エアコンの取り付け工事の際に、業者のミスからトラブルに発展するケースがまれにあります。
トラブルを防ぐためには、信頼のおける業者を見つけることが大切です。
ありがちなミスの事例と、トラブルになりにくい業者選びのポイントを解説します。
エアコン取り付けミスの事例
エアコンの取り付け工事でミスが発生した場合、どのような問題が起こるのでしょうか。
エアコン取り付けミスの事例を、3つ紹介します
エアコンからの水漏れ
よくあるのがエアコンの水漏れで、工事のミスに気付くケースです。エアコンの室内機につながる配管が、急な角度で曲げられていると、水漏れが起きやすくなります。
配管はエアコンから生じる水を外に排出する役割があるため、角度が急だとスムーズに水を排出できないからです。
この場合、配管に断熱材が巻かれていない可能性があります。エアコンは熱を発する電化製品なので、配管に断熱材が巻かれていないと、結露が発生する原因になります。
他に考えられるのは、配管を通すための穴開けを失敗している可能性です。配管を通す穴のサイズを間違えることで、配管が外れ水漏れが発生します。
冷媒ガスが漏れていて部屋が冷えにくい
「エアコンを入れても、全然涼しくならない」という場合、原因として考えられるのは、配管のズレです。
エアコンと室外機をつなぐ配管は、本来は実際の距離を測ってから、長さを決めるものです。あらかじめカットした状態で持ち込むと、長さが足りなかったり、長過ぎたりする可能性があります。
時間をかけて行うべき配管の調節作業を手抜きすると、配管がズレやすくなります。ズレによってできたすき間からガスが漏れ、部屋が冷えにくくなるのです。
家の外壁にヒビが入る
エアコンと室外機をつなぐ配管を固定する際は、外壁に穴を開ける場合があります。
このときに家の構造を考えないままネジ締めをすると、家の柱を補強する「筋交い(すじかい)」に穴を開けてしまう恐れがあります。
筋交いは柱と柱の間に斜めに入れる部材で、建物の構造を強化する役割をもつ心臓部です。
業者が間違って筋交いにネジや配管を通す穴を開けてしまい、外壁がひび割れる事例も報告されています。
エアコンの取り付け後にミスが発覚したときは
万が一エアコンを取り付けた後にミスが分かったら、どうすればよいのでしょうか。
ミスが発覚したときの対応について、確認しておきましょう。
工事に保証があるかを確認
ミスが分かったときに真っ先に確認したいのが、工事に保証があるか否かです。
保証がある場合は、連絡をして事情を話すと、工事のやり直しをしてもらえるはずです。
しかし「故障していた期間の電気代」など、それ以上の賠償請求は難しい場合が多いでしょう。
工事の際に保証書をもらったら、万が一に備えて、紛失しないように保管しておきましょう。
ミスが発覚したときに、違う業者やエアコンの製造メーカーに連絡すると、保証の対象外となる場合があります。
工事に保証があるときは、保証の対象となる条件を確認しておくと安心です。
エアコン本体についてくる保証書と、取り付け工事の保証は別物なので、必ず工事に保証があるかを確認しましょう。
国民生活センターや弁護士に相談
工事に保証がない場合は、業者がミスを認めなかったり、ごまかしたりする場合もあります。
明らかな工事ミスにもかかわらず業者が認めないときには、国民生活センターや、弁護士に相談するのも1つの方法です。
法律のプロである弁護士に相談すると、法的な強制力は強い反面、費用や時間がかかります。
もしかすると、弁護士費用の方が高くなってしまうかもしれません。
行政法人の国民生活センターの「消費者ホットライン118」なら、専門の相談員が無料で消費生活に関する苦情や、問い合わせに対応してくれます。
トラブルを防ぐためにできること
事前にいくつかの事項を確認しておけば、エアコン工事によるトラブルを減らせます。
トラブルを防ぐためにできることを、確認していきましょう。
工事内容について打ち合わせをする
エアコンの取り付けを行う際は、事前に業者と工事内容を打ち合わせておきましょう。
工事の全てを業者に丸投げしないで、どの場所をどのように工事するのかを、きちんと把握しておけば、トラブルの防止につながります。
悪質な業者は、依頼主にエアコン工事の知識がないと分かると、必要のない工事をして追加費用を請求することがあります。
必要な工事だけを行うように、しっかり確認しておくことが大切です。
メールでやり取りをする場合は設置場所を撮影した写真を添えると、言葉だけで説明するよりも、具体的に状況を伝えられるでしょう。
工事費用の安さに飛びつかない
エアコンの取り付け工事でトラブルに遭わないためには、工事費用の安さに飛びつかない冷静さも大切です。
大手の量販店でエアコンを購入すると、工事費用とセットで割引される場合もあります。しかし大手の量販店から紹介されるのは、下請け業者がほとんどです。
この場合、工事の報酬から量販店へ仲介料が支払われているため、1日になるべく多くの工事をして、利益を得ようとする傾向にあります。工事の質よりも早さを重視するため、ずさんな工事になりやすいので、注意しましょう。
エアコン工事のトラブルを防止するためにも、取り付け業者は自分で選ぶことをおすすめします。
ミツモアでは工事の質はもちろん、スタッフの対応にも高い評価を持つエアコン取り付け業者がたくさん見つかりますよ。
業者を選ぶ際のポイントは3点
自分でエアコンの取り付け業者を選ぶ際は、どこをチェックすればよいのでしょうか。
業者選びのときに、確認すべき3つのポイントを紹介します。
エアコンの販売と取り付けの両方行っている
工事を任せるなら下請け業者ではなく、エアコンの販売と取り付け、両方に対応している業者を選びましょう。
下請けでエアコン工事を行っている業者は、親会社にマージンを取られる分、件数をこなして利益を得る傾向にあります。
エアコンの販売から取り付け工事までを、自社で行っている場合、親会社に紹介料を取られません。
工事だけで利益を上げる必要がないため、1件の工事をていねいに行う傾向にあります。
結果としてミスが起こりにくく、質の高い工事が期待できるのです。
見積もりと工事の内容が明確
見積もりと工事の内容を具体的に説明してくれるかどうかも、確認したいポイントです。
事前の見積もりを取り、工事の内容を具体的に説明してくれる業者は、後になって高額な追加料金を請求することはありません。
工事日の前にエアコンを設置する場所を確認し、追加でかかる費用があれば、事前に確認してくれます。下請け業者の場合は工事の依頼受付と、実際に工事をする職人が、違うケースもあります。
工事の当日になって設置場所を確認し「ここには設置できません」などと不安をあおり、高額な追加料金を請求するパターンもあるのです。
電気工事業者として登録されている
業者のホームページを見て、電気工事業をおこなうことを国から認められた業者であるかをチェックしましょう。
エアコンの取り付けには、電気工事士の資格が必要な作業があります。しかし無資格でエアコン工事を行っている、悪徳業者がいるのも事実です。
無資格でエアコン工事を行っている業者は、技術力が低いため、設置場所を見て「工事ができない」と言う場合もあります。
逆に電気工事業者会社として登録されているということは、その会社に正しく電気工事業をおこなう体制があるということなので、悪徳業者である可能性が低いと言えます。
信頼できるエアコン業者を選んでミスを防ごう
エアコンの取り付け工事では、まれに水漏れやガス漏れ、外壁のひび割れなどのミスが報告されています。
エアコンの取り付け工事で、トラブルに巻き込まれないためには、料金の安さで判断せず、自分で業者を選ぶのがポイントです。消費者と業者を結ぶミツモアを使えば、簡単な質問に答えるだけで、複数の業者から見積もりと工事の提案が届きます。
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