最近よく聞く帯域とは何なのか?疑問に思う人もいるのではないでしょうか。本記事では帯域が何かについて説明し、帯域が狭いと起こる問題や必要帯域を調べるための測定方法、帯域を広くする方法について解説していきます。
帯域とは?
帯域もしくは帯域幅とは、電波や光の最高周波数と最低周波数の差のことで、Hz(ヘルツ)という単位で表します。
帯域は身近に使われていて、たとえばテレビ局は決まった帯域で放送しており、リモコンを使って見たい帯域にあわせることで映像が映るようになっています。
帯域と通信速度
帯域の仕組み上、最高周波数と最低周波数の差が大きければ大きいほど、一度に送信できるデータ量が大きくなります。
そのためデータ通信では帯域の広さが通信速度の意味で使われており、Hzではなくbps(bit per second)で表します。
狭い帯域で発生する問題
帯域が狭いと一度に送信できる情報量が少なくなります。データ量が少ないテキストファイルなどを送信する場合は問題になりにくいものの、テレビ会議やテレビ電話をする場合では次の問題が起こります。
- 自分もしくは相手の映像が送れない、もしくは固まる
- 自分もしくは相手の音声が届かない
- 会議や電話途中で、突然映像や音声が途絶える
快適な通信を実現するには、広い帯域を確保することが重要です。
帯域の測定方法
それでは利用している帯域をどのように調べればよいのでしょうか。自宅の場合とオフィスの場合にわけて解説します。
自宅の場合
自宅の場合、ブラウザアプリやスマートフォンアプリを使えば帯域を手軽に調べられます。その際、次の3つの数値が大きいか小さいかを確認すると、直感的に帯域の広さがわかります。
チェック項目 | 説明 | 結果の見方 |
アップロード速度 | 測定している端末から相手先にデータを送信するときの速度 | 数値が大きければ大きいほど、帯域が広い |
ダウンロード速度 | 相手先から測定している端末にデータをダウンロードするときの速度 | 数値が大きければ大きいほど、帯域が広い |
ping(レイテンシ) | 測定している端末から送信先にデータ要求をして、相手先からデータが送信されるまでに生じる遅延時間 | 数値が小さければ小さいほど、帯域が広い |
帯域が測定可能なブラウザアプリやスマートフォンアプリは次が無料で使えます。
サービス名(リンク付き) | アプリの種類 | 特徴 |
BNRスピードテスト | ブラウザ | 利用回線やプロバイダーなど測定環境を登録した後、アップロード速度、ダウンロード速度を計測できます。 |
SPEEDTEST | ブラウザ | どんな環境でもワンクリックでアップロード速度、ダウンロード速度を計測できます。 |
Speed Test Check | iPhone/Androidアプリ | 楽曲や動画など、種類ごとにダウンロード速度を測定できます。 |
ドコモスピードテスト | iPhone/Androidアプリ | NTTドコモが提供しているアプリで、アップロード速度、ダウンロード速度を計測できます。 |
オフィスの場合
オフィスの場合、PCやサーバから1日どのくらい帯域を利用しているかを測定する必要があります。測定せずに回線の契約をした場合、必要十分な帯域が確保できず、利用するアプリケーションによっては正常に動作しないかもしれません。
オフィスで帯域を調べる方法は2つあります。ひとつはデータ通信が必要な端末ごとに必要な帯域を調べ、それらを足し合わせる方法です。その際、よく使われているアプリケーションを複数用意します。そして、各アプリケーションが実際どのくらいの帯域を使っているかを調べ、利用ユーザー数を乗じ、すべて足し合わせれば必要な帯域がわかります。
2つ目はNetFlowやsFlowなどの技術を用いたトラフィック監視ツールを使い、利用帯域を可視化する方法です。代表的な監視ツールは次があります。
- Manage Engine OpManager
- Datadog
- Zabbix
金銭的にも運用的にもコストがかかるものの、日常的にどのアプリケーションや端末が帯域を多く利用しているかが視覚的にわかります。それだけでなく、オフィスネットワークの異常やオフィス内のサーバダウンなどにもいち早く気付けるのもメリットです。
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帯域を広くする方法
帯域を調べる方法がわかったところで、どのように帯域を広くしたらよいのでしょうか。その方法を4つ紹介します。
PCや通信機材の設置場所を変える
PCや通信機材が有線接続ではなく無線で接続している場合、接続している電波が弱く、利用できる帯域が狭くなっています。その場合は、ルータ近くに移動するか、ルータに近づけると改善します。
通信機材の設定を変える
無線ルータを使っている場合、Wi-Fiのチャンネル(周波数)を変更しましょう。同じ建物内で多くの人が同じチャンネルを使っているとき、利用できる帯域が狭くなっています。
使用が集中していないチャンネルを調べ、検出したいずれかのチャンネルに変更すれば利用できる帯域が広くなります。
通信機材を新調する
電子機器は経年劣化するため、良好な接続の維持が難しくなります。もし無線ルータや有線ルータが古い場合は、新品の購入を検討するのもひとつの手です。
プロバイダや契約プランの変更を検討する
もしかしたら実際の利用と必要帯域を比べたとき、不十分な契約かもしれません。先ほど説明した測定方法を使い、必要帯域を調べ、それに見合う契約プランやプロバイダの変更を検討すると解決します。
帯域を広くして快適なインターネット環境を
帯域とは何か?から測定方法や帯域を広くする方法を解説しました。昨今、テレビ会議やテレワークが広がる中、ますます帯域の広さは重要になっています。
帯域が足りている人も足りていない人も今一度、今回紹介した測定方法から必要帯域を調べ、十分なものか確認してみてください。
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