「国内から海外のサービスを利用したい」「海外から国内のネットワークを使って仕事を進めたい」場合はVPNを使う必要があります。
しかし、できるだけコストをかけたくなかったり、無料で使いたい方も多いでしょう。そんなときは無料のVPNサービスがおすすめ。
無料のVPNサービスでも容量の大きい通信データを無制限で使用できるうえ、高いセキュリティ性を確保しているものもあります。
本記事では無料で使えるVPNサービス7個を紹介します。そのほか、無料サービスの危険性や有料サービスのデメリットなど、導入前に知っておくべき内容も解説。無料VPNサービス選びの参考にしてください。
無料で使える安全性の高いVPNサービス7選
無料で安全に使えるVPNサービスを日本製・海外製の中から厳選して7個紹介します。
サービス名 | 無料期間 | 通信容量制限 | 同時接続 |
ProtonVPN | 無制限 | 無制限 | 1台 |
CyberGhost | 45日間 | 無制限 | ~7台 |
Avira Phantom VPN | 無制限 | ~500MB/月 | 無制限 |
Windscribe | 無制限 | ~10GB/月 | ~6台 |
TunnelBear | 無制限 | ~500MB/月 | 1台 |
VPN Gate | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
hide.me | 無制限 | ~10GB/月 | 1台 |
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「ProtonVPN」強力な暗号化で高い安全性を確保
- 無料プランでもデータの通信制限なし!思う存分使える
- 広告表示なしの使いやすいサービス
- インターネット接続・サーバー全体の暗号化、セキュリティ面も安心
「ProtonVPN」はスイスにサーバーを持つ海外製の無料VPNサービス。無料プランと有料プランが提供されていて、無料プランのコストは有料プランを使用しているユーザーの利益から確保されています。
無料プランでもデータや速度に制限はなく、サービス本来の快適さを体験可能です。広告表示もないため、使いづらさを感じたりアドウェアによるリスクを懸念したりする必要もありません。
セキュリティ面はスイスのプライバシー法によって保護されていて、インターネット接続も暗号化されます。
また「フルディスク暗号化」によってサーバー全体が保護されているため安心して利用できます。
一方で、ProtonVPNは日本語に未対応となっているため、導入の際には注意が必要です。
無料期間 | 無制限
※無料プランあり |
通信容量制限 | 無制限 |
同時接続台数 | 1台 |
有料プランの料金 | 4.99ドル/月~ |
「CyberGhost」通信容量無制限!高速通信とセキュリティを両立
- アプリの提供でPC/スマホ/タブレットなどのデバイスから接続可能
- 日本語にも対応!言語の心配なしに使える
- 通信容量の制限なしで、常に高速通信での使用ができる
「CyberGhost」は、高速通信による快適な使用感と、高セキュリティによる安全性を両立させたVPNサービスです。45日間の返金保証があるため、その期間は実質無料で利用できます。
通信容量の制限は設けられていないため、常に高速通信による使用が可能です。
暗号化して送信するデータと暗号化されていない高速通信のデータを制御する「スプリットトンネル」機能を搭載。
また、万が一の際にユーザーのIPアドレスが流出しないようにサーバーとの接続を遮断する「キルスイッチ」機能も導入されているため、高い安全性を確保しています。
日本語に対応しているため、言語を理由に使いづらさを感じることは少ないでしょう。
無料で使える期間は45日に限定されているため、それ以降は有料プランに移行しなければならない点に注意が必要です。
無料期間 | 45日間 |
通信容量制限 | 無制限 |
同時接続台数 | ~7台 |
有料プランの料金 | 1,000円/月~ |
「Avira Phantom VPN」iPhoneやAndriodからも使えるサービス
- iPhoneやAndroidなどのデバイスにも対応
- 同時接続台数は無制限、何台のデバイスをつなげてもOK
- アプリのダウンロードがおすすめ!複数のサーバーに接続できて通信がスムーズに
「Avira Phantom VPN」は、オンラインセキュリティにおける実績を35年以上持つ「Avira」が提供する無料VPNサービスです。
Avira Phantom VPNはユーザーのインターネット利用状況を追跡しない仕組みを取っているため、プライバシーの保護および広告業者によるターゲティングを回避できます。
IPアドレスも隠されるため、悪意ある第三者が利用状況をモニタリングすることもできません。
パソコン環境だけでなく、iPhoneやAndriodなどの通信に活用できる点もメリットです。使用している全てのデバイスで同時に利用できるため、通信環境を全て安全なVPNで保護できます。
無料期間 | 無制限 |
通信容量制限 | ~500MB/月 |
同時接続台数 | 無制限 |
有料プランの料金 | 919円/月 |
「Windscribe」日本国内から海外サーバーに接続したい場合におすすめ
- IPアドレスと通信内容を別にして管理する機能で高い安全性
- 同時接続台数は無制限!何台でも繋げられる
「Windscribe」は、特に海外サーバーを利用する際に便利な無料VPNサービスです。IPアドレスが隠されるため、69ヵ国以上の地域においてブロックされているコンテンツへの安全なプライベートアクセスが行えます。
