SNSに登場する「ハッシュタグ(#)」とはどのようなときに使うのでしょうか。どういった効果やメリットがあるのか知らない人も多いはずです。ハッシュタグの付け方やキャンペーンの効果をあげる方法などを紹介していきましょう。
ハッシュタグとは?
SNSでの投稿になぜハッシュタグをつけるのでしょうか。ハッシュタグの意味や付け方を理解していきましょう。
主にSNSで使われる分類用のキーワード
ハッシュタグはSNS上で指定したキーワードを、スムーズに検索できるようにする機能です。同じキーワードで検索している人や、そのキーワードについて深く知りたがっている人へ発信した情報をピンポイントで届けることもできます。
たとえば手作り料理の写真をSNSに投稿するのであれば、「#手料理」と付け加えると、SNS上で手料理について検索している人のもとへ表示されやすくなるのです。
また「今年読んだ本」「面白いネタ」など自分用の備忘録として、ハッシュタグを利用しているユーザーもいます。自分専用のオリジナルキーワードをつけて投稿しておくと、後からまとめて見返すことができるのです。
ハッシュタグの付け方
ハッシュタグの前後には、スペースを入れます。ハッシュタグがうまく表示されないときは、どちらかの入力が間違っていないか確認しましょう。
もし「バズらせたい」と思うときには、ハッシュタグを効果的に使いましょう。つける個数がポイントになります。以下を参考にして使用するSNSに適切な個数を確認しましょう。
- X(旧Twitter)は1~2個
- Instagramは8~12個、11個
- Facebookはつけるなら1〜2個
- TikTokは3個
ほかのSNSに比べてInstagramでは、ハッシュタグが多いほど検索されたり反応されたりする確率が増えます。ハッシュタグで自分の気持ちや近況を表すこともあるのです。
ユーザーがハッシュタグを使う目的
それぞれのSNSでユーザーがハッシュタグを利用するのには、目的があります。ユーザーがハッシュタグを通じて求めていることを解説していきましょう。
共通の関心を持った人とつながりたい
ハッシュタグは好きな話題をシェアできる仲間作りの手段としても使われています。
ユーザーはその物事について「さらに深い知識がほしい」や「共通の話題で人と繋がりたい」と思っていることが多いです。そのためハッシュタグを通して、共通の関心を持っている人を探すため利用しています。
ハッシュタグを通して自分が関心のあるコミュニティに関わりたい、自分でコミュニティを作りたいと考えているユーザーも多いです。
トレンドや知りたい情報を探す
ハッシュタグの更新速度は速いです。たとえば「#渋谷カフェ」で昨晩上位表示されていた投稿も、朝には違う投稿に変わっているほどです。
そのため新しいトレンドを知るために、ネット検索ではなくハッシュタグ検索してトレンドや知りたい情報を探すユーザーが増えています。
今ではTV番組やCMの最後に「詳しくは#○○で検索」などと広告する企業も増えてきていて、検索しているユーザーが増えていることがよくわかります。
マーケティングにおけるハッシュタグの活用
ハッシュタグは、ビジネスの世界においても効果的な宣伝媒体になります。SNS上で効率的にマーケティングを行うための、ハッシュタグ活用法を紹介します。
消費者の意見を集める
「#(商品名やサービス名など)」でそのハッシュタグに関するリアルな消費者の意見を収集することができます。使ってみた・行ってみた感想や良かった点・いまいちだった点など、より多くの人の意見を集めることができるでしょう。
ユーザーのなかには、ハッシュタグをつけて直接企業に意見を届けてくれるケースもあります。投稿に対してのコメントもチェックしておくと、より深い情報収集になるでしょう。
またSNSによって使用している年齢層や性別が異なります。どのSNSで反応がよい・悪いのかは、商品に対する改善点につながることもあるでしょう。
トレンドを知る
SNSにある検索画面で、上位に表示されている投稿のハッシュタグをみておくと、リアルタイムでトレンドキーワードを知ることができます。
X(旧Twitter)であれば検索画面にある「おすすめトレンド」です。おすすめトレンドとはXを利用している人たちが頻繁につけているハッシュタグや、呟いている回数が多いキーワードを計測して表示しています。
上位表示されているハッシュタグやおすすめトレンドを頻繁にみておくとユーザーが関心を寄せているトレンドをタイムリーで知ることができるでしょう。
特定のハッシュタグをつけた投稿を過去から順に集計すると、情報の可視化や分析も可能です。
参加型キャンペーンを手軽に実施できる
新発売の商品を試して欲しいときなど、「応募して新商品をもらおう!」といった参加型キャンペーンを行うこともあるでしょう。
しかし今までの参加型キャンペーンの方法は、ユーザーに登録をお願いする・ハガキを送ってきてもらうなど、キャンペーンに参加するまでに手間がかかりました。
一方ハッシュタグを利用して参加型キャンペーンを行えば、手軽に実施することができます。まずは公式アカウント上で参加型キャンペーンの詳細と、つけるハッシュタグを公表します。そして期日までに指定のハッシュタグをつけたアカウントを集計、結果を発表するだけです。
ハッシュタグを使うことで、ユーザーが個人情報やアドレスなどを入力する手間が省けて参加型キャンペーンの参加率が上がったケースもあります。またキャンペーンの拡散や公式アカウントの認知度が向上などにもつながる期待ができるでしょう。
ターゲットに情報を届けやすくなる
商品名やサービス名などをハッシュタグとともにつけて、投稿することで、狙っていたターゲットに届けやすくなります。
ハッシュタグをつける際には商品名だけではなく、使われているキーワードや関連キーワードをつけてもよいでしょう。
