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【2025年】VPNサービス比較12選!導入メリットやおすすめ製品の選び方

VPNサービス比較おすすめ12選

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最終更新日: 2025年5月29日
目次

VPNサービスとは

VPNとはVirtual Private Networkの略称で「仮想専用回線」のことを指します。インターネット上の既存の回線に仮想のプライベート・ネットワークを構築し情報のやり取りをするので、外からの傍受や情報の漏洩を防ぎ安全な通信が実現します。


機器の導入及び通信事業者との契約ですぐにネットワークを構築できるのが特徴で、従来のように拠点間に実際に物理的な専用線を敷く必要がありません。自宅のインターネット環境や公共のWi-Fiからでも仮想のプライベート回線にアクセスできるため、テレワークが普及する昨今ますます注目を集めているサービスです。


関連記事:VPNとは何のこと?メリットデメリットや選び方、おすすめ商品も紹介

VPNサービスおすすめ12選

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TIS株式会社
サービス詳細
特徴1 閉域網からオープンネットワークまで柔軟に対応統合型閉域ネットワークサービス(EINS/MOW DCAN)は、さまざまな接続方法に対応したVPNサービスです。閉域網を使った企業間ネットワークの構築だけでなく、ゼロトラストやSASEなどのインターネットを基盤とした環境までカバーできます。特徴2 拠点の要件にあわせてアクセス回線を選択できる品質重視のハイクオリティアクセスから、費用重視のブロードバンドアクセス、物理的な回線を使わないワイヤレスアクセスまで対応。同種のアクセス回線同士であれば拠点間をダイレクトに接続できるショートカット機能により、スムーズな通信が可能です。特徴3 二拠点体制による安定した監視運用サポート首都圏と北陸に運用監視センターを設け、24時間365日ネットワークの稼働状況を見守っています。障害発生時の迅速な保守対応はもちろん、日常の運用管理も任せられます。広域災害時も、監視やサポートを継続できる体制を整えています。
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サービス詳細
特徴1 複数のクラウドサービスに閉域でセキュア接続Arcstar Universal Oneは、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformなどの主要パブリッククラウドサービスに、インターネットを経由することなく閉域で接続できるネットワークサービスです。Flexible InterConnectにより、オンデマンドで簡単かつ柔軟にマルチクラウド環境を構築し、セキュアなデータ通信を実現します。特徴2 高稼働率99.9999%のアクセス回線で事業継続性を確保アクセス回線の二重化を標準装備し、プレミアムプランでは稼働率99.9999%を実現しています。(※)年間の故障時間はわずか40秒未満という高い安定性を誇り、ビジネスを止めない信頼性の高いネットワークとして事業継続性を確保します。また、日本国内における100Gbpsの大容量バックボーンネットワークを備えており、安定した通信環境を提供します。特徴3 クラウド型セキュリティ機能で初期費用と運用コストを軽減インターネットゲートウェイに各種セキュリティ機能をクラウド化して提供し、基本的な情報セキュリティ対策をワンストップで実現します。ファイアウォールやIPS、アンチウイルスなどの機能を搭載し、従来のオンプレミス型と比較して初期費用や運用負荷の軽減を実現します。統合的なセキュリティ管理により、企業の情報資産を効率的に保護することが可能です。※ NTTドコモビジネス株式会社(2025年6月時点)
サービス詳細
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株式会社インターリンク
サービス詳細
無料トライアルあり
特徴1 世界10カ国のサーバーから選べるセカイVPNでは、世界10カ国に設置されてたサーバーからVPN接続先を選ぶことができます。2022年6月現在は、日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国、フランス、イギリス、タイ、インドネシア、ベトナムに対応済みです。滞在地の事情に合わせて快適に利用できるサーバーが選べるのはメリットでしょう。特徴2 容量の大きいデータでも心配なしVPN サービスにおいて、データ転送量に制限が設けられているのは珍しくありません。動画など容量が大きいデータのやり取りをすることが多ければ、データ転送量に関する制限の有無もチェックした方が良いでしょう。セカイ VPN においては、データ転送量に関する制限はありません。容量が大きいデータでも気兼ねなく送れるので、快適に仕事も進められます。特徴3 リーズナブルな料金で利用できる業務上必要だからと VPN サービスの導入を検討する場合であっても、やはり料金のことは気になるでしょう。セカイ VPN では、初期費用は無料、月額料金は1100円と比較的リーズナブルに設定されています。解約することになった場合でも、いつでも解約できる上に違約金は発生しません。月額料金は口座振替はもちろん、クレジットカードでも支払うことができます。
