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確定申告が必要な学生は?バイト掛け持ちの場合は注意!【税理士監修】

最終更新日: 2019年11月15日

「バイトを掛け持ちして学費の足しにしたい!」「卒業旅行代を稼がなきゃ」 それぞれ理由は違えど、アルバイトに精を出す学生さんは多いでしょう。しかし、学生さんといえども一定の収入があると、確定申告が必要になります。
本記事では「確定申告ってそもそも何?」という疑問にお答えした上で、年間所得がいくらあると確定申告が必要になるのか、そして実際に確定申告を行う手順について説明します。

確定申告と年末調整とは?

確定申告 年末調整
学生にはあまりなじみがない?確定申告と年末調整とは

学生でも、アルバイトやインターンシップで一定以上のお金を稼ぐと、確定申告をする必要が出てきます。しかし、そもそも「確定申告」とは何なのか、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。
本項では、確定申告の基礎知識を簡単にご紹介。さらに、確定申告とあわせて聞くことの多い「年末調整」の概要も解説します。

収入と所得の違いを理解しよう

確定申告と年末調整はどちらも税金(所得税)にかかわる手続き。税金について考える上では、まず「収入」と「所得」の違いをはっきり押さえておくことが大切です。

「収入」というのは、その名の通り年間で得られたお金の総額のことを言います。個人事業主であれば売上、会社員やアルバイトであれば給料が収入です。

一方、所得というのは、収入から必要経費(仕事をする上でかかった費用)や給与所得控除などを差し引いた額のことを指します。具体的には、個人事業主の場合は「収入-必要経費」が所得です。会社員やアルバイトの場合は、「収入-給与所得控除などの各種控除」が所得になります。給与所得控除とは、納税額を決定する際に、自動的に収入から計算上差し引かれるもの。給与所得控除の額は収入によって異なります。

確定申告は「税金を税務署に申告」する手続き

確定申告とは、所得税など所得にかかわる税金の額を自分で計算して申告し、納税する手続きです。1月1日〜12月31日までの収入・所得を計算し、確定申告書などの必要書類を揃えた上で、翌年2月16日〜3月15日の間に税務署へ提出します。
フリーランスや個人事業主として自分で事業を行っている個人事業主は、毎年この確定申告をしなければいけません。

また、後ほど詳しくご説明しますが、学生アルバイトでも一定の条件に該当すると確定申告が必要になるのです。

バイトの給料は「年末調整」されていることも

年末調整とは、会社員やアルバイトの給料から毎月引かれている(天引きされている)所得税の過不足を、年末に調整する手続きのことです。年末調整の計算は従業員ではなく、雇用している会社が行います。

サラリーマンやアルバイトの場合、個人事業主と違って、所得税などの税金は毎月の給与から自動的に天引きされています。しかし天引きされる額は、あくまで毎月の収入を元に概算した「仮」の税額。
なので年末に、実際の年間収入額や各種控除額を確認した上で、正確な所得税額を計算し直す必要があるのです。
この年末調整の結果、天引きした所得税に不足があることが分かれば、12月の給与から引かれることに。一方天引きした額が多すぎた場合は、その分が12月の給与に上乗せされます。

確定申告が必要な学生とは?バイト掛け持ちは要注意

確定申告 学生
確定申告が必要になる学生の条件とは

学生のバイトでも年間の稼ぎが130万円を超えると、所得税を納める義務が生じます。アルバイトの場合、基本的には雇用している会社が毎月の給与から所得税を天引きしてくれるので、自分で確定申告をする必要はありません。ただしバイトやインターンを掛け持ちしている学生は、確定申告をしなければいけないケースがあります。本項では学生バイトの所得税と確定申告について詳しくご紹介します。

勤労学生控除とは

「勤労学生控除」という、一定の条件に当てはまる学生に適用される所得税の控除制度についても、説明しておきましょう。

所得税の額は、その人の年間所得に応じて決まります。所得というのは先述の通り、収入から必要経費と各種の「控除」を差し引いた額のこと。つまり控除額が多ければ多いほど、納税額が少なくなる(あるいは納税義務がなくなる)わけです。控除の制度については後述します。

