自宅に付いているアンテナが「古くなった」「不要になった」「引越し先に持っていく」などの理由で、撤去が必要になります。
そこでアンテナの撤去にかかる費用や、どこに依頼するべきか、自分で撤去できるかなどについて解説していきます。
アンテナ撤去にかかる費用相場は1万~2万円
撤去費用はアンテナの種類によって異なりますが、相場は1万円~2万円ほどです。
基本的な料金は以下の通りですが、正確な費用は現地調査を行ってからでないとわかりません。
地デジアンテナ | 5,000~1.5万円 |
アナログアンテナ | 1万~1.5万円 |
スカパー/BS・CSアンテナ | 1万~2万円 |
また屋根の上にあるアンテナの場合は、撤去や処分費用とは別に追加料金が発生する場合があります。
追加料金が発生する項目は以下のものがあげられます。
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追加料金の相場は3,000~2万円ほどです。実際どの項目で追加料金が発生するかは、業者や自宅の構造で異なるため、見積もり書の料金をしっかり確認するようにしましょう。
なおアンテナ撤去だけではなく、新しいアンテナに交換する場合の費用相場は15,000円〜30,000円です。同じ種類のアンテナを交換するのであれば工事費は安くなります。
「無料で撤去できる」のうたい文句に注意
業者からアンテナ撤去を無料で行うと説明されることがありますが、これには注意が必要です。
例えば新規アンテナの設置が条件になっていたり、撤去のための足場代や人件費を別途請求されたりする可能性があります。他にも、実際には問題がないのに屋根の劣化などを指摘し、高額なリフォーム工事を契約しようとする悪質な業者もいます。
「アンテナを無料で撤去できる」と言われても、安易に依頼することはやめておきましょう。
工事に火災保険が適用できる場合がある
アンテナ撤去の工事に「火災保険」を適用できる場合があります。保険を使うことで、工事費用を大きく抑えることが可能です。
火災保険が使えるケース
アンテナ撤去に火災保険が適用できるのは、以下の条件を満たした場合です。
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ただし加入している保険によっては、「雪災による損傷は補償対象外」などの条件が付いている場合もあります。こういったケースでは火災保険が適用されないので注意しましょう。
また経年劣化によるアンテナ損傷も保険の適用範囲外です。災害による被害を受けてから時間がたつと、「災害によるもの」か「経年劣化によるもの」か区別しにくくなってしまいます。
保険の申請はなるべく早めにおこなうのが良いでしょう。
申請の流れ
火災保険を申請する手順は以下の通りです。
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特に重要なのは「事前に被害箇所の写真を撮影しておくこと」です。写真は建物全体のものと被害箇所が特定できるものを複数枚用意しておきましょう。
被害箇所が高所で撮影が困難な場合は、撤去を依頼する業者へ修理前の写真撮影を頼むことができます。
アンテナ撤去を依頼できる業者4つ
アンテナの撤去は基本的に業者に依頼することをおすすめします。アンテナの設置場所によっては危険な作業になるため、なるべく自分で撤去作業を行うのは控えましょう。
アンテナの撤去を行ってくれる業者4つを紹介します。
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アンテナのことを任せるなら、「アンテナ工事業者」へ依頼するのが1番安心です。ただし場合によっては引越し業者やリフォーム業者、外壁塗装業者への依頼が適していることがあります。
それぞれの業者に依頼するメリットやデメリットを見てみましょう。
すぐに対応してもらえる「アンテナ工事業者」
メリット |
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デメリット |
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アンテナ撤去は、取り扱いに慣れている「アンテナ工事業者」に依頼するのがおすすめです。アンテナ工事を専門的に取り扱っているため、豊富な知識と経験があり、安心・安全な工事が期待できます。
引越しに合わせて撤去するなら「引越し業者」
メリット |
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デメリット |
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引越しの際にアンテナを撤去するなら、引越しとセットでアンテナ撤去を行うのが良いでしょう。引越しの依頼にオプションでアンテナ撤去を追加すれば依頼できます。
複数の業者に依頼する必要がないため、「なるべく作業日を同じにしたい」「まとめて作業してもらいたい」という場合におすすめです。
引越し業者によっては、アンテナ撤去に対応していないところもあるので、対応可能かどうかしっかり確認しておきましょう。
自宅のリフォームで撤去するなら「リフォーム業者」
メリット |
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デメリット |
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お家のリフォームや補修と合わせてアンテナ撤去ができるのは「リフォーム業者」への依頼です。
しかし作業工程が限られることがあり、リフォーム業者や工務店だけでは対応できないケースも多いです。
外壁や屋根の塗装も合わせて行うなら「外壁・屋根塗装業者」
メリット |
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デメリット |
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外壁や屋根塗装を行う業者の中には、アンテナの撤去に対応してくれるところもあります。
高所での作業に慣れているため、高い位置にあるアンテナの撤去も安心して任せられます。
外壁や屋根の作業とアンテナ撤去を同時に行えますが、アンテナ専門の業者ではないため、ずさんな工事をされてしまう可能性が高いことを理解しておきましょう。
家電量販店は撤去のみの対応をしていないことが多い
家電量販店では、アンテナ撤去だけの工事は行っていないことがほとんどです。アンテナの設置や配線工事を依頼した時に、付帯作業として古いアンテナを取り外してくれるに留まります。
