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洗濯機(洗濯槽)の簡単な掃除方法!3種類の漂白剤を使い分けて徹底的に綺麗にしよう!

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最終更新日: 2023年03月23日

「洗濯機の中(洗濯槽)が黒カビなどで汚れてしまっている…」

そんなときは、漂白剤を使うことで簡単に洗濯機を綺麗にできます。

洗濯機(洗濯槽)の掃除方法は基本的に、漂白剤などの洗剤を入れて洗濯機を回すだけ。しかし使う洗剤によって効果が異なったり、手順が微妙に違ったりします。また「この洗濯機にこの洗剤は使えない」などの注意点があることも

この記事では最適な洗剤を使って徹底的に洗濯機を綺麗にする方法を紹介します。おすすめの漂白剤や、掃除をしても綺麗にならない場合の対処法も紹介するので参考にしてみてください。

洗濯機が汚れる5つの原因

洗濯機

洗濯機が汚れる原因5つについて、解説していきます。

原 因 内 容
① 衣類に付着した汚れ ・衣類には汗や皮脂、食べ物の汚れや繊維くずなどのさまざまな汚れがついている

・ポケットから出し忘れたティッシュやレシートなどのゴミも、洗濯機が汚れる原因のひとつ

② 洗剤のカス ・粉タイプの洗剤は、溶け残って固まると石鹸カスとなる

・液体の洗剤や柔軟剤も同じく、洗剤ポケットの入口付近に残った洗剤が固まると石鹸カスとなる

③ 水アカ ・水アカとは水道水に含まれている、カルシウムやミネラルが固まったもの

・洗濯物への影響はないが蓄積すると白く固まり、さらに石鹸カスも合わさることで頑固な汚れへと変化する

④ 黒カビ ・洗濯槽の内部や底、洗剤の投入口などに発生する

・洗濯機の内部は湿度が高いため、黒カビが生えやすい

⑤ ホコリ ・室内に舞っているホコリが洗濯機の外側や壁との隙間、洗濯パンなどにたまる

・乾いた状態であれば掃除しやすいが、濡れてしまうとくっつくので取り除きにくくなる

洗濯機(洗濯槽)掃除に使える3種類の漂白剤!どれがおすすめ?

漂白剤を洗濯機に入れる

洗濯槽の掃除には、以下の3種類の洗剤がよく使われます。

洗剤 ①塩素系漂白剤 ②酸素系漂白剤 ③ナチュラル洗剤(重曹など)
効果
簡単さ
ドラム式への対応 × ×
こんな場合におすすめ ・なるべく簡単に、短時間で掃除したい

・ドラム式洗濯機を掃除したい

・塩素系のにおいが苦手

・洗濯槽にこびりついた汚れを浮かせたい

・体に優しい洗剤を使いたい

※洗濯機によっては、使用できない洗剤や推奨する洗剤が記載されている場合があります。事前に確認しておきましょう。

ここからはそれぞれの洗剤の特徴と、掃除の仕方を解説していきます。

①塩素系漂白剤を使った洗濯機掃除のやり方【一番簡単】

洗濯機の液体洗浄液を注いでいる主婦の手

塩素系漂白剤の主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」です。

塩素系漂白剤は殺菌力が非常に強いことが特徴。さらに他の種類の洗剤よりも作業手順が少ないため、簡単に洗濯槽の掃除を終えられます。あまり手間をかけず早急に洗濯槽を掃除したい場合には、塩素系漂白剤を使用すると良いでしょう。

ただし塩素独特の臭いがある点に注意してください。

塩素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除方法

塩素系漂白剤を使った掃除方法はとても簡単です。まずはゴミ取りネットのゴミを捨ててください。その後1回分の塩素系漂白剤を洗濯槽へ入れます。

通常の縦型洗濯機の場合は、水を満水までためます。その後標準コースに設定して脱水まで行いましょう。

ドラム式の場合は、塩素系漂白剤を入れたらそのまま標準コースか洗濯槽コースで回しましょう。

最後まで完了したら、フタを開けて洗濯槽を乾燥させてください。

なお洗濯槽コースを使って洗浄する場合は、推奨されている洗剤を使うようにしてください。

おすすめの塩素系漂白剤

【洗たく槽カビキラー】

強力な塩素の力で洗濯槽のカビを分解します。そのため洗浄後に汚れのカスなどが残らないのも嬉しいポイント。ドラム式洗濯機にも使用可能です。

【キッチンハイター】

キッチンハイターはその名の通り、キッチンで使用する前提のハイターです。とはいえキッチンハイターの主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」なので、洗濯槽の掃除にも使用できます。もし「洗濯槽用の洗剤をわざわざ購入するのは面倒」という場合は、試してみるのも良いでしょう。

洗濯槽の掃除にキッチンハイターを使う場合は、10Lあたり50mlを使います。

キッチンハイターは漂白成分に除菌の効果がありますが、洗濯槽の掃除を目的として作られたものではありません。そのためキッチンハイターで洗濯槽の掃除をしても、期待通りの結果にならない場合もあります。またメーカーによっては「キッチン用ハイターを使用しないでください」と注意書きがあることも。

