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洗濯機が臭い6つの原因。対処法を知って洗濯機を快適に使おう

最終更新日: 2024年11月07日

洗濯機や洗濯物から嫌な臭いがする原因は大きく分けると6つです。

こまめな掃除や普段の使い方次第で洗濯機から悪臭が発生することを防げます。

本記事では主にタテ型洗濯機を中心に、洗濯機からする臭いの原因や対処法、悪臭対策に洗濯機クリーニングがおすすめの理由を解説します。

プロの洗濯機クリーニングで悪臭を解決する

洗濯機が臭い原因は6つ

洗濯機を臭いと感じる原因は大きく分けると6つです。

原因によって行う対処法は異なるので、以下の表から症状に合う臭いの原因をチェックしてください。

洗濯機が臭い理由 臭いの種類 臭いへの対処法
洗濯機内部でカビが繁殖 カビ臭
衣類に付着していた細菌が繁殖している 雑巾臭・汗臭
乾燥温度が低い 衣類の生乾き臭
排水口のつまりや臭い戻り 下水・ドブ臭
部品の臭い プラスチック・ゴム臭
モーターなどの故障 焦げたような臭い

原因の中には特別な対処がいらないものもあるので、洗濯機からの臭いに気付いたらまずは落ち着いて原因を探りましょう。

臭いの原因が分からないときに試すこと

洗濯機が臭いものの、何が原因のニオイなのか分からないこともあるでしょう。

臭いの原因が分からないときは以下の順番で臭いの対処法を試してください。

  1. 洗濯槽の洗浄
  2. 洗濯機の排水口掃除
  3. 洗濯機の排水ホースのつまりを取る
  4. 臭いのする洗濯物の除菌
  5. 洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼する
  6. 洗濯機の修理・買い替えをする

洗濯機の臭いの原因はカビであることが多いので、塩素系漂白剤で槽洗浄をすると改善されることが多いです。

「洗たく槽カビキラー」など市販のクリーナーを使うと、計量の手間がなくパッケージ記載の手順通りに行うだけで効果を得られます。

クリーナーを買いに行く余裕がない人やすぐにでも槽洗浄をしたいという人は「キッチンブリーチ」など台所用の塩素系漂白剤でも代用できます。

洗濯物の除菌・消毒のやり方

洗濯機からの臭いだと思っていたものの、洗濯物が臭いの原因であることも多いです。

洗濯物が臭くなる原因はモラクセラ菌という雑菌です。熱に弱いので煮沸消毒が有効です。

煮沸消毒の手順

  1. 洗濯物が入る大きさの鍋を用意する
  2. 洗濯物を鍋に入れる
  3. 洗濯物がつかる程度の水を入れる
  4. 鍋を火にかける
  5. 沸騰したら10分ほど煮沸する
  6. 火を止めトングなどで洗濯物をザルにあげる
  7. 手で触れる程度に冷ます
  8. 手で絞って干す

洗濯物が入る鍋がないのであればコインランドリーで乾燥させても効果があります。

タオルやTシャツなどは煮沸消毒ができますが、高温に弱い衣類も数多くあります。

高温に弱い洗濯物を消毒する場合は漂白剤を使いましょう。

漂白剤は高い除菌力がありますが、素材によっては色落ちすることもあるので事前に目立たないところで色落ちしないかテストしてください。

漂白剤で消毒する手順

  1. オキシクリーンなど酸素系漂白剤を用意する
  2. 40~60度程度のお湯に酸素系漂白剤を溶かす
  3. 臭いが気になる洗濯物を入れる
  4. 20分ほどつけ置きする
  5. 流水ですすぐ
  6. 軽く絞って水気を切る
  7. 通常通り洗濯を行う

