近年、従業員の心身の健康管理が企業の重要な課題となっています。その中でもストレスチェックは法律で義務付けられており、多くの企業が導入を進めています。
しかし、ストレスチェックサービスの導入にあたって、費用相場は気になるポイントではないでしょうか。
「ストレスチェックサービスの費用はどのくらい?」「自社に導入できるコスト感だろうか…」
このようなお悩みを抱えている方に向けて、本記事ではストレスチェックサービスの費用目安や、自社で実施する場合と外部委託する場合の費用比較、費用対効果の高いサービス10選などを紹介します。ストレスチェックの導入を検討している方や、現在のサービスの見直しを考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
ストレスチェックサービスの費用の目安
ストレスチェックサービスの費用は、一般的に初期費用と月額費用の組み合わせで構成されています。従業員一人当たりの費用はサービスによって幅がありますが、300円から1,200円程度が相場となっています。初期費用も幅があり、導入無料のものもあれば、サポート付きで数十万円程度かかるものもあります。
また、上記はあくまで目安であり、実際には企業規模や希望するサービス内容によって大きく変動する可能性があります。例えば、一部のサービスではストレスチェックを終えた後の面接指導までを含む包括的なプランを提供している場合もあります。
サービスによっては提供会社が料金を公表していないこともあり、そういった場合は見積もり時にカスタマイズしたプランを提案してくれます。
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自社と外部委託の費用を比較
ストレスチェックの実施方法には、自社で行う方法と外部に委託する方法があります。それぞれの特徴と費用の目安を見ていきましょう。
自社で行う場合の費用目安
自社でストレスチェックを実施する場合、ソフトウェアの導入方法や実施者の人件費によって費用が大きく異なります。
- ストレスチェック用のソフトウェア購入費(または開発費)…数万〜数百万円
- 実施者の人件費(産業医や保健師などの専門家を雇用する場合)…数万〜数十万円/月
- その他結果分析や報告書作成にかかるコスト
すでにストレスチェックを実施できる人材が社内にいる場合や、既存システムを活用できる場合などは、これらの費用を抑えることができるでしょう。
自社で実施するメリットは、自社の状況に合わせてカスタマイズできる点です。しかし、専門知識が必要なため、適切な人材がいない場合は外部委託を検討した方が良いかもしれません。
外部に委託する場合の費用目安
外部にストレスチェックを委託する場合の費用目安は、従業員一人当たり300円から1,200円程度です。この費用の中には、以下のようなサービスが含まれます:
- ストレスチェックの実施(Web形式や紙形式)
- 結果の分析と報告書作成
- 高ストレス者への面接指導(オプションの場合あり)
外部委託のメリットは、専門家による適切な実施と分析が期待できる点です。第三者が実施するため匿名性が高くなり、従業員からの素直な回答を得やすい点もあげられます。また、社内リソースを使わずに済むため、本業に集中できることも魅力です。
ただし自社の特性に合わせたきめ細かい対応は難しい場合もあるため、サービスを選ぶ際によく検討する必要があります。
費用対効果の高いストレスチェックサービスの比較表
費用対効果の高いストレスチェックサービスの費用を一覧にしました。
サービス名 | 金額 |
ORIZIN | シンプルプランとスタンダードプランの2種類(要問い合わせ) |
ソシキスイッチ ストレスチェック | 年額56,100円(税込)〜 |
らくらくストレスチェッカー | 年間基本料金の33,000円〜(税込、2事業所目以降は11,000円〜)
1人あたりの年間利用料金:220円 |
セコムあんしんストレスチェックサービス | 初期費用:110,000円(税込)
月額基本料金:11,000円(税込) 1名あたり月額料金:22円(税込) |
ストレスチェッカー | 500名未満の場合:無料〜
500名以上の場合:1人1回132円(税込)〜 |
ジョブカン労務HR | 5名まで:無料
6名以上:1名あたり月額440円(税込)〜※ストレスチェック機能を含む労務システムを利用可能 |
ストレスチェックシステム Wity | 1名あたり500円(税込表記なし) |
Fair-lead | 400円〜600円(税込表記なし)
※200名未満はサービス対象外 |
Wellness Eye | 要問い合わせ |
LLax forest | 1名あたり年額2,640円(税込) |
費用対効果の高いストレスチェックサービス10選
ここからは、費用対効果の高いストレスチェックサービス10選を紹介します。各サービスの特徴や料金を比較して、自社のニーズに合ったサービスを見つける参考にしてみてください。
ORIGIN
ORIGINはピー・シー・エー株式会社が提供しているストレスチェックサービスで、調査票の配布~集団分析までを支援してくれます。調査票は57項目版と80項目版に対応しており、設問追加も可能です。
Web・紙の両方で受検でき、導入企業数1500社以上で述べ130万人が利用している製品です。
料金はシンプルプランとスタンダードプランの2種類があり、オプションをつけることも可能。見積もり時に詳細料金の提示があります。
ソシキスイッチ ストレスチェック
ソシキスイッチのストレスチェックは、2023年単年で4,600社、125万人に利用された実績を持つサービスです。Web版と紙版の両方に対応しており、厚生労働省マニュアルにも準拠しています。
過去5年分のデータ保管や、個人用レポート、集団分析レポートなど、充実した機能を標準搭載しています。また、「新職業性ストレス簡易調査票(質問80項目)」に対応しているほか、独自設問の追加もオプションで可能です。サーベイ実施後は組織ごとに傾向や分析結果についてのフィードバックがあり、今後の方向性についてのアドバイスももらえます。