そして、勤労学生控除とは、この控除の一種。以下の条件にすべて当てはまる人は、勤労学生控除を受けることができます。

  • 高校や大学、専門学校などの学生であること
  • 合計所得額が65万円以下であること
  • アルバイト以外の事業所得(アフィリエイトなど)が10万円以下であること

勤労学生控除の対象になると、所得税の計算で27万円の控除が適用されます。

「130万円の壁」って?確定申告が必要な学生の条件

学生バイトで所得税の課税対象となるかどうかを左右するのが、俗にいう「130万円の壁」です。繰り返しになってしまいますが、所得税は、「給料-各種控除」の所得額に対して課される税金です。なので、各種控除の合計額が年間給与を上回っていれば所得はゼロということに。そうなると所得税は払わなくてもよくなります。

それでは、学生バイトの場合、どのような控除が受けられるのでしょうか。アルバイトをしている学生が受けられる控除は、基本的に以下の3つです。

  1. 基礎控除 38万円
  2. 給与所得控除 65万円
  3. 勤労学生控除 27万円

これら3つの控除額を合わせると、130万円になります。つまり年間の給料が130万円以下に収まるのであれば、所得税はかからないということですね。

一方、一年間の給料が130万円を超えたら、所得税を支払わなければなりません。ただ、アルバイトで働いている場合は、会社が毎月の給与から所得税を天引きしてくれます。さらに年末調整によって天引きした所得税の過不足を計算して調整してくれるので、基本的に確定申告は不要です。

ただしバイトを掛け持ちしていて、なおかつ給料が少ないほうのバイトの年間給与が20万円を超えている人は、自分で確定申告しないといけません。
これについては、本項の最後で解説します。

「103万円の壁」とは?扶養から外れる条件

学生がバイトやインターンをする際、もうひとつ気をつけておきたいものに、「103万円の壁」があります。実は学生バイトの年間給与が103万円を超えると、親の税金が高くなってしまうのです。

所得の各種控除のひとつに「扶養控除」というものがあります。これは収入が103万円以下の家族を養っているときに受けられる控除──つまり親の扶養に入っている(年間収入が103万円以下である)場合、この扶養控除によって親の所得税が減額されているのです。

ところがバイトで収入が103万円を超えてしまい、扶養から外れると、親は扶養控除を受けられなくなってしまいます。すると当然、親の所得税額が上昇することになるわけです。
そのため、バイトの収入が一年間で103万円を超えそうなとき(扶養から外れることになりそうなとき)は、ご両親と一度よく話し合ってみることをおすすめします。

バイトを掛け持ちしている学生は要注意

さて、先ほど少しご説明したように、バイトを掛け持ちしている人は、確定申告をしなければいけない場合があります。これはどういうことなのでしょうか。

アルバイトの人は、所得税は毎月給与から天引きされるほか、会社側で年末調整されるので、確定申告は不要というのが原則ですよね。
ところがこの年末調整をやってもらえるのは、実は1社だけなんです。なので2社以上でバイトを掛け持ちしている人は、メインのバイト先には年末調整をしてもらい、サブのバイト先の分は自分で確定申告することになります。

厳密に言うと、学生バイトで確定申告が必要になるのは、以下の条件にすべて当てはまる人です。

  • 2社以上でバイトを掛け持ちしている
  • 年間の合計収入が130万円を超えている
  • サブのバイト先(給料が少ないほう)の年間収入が20万円を超えている

バイトを掛け持ちしていても、サブのバイト先の給料が20万円以下なら、確定申告はしなくてもいいという決まりになっています。

【監修税理士コメント】住民税申告が必要なケースに注意

大原政人税理士事務所 - 神奈川県川崎市川崎区

川崎市内で10年以上にわたって、信頼され続けてきた大原政人税理士事務所の所長税理士。個人の税務相談から企業設立まで、さまざまな案件に、弁護士や司法書士と連携しながら対応する。初回相談は無料なので、確定申告に関する相談も気軽に出来るのも嬉しいところ
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『確定申告の必要がない学生さんでも、住まわれている自治体によっては住民税の申告をしなければならないケースも。確定申告をした場合やアルバイト先で年末調整を受けている場合は、住民税申告は必要ありませんが、所得額によっては確定申告は不要でも住民税の支払い義務者に該当することがあるためです。自分の所得・年収条件の場合は住民税申告が必要なのか、お近くの税務署で問い合わせされることをおすすめします。』

確定申告のやり方・申告書の記入方法を解説

確定申告 やり方
確定申告のやり方とは

ここまで見てきたように、バイトやインターンを掛け持ちしている学生は、確定申告をしなければいけないケースがあります。
では実際に確定申告が必要になった場合、どうやって確定申告をすればいいのでしょうか。本項では、確定申告の提出時期や場所、必要書類などといった基礎の基礎をご紹介。
確定申告書の作成方法についても簡単に解説します。

確定申告は「いつ」「どこで」行う?

