衣類などを洗濯すると、糸くずやホコリなどの細かいゴミが落とされて綺麗になります。そして、その落とされたゴミは、洗濯機に付いている「糸くずフィルター」によって除去されています。
しかし、1回の洗濯で出るゴミの量は実は結構多め。定期的に掃除をしていないと、ゴミが詰まってフィルターの役目を果たせなくなり、最悪の場合洗濯機の故障に繋がってしまうんです。
そこで、糸くずフィルターの正しい掃除方法を知り、ゴミ詰まりによる洗濯機トラブルを防いでいきましょう。
洗濯機の糸くずフィルターは意外と重要?こまめに掃除しよう
すべての洗濯機に必ずついている糸くずフィルター。実は、糸くずフィルターがあることで洗濯機を故障から守ることができるのですが、多くの方はフィルターの掃除を甘く見てしまいがち。気付けばかなりのゴミが溜まっていたということも…。
そのような事態を防ぐため、糸くずフィルターの「具体的な役割」を知り、その大切さをきちんと理解してみましょう。また、フィルターを清潔に保てるよう「正しい掃除頻度」についても解説していきます。
糸くずフィルターの役割
洗濯時に出るゴミを除去する役目のある糸くずフィルター。もしフィルターに多くのゴミが溜まっていると、十分にゴミを取りきることができません。すると、以下のような洗濯機トラブルに繋がる恐れがあるのです。
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特に、ゴミが詰まってしまうとしっかり洗濯機が稼働せず、故障に繋がることもあります。そうなると、修理や買い替えで多額のお金がかかる可能性もありますよね。そのような事態を招かないよう、糸くずフィルターの掃除はしっかりと行っていきましょう。
掃除頻度は洗濯後毎回?
では、糸くずフィルターの掃除はどれくらいの頻度で行えばいいのかというと「毎回洗濯する度に掃除する」がベストです。
「一度の洗濯ではそれほどゴミが出ないだろう」と思っている方は多いかと思いますが、実はそれは間違い。一見汚れていないように見える洗濯物でも、1日中着ていた衣類には思っているよりもたくさんのゴミやホコリが付着しているんです。
さらに、糸くずフィルターは洗濯槽内に取り付けられているので、ゴミが溜まったフィルターをそのままにしていれば次の洗濯と一緒にそのゴミも洗われることになります。それでは気持ち的にもいいものではないため、毎回洗濯後にはゴミをリセットし、次の洗濯を綺麗な洗濯機で行えるようにしましょう。
忙しくて毎回は大変!という方は、週に1回程度を目安にするとよいでしょう。
糸くずフィルターにゴミがたまらなくなったら交換?
糸くずフィルターのゴミ取りを定期的にしていても、ある程度フィルターが古くなってくるとゴミが溜まらなくなってきます。その場合は、フィルターを交換して清潔な状態を保ちましょう。具体的には、以下の5つのポイントを目安に交換時期を見極めてください。
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これらのうち、どれかひとつでも当てはまったらフィルター交換の時期です。交換用のフィルターは100均にも売られているので、安く購入することができますよ。
【タテ型洗濯機】糸くずフィルターを掃除しよう
縦型洗濯機の糸くずフィルターは、すべての機種が洗濯槽の側面に取り付けられています。しかし、フィルターの種類は2つあり、洗濯機によって「ネット型」と「プラスチック型」に分かれているんです。
ゴミを取り除くという役割はもちろん同じですが、種類によって形や特徴、さらには掃除方法も異なります。そのため、お使いの洗濯機のタイプに合わせて、正しく掃除を行いましょう。
ネット型とプラスチック型が存在
縦型洗濯機の糸くずフィルターは、これまで「ネット型」が主流でしたが、最近では「プラスチック型」の洗濯機も多くなってきました。これらは形状が異なるため、耐久性や取れるゴミの量も変わってきます。
では、まずはそれぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
【ネット型】
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【プラスチック型】
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また、掃除のしやすさで言えばプラスチック型の圧勝です。しかし、どちらも少ない道具であっという間に掃除することができますよ。
用意する道具
用意する道具は、ネット型とプラスチック型どちらも一緒です。漂白剤を使用するので、換気を十分に行いながら掃除を始めていきましょう。
