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洗濯機から下水のような臭いがするときの原因と対処法

最終更新日: 2024年11月07日

「洗濯機から下水のような臭いがする」「洗濯機周りの臭いが気になる」

このようなお悩みを抱えている方に向けて、洗濯機から下水のような臭いがするときの原因と対処法をまとめました。

洗濯機から臭いを発生させないためのポイントや、プロの業者に掃除を依頼する場合の費用相場についてもわかりやすくご紹介します。

洗濯機の悪臭についてプロに相談する

洗濯機から下水のような臭いがする原因3つ

ドラム式洗濯機の中を確認する女性

洗濯機を使用していると、時折不快な臭いが漂ってくることがあります。その中でも特に気になるのが、下水のような悪臭です。

この臭いが発生する原因は主に3つあります。

それぞれ解説していきます。

排水口の汚れが溜まっている

洗濯機の排水口は、洗濯物に付着していた糸くずや髪の毛、泥、洗剤カスといった汚れが蓄積しやすい場所です。汚れが排水口に溜まると雑菌が繁殖しやすくなり、悪臭やぬめりの原因となります

また、排水口だけでなく、排水管にも汚れが蓄積してしまうことがあります。汚れを放置したままにすると、臭いだけでなく排水管が詰まってしまうこともあるため注意が必要です。

排水口を綺麗に保つには、定期的な掃除が欠かせません。

排水トラップに水が溜まっていない

排水トラップとは、洗濯機の排水ホースと排水管をつないでいる装置のことです。通常であれば排水トラップには水が溜まっており、「封水」と呼ばれるこの水が臭いの逆流を防いでいます。

しかし、洗濯機を頻繁に使用しない場合や長期間家を空けた状態が続くと封水が蒸発し、臭いが逆流してしまうことがあります。特に夏場など気温が高い時期には封水の蒸発が加速するため、臭いが気になりやすくなります。

頻繁に利用している場合でも、配管内部に髪の毛や糸くずなどが垂れ下がると、内部の水が排水されてしまう「毛細管現象」が起こる場合もあります。繊維状の汚れが水を吸収し、下水に引き込んでしまうのです

また、築年数の古い建物に住んでいるという場合は、そもそも排水トラップが設置されていないこともあるかもしれません。ほかにも、一部のドラム式洗濯機などでは、構造上の問題で乾燥運転時に封水が一時的に乾いてしまうものもあります。

排水ホースが汚い

排水口や洗濯槽と同様に、洗濯機の排水ホースにも汚れが溜まりやすいです。

排水ホースは曲がりくねって設置されていることが多く、カーブした部分に汚れが停滞しやすくなります。汚れが蓄積するとホース内で雑菌が繁殖し、悪臭の原因となります

ホース内の汚れを放置していると、洗濯機を使用するたびに臭いが発生するようになってしまうことがあるので、こちらも定期的な掃除が重要です。

洗濯機から下水のような臭いがするときの対処法

ゴム手袋をつけて洗濯機の中を掃除する様子

洗濯機から下水のような臭いがする場合は、まずは手軽にできる対処法を試してみましょう。洗濯機から下水のような臭いがする場合、以下のような対策を取ると効果的です。

排水口をきれいにする

先に触れた通り、洗濯機の多くの臭いは排水口の汚れが原因です。まずは排水口を徹底的に掃除しましょう。排水口の掃除方法と汚れを防ぐポイントについて解説します。

洗濯機排水口の掃除に必要なもの

排水口の掃除では、液体のパイプクリーナーを使用するのがおすすめです。以下のアイテムを参考に準備してみてください。

  • 液体パイプクリーナー
  • 古い歯ブラシ
  • バケツ

掃除を始める前に、洗濯機のコンセントを抜き、止水栓を閉めておきましょう。また、排水口が洗濯機本体で隠れている場合は、洗濯機を移動させる必要があります。コンセントは水がかからない位置に固定しておきましょう。

