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【アンケート調査】2023年の税理士依頼のきっかけ第1位は「インボイス制度への不安」

最終更新日: 2024年01月11日

株式会社ミツモアは、2023年に「ミツモア」を通して税理士に確定申告代行・顧問契約の見積もりを依頼した方に向けて、インボイス制度に関するアンケート調査を行いました。

「ミツモア」で2023年に税理士を探した人のうち、約30%は「インボイス制度への対応」が依頼のきっかけ

税理士への依頼を検討した理由のアンケート結果

税理士への依頼を検討した理由に関する質問では、「インボイス制度への対応が不安だったから」という回答が32.8%で最も多い結果となりました。これまでは自分で確定申告などの税務を行っていた方でも、2023年10月から開始したインボイス制度への対応を不安に感じて税理士へ依頼する動きが見られました。
依頼理由の回答は「事業が忙しくなり、事務作業にかける時間を節約したかったから」が16.4%、「今まで依頼していた税理士を変えたかったから」が14.1%と続きます。

2021年~2023年の確定申告依頼数の比較グラフ

2023年9~11月に「ミツモア」を通して行われた税理士への依頼を集計したところ、例年よりも確定申告の依頼を早めに行う方が多い傾向が見られました。特に2023年9月は2022年同月と比較して2倍以上の依頼数があり、10月開始のインボイス制度への対応を意識して税理士を探した方が一定数いたと考えられます。

税理士を探すときの不安要素は「税理士報酬の相場がわからないこと」

税理士を探すときに不安だったことのアンケート結果

税理士を探すときに不安だったことに関する質問では、「税理士に支払う金額の相場がわからなかった」と回答した方が59.0%と半数を超えました。「どこで税理士を探せばよいのかわからなかった」が23.4%、「優良な税理士の見きわめ方がわからなかった」が10.1%、「税理士の人柄や評判がわからなかった」が5.9%と続きます。

インボイス制度の登録状況

インボイス制度の登録状況のグラフ

インボイス制度の登録状況に関する質問では、全体では「登録している」と回答した方が31.3%、「登録していない」と回答した方が68.8%という結果になりました。

売上高別のインボイス制度登録状況アンケート結果

さらに売上高別の登録状況を集計したところ、アンケートに回答した売上高1000万円未満の事業者のうち、「登録している」が28.8%、「登録していない」が71.2%となり、約7割の方は免税事業者として事業を続けている一方、約3割の方はインボイス制度に則った運用に移行したことがわかりました。

一方、元から課税事業者である売上高1000万円以上の事業者においては「登録している」が64.7%と多数派でしたが、35.3%の方は「登録していない」という結果になりました。

制度開始から約3か月経つも「インボイス制度を理解できていない」という声が多数

インボイス制度への不安のアンケート結果

「インボイス制度への対応に不安があるか」という質問では、「不安がある」「少し不安がある」と回答した方が合わせて70%、「不安はない」と答えた方が30%となりました。
さらに、具体的にどのような点を不安に感じるか尋ねたところ、以下のような声が寄せられました。

  • どう対応するものなのか理解できていない
  • 事務業務の負担
  • 個人事業主であり、必要最小限の手間で済ませたいがどうすればよいのかわからない
  • 請求書に何を記載したらいいのかわからず、Excelでの発行を中止し会計ソフトを導入した

特に多かった意見は「インボイス制度自体を理解できていない」「どんな影響があるのかわからない」というものでした。制度の開始から約3か月が経過しましたが、目的や概要の浸透が進んでいない様子が伺えます。

インボイス制度の影響で事業主の作業負担は増加傾向

インボイス制度の準備にかけた時間のアンケート結果

インボイス制度の準備にかけた時間に関する質問では、適格請求書発行事業者登録をした方のうち、34.3%が「1週間以上」と回答しています。続いて「4日~1週間程度」が17.1%、「2~3日程度」が31.4%、「1日以内」が17.1%となりました。インボイス制度に則った事業運営のために、少なくない準備期間が必要であったことがわかります。

インボイス制度による作業時間の変化に関するアンケート結果

インボイス制度による事務作業時間の変化に関する質問では、登録者のうち「変化なし」と答えた方が最も多く、42.4%を占めました。ただし「2日以上増えた」「1日程度増えた」「半日程度増えた」と答えた方の合計は54.6%と、インボイス制度の影響で事務作業の負担が増えた方も5割以上見られました。

確定申告の税理士を探すならミツモアがおすすめ

2023年に「ミツモア」を通して税理士への見積もり依頼を行った方への調査から、インボイス制度の開始は税理士との契約を検討するきっかけの1つになっていることが伺えました。
適格請求書発行事業者となる場合、制度の概要を正確に理解した上で一定の事務コストを費やす必要があります。適切な経理処理を行い、事業に集中するためにも、税務のプロである税理士への依頼がおすすめです。

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[調査概要]
・調査方法:ウェブアンケート調査(選択式・記述式回答)
・調査対象:2023年に「ミツモア」で確定申告の税理士・顧問税理士の見積もりを依頼したユーザー
・回答人数:188名
・調査期間:2023年12月21日〜12月25日