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【ネット型】糸くずフィルターの掃除方法
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ネット型糸くずフィルターは、漂白剤でのつけ置きが大事な行程となります。なぜなら、ネット型の糸くずフィルターはカビが繁殖しやすいというデメリットもあるのです。特に、長年使用しているネット型糸くずフィルターは、黒ずみがこびりついていることがありますよね。実は、その黒ずみの正体が「カビ」。
そのため、定期的に漂白剤につけ置きしてカビの除去・発生防止に努めましょう。また、濡れたままの状態はカビが繁殖しやすい環境を作ってしまうため、必ずしっかり乾燥させてから洗濯機に戻すようにしてください。
【プラスチック型】糸くずフィルターの掃除方法
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プラスチック型もカビが繁殖してしまう恐れがあるため、定期的な漂白剤でのつけ置きと、掃除後はしっかり乾燥させてから元に戻すことを忘れず行うようにしてください。
また、プラスチックケースの蓋は、開ける時に破損してしまわないよう、説明書通りの方法で正しく開けるようにしましょう。ただ、気をつけていても気付かないうちに破損していることもあるので、掃除を行う時に異常がないかチェックしてみるといいですね。
【ドラム式洗濯機】乾燥フィルター・排水フィルターの掃除方法
ドラム式洗濯機のお手入れは、「乾燥フィルター」と「排水フィルター」の2つを掃除していきます。
特に、乾燥フィルターは毎回かなりのゴミが溜まるため、必ず洗濯する度にゴミを取り除くことを忘れないようにしてください。また、排水フィルターも掃除を怠ると水漏れや排水不全などを引き起こしてしまうため、最低でも月に一度は必ず掃除をするようにしましょう。
乾燥フィルター・排水フィルターの役割
ドラム式洗濯機を使用しているご家庭なら、「乾燥フィルター」と「排水フィルター」の2つの掃除が必要になります。では、この2つの部品はどのような役目があるのでしょうか?
【乾燥フィルター】
洗濯機上部に設置されており、乾燥時に発生するゴミを除去する役目がある。1回の乾燥でかなりのゴミが溜まるため、洗濯する度に掃除する必要がある。もし乾燥フィルターの掃除を怠ると、次のようなトラブルが発生する。
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【排水フィルター】
洗濯機下部に設置されており、洗濯時に発生するゴミや洗剤の残りカスなどを除去する役目がある。もし排水フィルターの掃除を怠ると次のような順でトラブルが発生してしまうため、最低でも月に1回の掃除が必要。
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用意する道具
フィルターの掃除を怠るだけで洗濯機が故障してしまうなんてとても恐ろしいですよね。そのため、こまめにゴミを取り除き、綺麗な状態を保つよう心がけましょう。
ドラム式洗濯機のお手入れに必要な道具は、乾燥フィルターと排水フィルターで異なります。乾燥フィルターは、フィルターが伸びたり破れたりすることを防ぐため、タオルなどで優しく汚れを除去するよう気をつけましょう。
【乾燥フィルター】
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【排水フィルター】
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【乾燥フィルター】掃除方法
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機種によってはフィルターが2つある場合があるので、どちらも忘れずにお手入れするようにしましょう。また、掃除後はしっかり乾燥させてから元に戻すようにしますが、フィルターを取り外している状態で運転してしまわないよう気をつけてください。乾燥が不十分になったり、ホコリが舞い上がってくる原因となってしまいます。
【排水フィルター】掃除方法
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排水フィルターの掃除が終わったら、「排水ネット」を装着してから元に戻すと次回の掃除が楽になりますよ。ネットが本体に汚れが絡まるのを防いでくれるので、汚れたネットを外して捨てるだけで掃除が完了します。もしネットを使用する場合は、週に一度新しいものに変えるようにするのがおすすめです。