例外として、大手家電量販店「ヤマダ電機」ではアンテナ撤去のみの工事も行っていますが、別途出張費として2,200円がかかります。
アンテナ撤去の業者選びのコツ
基本的にアンテナ撤去は業者に依頼するのがおすすめですが、アンテナの撤去を行う業者の中には悪質な業者もいるので、注意が必要です。
業者選びの際には以下のポイントに注意しましょう。
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複数の業者から見積もりを取る
アンテナの撤去に限らず、業者を選ぶ時には複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が大切です。
最初から1つの業者に絞るのではなく、いくつか候補をリストアップしてから、それぞれ見積もりを取って比較してみましょう。
相見積もりをすることで、費用やサービス内容の比較ができるため、優良な業者を見つけやすくなります。
費用やサービス内容以外にも、料金説明や対応の仕方など、業者の雰囲気を知ることもできますよ。
アンテナ工事の詐欺に注意する
近年テレビアンテナの設置や交換を使って、高額な請求をする「アンテナ工事詐欺」が発生しています。
「アンテナ工事詐欺」は業者や役所勤めのふりをして訪問営業をかけてきたり、アンテナ工事業者の職員になりすまして電話をかけてきたりと巧妙な手口を使ってきます。
【詐欺かもしれない場合】
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特にアンテナに関して業者に問い合わせ等していないのに、突然訪問営業をかけてきたら詐欺の可能性が高いです。また基本的に省庁の職員が一般家庭に出向くことはないため、公的機関の職員を名乗って訪問してきた場合も詐欺の可能性が高いでしょう。
直接訪問してこなくても、電話やメールで架空請求をしてくる詐欺もあります。
身に覚えのないアンテナ工事に対しての請求書や電話がきた場合は、消費者相談センターや警察に相談しましょう。
高所のアンテナを自力で撤去するのはおすすめしない
「業者に頼むとお金がかかるため、自分で撤去できないかな?」「撤去だけなら自分でもできるかも」と考える人もいると思います。
しかし自分でアンテナを撤去することはおすすめできません。アンテナを撤去するには、以下の危険が考えられます。
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高所から自分やアンテナが落下する危険がある
慣れない屋根上での作業には、転落して大けがをするリスクが伴います。また、アンテナが地面に落下して破損したり、通行人や周囲のものを傷つけてしまう危険もあるでしょう。
アンテナや壁、屋根を傷つけてしまう
知識がない状態でアンテナを取り外そうとすると、屋根瓦や外壁、アンテナ本体、固定具などの大事な部分を損傷してしまうこともあります。アンテナや固定具は一度壊れてしまうと使えませんし、家を傷つけた場合は直す必要があります。かえって修繕や買い替えの費用が高くついてしまうかもしれません。
お金がかかる
自力でアンテナを取り外すにはレンチやニッパーなどの工具に加え、長はしご、安全靴、ヘルメットなどの装備も必要です。これらが最初から全て揃っているケースは稀でしょう。全て買いそろえようとすると、数万円の出費になります。このように、自力で撤去作業をする金銭的なメリットはほとんどありません。
配線処理が難しい
アンテナを撤去するにあたり、本体とテレビを繋ぐ配線部分を正しく処理しなければなりません。これには電気工事の知識が必要になり、手順を間違えると感電してしまう恐れもあります。専門的な知識がないと、難しい作業も多いため、業者に依頼するほうが安心です。
手が届く位置のアンテナは自分で撤去できることも
ベランダなどの手が届く場所に設置されていて、安全に撤去作業ができる場合は自力で取り外すことが可能です。以下の手順に沿って撤去しましょう。
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自分で処分する場合は粗大ごみか不燃ごみで出す
業者に撤去してもらったアンテナは、基本的にそのまま業者に処分してもらえます。ただし、業者に依頼せず自分で撤去した場合やどうしても自力でアンテナを処分しなければならない場合は、粗大ごみか不燃ごみとして出しましょう。
基本的には以下のように分類されています。
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八木式アンテナやBS/CSアンテナなどの屋外に設置されている大きなアンテナは、粗大ごみとして処分しましょう。
各自治体の粗大ごみ処理券を購入し、指定日時・指定場所に出して処分可能です。
小さな(30cm以内)アンテナは不燃ごみで処分することができます。また自治体によっては、小型家電としてリサイクルできる場合もあります。
使わないアンテナを撤去せず放置するとどうなる?
屋外に設置されているアンテナとなると、普段から気にかけていることは少ないのではないでしょうか。
「気づいたら劣化していた」「不要になったのにそのまま放置していた」なんてこともあると思います。
古くなったアンテナや使わなくなったアンテナを放置しておくデメリットについて解説します。
屋根や壁が劣化する
アンテナを撤去しないで置くと、建物の劣化につながってしまいます。
考えられる被害は以下の通りです。
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アンテナを支えている部材は雨や風などの影響を大変受けやすいです。そのため古くなったアンテナはもちろん、比較的新しいアンテナでも放置しておくと、劣化が進んでいってしまうのです。
アンテナを支える部材が劣化すれば、アンテナの重さで傾きや倒壊につながります。
また雨などでアンテナのサビが建物全体に広がっていく可能性もあるでしょう。
建物全体にサビが広がって傷んでしまうと、家の資産価値も下がってしまいます。
アンテナが落下する
古いアンテナはもちろん、まだ劣化してないアンテナでも、放置していると次第に劣化していきます。
劣化に気づかずに撤去を怠っていると、アンテナが落下してしまうかもしれません。
1~3kgあるアンテナが高所から落ちた場合、通行人に当たってしまったら、生死に関わる大きな事故になります。
落下した場所で人の所有物を壊してしまった場合、賠償責任が生じるケースも考えられるでしょう。
アンテナを放置すれば、自分だけでなく人に迷惑をかけてしまうこともあります。使わないアンテナや状態の悪いアンテナはできるだけ早く撤去するのが良いでしょう。
アンテナ工事の業者は見積もりで比較がおすすめ
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