サービス詳細
特徴1 インターネットブレイクアウトで通信トラフィックの集中を防止Master'sONE CloudWANは、特定の通信をWANを経由せず拠点のインターネット回線に直接接続するインターネットブレイクアウト機能を搭載しています。センター拠点への過剰なトラフィック集中を防ぎ、快適なネットワーク環境を構築します。各拠点が独立してインターネットアクセスをおこなうことで、ネットワーク全体の効率運用をサポートします。特徴2 DNSセキュリティと組み合わせたセキュアなネットワーク環境DNSセキュリティは、端末への簡単なソフト導入のみで不適切なサイトへのアクセスを防止します。マルウェアやランサムウェアの感染対策にも効果を発揮し、リモートワーク環境でも安全性を維持できます。シンプルな導入プロセスで包括的な脅威対策を実現し、企業のセキュリティ体制を強化します。特徴3 コントロールパネルによる拠点管理で運用負荷を軽減SD-WAN機能によりネットワークの状態を可視化し、コントロールパネルで拠点の追加や移転を簡単に実行できます。アクセス回線の種別に依存しないため既存回線の活用が可能で、回線や設備費と運用負荷の軽減を可能にします。直感的な操作画面により、効率的なネットワーク管理が可能です。
サービス詳細
特徴1 拠点間通信を閉域網でセキュアに接続FLESPEEQ VPNは、拠点同士を専用ネットワークで安全に接続するVPNサービスです。一般のインターネットを使わず、専用回線を利用することで機密データのやり取りも安心しておこなえます。特徴2 導入から運用までのワンストップサポート要望にあわせて、ネットワークの提案から設計、構築、運用保守までトータルで。企業規模や用途に応じて柔軟にカスタマイズ可能で、利用状況にあわせた段階的な機能拡張にも対応しています。特徴3 長年の経験に裏打ちされた豊富な実績1985年の創業以来、30,000回線を超える導入実績を誇ります。(※)長年培ってきたノウハウと信頼性を活かし、安心安全なネットワーク環境を提供しています。※ 日本通信ネットワーク株式会社(2025年9月時点)
サービス詳細
特徴1 エントリーモデルからハイエンドまで豊富なラインナップFortiGateはファイアウォールやIPS、フィルタリング、アプリケーション制御などさまざまな機能を搭載したUTMです。エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップがあり、比較的安価に導入できるのが特徴です。豊富なラインナップで、自社に適したUTMが見つかるでしょう。特徴2 デバイス情報や暗号化されたアプリを可視化し脅威を検知ネットワークにつながる暗号化されたアプリケーションやデバイス、ユーザーなどをすべて可視化し脅威を検知します。すみずみまで可視化することで脅威の検知が容易になり、迅速な対応が可能です。特徴3 AIを活用し未知の脅威にリアルタイムで対応AIを活用し攻撃対象となり得るポイントの継続的な監視と評価、高度な検知をおこなっています。さらにネットワークを包括的に管理するフォーティネットセキュリティファブリックとの調整をおこなうため、未知の脅威にリアルタイムで対応可能です。既知の脅威だけでなく今後予想される攻撃からもネットワークを守り、安全な通信が実現するでしょう。
サービス詳細
特徴1 高信頼性グローバルバックボーンで統合基盤を提供Cato SASEクラウドは、SLA保証のグローバルプライベートバックボーンを基盤とし、ネットワーク機能とセキュリティ機能を統合したクラウドネイティブプラットフォームです。世界各地の物理PoP(Point of Presence)による暗号化接続を実現し、安全性と高パフォーマンスを両立したネットワーク環境を構築できます。特徴2 レガシー環境との段階的統合による移行リスクの抑制既存のIPSec対応デバイスやレガシーネットワークサービスとも順を追って統合できます。移行時のリスクを抑えながら対応可能です。物理拠点やリモートユーザー、クラウドデータセンターなど、幅広い接続方式に対応しています。企業の現状や導入計画にあわせて柔軟な移行を進められます。特徴3 運用効率を高める統一管理アプリケーションすべてのポリシー設定やネットワーク、セキュリティの分析、リアルタイム監視やトラブルシューティングをCato Management Applicationで一元管理できます。現在利用できる機能はもちろん、将来的に追加される機能も同じ管理画面で利用可能です。ITチームの負荷を抑えつつ新しい機能も迅速に活用できます。
