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エアコンの漏電を確認・復旧する方法。原因と事故を防ぐ対策も解説

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最終更新日: 2024年06月28日

エアコンを作動させたときにブレーカーが落ちてしまう場合、漏電が原因の可能性があります。

そのまま使っていると火災の原因にもなるため、正しく対処し解決しなければなりません。エアコンが漏電を起こす原因や確認方法・復旧の仕方を紹介します。

エアコンの漏電を確認する方法

ブレーカー

冷房や暖房をつけたらブレーカーが落ちたという場合、エアコンに漏電が起こっている可能性が高くなります。しかし確実に原因がエアコンだと特定するためには、正しい手順でのチェックが必要です。自力でもできる確認方法を二つ紹介します。

ブレーカーでチェックする

電流の漏れを起こしている家電を特定するには、全体の電源供給を制御する「アンペアブレーカー」だけでなく「漏電ブレーカー」と「安全ブレーカー」も操作します。まずはエアコンのある部屋が原因なのか、次の手順でチェックしましょう。

  1. 全てのブレーカーをOFFにしておく
  2. アンペアブレーカーをONにする
  3. 漏電ブレーカーをONにする
  4. 安全ブレーカーを一つずつONにしていく

4の途中で漏電ブレーカーが落ちたら、直前にONにした安全ブレーカーの回路がつながる部屋で漏電が起こっています。落ちた安全ブレーカーはOFFにしたまま、再び漏電ブレーカーをONにしましょう。

特定した部屋に行きエアコンの電源を切ったら、もう一度OFFにしてあった安全ブレーカーをONにします。このとき漏電ブレーカーが落ちなければ、原因はエアコンです。

テスターを使う

ブレーカーを操作せずにエアコンに漏電が起きているかを確かめる手段は、専用のテスターを使う方法です。調査に使える機器には「メガー」と「クランプメーター」の二つがあります。

「絶縁抵抗計」とも呼ばれるメガーは20,000〜30,000円で販売されており、電流や電圧・回路を計測できる機器です。絶縁抵抗が保たれているかどうかを調べられます。ただし計測の際はエアコンの電源を落とさなければなりません。

クランプは「架線電流計」という呼び名でも知られ、輪の部分に電線を挟むと電流の漏れを検知できる機器です。エアコンの電源を入れたまま調査でき、業者の作業現場でも使われています。販売価格の相場は10,000~30,000円です。

ただしどちらの方法も過剰に電流が漏れていると判断する基準値や、機器の扱いに詳しくなければ特定が難しいかもしれません。作業に不安がある場合は無理に自力で試そうとせず、業者に頼んだ方が安心です。

エアコンの漏電を復旧する方法

コンセント

エアコンが漏電してしまった場合。復旧するにはどのように対処すればよいのでしょうか?漏れ出た電流に触れると感電の危険があるため、正しい手順を守って作業を進めましょう。プロに相談した方がよい理由も解説します。

ブレーカーを切ってコンセントを抜く

エアコンが漏電してしまったら、まずはブレーカーを切ってエアコンのコンセントを抜きましょう。漏電ブレーカーが落ちるのが、エアコン動作中であっても動かしていないときであっても、最初にブレーカーから落とさなければなりません。

コンセントはブレーカーを落とした後、しばらくたってから抜きます。電源の供給を止めた直後では、コンセントにまだ電力が残っている場合があり感電の原因となるためです。感電のリスクを減らせるよう、手は十分に乾かしてから作業を始めましょう。

コンセントに「アース線」と呼ばれる細いコードがある場合は、最後に引き抜きます。漏電した家電は素人が直すのは困難なため、自力でできる対処はここまでです。

専門業者に連絡する

コンセントを抜き終えたら、専門業者に連絡をして修理を依頼しましょう。原因を突き止めても電流が漏れている部分に触れると感電する危険があるため、経験豊富なプロに任せるのが安全です。

電気系統を扱える業者は電気技工士の資格を持っており、修理はもちろんのこと素人では分からない漏電の原因も特定できます。万が一エアコン以外に原因があっても安全に対処できるようも、プロの力を借りましょう。

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漏電の復旧にかかる費用

漏電したエアコンを再び使えるようにするには、ケースごとにかかる費用が変わります。エアコン本体の故障が原因で漏電している場合は、修理しなければなりません。

エアコンパーツで故障しやすいコンプレッサーの修理は50,000円、交換では100,000円が相場です。室内の配線にトラブルがあって電流が漏れている場合、調査と修理で6,000~9,000円が相場とされています。

他の原因ならブレーカーの修理・交換で約20,000円、コンセントの交換は約3,000円、スイッチの交換は約4,000円が相場です。

業者によっては技術料に加えて、出張料がかかるケースもあります。依頼する前にはかかる料金について、全て確認しておくと予想外の出費を減らせるでしょう。ミツモアの一括見積もりなら、複数社から提示された金額を比較して適正価格を見極められます。

エアコンが漏電する原因

エアコン

「漏電」とは流れた電気が本来通る道ではない部分に流れ出てしまい、感電事故や火事を引き起こす現象です。エアコンから電流が漏れるのは、何が原因なのでしょうか?

