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ブレーカーが落ちる原因と対策!落ちないように家電を使う方法・何度も落ちるときの対処法

最終更新日: 2021年06月29日

電化製品を使っている最中に、突然「バチン!」という音がして電気が使えなくなった経験がある方も多いのではないでしょうか。

この現象を「ブレーカーが落ちる」といい、基本的には電気の使いすぎが原因で起こるものですが、場合によっては放置しておくと事故や火災につながるケースもあります。

この記事では、ブレーカーが落ちる原因と正しい復旧方法をまとめました。よくブレーカーが落ちる方に向けて根本的な解決策も解説していますので、ぜひご覧ください。

家庭に設置されているブレーカーは3種類ある

ブレーカー

家庭にある分電盤には、通常以下の3種類のブレーカーが付いています。種類ごとに別の役割があり、落ちる原因と対処法も異なります。

  • アンペアブレーカー
  • 安全ブレーカー
  • 漏電ブレーカー

ブレーカーという設備の仕組みと、各種類のブレーカーの役割について見ていきましょう。

そもそもブレーカーとは?

ブレーカーは、家庭において安全に電気を使用するための装置です。

電気回路の限界を超えて電気を使おうとしたり、電気回路に異常が発生したりした際に、流れる電気を自動的に遮断するはたらきをしています。

「ブレーカーが落ちる」という現象は、この安全装置が作動して電気が遮断された状態なのです。

ブレーカー3種類の名称と役割

それぞれの役割を理解すれば緊急時の対応が簡単になります。各ブレーカーの役割や位置、見た目を一覧表にまとめたのでご覧ください。

位置 名称と役割
①アンペアブレーカー

電力会社と契約している電気=家全体に供給される電気の総量を管理する

②安全ブレーカー

キッチンやリビングなどの各回路に電気を供給する

③漏電ブレーカー

漏電が起きた時に電気を遮断して事故を防ぐ

【ブレーカーの種類別】ブレーカーが落ちる原因と復旧手順

ブレーカーの修理

ブレーカーが落ちてしまう場合、明確な原因があります。前項目で紹介した各ブレーカーが落ちる原因と、急に落ちた時の復旧手順をセットで解説していきます。

  • ①アンペアブレーカーが落ちる原因:家全体で電気を使いすぎている
  • ②安全ブレーカーが落ちる原因:特定の場所で電気を使いすぎている
  • ③漏電ブレーカーが落ちる原因:家のどこかで漏電している

順番に見ていきましょう。

①アンペアブレーカーが落ちる原因:家全体で電気を使いすぎている

アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは同じタイミングで使っている電気が「契約アンペア数」を超えると落ちる仕組みになっています。つまり家全体で電気を使いすぎていることが、アンペアブレーカーが落ちる原因です。

※アンペア(A)とは電流(電気が流れる量)の単位のことです。アンペアが大きくなればなるほど、使える電気の量が増えると考えてください。

アンペアブレーカーが落ちると、家全体で電気が使えなくなってしまいます。そのためなるべく早く復旧させる必要があります。

アンペアブレーカーの復旧は簡単です。以下の手順に沿って復旧してください。

アンペアブレーカーの復旧手順

  1. 使っていた電化製品の電源を切る(冷蔵庫などの常に動いている家電以外)
  2. アンペアブレーカーのスイッチを入れる
  3. 使う家電を1~2個減らし、電源を入れる

アンペアブレーカーをオンにする前に、使っていた家電の電源を切っておきましょう。電源をそのままにしていると復旧後に再び落ちる可能性があります。冷蔵庫などの常に稼働している家電以外は、電源をオフにしてから復旧しましょう。

②安全ブレーカーが落ちる原因:同じ回路で電気を使いすぎている

安全ブレーカー

安全ブレーカーはいくつかのスイッチがあり、スイッチごとにどの回路に電気を送るかが決まっています。1つの回路で同時に使用できる電気は20Aで、これを超えると落ちる仕組みになっています。

つまり同じ回路で電気を使いすぎていることが、安全ブレーカーが落ちる原因です。

安全ブレーカーが落ちると、電気を使いすぎた場所だけが停電します。例えば「毎回キッチンのブレーカーだけが落ちている」という場合は、キッチンの電化製品を使いすぎていることが考えられますね。

特にキッチンは停電しやすく、以下のようなものを同時に使っているとよく落ちてしまいます。

  • 炊飯器
  • 電気ケトル
  • 電子レンジ
  • オーブントースター

※ブレーカーが落ちる原因になりやすい家電は「【必要アンペア一覧】ブレーカーが落ちる原因になりやすい家電!」をご覧ください。

安全ブレーカーの復旧手順は、基本的にアンペアブレーカーと変わりません。以下の手順に沿って復旧しましょう。

安全ブレーカーの復旧手順

  1. 停電した部屋にある電化製品の電源を切る
  2. 落ちた安全ブレーカーのスイッチを入れる
  3. コンセントの場所を分散させて使用する

ただし1つの回路で20A以上使うと、また落ちてしまう可能性が高いでしょう。「頻繁に落ちてしまって困る」という方は、回路(コンセント)を増設することで対処可能です。増設には工事費用10,000円(難しい工事の場合は30,000円)前後かかりますが、快適に過ごせるようになりますよ。

