ミツモア

ブレーカーが上がらない!よくある原因と対処法をわかりやすく解説

ぴったりの漏電修理業者をさがす
最終更新日: 2022年04月03日

ブレーカーが落ちてしまった際、上げようとしても上げられず、部屋の電気が使えないケースがあります。どのように対処をすればよいのでしょうか。

ブレーカーが上がらない原因や具体的な対処方法、専門業者に依頼する際の注意点などを解説していきます。

3種類のブレーカーと落ちる原因

ブレーカー

分電盤に取り付けられているブレーカーには3つの種類があり、それぞれに落ちる原因や対処の方法が異なります。3種類のブレーカーの特徴と落ちてしまう具体的な原因について解説をしていきます。

アンペアブレーカー

「アンペアブレーカー」は分電盤の向かって左に配置されるケースが多く、ほかと比べて大きめのつまみが特徴です。アンペアブレーカーの近くには電気会社と契約したアンペア数が記載されており、自宅で利用できる電気の最大容量を示します。

複数の電化製品を一度に使うなどして利用できる電気の最大容量を超過すると、過電流となりアンペアブレーカーが落ちる原因になります。一部の部屋や場所の電気だけでなく、家全体が停電した場合にはアンペアブレーカーが落ちている可能性が高いでしょう。

漏電ブレーカー

別名「漏電遮断器」とも呼ばれる「漏電ブレーカー」は、その名の通り漏電による事故を防ぐための安全装置です。漏電とは電化製品や家屋の配線から電気が漏れ出す現象で、火災や感電など人命に関わるトラブルに発展する可能性もあります。

漏電ブレーカーは漏電を察知すると、以降の回路を遮断して安全を確保します。漏電ブレーカーが落ちると家全体が停電するのが特徴です。

分電盤のセンターに取り付けられている場合がほとんどで、テスト用をはじめとして、いくつかのボタンが付いています

安全ブレーカー

分電盤の右側にある複数個の小さなつまみが「安全ブレーカー」です。それぞれのつまみは家の各部屋や場所に対応しており、「キッチン」「エアコン」など該当する箇所の名称が書いてあります。

また安全ブレーカーにはつまみごとに、各部屋や場所で一度に利用できる最大容量のアンペア数が記載されています。最大容量を超過して電気を使ってしまうと該当箇所の安全ブレーカーだけが落ち、その部屋や場所がピンポイントで停電するのです。

ブレーカーが上がらないときの対処法

蓋が開いたブレーカー

ブレーカーが上がらないときは、どのように対処をすればよいのでしょうか。ブレーカーの種類別に具体的な対処方法を解説していきます。

アンペアブレーカーが上がらない

先述したようにアンペアブレーカーが落ちる原因は、利用電力の最大容量の超過です。そのため利用していた電化製品のスイッチを切ったり、電源プラグを抜いたりと、超過した利用電力の容量を下げて対処します。

利用電力の容量を下げた状態でアンペアブレーカーのつまみを上げれば、基本的には電気が復旧するはずです。その後も電化製品ごとの電力を考慮して、最大容量を越えないように注意しましょう。

部屋や場所ごとのつまみが上がらない状況でも、基本的には同じ対処方法が有効です。該当箇所で動作している電化製品の電源を止めてから、安全ブレーカーを上げてみましょう。

漏電ブレーカーが上がらない

漏電ブレーカーが落ちたときは、まずアンペアブレーカーを除く全てのブレーカーを「切」にしましょう。その後でなら漏電ブレーカーを上げられるはずです。

漏電ブレーカーが上がったら今度は安全ブレーカーを一つずつ上げていきます。再び漏電ブレーカーが落ちたら、そのときに上げたつまみの該当箇所から漏電が起こっている可能性が高いです。

再び安全ブレーカーを全て「切」にして漏電ブレーカーを上げたら、漏電箇所以外の電気を復旧させましょう。漏電箇所については自力で対処しようとせず、すぐに専門業者に連絡します。

それでも上がらない場合は

ブレーカー

上記の方法を試しても電気を復旧できない場合には、どのような対処をすればよいのでしょうか。想定される具体的なケースを解説していきます。

停電が発生していないか確認する

急に家の電気が使えなくなると、ブレーカーが落ちたのではないかと考えがちですが、地域全体が停電している場合もあります。特に家全体の電気が使えず、分電盤のブレーカーが一つも落ちていないときは停電の可能性が高いでしょう。

まずは外に出て、隣家やお店の明かり・街灯・信号機を確認してみます。同じく停電している様子であれば、それ以上の復旧作業はできません。電力会社などにいつごろ復旧できそうかを確認して、電気の供給を待ちましょう。