洗濯機排水口の掃除手順

洗濯機の排水ホースを抜いて、残留水がこぼれないようにバケツで受けるようにします。

次に、排水口のエルボと目皿を取り外します。

適量の液体パイプクリーナーを排水口に流し込み、一定時間放置します。容量と用法は製品の指示に従うようにしてください。

パイプクリーナーを放置している間に、エルボや目皿を掃除しておきます。

時間が経ったらパイプクリーナーを洗い流します。

すすぎ終えたらすべての部品を元に戻して、洗濯機のコンセントを差し込み、止水栓を開けましょう。

洗濯機排水口の汚れを防ぐ方法

排水口が汚れるのを防ぐためには、日常的なケアが大切です。以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

  • 糸くずフィルターのゴミを捨てる
  • 洗濯槽を綺麗にする
  • お風呂の残り湯を使うことは避ける

糸くずフィルターにゴミが蓄積されると、排水口に流れ込んでしまうことがあります。悪臭の原因となりやすいため、定期的にゴミを取り除きましょう。

洗濯槽の汚れも綺麗にしておくことが重要です。1〜2ヶ月に1度の頻度で、洗濯槽クリーナーなどを使って掃除しましょう。

また、お風呂の残り湯には皮脂や石鹸カスが多く含まれており、排水口を汚す原因となります。臭いが気になる場合は、洗濯で残り湯を使うことは避けた方が良いでしょう。

封水が蒸発するのを防ぐ

洗濯機を使用しない期間が長く続く場合、封水が切れてしまうことがあります。ここでは、封水切れの対処法について解説します。

特に夏場は蒸発が早まるため、長期間留守にする場合は以下の対策を行うことが大切です。

封水が蒸発するのを防ぐ方法

ラップと封水蒸発防止剤、バケツを用意します。

まず、排水ホースを排水口側から外します。水が漏れる場合はバケツを使って受けるようにしてください。

次に、封水蒸発防止剤を排水口に流し入れます。使用量は製品ごとの指示に従うようにしてください。排水口にラップをしておくことで、留守中も封水の蒸発を防げます。

封水切れを防ぐ方法

特に家を空けていない場合でも、定期的に洗濯機を使っていないと封水切れが起きてしまうことがあります。

そういった場合は定期的に水を補充しましょう。コップなどで排水口に水を足したり、洗濯機を運転させて水を流したりすることで手軽に封水切れを防げます。

洗濯機の排水ホースを掃除する

排水ホースの掃除も定期的に行うことで、臭いの発生を防げます。定期的な掃除では水だけでも綺麗になりますが、汚れがひどい場合は塩素系漂白剤を使うのがおすすめです。

用意するものは以下の通りです。

  • 塩素系漂白剤
  • 輪ゴム
  • バケツ
  • ラップ

まず、排水ホースを排水口側から外して、水または塩素系漂白剤をホースに入れます。ホースの口にラップを巻きつけて、輪ゴムで固定します。

次に、ホース全体に水を行き渡らせるために、ホースを持ち上げて数分間軽く振ります。

その後、ホースの中の水を排水口に流したら、ホースを元に戻して掃除完了です。

洗濯機が臭うその他の原因

洗濯かごから洗濯機に衣類を移す男性

下水のような臭いがする場合、排水口の詰まりや封水の蒸発、排水ホースの汚れなどが主な原因です。しかし一方で、カビや雑菌により悪臭が生じている可能性もあります

特に排水口周りを綺麗にしても臭いが気になる場合は、上記も踏まえて対策してみてください。

カビが発生している

カビが発生すると、洗濯機の臭いの原因になりやすいです

高い湿度と温度があり、カビの栄養となる石鹸カスや洗剤の残りが洗濯槽に溜まっていると、カビが好む環境が揃ってしまいます。

洗濯機の外側からは清潔に見えていても、内部にカビが潜んでいることがあります。特に、洗濯槽の裏側やパッキンの隙間など、目に見えない部分にカビが繁殖しやすいため注意が必要です。