サービス詳細
特徴1 低価格でのVPNサービス提供による高い経済性の実現MORA VPN Zero-Conは、低価格でのVPNサービス提供により、企業の支出削減を支援します。高セキュリティと高速通信を維持しながらも料金を抑えたサービスを展開しており、品質を損なわずに経済的な運用を目指す企業に適したサービスです。特徴2 機器設定不要でかんたん構築を実現複雑な機器設定や専門知識が不要で、導入の手間を軽減します。従来のVPN構築に必要な設定作業を省略し、短期間での導入が可能です。IT担当者の負担軽減とスムーズなネットワーク環境の構築をサポートします。特徴3 24時間365日の充実したサポート体制24時間365日のサポート体制により、障害発生時も含めて迅速な対応が可能です。通信速度やセキュリティ面にも十分に配慮し、必要な時に相談できるサポート体制を整えています。
サービス詳細
特徴1 導入から運用保守までの一貫サポートで管理負担を軽減マネージドUTM ビジネスセキュリティは、導入前の提案から初期設定、運用管理、監視、障害対応まで幅広く支援するVPNサービスです。回線や機器に関する問い合わせやトラブルの一次対応も一元化し、IT担当者の業務を軽減します。特徴2 24時間365日対応の監視体制でトラブル時も安心自動運用監視システムによる常時モニタリングと、専門スタッフによる24時間365日の体制で機器や回線を見守ります。万一障害が発生した場合は、現地に駆け付けるオンサイト保守も実施し、迅速な復旧をサポートします。特徴3 必要な機能を選んで契約できる柔軟な拡張性基本のルーター機能に加え、用途に応じて必要なオプション機能を選択可能。契約後も機能追加が可能なため、企業の成長やニーズの変化にあわせて、柔軟にシステムを拡張していけます。
サービス詳細
無料トライアルあり
特徴1 111カ国、6,000台以上におよぶ高速サーバーネットワークを提供(※1)NordVPNは6,000台以上のサーバーを世界中の国や地域に設置しています。設置している国の数は111カ国にのぼり、ユーザーはビジネスにあわせて選択が可能です。安定した通信環境の確保によって業務を遅滞なく進められるでしょう。特徴2 厳格なプライバシーポリシーでユーザーの個人情報を保護個人情報を守るためユーザーのオンライン活動のログを保持しません。そのためユーザーのオンライン行動が第三者に知られてしまう可能性は非常に低いです。ダークウェブから情報を保護し、安心してインターネットを利用できる環境を、プライバシーポリシーにもとづき提供しています。特徴3 10台のデバイスまで接続可能で利用者全員を保護(※2)スマートフォンやタブレット、パソコンなど同時10台まで保護が可能です。個別にアカウントを作成する必要はありません。1つのアカウントで利用者全員のデバイスを保護できます。※1、2 NordVPN(2024年4月時点)
サービス詳細
無料トライアルあり
特徴1 世界100カ国以上のサーバーで幅広い地域で接続が可能(※)ExpressVPNは10Gbpsのサーバーを100カ国以上に設置しています。1Gbpsからアップグレードされたサーバーによって、より高速なインターネット接続が可能です。PCやスマートフォンなど8台まで同時接続ができます。特徴2 高度な暗号化技術で個人情報とデータを安全に保護オンライン上の脅威からユーザーを守り、データを保護するために高度な暗号化技術を用いています。個人情報漏えいの危険性を排除し、安心してインターネットを利用できる環境が整います。特徴3 初心者でも簡単に使用できるインターフェイスと充実したサポート体制シンプルで直感的に操作できるユーザーインターフェースを提供しています。VPN初心者でも迷うことなく、簡単にサービスを利用できます。サポート体制も充実していて、担当のオペレーターが設定やトラブルシューティングに対応し24時間、日本語での対応が可能です。※Express VPN International(2024年4月時点)
サービス詳細
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株式会社リューズ
サービス詳細
特徴1 パッケージ化されているためすぐに導入できる3Qクラウドは、エンジニアが選んだITサービスをパッケージ化しているため、納期が非常に早いVPNサービスです。発注の翌日には導入できるケースも珍しくありません。必要なものが揃えば細かいカスタマイズは不要という企業にはうってつけのサービスです。特徴2 利用したい機能に応じてパッケージを選択プランのわかりやすさにも定評があります。利用したい機能に応じてパッケージを選んでいき、選んだパッケージの合計で金額が決まる、きわめてわかりやすい仕組みです。特徴3 必要に応じて将来的に機能を増やせる3Qクラウドは、将来的に機能を増やせるサービスです。従業員が増えてきたら必要な機能を洗い出して追加すれば良いうえに、月額課金制のため無駄な費用もかかりません。
サービス詳細