エアコン本体の故障

原因の一つとして挙げられるのが、エアコン本体が寿命または劣化によって故障している場合です。エアコンの寿命はメーカーが標準試用期間として定める約10年とされています。

適切に使用していると寿命は長くなるものの、メーカーが一つのモデルに使う部品を保有している最長期間は10年です。そのため標準使用期間よりも長く使用し続けていると、劣化や故障が起こっても修理ができなくなってしまいます。

長く使って劣化するのは本体だけではありません。電気の通り道から電流が漏れないようコードやケーブルを覆っている「絶縁体」も傷み、漏電を引き起こす原因となります。

室外機の浸水や劣化

原因の二つ目として挙げられるのが、室外機のトラブルです。本体とつながっている室外機は、風通しのよい屋外に設置されるため雨によく当たります。雨水にぬれた室外機は浸水し、漏電を引き起こしやすくなります。

浸水以外に考えられる原因は、室外機に内蔵されている「コンプレッサー」と周辺の問題です。コンプレッサーが放熱するための冷媒ガスが冷やされて液体になると、稼働させたとき一気に冷媒ガスが気化して故障を招きます。

冷媒ガスの液化を防ぐために設置されるのが、温度を保つヒーターです。放熱によりコンプレッサーの温度が大きく変化したり、稼働時の振動が加わったりするとヒーター部分の絶縁が損傷します。

コンプレッサーに付く結露が劣化した絶縁体に触れたとき、電流が漏れ出してしまうのです。

水や虫の侵入

外気を取り込むエアコンは、壁に開けた穴を通じてケーブルで室外機とつながっています。穴から水や虫が入り込んでしまうのも、漏電してしまう要因の一つです。

特に冷房運転時には、外気温との差からエアコン内部に結露が発生します。基本的に結露の水分はホースを通って室外に排出されますが、何らかの原因でうまく外に出せないと、電気抑制部分に浸水し電流の漏れを引き起こす可能性があるのです。

またエアコン内部は高温・多湿で日当たりもよくないため、特に気温が上がる季節は虫にとって生息しやすい空間となります。壁の穴やエアコンダクトから侵入した虫がすみ着き、配線を傷つけたり基盤に触れたりするのも漏電の要因です。

エアコンの事故を防ぐ工夫

リビング

エアコンは大量の電流が流れる家電であり、使い方によっては漏電をはじめとしたトラブルや事故を引き起こします。安全に利用するための工夫を知って、危険を回避しましょう。扱い方の基本となるポイントを二つ紹介します。

延長コードは専用のものを使う

エアコンは家電の中でも大量の電力を消費するため、電源を専用コンセントに挿して稼働させます。自宅のエアコンの電源プラグがコンセントに届かない場合でも、延長コードは専用のものを使わなければなりません。

エアコン専用のコンセントには高い電流が通っていて、一般的な延長コードを挿し込むと高確率で故障します。エアコン用コンセントから遠い場所に設置するなら、あらかじめ専用の延長コードを用意しておきましょう。

アース線が付いているか確認する

エアコンは消費電力の大きさだけでなく、冷房時に発生する結露や室外機が受ける雨水といった水分など、漏電のリスクを多くはらんだ家電です。感電のリスクを減らすには、地中に電流を逃がす「アース線」の設置が欠かせません。

手持ちのエアコンにアース線が付いているか、改めて確認しておきましょう。近年設置されたエアコンであれば、ほとんどのケースでアース工事が行われています。もし設置から年数がたっていてアース線がない場合は、工事の依頼が必要です。

エアコンの漏電を見つけたら正しい対処を

グレー基調のリビング

エアコンに漏電が起きてしまう原因は、本体や室外機のトラブル・ケーブルに使われている絶縁体の損傷などが挙げられます。電流の漏れが疑われるときには、正しい手順で確認作業を行いましょう。

漏電ブレーカーが落ちる原因がエアコンだと分かったら、電源プラグを抜き速やかに業者へ連絡します。自力での修理は難しく感電のリスクもあるため、詳しい原因の特定も含めてプロの力を借りるのが安全です

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