「オキシクリーン」の公式サイトには酸素系漂白剤を使った除菌方法について詳しいやり方が説明されています。

動画でやり方も確認できるので、酸素系漂白剤を使った除菌をはじめて行う人は是非ご確認ください。

洗濯機のカビ臭対策:塩素系漂白剤で槽洗浄をする

縦型洗濯機のカビが生えた部品

洗濯槽内でカビが繁殖するとカビ臭の原因になります。槽内のカビ対策には塩素系漂白剤での槽洗浄がおすすめです。

月に1度を目安に、定期的に槽洗浄を行うことでカビの繁殖を抑制できます。

塩素は殺菌能力が高く、塩素系漂白剤は比較的安価で手に入るので定期的なお手入れをするときの金銭的負担を抑えられます。

「ハイター」や「キッチンブリーチ」などの、洗濯槽洗浄に特化していない製品でも十分な効果が得られます。

塩素系漂白剤で槽洗浄をする方法や注意点については関連記事をご覧ください。

洗濯機のカビ臭対策:洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼する

洗濯槽に既にカビが繁殖している場合、洗濯槽洗浄を行っても完全にカビを除去することは難しいです。

1度洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼してきれいにしてもらうことをおすすめします。

タテ型洗濯機であれば洗濯槽を取り外す「完全分解洗浄」、ドラム式洗濯機は洗濯槽を取り外さない「分解洗浄」を行うことが多いです。

料金相場はタテ型洗濯機は10,000~20,000円、ドラム式洗濯機は17,000~30,000円です。

洗濯機・洗濯槽クリーニングでは洗濯機を分解し、普段のお手入れでは手が届かない部位もブラシなどでこすって掃除をするので、洗浄効果がとても高いのが特徴です。

洗濯機・洗濯槽クリーニングの見積もりを取る

雑巾・汗臭対策:衣類を洗濯機に入れっぱなしにしない

洗濯機から雑巾のような臭いや汗臭さを感じる原因は、衣類に付着している細菌であると考えられます。

たとえば雑巾臭さの原因はマイコバクテリウムという細菌であることがあります。

厳密に言うと細菌そのものがにおうのではなく、細菌が生成した物質が臭いの原因になります。

洗濯機の雑巾臭や汗臭を防ぐためには衣類に付着している細菌類を洗濯機内部で繁殖させないことが重要です。

そのためには衣類を洗濯機の中に入れっぱなしにしないようにしましょう。以下2つの対策が効果的です。

① 洗濯カゴ・ランドリーボックスを活用する

ワンルームなど一人暮らし向けの物件に住んでいる場合、洗濯カゴを置く余裕がなく洗濯槽を洗濯カゴ代わりにする人もいます。
洗濯槽を洗濯カゴ代わりにすると、衣類に付着した細菌が洗濯槽内で繁殖する時間が長くなります。