雑菌が繁殖している

雑巾のような嫌な臭いがする場合、雑菌が繁殖している可能性があります。特に「マイコバクテリウム」という雑菌は衣類に残った汚れを栄養源として繁殖し、悪臭を放ちます。

特に湿ったままの洗濯物を長時間放置してしまうと、雑菌が活発に増え、嫌な臭いが衣類や洗濯槽に染みついてしまいます。洗濯槽を綺麗に保つことはもちろん、汚れた衣類は早めに洗い、洗い終わったらすぐに取り出して干すことも重要です。

洗濯機から臭いを発生させないポイント

洗濯かごから洗濯機に衣類を移す男性

ここからは、洗濯機から臭いを発生させないポイントをご紹介します。洗濯機の臭いを予防するには、日々のちょっとした工夫と習慣が大切です。

以下のポイントを押さえることで、洗濯機を清潔に保ち、嫌な臭いを防ぎましょう。

洗濯物はすぐに取り出す

洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにすると、湿気がこもりやすく、カビや雑菌の温床となります。洗濯前の衣類は洗濯機内に溜め込まず、通気性の良いカゴに入れておくのがベストです。洗濯機を回す直前に洗濯槽へ入れるようにしましょう。

また、洗濯が終わった後の衣類もできるだけ早く洗濯物を洗濯槽から取り出すようにしてください。

洗剤は適量を使用する

洗剤は適量を使用するように心がけましょう。特に洗剤を手動で入れる場合、知らず知らずのうちに洗剤を多く投入してしまっていることもあります。

過剰に洗剤を使用すると、洗濯機内に洗剤カスが溜まりやすくなり、カビや臭いの原因となります。洗剤の量を増やしても洗浄力が上がるわけではありませんので、説明書に記載されている適量を守ることが大切です。

最近では、洗剤を自動で適量投入してくれる機能が付いた洗濯機もあるので、買い替えの際などに検討してみるのもおすすめです。

普段から洗濯機を乾かしておく

普段から洗濯機は乾かした状態にしておきましょう

特に乾燥機能付きの洗濯機の場合は、衣類を乾かすついでに洗濯機内も乾燥させると良いです。乾燥機能を日常的に使うと、洗濯槽が乾いた状態になりカビの発生を抑制できます。

ただし、ドラム式洗濯機の場合は子供が中に入ってしまわないよう注意が必要です。安全面にも配慮しつつ、洗濯機を清潔に保つ工夫をしてみてください。

下水の臭いが解消しない場合はプロにクリーニングを依頼しよう

自力で対処しても改善されていないと感じたら、洗濯機のクリーニングを専門の業者に依頼してみましょう。

ミツモア」なら、豊富な経験と知識を持ったプロに見積もりの依頼ができます。簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で取得することが可能です。

洗濯機のクリーニングを検討している方は、ぜひ「ミツモア」の利用をご検討ください。

洗濯機の分解洗浄をプロに依頼する

洗濯機の掃除をプロに依頼するメリット

自分で掃除をしても臭いが消えない場合は、プロの手を借りることを検討しましょう。

プロに掃除を依頼する最大のメリットは、洗濯機を分解して目に見えない部分まで徹底的に掃除してもらえる点ですカビやほこりなど、目に見えない部分まで徹底的にキレイにしてもらえます。

久しぶりに掃除する、あるいは買ってから一度も掃除したことがない場合などは、一度プロに任せてみると良いでしょう。

洗濯機の掃除をプロに依頼する場合の費用相場

  • ドラム式洗濯機の料金相場…13,000~40,000円
  • 縦型洗濯機の料金相場…12,000円~20,000円

上記が洗濯機の掃除をプロに依頼する場合の費用相場です。実際の金額は洗濯機の種類や状態によっても変動するため、相見積もりで比較検討することをおすすめします。

洗濯機の分解洗浄をプロに依頼する