料金は60人以下で紙版の場合年額56,100円(税込)〜となっており、100人、150人と人数が増えるにつれて価格も上がる仕組みです。Web版の場合、33,000円(税込)+ユーザーあたり286円(税込)〜となっています。
らくらくストレスチェッカー
らくらくストレスチェッカーはその名の通り、簡単に導入・利用できることが特徴です。申し込みから利用登録まで5分で完了し、登録後はすぐに利用可能です。
多言語対応に充実しているのが特徴で、英語、中国語、ベトナム語、インドネシア語、スペイン語、ポルトガル語の6か国語に対応しています。ストレスチェック質問票だけでなく、受検結果も多言語に対応しており、外国人の従業員が多い企業にとっては大きなメリットでしょう。
料金は、年間基本料金の33,000円〜(税込、2事業所目以降は11,000円〜)に加え、1人あたりの年間利用料金が220円となっています。初期費用はかかりません。
セコムあんしんストレスチェックサービス
セキュリティ企業として知られる「セコム」が提供しているストレスチェックサービスです。ストレスチェックの結果は暗号化されてセコムのデータセンターで保管されるため、高いセキュリティが確保されています。
また、ストレスチェックの結果は承諾なしに事業者(企業)に開示されないため、従業員のプライバシーも守られます。
料金は、初期費用の110,000円(税込)と月額基本料金11,000円(税込)に加えて、1名あたり月額22円(税込)の従量課金制となっています。
ストレスチェッカー
ストレスチェッカーは、日本最大級の7,600社もの導入実績を持つサービスです。大手企業や官公庁などでも利用実績があり、豊富なカスタマイズオプションが特徴です。システム基盤はAWSを使用しており、日本政府の定めるセキュリティ評価制度(ISMAP)をクリアしているため、信頼性が高いのも魅力です。
料金プランもリーズナブルで、従業員500名未満の場合は無料プランから始められるのが魅力です。500名以上の企業であっても、1人1回あたり132円(税込)で利用できます。
ジョブカン労務HR
ジョブカン労務HRは、ストレスチェック機能を持つ労務管理システムです。シリーズ累計で20万社以上の導入実績があり、信頼性の高さがうかがえます。
ストレスチェックだけでなくさまざまな労務手続きに対応しており、従業員情報をクラウドで一元管理することが可能です。ストレスチェック機能においては、システム側で用意された回答フォームを従業員に配布するだけで簡単に使えます。産業医とのスムーズな連携も可能で、ストレスを抱えた従業員に対して迅速に対処できるのも魅力です。
5名までの場合は無料、6名以上の場合は1名あたり月額440円(税込)で、ストレスチェックを含む労務システムのあらゆる機能を使えます。500名以上の大規模企業の場合、別途見積もり相談となります。
ストレスチェックシステム Wity
Wityは直感的にストレスチェックを実施できるストレスチェックシステムです。組織改善に活かしやすいレポートが魅力で、経営者や人事担当者にとって使いやすいシステムとなっています。
ストレスチェックは5ステップ簡単に行える使用となっており、回答する従業員の負担も軽減されます。料金は1名あたり500円(税込表記なし)〜となっています。
Fair-lead
Fair-lead(フェアリード)は、スマホやPCから手軽にストレスチェックを受験できるサービス。中央省庁や一部上場企業などでの採用実績があり、産業医による面接指導や心理士による相談窓口など、高ストレス従業員へ対する窓口提供も実施しています。
200名以上規模から利用可能で、料金は1名あたり400円〜600円(税込表記なし)となっています。利用人数が多いほど、1名あたりの価格が下がります。
Wellness Eye
Wellness Eyeは、東京大学(川上憲人教授)とソフトバンクが共同開発したサービスです。マニュアル不要な操作性を実現したUIが魅力で、法制化への対応はもちろんのこと、ストレスチェックの積極活用を支援しているのも特徴です。
より精度の高いストレスチェックと的確なフォローアップを求めている企業におすすめです。料金は要問い合わせのため、まずは見積もりを相談してみましょう。
LLax forest
LLax forestは、SOMPOヘルスサポートが提供しているストレスチェックサービス。「メンタルヘルス」「フィジカルヘルス」「エンゲージメント」の3要素からなる、計108問の調査を実施しているのが特徴です。
システムの画面上で各カテゴリーに対応した受検結果を簡単にチェックでき、個人結果にもとづき登録済みの専門家監修コンテンツを表示してくれます。
料金はサーベイ・分析・ソリューションがワンパッケージとなって、1名あたり年額2,640円(税込)、月額換算で220円(税込)となっています。
まとめ
ストレスチェックサービスについて、費用相場や費用対効果の高いサービスをご紹介しました。もちろん費用面も重要ですが、自社の状況やニーズに合ったストレスチェックサービスを選ぶことが大切です。
本記事で紹介した10のサービスはそれぞれ強みや特徴が異なり、企業規模や業種、従業員の状況などに応じて選ぶことをおすすめします。最適なストレスチェックサービスを見つけるためには、複数のサービスを比較検討することが重要です。
ストレスチェックは、従業員の心身の健康を守り、生産性の向上や離職率の低下にもつながる重要な取り組みです。コストを抑えつつ効果的なシステムを導入することで、従業員と企業の双方にとってメリットのある環境を作り出しましょう。自社の状況をしっかりと分析して目的を明確にした上で、最適なサービスを見つけてみてください。
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