洗濯槽だけでなく衣類が臭くなる原因にもなるので、洗濯カゴやランドリーボックスを活用しましょう。

洗濯カゴはスリムタイプもあるので、自宅の空きスペースにあったものを探しましょう。

② 洗濯が終わったらすぐに取り出す

洗濯が終わってから洗濯物を洗濯機の中に入れたままにすると、湿度が高い状態が長く続いてしまいます。

するとカビ菌や細菌などが繁殖しやすい環境になり、せっかく洗濯をして衣類をきれいにしても意味がなくなってしまいます。

洗濯が終わったらすぐに取り出すか、衣類乾燥機能がついている洗濯機を利用しているのであれば洗い運転が終わったら乾燥運転に入るよう設定しておきましょう。

衣類の生乾き臭対策:乾燥運転の設定を見直す

洗濯機から衣類が生乾きのときのような臭いがするときは、生乾き臭の原因菌が繁殖していることと衣類の臭いが洗濯機内に移っていることが考えられます。

乾燥運転の設定を見直して、高温で完全に乾燥させるようにしたり、洗濯機内が湿っている時間を短くすることで生乾き臭の原因となる細菌の繁殖を抑えられます。

関連記事では乾燥モードを使っても衣類が生乾きになってしまう原因について解説しています。あわせてご覧ください。

下水・ドブ臭対策:排水口の掃除を行う

洗濯機から下水やドブ臭さを感じるのであれば、排水口になんらかの問題があるケースが多いです。排水口のチェックをしてみましょう。

まずチェックしたいのは排水トラップの有無です。

多くの排水管は途中で曲がっており水を溜められるようになっています。

この水は封水といい、下水からの臭いや害虫・害獣が室内に入り込まないようにブロックする役割があります。

封水が減っていたり、そもそも封水を溜める部分がないと臭いが戻ってきてしまいます。

そもそも封水を溜める部分がないのであれば、洗濯機の排水口用排水トラップを設置しましょう。

排水口からの臭い戻りが気になる方は関連記事もご覧ください。

排水口からの臭いが気になるのであれば排水口と洗濯パンの掃除をしましょう

髪の毛やホコリなどが溜まってヘドロ状になり、臭いの原因となっているケースが多いです。

排水口が詰まっているケースもあるので、「パイプユニッシュ」などのパイプクリーナーがあると効率よく掃除ができます。

洗濯機の排水口や洗濯パン(防水パン)の掃除方法については関連記事もチェックしてください。

プラスチック・ゴム臭対策:フタや扉を開き換気する

購入直後の洗濯機のフタや扉を開いたときにプラスチックやゴムのような臭いがすることがあります。

これは初期不良などではなく、洗濯機に使用されているパーツなどの臭いが残っているだけなので使用していくうちに臭いは薄れていきます

少しでも早く臭いをなくしたいのであれば、洗濯機を使用していないときはフタや扉を開いて換気をしましょう。

しばらく使っていても臭いが変わらないのであればメーカーに問い合わせましょう。

多くのメーカーでは1年間の修理保証がついているので、保証期間内に修理依頼を出せば無償で修理してもらえることが多いです。

洗濯機からする焦げた臭い対策:修理を依頼する

洗濯機を使っているときに焦げたような臭いがする場合は故障が考えられます。

経年劣化したパーツが擦れあって焦げたような臭いがすることがあります。

焦げた臭いがするときは発熱や発火などの重大な事故が発生する可能性が高いので注意してください。

▽ 洗濯機が焦げ臭いときの対処法

  1. 運転を中止する
  2. 電源を切る
  3. コンセントから電源プラグを抜く
  4. 修理の依頼を出す

普段からできる洗濯機の臭い対策

洗濯機の臭いを防ぐためには普段の使い方も重要です。

臭い対策に効果的な4つの方法をご紹介します。

① 残り湯は洗いにのみ使う

節水を考えて風呂の残り湯を洗濯に使っている家庭は多いです。

ただし使い方によっては衣類や洗濯機を臭くする原因になってしまいます。

残り湯には皮脂なども多く含まれているため、すすぎに使ってしまうと衣類や洗濯機に皮脂を残してしまうのですすぎにはきれいな水を使いましょう

なお洗濯洗剤は約40度のお湯に溶けやすい性質があります。

風呂に入った直後の湯温は40度前後であることが多いので、洗濯に使うのであれば風呂に入った直後がおすすめです。

② 使用後は洗濯槽を乾燥させる

タテ型洗濯機は構造上、洗濯機内や洗濯槽が水に濡れている時間が長くなります。

湿度が高い状態が長く続くとカビが繁殖しやすくなるので、使用後は洗濯槽を乾燥させなくてはなりません。

最も手軽なのは「槽乾燥」モードを使うことです。これにより洗濯槽内に残った水分が少なくなります。

ドラム式洗濯機は、洗いのあと必ず乾燥運転までしているのであれば洗濯機内が湿っている時間が短いので特段槽乾燥をする異議は薄いです。

ただし普段は洗い運転のみを利用しているのであれば、ドラム式洗濯機であっても槽乾燥モードを使って、洗濯機内や洗濯槽を乾燥させましょう。

③ 香り付き洗剤や柔軟剤は規定を守って使う

