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洗濯機の分解洗浄は自分でできる?プロに頼む料金相場も解説

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最終更新日: 2023年10月04日

洗濯機の分解洗浄とは、洗濯槽を取り外して洗濯機の洗浄を行うこと。通常の掃除では手の届かない箇所まできれいに洗浄できます。

洗濯機は毎日のように使う家電。長期間使っていると、洗濯槽の裏側や洗濯機の底など、手の届かない箇所に汚れやカビが生えている可能性が高いです。

普段のお手入れだけでは奥のカビまできれいにすることは難しいので、定期的な分解洗浄がおすすめです大掛かりな作業で時間がかかりますが、掃除後は洗濯物の仕上がりが一段とよくなるでしょう。

洗濯機の分解洗浄を自分でやるのはおすすめできない

洗濯機

洗濯機本体や洗濯槽を自分で分解して取り外すのは、オススメできません。その理由は以下のとおり。

  • 時間と労力がかかる
  • 故障するリスクがある
  • 故障したら期間内でも保証対象外になる

洗濯機の分解洗浄は、プロに頼んだ場合でも約3~4時間ほどかかります。しかも工程は「分解」「洗浄」「取り付け」があり、手馴れていない素人がやろうとすると倍以上の時間がかかること間違いなしです。

また取り外し・取り付け時のミスによって、故障するリスクもあります。洗濯機は電気も水も扱う家電なので、場合によっては漏電や火災につながる恐れがあります。

また一般的に、メーカー保証がついている製品を自分で分解した場合、保証期間内であっても修理保証を受けることができなくなってしまいます。

自分で分解できるのはどこまで?

洗濯機本体の分解や洗濯槽の取り外しはオススメできませんが、一部部品は分解洗浄したほうがいいケースもあります。

  • 糸くずフィルター・ゴミ取りネット
  • 洗剤投入口
  • 乾燥フィルター、排水フィルター
  • 給水パイプ
  • 排水口、排水パイプ

分解とは言っても、もともと取り外し可能な部品ですが、上記のような場所には汚れが溜まりやすいので定期洗浄が必要です。これらの部品は自分で取り外して掃除しましょう。

洗濯機や洗濯槽を分解洗浄したい理由が「黒カビ(黒いカス)」や「汚れ」であれば、これらの清掃で解決するケースがほとんどです。

分解の前に洗濯槽クリーナーを試そう

時間と労力がかかる分解洗浄をする前に、洗濯槽クリーナーを使って洗浄してみましょう。洗濯機のお手入れ機能はカビの予防に効果がありますが、発生したカビを除去する効果は薄いです。

洗濯槽クリーナーには酸素系と塩素系の2種類があります。

酸素系クリーナーは厚みのある汚れを浮かせて落とすのに適しています。肌や衣類にやさしいですが、時間がかかったり洗浄後に汚れを手ですくい取らなければいけなかったりと、ひと手間が必要です。粉末状の酸素系クリーナーはドラム式洗濯機で使えない場合が多いので注意しましょう。

塩素系クリーナーは細かい汚れに効果的で、酸素系よりも洗浄力が強いです。洗浄の頻度が多ければ塩素系、頻度が少なければ酸素系を使うとよいでしょう。頑固な汚れには、酸素系クリーナーを使用した後に塩素系クリーナーを使う方法も効果的です。

市販の洗濯槽クリーナーで汚れが落ちなくても、メーカー純正品の洗濯槽クリーナーを使うと汚れを一掃できる場合もあります。汚れの状態に応じて適切な方法で洗浄することが大切です。

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ドラム式洗濯機はそもそも分解できない機種も

分解洗浄では洗濯槽を取り外す必要がありますが、洗濯機の種類によっては洗濯槽の取り外しができないケースもあります。

ドラム式洗濯機の場合は、そもそも分解できない機種があります。この場合、プロのクリーニング業者でも対応できないので、自分でやるのは不可能だと考えましょう。

また縦型洗濯機でも、日立の「ビートウォッシュ」など特殊な機種であれば対応できる業者がかなり限られます。

ただしプロに依頼すれば、分解は無理でも電動ドリル式のブラシで洗濯槽を掃除して、専用の洗浄剤でつけおき除菌してもらうことが可能です。

無理に自分で分解して壊れるより、クリーニングを依頼したほうが安くすむと考えるのが賢明といえるでしょう。

関連記事:ドラム式洗濯機のクリーニング方法を解説!自分でピカピカに|ミツモア

洗濯機の分解洗浄をプロに頼む料金・作業時間

洗濯機のクリーニング業者

洗濯機の分解洗浄は自力でも可能ですが、リスクや労力を考慮するとクリーニング業者に依頼する価値があるでしょう。クリーニング業者に依頼することのメリットと費用相場について解説します。

故障したときの保証制度がある

洗濯機を自力で分解すると元通りに戻すことが難しかったり、正常な動作に戻らなかったりすることがあります。故障のリスクを避けたい場合はクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。

損害保険に加入しているクリーニング業者なら、作業中に洗濯機が故障した場合の保証制度があります。

家具やフローリングに傷や汚れが付いたときも保証してもらえます。業者に依頼する際は事前に保証制度があるかどうか確認しておきましょう。

洗濯機の分解洗浄にかかる費用の相場

洗濯機の分解洗浄にかかる費用は、洗濯機の種類や洗浄方法によって異なります。

完全分解洗浄 20,000~25,000円
部分分解(ブラシ洗浄) 10,000~15,000円
乾燥機能付き洗濯機 23,000~27,000円
ドラム式洗濯機 20,000~30,000円
日立製(ビートウォッシュなど) 追加で5,000~6,000円
洗濯パンの掃除 追加で2,000~3,000円