たとえば新商品の緑茶をターゲットに届けたいとするなら、「#○○(商品名)」だけでなく「緑茶」や「緑茶好き」にもつけると、緑茶についてハッシュタグをつけて投稿しているユーザーに届きやすくなるのです。
効果的なキャンペーンにするコツ
ハッシュタグを活用して自社のキャンペーンを効果があるものにするには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
目的に合ったオリジナルハッシュタグを選定
ハッシュタグを利用してSNS上でキャンペーンを行う際には、オリジナルハッシュタグを作る必要があります。ユーザーが「参加してみたい」「ハッシュタグが面白い」などと感じて積極的に使いたくなるオリジナルハッシュタグを作ることが重要です。
ひとつのハッシュタグからキャンペーン内容が伝わることを意識しましょう。
- 牛丼注文でもう一杯無料キャンペーン=「#〇〇(ブランド名)屋の牛丼祭り」
- 赤いラベルの新作ビールをプレゼント=「#〇〇(ブランド名)レッドラガー」
すでにキャンペーンを行い、オリジナルハッシュタグを使っている企業は多くあります。検索してみてヒントを得てみてもいいでしょう。
手軽に楽しめる仕組みを作る
キャンペーンへの参加率や認知度をあげるには、キャンペーンに参加する手順や方法をユーザーが楽しめる仕組みに変えることです。
キャンペーンへの参加方法もアカウントのフォローやハッシュタグだけでなく、SNSの特徴に合わせてオリジナル応募方法で集めてみましょう。
InstagramやFacebookのような写真などで楽しむSNSなら、指定のポーズや写真で、X(旧Twitter)のように文章を楽しむSNSならお題を統一した俳句や短文小説などで募集してみるのがおすすめです。
ハッシュタグを活用しながらキャンペーンを効果的なものにするには、ユーザーが楽しみながら参加できる企画がポイントです。
効果的な告知をする
キャンペーン開催を広めてより多くの人に参加してもらうには、ハッシュタグのほかにも告知を行うことが効果的です。ハッシュタグにプラスしたい告知方法は以下のとおりです。
- 広告配信
- 実店舗があればポスターにも記載
- 公式サイトやオウンドメディアで告知
- プレスリリースを出す
ユーザーが面倒と感じてしまったり宣伝色が強かったりする告知だけだと、告知場所を広げても効果は上がりません。キャンペーンの詳細だけでなく、参加することでユーザーが受け取るメリットが伝わるように告知することが大切です。
もらえるプレゼント・特典・参加方法などが一目でわかるように画像や写真をこだわってみてもいいでしょう。
おすすめツール
トレンドを掴む検索方法やユーザーの反応を分析する方法がわからない人は、ハッシュタグ専用のツールを使うのもおすすめです。SNSに合わせたおすすめのツールを紹介していきましょう。
X(旧Twitter)向け分析ツール SocialDog(ソーシャルドッグ)
SocialDogはX(旧Twitter)の分析専用ツールです。このツールではフォロワーの推移や分析、指定したキーワードについての情報を更新・記録してくれます。
フォロワーの推移や分析では、以下の作業を行ってくれます。
- フォロワー増減の可視化
- フォロワーの言語やツツイート数など
- 時間帯や曜日など、ツイートの反応記録を可視化
「受信箱」を使うと指定したキーワードの最新ツイートがリアルタイムで見られます。ほかにも予約投稿や自動DM機能もついているため、随時X(旧Twitter)をチェックしたいけど時間がとれない人にはありがたいサービスが豊富です。
SocialDog
Instagram向け分析ツール Aista(アイスタ)
「Aista(アイスタ)」はInstagramの分析ツールです。Aistaは有料プランしかなく、料金によって管理できるアカウント数や内容が多少違います。
- フォロワー数やいいね数を、投稿数などをグラフ化。データをプリントアウト可能
- プレミアプランのみキャンペーン効果測定ができる
- 投稿の反応率(エンゲージメント)やいいね・コメント数を分析、ランキング化
Aistaは登録した自分のアカウントだけでなく、他社アカウントの計測・統計結果が見られる特徴を持っています。自分が投稿している商品などの競合アカウントの動向を分析することができるでしょう。
リサーチの範囲は幅広く、密な情報が得られるため、「Instagramで上位表示を狙いたい」と勘がてえいるのであれば導入してみましょう。
Aista
SNSキャンペーンツール ATELU(アテル)
「ATELU」はSNSで行うキャンペーンをサポートするツールになります。サポートは主に以下の内容です。
- キャンペーン参加人数の集計
- 当選者の選択
- 当選者へ通知
- キャンペーン期間や結果の簡易レポート作成
キャンペーン参加人数の集計はリスト化も行ってくれます。収集漏れや重複といったミスも防止にも繋がるため、キャンペーン開催者の負担を軽減できるでしょう。
偏りなくランダムに当選者を選ぶように当選システムも自動化です。また当選者へのDMも自動配信・予約配信なので、配信漏れを防げます。「キャンペーンを行いたいけど手が回らない」という人は依頼を検討してみましょう。
ATELU
ハッシュタグで上手なマーケティングを
ハッシュタグは友好関係を深めることだけでなく、ビジネスにおいても欠かせない手段となっています。ハッシュタグの効果的な使い方を覚えて、企業や商品の認知度を高めていきましょう。
ハッシュタグを使ってユーザーを惹きつけるには、ユーザーの深層心理を理解することが大切です。
ハッシュタグの更新速度は早く、追いきれないときには専用ツールを使うことも必要です。ツールを使い、ユーザーの動向が分析できればより効果的なキャンペーンも開催できます。ハッシュタグを有効活用して、SNS運営をスムーズに行いましょう。
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