そのためキッチンハイターを使用したい場合は、必ず洗濯機の注意書きを読んでから使ってくださいね

②酸素系漂白剤を使った洗濯機掃除のやり方【汚れを浮かせる】

洗濯槽の汚れ

酸素系漂白剤の主な成分は「過酸化水素」や「過酸化ナトリウム」。酸素系漂白剤は強い泡の力で汚れを洗浄します

洗濯槽にお湯と漂白剤を入れてつけ置きするとゴミが浮き上がってくるので、それをすくい取ります(詳しくは後述)。

酸素系の漂白剤は、塩素系のものと異なり臭いはきつくありません。そのため臭いに敏感な方や苦手な方は酸素系が良いでしょう。

ただし酸素系漂白剤の多くはドラム式洗濯機では使用できません。なぜなら酸素系漂白剤は発泡力が強く、洗浄中にあふれてしまう可能性があるからです。実際に多くのメーカーでは、ドラム式洗濯機の洗濯槽を酸素系漂白剤で洗浄することを推奨していません。ドラム式洗濯機を洗いたい場合は、前述の塩素系漂白剤を使うようにしましょう。

酸素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除方法

汚れの浮いた洗濯槽

酸素系漂白剤を使った掃除方法を解説します。洗濯槽コースを使って洗浄する場合は、推奨されている洗剤を使うようにしてください。またドラム式洗濯機の場合は酸素系ではなく、塩素系を使うようにしましょう

酸素系漂白剤を使う場合は、塩素系を使う場合よりも手順がやや多くなります。

①お湯を洗濯槽内へためる

まず洗濯機にお湯を入れる前に、ゴミ取りネットのゴミを捨ててください。そして洗濯槽に付着している汚れを浮かせるため、バケツなどを使って40℃前後のお湯を洗濯機の中に満タンになるまでためます。5分程度回して、お湯を全体に浸透させ汚れを柔らかくしておきましょう。

②酸素系漂白剤を入れる

5分程度経ったら酸素系漂白剤をお湯の中に入れます。酸素系漂白剤は泡の力で汚れを浮かして剥がすため、お湯に反応するとシュワシュワと泡状になります。酸素系漂白剤を入れたら約15分回して、漂白剤が行き渡るようにしましょう。

③そのままつけ置きする

そのままの状態で2時間程度つけ置きします。洗濯の際に発生する臭いや汚れが気になる場合は、5時間程度つけ置きをすると良いでしょう。

④汚れカスをすくい取る

つけ置きが終了したら15分程度洗濯機を回します。洗濯槽コースがあればそれを、なければ標準コースを選びましょう。

洗濯機を回していると、洗濯槽の裏側についていた汚れが浮いてきます。洗濯機内に浮いてきた汚れやゴミは網などを使ってすくい取ってください。

⑤汚れカスが出てこなくなるまですすぐ

汚れをすべてすくい取ったら脱水しましょう。そして新しい水を入れて再度洗濯機を回してみます。まだ汚れが出てきたらネットですくい出し、汚れが出なくなるまで繰り返し行います。

おすすめの酸素系漂白剤

【洗たく槽ハイター】

洗たく槽ハイターは強力な発泡によって汚れを落としてくれる、洗濯槽専用の洗剤です。

お湯(40℃程度)を洗濯槽の中にためて粉末を入れます。2時間程度の放置で綺麗になりますよ。

【オキシクリーン】

オキシクリーンとは家中の汚れを漂白や消臭・除菌できる洗剤です。洗濯槽専用の「オキシクリーン洗濯槽クリーナー」もあるので、こちらを選ぶのも良いでしょう。

③ナチュラル洗剤を使った洗濯機掃除のやり方【体に優しい】

重曹

ナチュラル洗剤とはここまで紹介してきた科学的な洗剤とは違って、体や環境に優しい自然由来の洗剤のことを指します。例えば重曹やクエン酸などが有名ですね。

洗浄力は上の2つに比べるとやや落ちますが、なるべく優しいものを使いたいという方はぜひ試してみてください。

ちなみにナチュラル洗剤もドラム式洗濯機には使えないので注意してくださいね。

ナチュラル洗剤を使った洗濯槽の掃除方法

ナチュラル洗剤を使った掃除方法は、基本的には「②酸素系漂白剤」を使った掃除方法と同じです。

以下の手順で行います。

  1. お湯を洗濯槽内へためる
  2. ナチュラル洗剤を入れる
  3. そのままつけ置きする
  4. 汚れカスをすくい取る
  5. 汚れカスが出てこなくなるまですすぐ

なお重曹を使う場合はきちんと溶かしてから使用することが重要です。溶けきっていないと排水するときに詰まる可能性もあります。

おすすめのナチュラル洗剤

【重曹】

重曹とは「炭酸水素ナトリウム」のこと。重曹は弱アルカリ性なので汚れを分解する力があり、家中のいろいろな場所で掃除に使われているんですよ。洗濯槽に使った場合も、汚れ落とし・消臭効果などが期待できるでしょう。