確定申告は、前年1月1日〜12月31日の所得分の申告を、翌年2月16日〜3月15日の間に行います。確定申告時期は基本的に毎年2月16日〜3月15日で固定ですが、土日祝日が重なる場合は翌平日に後ろ倒しになるのが基本です。
2018年分の確定申告時期は、2019年2月18日(月)〜3月15日(金)となっています。

確定申告書類の提出先は、現住所地を所管する税務署です。自分の住んでいるところを所管する税務署がどこなのかは、国税庁のホームページで調べられます。
確定申告書類をすべて揃えたら、期間内に税務署に出向いて提出しましょう。税務署と聞くと少し入りづらいイメージがあるかもしれませんが、入口まで行けば確定申告専用の窓口が目立つところに用意されていると思いますので、心配はいりません。
また期間内であれば、税務署へ郵送して提出することもできます。

確定申告の必要書類

確定申告のメインの書類は、確定申告書です。これは税務署で入手できます。国税庁のホームページから用紙をダウンロードして、それをプリントアウトして記入するのも可能です。なお確定申告書には「A様式」と「B様式」がありますが、学生バイトの確定申告では「確定申告書A」を使います。

そしてもうひとつ、学生バイトが確定申告する際に必要なのが、勤務先から発行される「給与所得の源泉徴収票」です。勤めているすべてのアルバイト先の源泉徴収票を用意しましょう。源泉徴収票は原本を提出する必要があり、コピーは不可です。もしもらった源泉徴収票を失くしてしまった場合は、勤務先の会社に頼めば無料で再発行してくれます。

学生でも簡単!確定申告書の作成方法

確定申告書は、第一表と第二表の2枚から成り立っています。それぞれについて作成方法を説明していきます。
難しそうに見えますが、一度理解すれば学生さんでも簡単に作成できますよ。

確定申告書A第二表の作成方法

記入内容の都合上、まずは第二表から埋めていきましょう。

確定申告書A 第二表【見本】
確定申告書A 第二表【見本】
  1. 年末調整した会社の源泉徴収票と、していない会社の源泉徴収票、それぞれを手元に用意します。
  2. 氏名・住所を記入したら、「所得の内訳」の部分にそれぞれの会社名を記載します。「収入金額」欄は源泉徴収票の「支払金額」、「所得税及び〜」欄は源泉徴収票の「源泉徴収税額」の金額を入れましょう。すぐ下の「〜合計額」欄には、両社の源泉徴収税額の合計額を書きます。
  3. 「所得から差し引かれる金額に関する事項」の部分の「社会保険料控除」欄に、年末調整した会社の源泉徴収票にある「社会保険料等の金額」を記入します。

確定申告書A第一表の作成方法

続いて第一表です。

確定申告書A 第一表
確定申告書A 第一表【見本】
  1. 住所や氏名などを記載します。
  2. 第二表で記入した金額に基づいて、収入金額や所得金額の欄を埋めていきます。
  3. 計算の結果、所得税の還付がある場合は、右端の欄に還付先となる銀行口座の情報を入れましょう。

これで確定申告書の作成は完了です。もしわからなければ、確定申告会場でも指導してもらえますので難しく考えなくても大丈夫です。税金の悩みを手早く解決して、アルバイトに精を出してくださいね。

また、こちらの記事ではミツモアに登録している税理士の紹介と、依頼に必要な費用や選び方を解説していますのであわせてご確認ください。

関連記事:個人事業主にお勧めの税理士55選と税理士の選び方

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学生でも確定申告が必要になったときには税理士に相談してみるのをお勧めします。親の扶養に入っている場合は、扶養控除に変更が必要になる場合もあります。

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