ミツモアメディア

ドラム式洗濯機の乾燥フィルター部分に水がたまるのはなぜ?排水経路が詰まっているかも

最終更新日: 2024年11月07日

洗濯が終わってドラム式洗濯機の乾燥フィルターを取り出したら、中に水がたまっている……そんな現象に悩まされていませんか。

乾燥フィルター付近の水たまりは故障ではなく、結露やホコリの詰まりが原因であることが多いです。原因と対処法を詳しく解説します。

洗濯機の分解洗浄の料金を見る

洗濯機の乾燥フィルター部分に水がたまってしまう原因

乾燥フィルターを取り出したところに水がたまっていたり、洗濯乾燥運転後の乾燥フィルターが湿っていたりする場合、いくつかの原因が考えられます。

温度差で結露が発生している

「暖められた空気」と「外気温」との温度差から乾燥フィルターに結露が発生し、湿ってしまうことがあります。冬場など、外気温が低く室内との温度差が大きいときに発生しやすい現象です。

また、乾燥運転を途中停止した場合なども、洗濯物に残った湿り気によって結露が発生し、乾燥フィルターが湿ることがあります。

湿ったままの乾燥フィルターを放置するとカビが発生するおそれがありますので、乾燥フィルターが湿っている場合は取り外し、乾いた布でふき取るか、自然乾燥させてください。

乾燥ダクトや排水経路がホコリで詰まっている

ドラム式洗濯機の乾燥ダクトが詰まっていると、洗濯物から放出された湿気が排出されず、乾燥フィルター付近が濡れてしまいます。乾燥ダクトには、乾燥運転をしているとほぼ確実にホコリがたまっていくので、定期的なお手入れが必要です。

また、排水経路のどこかが詰まっていることも考えられます。

乾燥フィルターの奥の熱交換器に自動洗浄機能がついている場合、熱交換器の洗浄水を排水する穴がホコリで詰まって、乾燥フィルターのほうまであふれてしまうことがあります。このケースだと、湿気ではなく水そのものが流れていかないので、タオルで吸い取らなければならないほどに水がたまってしまうことが多いです。

洗濯機の乾燥フィルターに水がたまるのを解消する方法

乾燥フィルターに水がたまる問題を解決するには、いくつかの方法があります。

乾燥フィルター奥のホコリを掃除する

乾燥運転を頻繁にしている場合、フィルターより奥の乾燥経路にホコリが蓄積している可能性が高いです。まずは自分でできる範囲で掃除してみましょう。

乾燥フィルターの奥に長いブラシを差し込み、ホコリをかき出します。歯ブラシや割りばしでチャレンジする方も多いですが、乾燥経路に落としてしまうリスクがあります。乾燥経路に異物を落とすと、分解して取り出す必要があるので注意しましょう。

  1. 乾燥フィルターを取り外す
  2. フィルターの奥にブラシを差し込む
  3. ゆっくりとブラシを回しながら、ホコリをかき出す
  4. かき出したホコリを掃除機で吸い取る
  5. 清潔な布で拭き取る

乾燥経路のホコリを取り除けば、長くかかっていた乾燥時間が短縮されたり、運転後に乾燥フィルターが湿る現象が改善されたりすることが期待できます。

解決しない場合は、自分では手が届かない場所に詰まりが発生している可能性が高いです。洗濯機クリーニング業者に分解洗浄してもらうことをおすすめします。

関連記事:ドラム式洗濯機の乾燥フィルター奥のほこりは掃除できる!やり方と注意点を解説

洗濯機クリーニングのプロに分解洗浄を依頼する

ドラム式洗濯機の乾燥フィルターと乾燥経路に溜まったホコリ

自分で乾燥フィルター付近を掃除してみても水たまりが解消されない場合は、分解しないと届かない部分が詰まっている可能性が高いです。

ドラム式洗濯機の分解は自分でやるにはかなり難しい作業なので、プロの洗濯機クリーニング業者に依頼しましょう。専門業者は洗濯機の構造を熟知しているので、故障のリスクを最小限におさえて分解洗浄できます。

クリーニングを依頼すると、乾燥フィルターに水がたまる直接の原因部分だけでなく、ドアパッキンに生えたカビや糸くずフィルター付近の排水経路など、汚れが蓄積しやすい部分をまとめてきれいにしてもらえるのもメリットです。

プロに洗濯機の分解洗浄を依頼する

メーカー窓口に修理を依頼する

製品の保証期間内であれば、メーカーの窓口に直接修理を依頼するのもおすすめです。洗濯機の構造を熟知したメーカー派遣の技術者による修理であることや、万が一のことがあってもメーカーの保証が受けられることが強みです。

ただし、保証期間外の場合は修理費用が高額になる可能性があるため、事前に見積もりを確認することをおすすめします。

主要な洗濯機メーカーの修理窓口は以下の通りです。

メーカー 問い合わせ先
Panasonic パナソニック修理サービス
日立 修理のご相談・お申し込み
SHARP 修理相談窓口のご案内
東芝 WEB修理受付(出張修理)

ホコリ詰まりによる乾燥フィルターの水たまりはプロの分解洗浄がおすすめ

乾燥フィルターを外したところに水がたまってしまうトラブルの多くは、排水経路がホコリでふさがれてしまい、水がうまく流れなくなっていることが原因です。この場合は故障しているわけではないので、部品を分解してホコリを除去すれば水たまりができなくなります。

洗濯機クリーニング業者に依頼すると、ホコリが詰まっている箇所以外も含めて洗濯機をまるごときれいにクリーニングしてもらえるのでおすすめです。

プロに洗濯機の分解洗浄を依頼する費用相場

プロによる洗濯機クリーニングの費用は、洗濯機の種類や状態、サービス内容によって異なります。一般的に、標準的なクリーニングサービスの料金は以下のような範囲となります。

洗濯機のタイプ 料金相場
縦型洗濯機 11,000~17,000円
縦型洗濯乾燥機 14,000~20,000円
ドラム式洗濯機 25,000~30,000円

これらの価格は、洗濯機の機種や事業者の料金設定によって変動する可能性があります。

クリーニングを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と価格を比較することをおすすめします。また、口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

定期的なメンテナンスとしてプロのクリーニングを利用することで、洗濯機の寿命を延ばし、長期的にはコストを抑えることができる可能性があります。

特に、乾燥フィルターに水がたまるような問題が発生している場合は、早めにクリーニングを行い、より深刻な状態になるのを防ぐのがおすすめです。

プロに洗濯機の分解洗浄を依頼する