他のポートにデータを転送する「ポートフォワーディング」や、IPアドレスと通信内容を分割する「ダブルホップ機能」などが採用されているため、安全性が高いです。
無料版では毎月のデータ通信量が10GBに制限されるため、大容量の通信を前提とする際には注意が必要です。通信速度はサーバーによって大きく変動するため、環境次第では低速になる可能性も。
日本語表示は可能なため、使用しやすい無料VPNサービスとして導入可能です。
無料期間 | 無制限
※無料プランあり |
通信容量制限 | ~10GB/月 |
同時接続台数 | 無制限 |
有料プランの料金 | 5.75ドル/月~ |
「TunnelBear」接続したいサーバーを選ぶだけ!簡単接続が魅力のサービス
- 接続したいVPNサーバーを選ぶだけ!超簡単に接続可能
- 使用者のオンライン上の動きをサーバー側は把握できない、プライバシー保護もばっちり
「TunnelBear」は、どのようなインターネット環境でもオンラインアクティビティを非公開な状態に保てる無料VPNサービスです。
TunnelBearを使用することで、プロバイダーはオンライン上の動きを確認できなくなり、IPアドレスによる追跡も不可能となります。
ネット通信の暗号化によって安全性の高い環境を整えているほか、「GhostBear」と呼ばれる暗号化したデータを検出できないようにする技術が使用されているため安心して利用が可能です。
接続が簡単なので初めてVPNを使用する人でも問題なく導入ができ、ストレスなく使えるスピードを確保した設計が行われています。
ただし、日本語には未対応なのでその点は注意しましょう。また、無料版は500MB/月に使用量が制限されています。
無料期間 | 無制限
※無料プランあり |
通信容量制限 | ~500MB/月 |
同時接続台数 | 1台 |
有料プランの料金 | 3.33ドル/月~ |
「VPN Gate」筑波大学提供の無料VPNサービス
- 世界中からボランティアで提供されているサーバーを利用
- 筑波大学が提供する学術研究を目的としたサービス、一般利用もOK!
「VPN Gate」は筑波大学が提供している無料のVPNサービス。暗号化機能で公衆無線LANを安全に利用したり、外国政府が設定した検閲用のファイアウォールを回避して海外のWebサイトやサービスを利用したりできます。
VPN Gateにはボランティアによって中継サーバーがインターネット上で複数分散されているため、 VPNサーバーのIPアドレスはバラバラに設定されます。
ファイアウォールによって通信不良が発生し、特定のIPアドレスが弾かれるようになっても、すぐに他のVPNサーバーに接続して利用を再開できるのです。
しかし、海外のボランティアによって運営されているので、サーバーの所有者がデータを監視できる点に注意が必要。
プライバシー保護の面は他のサーバーに劣ってしまうので、これを理解したうえで検討しましょう。
無料期間 | 無制限 |
通信容量制限 | 無制限 |
同時接続台数 | ~5台 |
有料プランの料金 | × |
「hide.me」ログを一切記録しない仕組み、プライバシー保護を実現
- 無料版でも広告表示なし!使いやすいサービス
- ログを記録しない通信でプライバシーと匿名性を確保
「hide.me」は、シンプルに利用できるVPNサービスです。ユーザーのログを一切保持しない仕組みや、高度なIP漏洩保護機能などが備わっているため安心して利用できます。
パソコンの他、スマホのiOSやAndroidにも対応しているため、あらゆるデバイスに導入可能です。
無料プランでは10GB/月で利用できるので、月々の使用容量がそれほど多くない場合にはhide.meでVPNをまかなえるでしょう。
無料期間 | 無制限
※無料プランあり |
通信容量制限 | ~10GB/月 |
同時接続台数 | 1台 |
有料プランの料金 | 2.88ドル/月~ |
無料のVPNサービスを選ぶときの3つのポイント
無料のVPNサービスは日本製・海外製を含めて多数あるため、事前に選び方を把握しておくのが重要です。次の3つのポイントを意識して選ぶのがコツです。
- 無料で使える期間はどのくらいか
- 使いたいサービスが無料で利用できるか
- 通信速度や容量が耐えられるか
無料で使える期間はどのくらいか
無料のVPNサービスを使用する際には、無料期間に制限がないか確認しておく必要があります。
無料のVPNサービスの中にはずっと無料で使える「無料プラン」と、一定の期間に返金保証があって「特定期間が実質無料」のものがあります。
使用を開始する前に、無料期間における制限の有無をチェックしておきましょう。
使いたいサービスが無料で利用できるか
無料VPNサービスの導入時には、目的とするサービスやWebサイトを利用できるか確認しておくのもポイントです。
例えば動画視聴を目的とする場合、サービスによっては特定の動画配信サイトにアクセスできないケースがあります。
インターネットラジオサービスの「PANDORA」や、作品ラインナップの異なる海外版の「Netflix」、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとアニプレックスが合同で提供しているアニメ配信サイト「Funimation」などは、国内からはアクセスできません。
逆に総合サービスコンテンツである「DMM」や、ラジオサービスの「Radiko」などには、海外から日本のサイトにアクセスができないのです。
導入を検討している無料VPNサービスがこれらのサイトに接続可能か確認しないと、せっかく使い始めても導入目的を達成できないでしょう。