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③漏電ブレーカーが落ちる原因:家のどこかで漏電している

電ブレーカー

漏電ブレーカーは家のどこかで漏電が起きると落ちる仕組みになっています。つまり家で漏電が発生しているサインなので、そのまま使用すると非常に危険です。

漏電ブレーカーの復旧手順は少々ややこしく感じますが、手順通りに行えば漏電している場所以外は安全に使用できます。

漏電ブレーカーの復旧手順

  1. 全ての安全ブレーカーのスイッチを切る
  2. 漏電ブレーカーのスイッチを入れる
  3. 安全ブレーカーのスイッチを1つずつ入れていく
  4. 再び漏電ブレーカーが落ちた回路に「漏電」の疑いがあります
  5. 漏電している回路以外の安全ブレーカーをオンにする
  6. 電力会社や業者へ連絡し、漏電の復旧を依頼する

漏電は基本的に自分では直せません。漏電している回路をつきとめて他の場所の電気を確保したら、すぐに電力会社や専門業者に復旧・点検を依頼しましょう

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【必要アンペア数一覧】ブレーカーが落ちる原因になりやすい家電!

ドライヤー

家電によって必要アンペア(必要な電気の量)が大きいもの・小さいものがあります。必要アンペアの大きい家電を同時に何個も使っているとブレーカーが落ちやすいので、チェックしておきましょう。

また、ブレーカーが落ちる現象と家電製品の関連についても解説します。

家電の必要アンペア数一覧

一般的な家電の必要アンペアを一覧表にまとめました。

家電 必要アンペア
液晶テレビ 2.1A
ドラム式洗濯乾燥機 洗濯時2A/乾燥時13A
冷蔵庫 2.5A
縦型洗濯機 3A
電気カーペット 半面4A/全面8A
こたつ 5A
冷房 5.8A/立ち上げ時14A
暖房 6.6A/立ち上げ時20A
掃除機 10A
電気ケトル 10A
ドライヤー 12A
IH炊飯器 13A
食器洗い乾燥機 13A
トースター 13A
アイロン 14A
卓上IHクッキングヒーター 14A
電子レンジ 15A

調理家電やドライヤーなど、電力を使って熱を発生させる電化製品は電力消費量が大きい傾向にあります。

必要アンペア数が大きい電化製品を同時に使用すると、あっという間に契約アンペア数を超えてしまうでしょう。

電子レンジ(15A)+トースター(13A)+IH炊飯器(13A)=41Aなので、家全体の契約アンペア数が40Aだった場合はアンペアブレーカーが落ちてしまうのです。

ワット数との関係は?

ちなみに、電化製品の消費電力はW(ワット)で表示されていることが多く、電流(A)×電圧(V)×(力率)=電力(W)という計算式であらわされます。

日本の住宅の電圧は通常100V(ボルト)ですので、ワット数を100で割るとおおよそのアンペア数が分かります。

ただし、実際のワット数・アンペア数はお使いの電化製品の取扱説明書や注意書きを見て確認しましょう。

コンセントの定格電流(15A)と安全ブレーカー(20A)の上限に注意

日本の住宅において、1つのコンセントの定格電流は15Aです。電流が15Aを超えると、異常発熱して発火し、火災につながるおそれがあります。

さらに、1つの回路は複数のコンセントに分岐していますが、合計で20Aを超えると安全ブレーカーが作動して電気が遮断されてしまいます。

契約アンペア数だけでなく、各コンセントや回路のアンペア数の上限にも気を付けましょう。

ブレーカーが頻繁に落ちると家電は故障してしまう?

ブレーカーが落ちたせいで家電が故障することはありません。ただし故障寸前の古い家電などが、ショートや漏電をきっかけに壊れる可能性はあります

家電が古くてブレーカーが落ちてしまうこともある?

使っている家電が古いことは、ブレーカーが落ちる直接的な原因にはなりません

ただし古い家電を使い続けると、漏電する可能性が高くなります。また10~15年以上使っている古い家電は、新しい家電に比べて消費電力が大きい傾向にあります。

そのため家電を買い換えることによる恩恵は非常に大きいでしょう。電気代の節約にもなるので、家電の一新を検討してみても良いかもしれませんね。

ブレーカーが頻繁に落ちる場合の対処法!4つの根本的な改善策

電子レンジ

ブレーカーの復旧方法はお分かりいただけたと思いますが、落ちる度に復旧するのを繰り返すだけでは根本的な解決にはなりません。頻繁に落ちてしまうようならなおさらです。

大切なのはブレーカーが落ちる原因を取り除くこと。ここではブレーカーを落とさないための4つの改善策を解説します。

対処法 対策できるブレーカー
1.家電を使う時間を分散する ①アンペアブレーカー
安全ブレーカー
2.コンセントを分けて使う・増設する ②安全ブレーカー
3.契約アンペア数を上げる ①アンペアブレーカー
4.ブレーカーの修理・点検を依頼する ①アンペアブレーカー
②安全ブレーカー
③漏電ブレーカー

順番に見ていきましょう。

対処法①家電を使う時間を分散する

まずは自宅での生活を振り返ってみてください。同じ時間帯に集中して多くの家電を使ってはいないでしょうか?