【セスキ炭酸ソーダ】

セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性です。しかもセスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性の度合いが強く、水にも溶けやすいといったメリットがあります。ナチュラル洗剤で比較的強い洗浄力を求めるなら、セスキ炭酸ソーダを利用すると良いでしょう。

【過炭酸ナトリウム】

過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の原料で、重曹やセスキ炭酸ソーダよりも少し強いアルカリ性です。そのため「ナチュラル洗剤を使いたいけれど、重曹やセスキ炭酸ソーダよりも汚れを落としやすいものが良い」という方におすすめ。酸素系漂白剤と同じように使います。

クエン酸は洗濯機掃除には向かない

ナチュラル洗剤といえばクエン酸をイメージする方も多いと思いますが、実はクエン酸は洗濯機掃除に向きません。

というのもクエン酸の成分は酸性のため、鉄などの部品が酸化する可能性があるんです。洗濯機掃除にナチュラル洗剤を使いたい場合は、上に挙げたようなアルカリ性のものを使用すると良いでしょう。

洗濯槽掃除をしても汚れが落ちない場合はどうする?

洗濯機にたまったお湯、汚れが浮いている

以上の手順で掃除をしても、洗濯機の汚れが落ちていないことがあります。

その場合は酸素系漂白剤を使った掃除と、塩素系漂白剤を使った掃除を1回ずつ行ってみるのも良いでしょう

上で解説したように酸素系は汚れを浮かせる効果があり、塩素系は殺菌力が高いという特徴があります。両者の効果が微妙に違うので、それぞれを試すと綺麗になる可能性があります。

ただし注意点として、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2つを同時に使うことは絶対にやめましょう。これらが混ざると塩素ガスが発生し、命の危険につながる可能性があります。

あまりにも汚れが酷い・自分では落としきれない場合はプロへの依頼もおすすめ

「カビが大量に発生している」「自分でやっても取れない」などの場合はクリーニングを依頼した方が良いケースもあります。プロに依頼すると、洗濯機の分解などをして高圧洗浄を使ったクリーニングを行ってもらえます

洗濯機クリーニングの費用相場は1万~2万円程度。

洗濯機がカビだらけでは衛生的に不安だし、気分的にも良くないもの。1~2年に一度くらいは、プロに頼んでピカピカの洗濯機にしてもらいたいという方も多いでしょう。

「なるべく安く依頼したい」「どこに頼めば良いのか分からない」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数のクリーニング業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。

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【洗濯槽以外】洗濯機パーツの簡単な掃除方法

洗剤投入口 洗濯機

洗濯槽以外の場所やパーツの掃除方法を解説します。

洗剤ポケットや排水フィルターなどの周辺部品の掃除方法

洗剤ポケット・排水フィルター・乾燥フィルター・ゴミ取りネットなどの周辺部品は、基本的には取り外してブラシでこするだけ。

ただしフィルターなどは酷いカビや汚れがついていることがあります。その場合は洗濯槽掃除に使った漂白剤をぬるま湯に入れて、そこにつけ置きをしましょう。30分~1時間ほど放置したらブラシでこすります。

なおゴミ取りネットは100均でも交換用のものが販売されています。カビで真っ黒になってしまった場合は、新しいものに交換するのも良いでしょう。

洗濯機下や洗濯機の隙間の掃除方法

洗濯パンの間や隣接している壁との隙間もホコリがたまりやすいので、合わせて掃除しておきましょう。

目に見える範囲のホコリは掃除機で吸い取ります。手の届かない隙間には、針金ハンガーに古いストッキングを通したものを使うのが便利。

針金ハンガーに古いストッキングを通したもの

そして洗濯パンなどの汚れがたまっている隙間に差しこみ、ホコリを取り除いてください。

洗濯槽の掃除をなるべく簡単にするコツ

縦型洗濯機

長い間掃除をしていなかったり、カビが繁殖しやすい状態のままだったりすると洗濯槽の掃除は大掛かりなものになります。少しのコツで掃除の負担を軽くする方法があるので、ぜひ参考にしてください。

洗濯機のフタは開けておく

洗濯機を使用していないときはフタを開けるようにしましょう。なぜなら洗濯機の中は水で濡れており、カビが生えやすい状態となっているからです。洗濯機を使用していないときはフタを開けて乾燥させるようにすると、カビの繁殖が少なくなり後々の掃除が楽になります。

洗濯機に洗濯物を放置しない

フタを開けておくのと同じ理由です。洗濯物を長時間洗濯機で放置するとカビが繁殖するので、洗濯物はカゴに入れておくようにしましょう。

月に1度の洗濯槽の洗浄

洗濯槽の掃除は1ヵ月に1回、定期的に行うことがベストです。しかし毎月だと面倒だと感じたり「忘れてしまった!」ということもあったりするでしょう。そのような場合には、2ヵ月に1回を目安に洗濯槽の掃除をするようにしてくださいね。

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