衣類に良い香りをつけるために香り付き洗剤や柔軟剤を使っている家庭は少なくありません。

より匂いを感じるために規定よりも多い量を使うと、衣服につく匂いが強くなりすぎるだけでなく、水に溶け残った洗剤がカビの栄養になってしまいます

また香料の入ったカプセルが洗濯槽内に残ってしまい悪臭の原因になることも考えられます。洗剤や柔軟剤は規定量を守って使うように心がけましょう。

④ 月に1度を目安に槽洗浄をする

ドラム式洗濯機に洗濯槽クリーナーを入れるタイミング

洗濯槽にカビが繁殖しないようにするためには、月に1度を目安に槽洗浄することが効果的です。

多くの洗濯機には槽洗浄コースがありますが、月1回の定期的なお手入れであれば槽洗浄コースではなく塩素系漂白剤を入れて洗い運転をするだけで十分な効果が得られます。

塩素は非常に強力な殺菌力があるので、月1回の槽洗浄で効果的にカビ対策ができます。

しかし既に洗濯槽に生えているカビには効果を発揮しきれないので注意してください。

臭いや不調が気になるときは洗濯機クリーニングがおすすめ

洗濯槽の消毒や排水口の掃除等を行っても臭いが改善しない場合は、洗濯機・洗濯槽クリーニングを依頼することをおすすめします。

洗濯機クリーニングを専門業者に依頼するメリットや費用相場、おすすめの時期をご紹介します。

洗濯機クリーニングを依頼するメリット

洗濯機クリーニングを依頼する最大のメリットは、普段手が届かない洗濯機内部のカビや汚れを除去できることです。

特に購入時から1度もメンテナンスをしていないタテ型洗濯機を使っている場合、洗濯槽の裏側で繁殖した黒カビに驚くことでしょう。

洗濯機のクリーニングではパーツの分解が必要になります。

確かに素人でも分解そのものはできますが、壊さずにもとに戻したり、触ってはいけないパーツを見分けたりすることは難しいです。

プロのクリーニング業者に依頼すれば、洗濯機の故障や感電などの事故といったリスクなく洗濯機の洗浄ができます

汚れの量にもよるものの作業時間はタテ型洗濯機であれば2~3時間、ドラム式洗濯機は3~4時間が目安です。

注意点は午後に予約を入れた場合、前の依頼が長引いてしまうとその分後ろ倒しになってしまう点です。

作業時間そのものは短くても、できるだけ余裕を持って予約しましょう。

洗濯機クリーニングの費用相場

洗濯機クリーニングの費用相場は、縦型洗濯機が10,000~20,000円、ドラム式洗濯機が17,000~30,000円です。

費用の目安
タテ型洗濯機(分解洗浄) 10,000~15,000円
タテ型洗濯機(完全分解洗浄) 10,000~20,000円
ドラム式洗濯機(分解洗浄) 17,000~20,000円
ドラム式洗濯機(完全分解洗浄) 17,000~20,000円

費用に幅がある理由は洗濯機の種類とクリーニング方法の違いにあります。

縦型洗濯機はドラム式洗濯機に比べると機構が単純であることが多く、各業者もクリーニングの実績を豊富に有していてノウハウも確立しているので、費用は比較的安価になります。

分解洗浄と完全分解洗浄の違いは「洗濯槽を外すかどうか」です。

タテ型洗濯機の場合、構造・機能上の関係で水に濡れている時間が長くなります。

すると洗濯槽に大量のカビが生えてしまうため、洗濯槽を取り外す「完全分解洗浄」で洗濯槽に生えたカビを除去することが多いです。

ドラム式洗濯機の場合、頻繁に乾燥運転を使っているのであれば乾燥した状態が長いので、洗濯槽にカビが生えることはまれです。

洗濯槽を取り外さない「分解洗浄」で十分なクリーニング効果が得られます。製品によってはそもそも洗濯槽が外せない構造になっているものもあります。

しかし乾燥運転をあまり使っていない場合はタテ型洗濯機と同じく洗濯槽にカビが生えてしまいます。この場合は分解洗浄ではなく、洗濯槽を外す「完全分解洗浄」を依頼しましょう。

洗濯機クリーニングを依頼するのにおすすめの時期

洗濯機や洗濯槽のクリーニングを業者に依頼する場合、時期によって大幅に料金が変わるということはありません。

汚れや臭いが気になったときに依頼しましょう。

カビ予防の観点から考えると、梅雨前に洗濯槽クリーニングを依頼することをおすすめします。

梅雨の時期は部屋干しの機会も増えるので、洗濯機クリーニングを依頼しておけば洗濯物への臭い移りを防止できます。

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掃除や洗濯槽クリーナーを使っても洗濯機が臭いのであれば、プロに洗濯機クリーニングを依頼しませんか?

普段は手が届かない部分の汚れまですみずみまでキレイにしてもらいましょう。

クリーニング業者を探すときは一括見積もりサービスを使うと、効率よく情報を集められるうえに安くてサービスの良い業者も一目瞭然です。

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