VPNとは?仕組みを解説

VPNの通信方法には大まかに分けて「インターネットVPN」と「IP-VPN」があります。


インターネットVPNは繋ぎたい拠点双方にVPNルーターを設置し、ルーターを介して通信を行う仕組みでうす。通信が通るネットワーク自体は既存のものですが、ルーターを介することでネットワーク上に仮想の専用経路を構築します。専用経路を作って情報を通すことを「トンネリング」といい、他者は外からこのトンネルに侵入できません。またトンネルの中を通る情報をカプセル化や暗号化し、さらにセキュリティレベルを高めています。


一方IP-VPNはプロバイダなどの通信業者が持つ閉域網を使用する仕組みです。閉域網へは事業者との契約無しでは入れません。インターネットVPNに比べて閉じられた通信となるので、セキュリティ品質はより高くなります。


IP-VPNで通信する際には宛先の識別にIPアドレスでなく「ラベル」を使用。ラベルの転送経路によって通信者を識別し、契約者毎に割り当てられた経路を使って通信を行います。

VPNの導入メリット

比較的低コストで高セキュリティな通信ができる

VPNのメリットは安全性の高さです。通信の傍受や情報の流出を防ぐためには専用回線で通信するのが一番の対策となりますが、専用回線を敷くには多くのコストがかかります。工事も必要となるためすぐには導入できず、現実的に難しい企業も多いでしょう。


VPNを導入すれば既存の回線上に仮想の専用線を用意するのですぐに使用が開始でき、専用線敷設工事に掛かる高いコストは必要ありません。既存の回線を使いますが通信は暗号化されるので、専用線に近いセキュリティ状態を保ちながら使用できます。


複数の拠点間を同時に繋げられる

実際の専用回線を敷く方法だと基本的には本社と拠点間の1対1でしか繋げず、支社が複数あるような企業では全ての拠点を同時に繋ぐのは困難でした。しかしVPNなら既存のインターネットや通信事業者の通信網を使用するので、どれだけ離れた拠点間でも同時に接続が可能となります。


拠点間の接続がシームレスかつ安全に行えれば、業務の効率化にも繋がります。全国に事業を展開する会社には無くてはならない通信方法でしょう。


リモート環境でも安全に社内ネットワークへ接続できる

コロナ禍でテレワークが普及し、様々な環境から社内ネットワークへ接続がなされるようになりました。自宅からのLAN接続やWi-Fi接続、公共のフリーWi-Fiを使うこともあるでしょう。しかし自宅や公共の場所からの接続はセキュリティ面が心配です。


VPNにはモバイル環境にも対応しているものもあるので、どんな環境からでもセキュリティの高い通信が可能です。インターネットに繋がりさえすればアプリを通して利用でき、難しい設定無しに接続できます。新しい働き方が推進される中で、VPNはますます重要視されていくでしょう。


情報規制のある海外からでも接続が可能

VPNは仮想の専用線を使って通信を行うため、通信規制の干渉を受けません。中国などインターネットに対して規制が厳しい国だと通常のインターネット回線では閲覧できないコンテンツがあり、該当国に拠点を持つ企業は不便を強いられます。IP制限を設けているサイトを閲覧する際も同様の問題が起こります。


VPNを使えば、制限や規制を受けずに接続が可能です。ただし、通信業者によってサーバーの展開国は様々です。希望する通信業者が拠点のある国に対応しているか、導入前に確認すると良いでしょう。

VPNの基本機能

仮想ネットワーク機能

VPNの通信には大きく分けて以下の3つの方法があります。いずれかの方法を用いて仮想ネットワーク回線を構築し、安全な通信を行うのがVPNの特徴です。


  • インターネットVPN

既存のインターネット回線上に、仮想のプライベート回線を作成し通信する方法です。インターネット環境があれば、VPNルーターを設置するだけで利用が可能になります。より安価にVPNを始められるので、手軽に導入したい方に向いているでしょう。


  • IP-VPN

通信事業者が保有する閉域IP網を利用するVPNです。通信事業者とVPN契約を結ぶので、ルーターなど機器の購入・設置は必要ありません。通信業者の閉域網を使用するため回線の使用者が限られ、インターネットVPNよりさらに高いセキュリティが保たれます。インターネットVPNに比べると費用は高くなりますが、通信事業者のサポートが受けられるため拠点数が多く自社管理が難しい企業に最適です。


基本的にはIPーVPNと変わりはありません。しかしIP-VPNがプロトコルをIPに限っているのに比べ、広域イーサネットは「レイヤー2」の多彩なプロトコルに対応しています。故にネットワーク構築の自由度が高いのが特徴です。しかし事業者によっては帯域範囲が狭かったり回線の選択肢が少ないといった問題もあるので注意が必要でしょう。