ブレーカー自体の故障を疑う

どうしてもブレーカーが上がらないときは、ブレーカー自体が故障している可能性があります。特に焦げたような臭いや異音・変形・ひび割れなどがあるとき、表面が熱くなっているときは、故障を疑った方がよいかもしれません。

また漏電ブレーカーに関しては赤いテストボタンを押してもつまみが落ちない場合、故障が考えられます。すぐに専門業者に点検・交換を依頼しましょう。

ブレーカーは長期間の利用によって少しずつ劣化していき、故障の原因になります。放置しておくと火災につながるケースもあるため、定期的な点検が必要です。

火花が出てしまった場合は危険

まれにブレーカーから火花が出てしまうケースがあります。原因としては電化製品やコンセントの故障、漏電などが考えられるでしょう。また上がらないブレーカーをテープなどで無理に固定すると、分電盤内でオーバーヒートが起こってしまう場合もあります。

最悪の場合には火災につながる可能性もあり、非常に危険な状態です。火花が出ていなくても、焼けるような臭いがするときは電化製品のプラグを抜いた上で、できるだけ早めに業者に連絡しましょう。

故障や漏電は専門業者に依頼

電気工の男性

ブレーカーの故障や漏電といった不具合が発生したときは、危険を避けるためにも自力での修理は行わず、信頼のできる専門業者に依頼をしましょう。依頼をするときの注意点や費用相場について解説をしていきます。

賃貸は管理会社か管理人に連絡

住まいが賃貸の場合、ブレーカーの故障や漏電が発覚したときは、業者の前にまずは管理会社か管理人に連絡をしましょう。基本的には業者費用の負担も含めて、修理などの必要な対応を行ってくれます。

管理会社や管理人に無断で修理を行ってしまうと、費用が自己負担になる可能性もゼロではありません。

特に修理費用が相場よりも高額になってしまった場合などは、トラブルに発展する可能性があるでしょう。さらに初期設備を破損させてしまった際には、弁償代金が発生するリスクもあるため注意が必要です。

修理を依頼する場合は必ず専門業者に

ブレーカーの故障や漏電の修理は、一歩間違えると人命に関わる危険な作業です。そのため依頼をする業者は慎重に探しましょう。

前提としてブレーカーの修理には電気工事士の資格が必須になります。実績のある業者を選ぶために、ホームページや口コミのチェックをしておくと安心です。加えて保証期間を設けている業者であれば、修理後にトラブルがあった際にも柔軟に対応してもらえます。

可能であれば依頼をする前に、費用感も含めて複数の業者を比較しましょう。

ミツモアであれば最大5件の業者から同時に見積もりが取れる上に、各業者の口コミも豊富です。無料で利用できるため、どの業者に依頼をすべきか迷っている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

修理費用の相場

ブレーカーの修理や交換を行う場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

ブレーカーの状態やどの部分が故障しているかによっても左右されるものの、費用相場のおおよその目安は次の通りです。

  • ブレーカーや分電盤の調査費用:4,000~7,000円
  • ブレーカーの交換工事費用:8,000円から
  • 安全ブレーカーの本体価格:2,000円から
  • 漏電ブレーカーの本体価格:3,000~10,000円
  • 分電盤の本体価格:10,000~30,000円

例えば漏電ブレーカーが故障している場合、交換には本体価格に調査費用と工事費用を加えて、15,000~25,000円ほどの費用がかかります。また壁に穴を開けるなどの作業が必要な場合には、さらに料金が高くなる場合もあるでしょう。

ブレーカーが上がらないときは原因を見極めよう

ブレーカーを上げようとしても上がらないときは、まずはどうしてブレーカーが落ちたのか、その原因を見極めるのが重要です。正しい手順に従って、3種類のブレーカーのうちどれが落ちたのか、漏電や過電流が発生している箇所はどこかを判断します。

もしも漏電が起こっているときは、火災や感電などの危険もあるため、原因となっている電化製品の使用を止めてすみやかに業者に連絡しましょう。ブレーカーから火花が出ているときも同様です。

故障も含めて、ブレーカーの不具合は専門業者への依頼をおすすめします。自身や家族の安全を守るためにも業者選びは慎重に行いましょう。

漏電修理・原因解決のプロ探しはミツモアがおすすめ

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

漏電修理・原因解決を業者に依頼したい場合、地域のプロを探す際はミツモアの一括無料見積もりをご利用いただくと手間なくご自身の希望通りの業者を見つけることが可能です。

ぜひミツモアを利用してみてはいかがでしょうか。

ミツモアで簡単な質問に答えて見積依頼

ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。

最大5件の見積もりが届く

無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。

チャットで見積内容の相談ができる

気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。

ミツモアで漏電修理・原因解決を依頼する