したハイブリッド型の代行サービスが増加しており、従来よりも短納期・低コストでの運用が可能になりつつあります。

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経理代行の料金が決まる4つの変動要因

見積もり金額に幅が出るのには明確な理由があります。提示された金額が「高い」か「安い」かを判断するために、料金を左右する4つの変動要因を押さえておきましょう。

1. 業務の範囲と難易度

依頼する業務が「判断を要するか」が最大の分岐点です。領収書からの単純なデータ入力(記帳)のみであれば安価ですが、資金繰り表の作成や、部門別会計のような高度な判断が必要な業務が含まれると、単価は跳ね上がります。特に振込代行や請求書発行といった、金銭が直接動く業務はリスク管理コストが含まれるため、料金が高くなる傾向にあります。

2. 取引量(仕訳数・従業員数)

多くの代行サービスは、従量課金制を採用しています。

  • 仕訳数: 1仕訳あたり50円~100円が相場です。「月間100仕訳まで定額」といったプランを超過すると、追加料金が発生します。
  • 従業員数: 給与計算においては、対象人数が増えるほど基本料金に加算されます。

3. 納期と対応スピード

「いつまでに納品が必要か」もコストに直結します。資料受領から翌営業日に試算表が必要な場合と、翌々月でも良い場合では、料金に1.5倍~2倍の差が生じることがあります。特急対応は人件費が集中するため、割高になるのが一般的です。

4. 専門家の関与度

入力作業やチェックを「誰が行うか」という点も重要です。税理士資格を持つ専門家が全ての工程を監修する場合、品質と信頼性は担保されますが、その分コストは上昇します。一方、AI-OCR(光学文字認識)などのテクノロジーを活用し、オペレーターが処理するモデルであれば、品質を維持しつつコストを抑えることが可能です。

業務別・詳細相場の解説

ここでは、具体的な業務ごとの単価相場を解説します。見積もりの明細を確認する際の指標としてください。

記帳代行の相場(月額5,000円~3万円)

日々の領収書や通帳コピーから会計ソフトへ入力する業務です。

  • 100仕訳以下: 月額10,000円程度
  • 101~200仕訳: 月額15,000円~20,000円
  • 300仕訳以上: 月額30,000円~

調査データによると、1仕訳あたりの単価は50円~100円が適正範囲です。格安業者の場合、部門設定や摘要欄の入力が簡略化されるケースもあるため、どこまで詳細に入力されるかを確認する必要があります。

給与計算・年末調整の相場(1人あたり1,000円~)

毎月の給与計算、明細発行、源泉所得税の計算を含みます。

  • 基本料金: 月額10,000円 ~ 20,000円
  • 従量料金: 従業員1人あたり 1,000円 ~ 2,000円

年末調整は別途オプションとなるのが通例で、基本料金の1ヶ月分、もしくは1人あたり2,000円程度の追加費用を見込んでおく必要があります。勤怠集計から依頼する場合は、さらに追加コストが発生します。

決算・税務申告の相場(年額15万円~)

決算書の作成と法人税申告書の提出業務です。

  • 決算料: 月額顧問料の4ヶ月~6ヶ月分(15万円~30万円程度)
  • 消費税申告料: 別途 30,000円 ~ 50,000円

重要な点は、税務申告書の作成・提出は税理士の独占業務であるということです。代行専門業者に依頼した場合でも、最終的な申告業務は提携税理士が行うため、その分の費用構造は変わりません。記帳品質が低いと、税理士側での修正作業が発生し、決算料が割増になるリスクもあります。

「税理士」と「経理代行業者」どちらに依頼すべき?費用と特徴の比較

自社の課題解決にはどちらのパートナーが最適か、費用対効果の観点から比較します。

比較項目 税理士事務所 代行専門業者(BPO)
費用感 中 ~ 高 低 ~ 中
強み 税務判断、節税対策、融資支援 スピード、業務範囲の広さ、IT活用
対応業務 記帳、試算表、決算、税務調査 記帳、振込、請求書発行、クラウド導入
向いている企業 ・節税や融資相談を重視したい

・対面でのアドバイスが欲しい

・とにかくコストを下げたい

・経理業務全体(振込等)を丸投げしたい

・クラウド会計でリアルタイム化したい

税理士がおすすめなケース:

資金調達や税務調査対応など、「守り」と「対外信用」を最優先する場合です。経営判断に直結する税務アドバイスを受けられる点が最大のメリットです。

代行専門業者がおすすめなケース:

「人手不足で経理担当がいない」「請求書発行などの周辺業務まで手放したい」という場合です。特に近年のBPOサービスはチーム制を採用しており、担当者の退職リスクをゼロにできる点が、中小企業にとって大きな事業継続計画上のメリットとなります。

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経理代行の費用を安く抑える3つのコツ

外部委託のコストは、依頼側の工夫次第で大幅に圧縮可能です。質を落とさずに費用を抑える3つの実践的なテクニックを紹介します。

1. 資料の整理・ルール化

「領収書を封筒に入れて丸投げ」は最も高コストな依頼方法です。

  • 領収書を月別・日付順に並べる
  • プライベートな出費と事業経費を分けておく
    これらを社内でルール化し、整理された状態で渡すだけで、記帳代行の工数が減り、月額費用が数千円~1万円単位で下がるケースがあります。

2. クラウド会計ソフトの導入(SaaS連携)

2025年の経理トレンドは「入力レス」です。銀行口座やクレジットカードをクラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード等)と連携させることで、明細データが自動で取り込まれます

手入力の工数が激減するため、代行業者側も安価な見積もりを提示しやすくなります。最新の調査結果でも、クラウドツールの導入とアウトソーシングを組み合わせることで、従来の正社員雇用の1/10のコストで運用できた事例が報告されています。

3. 閑散期の依頼と早期契約

決算直前(申告期限の1ヶ月前など)の駆け込み依頼は、特急料金として通常価格の20%~50%増しになることが一般的です。

余裕を持って契約することで、業者側も計画的に人員を配置できるため、適正価格での契約が可能になります。特に年末調整や確定申告シーズン前(秋頃)に相談を開始するのがベストなタイミングです。

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費用対効果で選ぶ!おすすめ経理代行サービス・ツール比較

コストパフォーマンスと品質のバランスに優れた、実績ある4つのサービス・ツールを紹介します。

Chatwork 経理アシスタント

出典:「Chatwork経理アシスタント」公式サイト

ビジネスチャット「Chatwork」が提供する、中小企業に特化したオンラインアシスタントサービスです。

  • 特徴: チャットツール上でのスムーズな連携が可能。経理だけでなく、労務や総務などのバックオフィス業務を横断的に依頼できます。
  • 費用感: 月額38,000円~(実働10時間プラン)。
  • おすすめ: コミュニケーションコストを下げたい企業や、Chatworkを既に導入している企業。

メリービズ(MerryBiz)

出典:「MerryBizバーチャル経理アシスタント」公式サイト

「バーチャル経理アシスタント」として、企業の経理部門そのものをリモートチームで構築します。

  • 特徴: 簿記2級以上の有資格者や実務経験者がチームで対応。マニュアル化されていない複雑な業務フローにも対応できる高品質なオペレーションが強みです。
  • 費用感: 月額15万円前後~(フルカスタマイズのため見積もりベース)。
  • おすすめ: 成長中のスタートアップや、属人化を解消し高品質な決算体制を築きたい中堅企業。

CASTER BIZ accounting

出典:「CASTER BIZ accounting」公式サイト

採用倍率1%の厳選されたプロフェッショナル人材による、オンライン経理サービスです。

  • 特徴: 独自のクラウドツール活用ノウハウを持ち、スピーディーかつ正確な業務遂行を実現します。Slackなどのチャットツールに入り込み、社員同然のレスポンスで業務を遂行します。
  • 費用感: 月額220,000円~(税抜)。
  • おすすめ: スピードと品質の両方を求め、完全リモートで経理機能を完結させたい企業。

Bill One(Sansan)

出典:「BillOne」公式サイト

こちらは代行サービスではなく、請求書受領業務を自動化するソリューションです。

  • 特徴: 紙やPDFで届くあらゆる請求書を代行受領・データ化し、99.9%の精度で処理します。インボイス制度や電子帳簿保存法にも完全対応しており、法対応コストを劇的に削減します。
  • 費用感: 従業員規模に応じたプラン展開(初期費用無料)。
  • おすすめ: 請求書の処理枚数が多く、入力作業や法対応がボトルネックになっている企業。

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