上記のような事例を参考に、VPNを導入する用途に合ったサービスを選定することが、無料VPNサービスのメリットを活かすコツです。
通信速度や容量が耐えられるか
無料VPNサービスの多くは、容量制限があったり速度が遅かったりといったデメリットがあります。
そのためゲームや容量の大きなデータの保存などを行いたい場合には、制限や速度を確認して必要な要件を満たしているか把握しておくのがポイントです。
無料VPNサービスごとに容量の制限や速度は異なるため、今回紹介したサービスを使って比較してみるのもおすすめです。
無料VPNサービスの注意点【考えられるリスクとは】
無料のVPNサービスはコストがかからない分、安全性が疎かになっているというイメージを持つ人も多いでしょう。
実際に無料VPNの危険性として挙げられる代表的なものが次の3つです。
- VPNデータ管理者によってデータが悪用される可能性
- サイバー攻撃やウイルス感染のリスク
- ビジネス利用には特に注意が必要
無料のサービスを使って情報漏えいやウイルス感染が発生したとします。それを元の状態に回復させるためにかかる費用を考えれば、最初から有料版を使う方がよいかもしれません。
無料VPNサービス利用に伴うリスクを知ったうえで、導入を慎重に進めてみるとよいでしょう。
VPNデータ管理者によってデータが悪用される可能性
無料VPNサービスはユーザーから使用料を取る代わりに、広告収入によって利益を得ているのが一般的。機能を利用する際に表示される広告が、VPNサービスを無料で提供できる資金源なのです。
通常の広告なら問題ありませんが、ユーザーに無断でインストールされるアドウェアが使用されるケースはリスクになります。悪質な業者のなかには利用者のデータを転売し、利益にしていることも。
個人情報やクレジットカード情報などが流出するリスクがあるため、運営形態が不明瞭な無料VPNサービスの利用時には注意が必要です。
サイバー攻撃やウイルス感染のリスク
無料VPNサービスのなかには、セキュリティが脆弱なサービスも少なくありません。
セキュリティ面を疎かにしているVPNサービスを利用してしまうと、サイバー攻撃の対象となって情報流出などのトラブルに発展する可能性があります。
また、無料VPNサービスのセキュリティ面が甘いと、悪意を持った第三者によってウィルスやマルウェアが仕込まれる可能性も否定できません。
無料VPNサービスをダウンロードした際に、ウイルスやマルウェアを取り込んでしまうリスクもあります。
万が一ウィルスやマルウェアの侵入を許してしまうと、機密情報や個人情報が流出したり、ファイルが破壊されたりといった甚大な被害につながる可能性があるので要注意です。
ビジネス利用には特に注意が必要
ビジネスでは多くの重要情報を取り扱うため、無料VPNサービスの利用時に想定される危険がもたらすデメリットはその分大きくなります。ビジネスでの利用時には特に注意しなければなりません。
無料のVPNでも、中には通信の暗号化やログの記録なしで使えるサービスもあります。ビジネス場面でVPNを使用する際は、各サービスがどんなセキュリティ対策を行っているか詳細を把握するようにしてください。
ビジネス面では速度や安定性が問題になる可能性もあるため、使用するサービスは慎重に選ぶのがおすすめです。
無料のVPN使用でのリスクが実際に発生した場合、その被害範囲は大規模になります。VPNを使って社内の重要なデータを取り扱う場合は、有料版のVPNサービスを検討してみるのもよいでしょう。
本格的にVPNサービスを使いたいなら有料版もおすすめ【無料版との違い】
無料VPNサービスは「通信容量」「通信速度」「同時接続台数」「セキュリティ保護」において、制限されているものが多くあります。
これらの制限があるとデータを気にしながら使ったり、インターネット接続が遅くて作業がはかどらなかったりすることも。
そのため、本格的にVPNを使いたい方は有料版のVPNサービスを検討するのがおすすめです。有料版には次のようなメリットがあり、それらのメリットが無料版との違いでもあります。
【有料VPNサービスのメリット】
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有料VPNサービスは基本的に通信速度が早く、安定している点が大きなメリットです。その上使用量が無制限に設定されていることが多いため、大容量の通信でも気にせず利用できます。
有料VPNの場合、ユーザーが求める要素を実現するために、サービスの提供者が積極的に動いてくれるため、セキュリティ面やサポート制度が整っている点もメリットです。
無料VPNのリスクと有料VPNのメリットのバランスを比較しつつ、どんなサービスが自分にとって安心して使えるか見極めていきましょう。
安全なVPNサービスの活用で快適なネット環境を
無料VPNでもしっかりセキュリティ対策を施し、プライバシーの保護を行っているサービスでもあれば安心して使用できます。
無料VPNサービスにはメリットがある一方、有料版に比べて安全性が劣っていたり、スムーズに接続できなかったりするデメリットも。
各サービスの詳細を確認し、自社にあったサービスを見つけることが重要になります。安心してサービスを利用するためにも、比較検討は慎重に行うようにしましょう。
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VPNサービスは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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