セキュリティ機能

そもそもが高いセキュリティを誇るVPNですが、本当の専用線では無いため不正アクセスや情報の漏洩などの驚異を完全に防ぐことはできません。そこでVPNには他にも色々なセキュリティ対策が取られています。


データをやり取りする際に仮想の通信路(トンネル)を構築する「トンネリング」、事前に登録された機密情報の特徴に合致する情報がやり取りされた際にログを保存するなどして情報漏えい対策を取る「DLP」が主な対策です。またメールやファイルの送受信の際にフィルターを掛けてセキュリティを高めるサービスもあります。


無線アクセス機能

リモートワークの普及で重要になってくるのが無線アクセス機能です。リモートワークでは必ずしも有線接続ができる環境とは限りません。無線アクセスが可能なVPNを使えばWi-Fi環境下でも使用できるので、どこからでも接続が可能です。マルチデバイスにも対応しているものも多く、時と場所を選ばずに使えます。


帯域制御機能

大量のデータを毎日毎時間送受信していると、通信量(帯域)超過によりネットワークエラーが起こり得ます。業務上重要なファイルをやり取りしている際にこういったエラーが起こると、正しく送受信されないばかりかファイルが損壊することもあります。


通信量超過によってネットワークラーを起こさないために働くのが帯域制御機能です。通信量や通信速度をコントロールし、通信品質を常に一定に保つのに役立ちます。


レポート機能

VPN通信にはトラフィックレポートを閲覧できるものもあります。週毎、日毎、時間毎のように一定の期間における通信量を参照できるので、今後のVPN運用の参考に役立つでしょう。トラフィックレポートは回線単位、拠点単位で確認でき細かな分析が可能です。

VPNの比較ポイントと選び方

セキュリティの高さ

基本的にはセキュリティの高いVPNですが、インターネットVPNとIP-VPN及び広域イーサネットでは閉域網を使用するIP-VPNと広域イーサネットの方がセキュリティ面では優位です。


また閲覧履歴や閲覧者のIP情報を一切保存しない「ノーログポリシー」を掲げているVPN事業者もあります。ログが保存されないので情報流出の危険も無く、より強固なプライバシーの保護が実現します。自社にとってはどのくらいのセキュリティレベルが必要かを見極めて選ぶといいでしょう。


関連記事:ノーログVPNとは?おすすめノーログVPNサービスも紹介


通信形態と価格

VPNの通信形態は大きく分けて「インターネットVPN」「IP-VPN」「広域イーサネット」の3種類がありますが、それぞれに導入コストも異なります。インターネットVPNは自社でVPNルーターを用意し、既存のインターネット回線に繋ぐので初期費用のみで済み月額料金はかかりません。ルーターの価格は大体2万円~5万円程度です。ルーターをレンタルしてくれる事業者もありますので、まずは試してみたいというのであれば選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。


IP-VPNと広域イーサネットはインターネットVPNに比べると少々高額になりますが、平均して月1,500円前後と驚くような価格ではありません。1年契約や2年契約とまとめて契約するとそれに伴って安くなる事業者も多く、長く使うほどお得になります。また中には通信データ量によって価格が変動する従量課金制のサービスもあります。


関連記事:無料のVPNサービスおすすめ7選!注意点や有料サービスとの違いも解説


同時接続できるデバイス数

VPNには接続できるデバイス数に限りがあるものもあります。単純に拠点間を繋ぐために導入するのか、リモートワークを見据えての導入かで必要な接続数も変わります。社員数や会社の規模によって選ぶと良いでしょう。規模の大きな企業や1人で複数のデバイスを使うシーンがあるなら、接続数無制限の製品を選ぶと安心です。


通信速度と繋がりやすさ

スムーズに業務を行うには、通信速度と繋がりやすさが大事です。VPN通信業者によって使用できるサーバーが異なるので、できるだけ通信速度が早く安定した通信が叶えられるVPNを選びましょう。


使える国とサーバー数もVPNによって様々です。複数の国で使用予定があるなら該当する国で使えるかは非常に重要です。サーバー数が多いと回線の混雑が回避でき繋がりやすくなります。使用可能国やサーバー数はほとんどのVPNで公開されていますので、選ぶ際の1つの目安になるでしょう。


サポート体制

VPNには日本の製品もありますが、現在主流となっているものは外国製がほとんどです。何かトラブルがあった際にきちんと対処が可能か、サポート体制がしっかりしているかの確認は業務に支障をきたさないためにも大切です。


外国のVPNの中には日本語に対応しているものもあります。英語に自信がなかったり不安な場合は日本語対応の製品を選ぶと良いでしょう。


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