同じタイミングで使用する家電が多いと、アンペアブレーカーや安全ブレーカーが落ちてしまいます。そのため家電を使う時間を意識的に分散させましょう。たとえば「ドライヤーと洗濯機を使っている時は、他の家電は動かさない」などですね。

また必要アンペアの高い電化製品を知っておくと、停電を防ぐ助けになると思います。必要アンペアの高い家電については、前述した表をご覧ください。

対処法②コンセントを分けて使う・増設する

ある場所だけよく停電する場合は、家電ごとにコンセントを分けて使用してみてください。

これは特にキッチンなどで多いのですが、1つのコンセントでいくつも家電を使っていませんか?たとえば炊飯器やトースター・電気ケトルなど必要アンペアが大きい家電を同時に使うといったケースです。

安全ブレーカーは回路ごとに使える電気の量が決まっているため、これらを1つの回路で同時に使うと、安全ブレーカーが落ちてしまう可能性が高いのです。

タコ足配線や延長コードでプラグ数を増やしても、使える電気容量は変わりません。そのためプラグの挿しっぱなしには要注意です。抜き挿しが面倒なら、スイッチでオンオフが切り替えられるものを選びましょう。

またどうしてもコンセントが足りないのであれば、業者にお願いして増設するのもおすすめです。費用は10,000円前後が相場です。

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対処法③契約アンペア数を上げる

気を付けていてもアンペアブレーカーが落ちてしまう場合は、使っている電気の総量が契約アンペア数をオーバーしてしまっているのかもしれません。この場合は契約アンペア数を上げることで対処が可能です。

現在の自宅の契約アンペア数は、以下のような方法で確認できます。

  1. アンペアブレーカーのつまみの上にある「○○A」の数字
  2. 電力会社から送られてくる検針票

【1:アンペアブレーカーの上にあるつまみの数字】

契約アンペア数を確認

頻繁に落ちる場合は、同時に使う家電の組み合わせを考えて契約数を変更しましょう。たとえば以下の3つを同時に使う場合。

  • 電気ケトル(10A)
  • IH炊飯器(13A)
  • 電子レンジ(15A)

必要なアンペア数は38Aになります。他にも電気を使うことを考えると、40~50Aくらいはないと厳しいでしょう。現在30Aで契約しているのであれば、あと10~20Aほど上げると、快適な生活を送れるようになりますよ。

アンペア数を上げるためには当然料金がかかるので、以下の「東京電力の契約アンペアごとの基本料金」を参考に検討してみてください。

アンペア数 基本料金
10A 286円
15A 429円
20A 572円
30A 858円
40A 1,144円
50A 1,430円
60A 1,716円

対処法④ブレーカーの修理・点検を依頼する

ここまで解説してきた原因ではない場合、ブレーカー自体の老朽化が原因かもしれません。ブレーカーの寿命は10~15年と言われているため、住居の築年数がある程度経過しているなら、ブレーカーの老朽化は十分に考えられます。

賃貸であれば大家さんや管理会社に連絡すると無償交換してくれますが、持ち家の場合は専門業者に依頼して交換してもらうことになります。

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【注意!】ブレーカーが落ちないようにスイッチを固定するのは危険

ブレーカーが落ちないようにスイッチ部分を固定するのは絶対にやめましょう

ブレーカーは回路に流れた過度な電気や漏電を検知する安全装置であり、事故を防ぐためにあえてブレーカーが落ちるようになっています。ブレーカーが落ちずに大きすぎる電気が流れ続けた場合、発火する可能性があり大変危険です。

【状況別】ブレーカーが落ちる原因と対処法

ブレーカーが落ちた夜

電化製品を使っていない状況でブレーカーが落ちたり、分電盤をさわっていないのに勝手に復旧したりといった経験がある方もいるかもしれません。

考えられる理由と適切な対処法を紹介します。

夜中寝ている間にブレーカーが落ちるのはなぜ?

家族全員が寝ている時間帯、電力を大きく消費する電化製品を使用していないにもかかわらずブレーカーが落ちた場合は、家のどこかの回路で漏電している可能性が高いです。漏電ブレーカーを確認してみるとよいでしょう。

ブレーカーが落ちたのに勝手に復旧するのはなぜ?

「スマートメーター」という電力メーターが導入された家の場合、短時間に電気を使いすぎると自動的に停電して電力使用をおさえる機能が作動します。停電した後は約10秒経ったら自動的に電気が復旧するようになっています。

この場合は電化製品や配線の異常ではなく、特に心配する必要はありません。

「電力会社との契約アンペア数を見直す」「電化製品の使用タイミングをずらす」といった対策で解決できます。

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電気の使いすぎでブレーカーが落ちた場合は、契約アンペア数の見直しや電化製品の同時使用を控えることで解決できます。一方で漏電が原因の場合はプロの電気工事業者に点検・修理をしてもらう必要があります。

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