洗濯機クリーニングの費用目安は、上記のとおりです。縦型洗濯機の場合は15,000~20,000円以内、ドラム式なら30,000円以内であれば適正価格といえます。

「部分分解」や「分解できないドラム式」の場合、電動ブラシを使って汚れを洗浄するクリーニング方法です。ブラシを洗濯槽の裏側に挿入して掃除し、そのあとで洗浄液をつけおきしてカビ・雑菌を分解することができます。

注意が必要なのは日立製の洗濯機。ビートウォッシュなどの機種が代表的ですが、構造が特殊で分解が難しいので追加料金がかかることがあります。

またついでに洗濯パン(洗濯機の下の台)をクリーニングしてもらう場合は追加料金2,000円前後が一般的です。

洗濯機クリーニングにかかる時間

洗濯機クリーニングにかかる時間の目安は以下。

縦型洗濯機 2~3時間
乾燥機能付き洗濯機 4~5時間
ドラム式洗濯機 4~5時間
洗濯パンの掃除 30分前後

通常の縦型洗濯機であれば実際には1.5時間ほどで完了することもあるようですが、目安は3時間前後と伝える業者が多いです。

また構造が複雑な機種やドラム式洗濯機の場合は、洗浄にかかる時間が長いので、スケジュールに余裕がある日に依頼しましょう。

洗濯機の分解洗浄の手順(縦型のみ)

縦型洗濯機の分解洗浄は自力で行うことも可能です。洗濯槽を取り外す作業が最も大変で、洗浄してから洗濯槽を戻すまで多くの時間と労力を費やします。

洗濯機が故障してしまう不安がある場合は、洗濯機のクリーニング業者に頼むのが無難です。

【準備するもの】

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 掃除用のブラシ
  • 雑巾およびタオル
  • ゴム手袋

【分解洗浄の手順】

  1. ドライバーを使って左右2箇所のネジを回してフタを外す
  2. 洗濯槽の底にあるパルセーターを外す
  3. 洗濯槽を取り外す
  4. お風呂場で洗濯槽を洗う
  5. 洗濯槽や各パーツを乾かして元に戻す

パルセーターとは洗濯機の中をのぞいたときに底にある回転皿のことです。パルセーターの中心部にネジがあるので、ネジを緩めることで外せます。一般的にはカバーで保護されていることが多いです。

洗濯槽を洗うときは60度以上のお湯をかければ、カビを死滅させられます。頑固な汚れには歯ブラシや漂白剤を使ってきれいにしましょう。

分解洗浄をするタイミング・頻度は?

1日あたり1〜2回の頻度で洗濯機を回している家庭では、2年に1回ほどの頻度でクリーニング業者に分解洗浄をしてもらうとよいでしょう。普段のお手入れである程度は清潔に保つことも可能ですが、一度完全に汚れを除去すると安心です。

洗濯物に黒いゴミが付くようになったら、2年が経過していなくてもすぐに分解洗浄を依頼しましょう。洗濯したときに付く黒いゴミの正体は黒カビです。

洗濯槽内は湿度が高く多くの栄養があるので、カビが発生しやすい環境です。洗濯槽の黒カビを放置すると汚れだけでなく、悪臭も発生します。

せっかく洋服を洗濯してもきれいにならないので、早急の対応が大切です。

関連記事:洗濯槽の黒カビはどうやって掃除する?ポイントや予防のコツも|ミツモア

洗濯機の内部をキレイに保つポイント

キレイな洗濯機

洗濯機を長期的に清潔に保つためには、いくつか意識しておくべきポイントがあります。洗濯機の使い方を改善して、カビの発生を予防しましょう。

洗濯機を清潔に保つためには

洗濯機を清潔に保つために、必ず以下のポイントを意識しましょう。

  1. 洗剤・柔軟剤を入れ過ぎない
  2. 洗濯後にフタを閉めたままにしない
  3. 汚れた洗濯物を入れたままにしない
  4. 月に1回、洗濯槽洗剤で洗浄する
  5. 週に1回程度、乾燥機能を使う

最も汚れやすい使い方として考えられるのは、「洗剤・柔軟剤を多く使ってしまうこと」による、石鹸カス残りです。

洗剤を多めに使えば清潔になるような気がしてしまいますが、溶け切らなかった洗剤や柔軟剤がたまることで、洗濯槽に黒カビが発生する原因となります。

また、洗濯後に洗濯機のフタを閉めっぱなしにしていると、洗濯槽内に水気が残り続けるため、あまり良くありません。

週に1回程度乾燥機能を使えば、洗濯物だけでなく洗濯槽も乾燥させられるので、湿度によるカビの発生をある程度防げます。

洗濯機掃除の頻度

半年に1回
  • 洗濯パンを掃除
  • 排水口、ホースを掃除
月に1回
  • 槽洗浄
  • 洗濯槽のふちを掃除
  • 乾燥フィルターを掃除
週に1回
  • 槽乾燥
毎回
  • 洗剤の使用量を守る
  • 糸くずフィルターを掃除
定期的に
  • 洗剤投入口の掃除
  • フタやパッキンの掃除

洗濯機で掃除すべき箇所と適切な頻度は、上記のとおりです。基本的にこれらの掃除を徹底していれば、洗濯槽に黒カビが繁殖するリスクはかなり抑えることができます。

「面倒だから」と放置していると、あとあと汚れが取れなくなって、もっと面倒なことになりかねません。せめて月1回の槽洗浄と、毎回の糸くずフィルター掃除だけでもしておくことをオススメします。

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