SNS運用を続けていくとアカウントをフォローする「フォロワー」が増えていきます。企業にとってフォロワーとは、どのような存在なのでしょうか?主要SNSの選び方やフォロワーの増やし方、運用のコツもあわせて知っておきましょう。
企業にとっての「フォロワー」とは
SNSのアカウントを持つと、自分をフォローする「フォロワー」が付きます。SNSで公式アカウントを運営している企業にとって、フォロワーはどのような意味を持つのでしょうか?
顧客やビジネスの協力者になり得る人
企業にとってフォロワーは「ビジネス展開の役に立つ可能性を秘めたユーザー」です。フォロワーは商品やサービス・企業の存在に興味関心を持って、アカウントをフォローしています。
将来的に顧客となる可能性も高く、意見を取り入れることでサービス改善にも役立つでしょう。
フォロワーが増えることでマーケティング戦略の成功にもつながります。フォロワーが自社のサービスを気に入って話題に上げると、大きな宣伝効果を得られるでしょう。
多数のフォロワーが自社を取り上げれば、今まで自社に興味を持っていなかったユーザーの取り込みができます。
増やすにはSNSの選び方が重要
フォロワーを増やしてマーケティングにつなげるには、魅力的な情報を発信する以外にも注意したい点があります。
SNSを選ぶときは「企業としてなぜSNSを利用するのか」「どのような層をターゲットにするのか」を明確にしましょう。例えばSNSを使う目的が新商品の宣伝なのか、顧客の信頼度を上げることなのかによって、効果の高い媒体は変わってきます。
適したSNSの種類を決めるもうひとつの要素が、ターゲットにする人の属性です。SNSによって、よく使う人の年齢層や性別に違いがでます。自社のターゲットが多く利用するSNSを選びましょう。
SNSごとの特徴と活用方法
SNSによって特徴は異なります。利用するユーザーの年齢層も変わってくるため、ターゲットへ情報を発信するためにも選び方が重要です。主要SNSの特徴や、メインユーザー層について紹介します。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、140文字という短文投稿型のSNSです。10〜20代の利用率が特に多く、総務省の資料では2021年に8割近くの20代がXを使っているという結果が出ています。若い世代を狙って発信したいなら、優先的に選びたいSNSでしょう。
Xには「リツイート機能」があり、フォロワーのリツイートで情報が拡散できることが魅力です。
短文投稿型で流行に敏感な世代が利用していることもあり、リアルタイムで情報が広がっていきます。短期間のキャンペーンや近いうちに開催されるイベント情報など、素早い拡散を求めるときに適した媒体です。
参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>|総務省
Instagramは、写真・画像投稿型のSNSです。イメージで商品やサービス内容を効果的に伝えられ、ユーザーに視覚で訴えかけられます。
抽象的なイメージを主体とする媒体であることから、女性の利用者が多いのもInstagramの特徴です。メインユーザー層は10〜20代ですが、30〜40代にも認知度があります。
商品イメージを伝えたいとき、ファッションやコスメなど現物がある商品の宣伝をしたいときに向いているSNSです。ユーザーによる商品紹介も多く、Instagram経由で商品に興味を持つ人も多いでしょう。
Facebookは原則として実名で登録するSNSです。リアルの自分を公表する性質から、知人や友人・家族とつながるSNSとして知られます。30代以降の利用者が比較的多いようです。
世界的にはメジャーなSNSですが、匿名型SNSに比べると登録のハードルが高く、日本での利用率は全年代で低下しています。新規顧客の獲得を目的として使うには不向きでしょう。
Facebookは実名登録という特徴を生かし、フォロワーと信頼関係を築きたいときに役立ちます。ユーザーの声を募ったときも、誠実な意見が多く集まるはずです。
SNS別フォロワーの増やし方
フォロワーの増やし方はSNSによって異なります。どのような工夫をするとフォロワーが増えやすいのでしょうか?主要SNSである「X(旧Twitter)」「Instagram」「Facebook」で、それぞれフォロワーを増やすコツを解説します。
【X(旧Twitter)】ターゲットを明確にして投稿量を増やす
X(旧Twitter)は基本的に「短文の文字投稿」がメインです。新着情報が注目されるXでは、投稿数を増やすことで多くの人の目に触れる機会を作れます。
「誰に何を伝えたいのか」を明確にした上で情報を発信するのが、Xでフォロワーを増やすコツです。ターゲット層を絞り込むと、今後の投稿にも注目が集まりやすくなります。
バラバラの年齢層に訴えかける内容ではなく、ある程度すべての投稿に一貫したターゲット設定を持たせましょう。
【Instagram】トレンドと視覚情報を重視する
Instagramの利用者は「視覚的なイメージ」と「流行」に注目しています。Instagramからトレンド情報が生まれることもあり、新しい話題の発信が求められるでしょう。
写真・動画などの視覚情報に訴えるアピールをしたいなら、Instagramが向いています。美しい画像や興味を引く写真を、定期的に公開するとフォロワーが増えやすくなるはずです。
またInstagramでは「ハッシュタグ」を使って、投稿に関連するトピックをユーザーに伝えられます。ハッシュタグはユーザーInstagramの投稿を検索するときに使うキーワードです。
内容に関連するワードに「#」を付けて投稿に含めると、自社の発信に興味のあるユーザーが集まりやすくなります。
【Facebook】広告や動画をうまく活用する
Facebookをマーケティングに使うメリットは、広告のターゲット設定の精度です。広告を表示させるユーザーの年齢や地域まで、リアルな情報を登録するSNSだからこそ絞り込みができます。
SNS広告を使って費用対効果の高い宣伝をしたいなら、Facebookが第一選択になります。ターゲット設定を間違わなければ、広告から自社に興味を持ったユーザーからフォローを集められるでしょう。
できるだけコンスタントに投稿していくのも、Facebookでフォロワーを増やすコツです。商品紹介や自社サービスに関する投稿など、定期的な更新がフォロワー増加につながります。
ただX(旧Twitter)やInstagramよりは、更新頻度を落としたほうがよいでしょう。日に何度も更新されると、逆にユーザーから煩わしく思われてしまいます。
フォロワーが多くても失敗はある?運用のコツ
フォロワーを増やすだけでは、企業の宣伝やイメージアップにつながらない可能性もあります。SNSマーケティングを行うときは、失敗のリスクを軽減するために運用ルールの設定や投稿内容に注意が必要です。
運用ルールをしっかり定める
SNSでは不特定多数の人間に向けて、情報を発信します。特に匿名型SNSではユーザーも気軽な発言が可能です。
気軽な発言は「炎上リスク」にもつながります。運用ルールを定めておき、未然にトラブルを防ぎましょう。
SNSの企業アカウントからの発信は、「企業の意見」として受け止められます。運用している担当者の発言や、投稿内容に偏りがないかチェックを欠かさないようにしましょう。
宣伝の投稿ばかりしない
自社サービスや商品の宣伝は、企業にとって効果的なSNSマーケティングになります。しかしコンテンツに興味を持ってアクセスしているフォロワーにとって、多すぎる宣伝は好ましくありません。
あくまでも企業や投稿内容に興味を持ってアクセスしてくれるユーザーが、「また見たい」と思えるような発信を心がけましょう。何度も同じ宣伝ばかりが目につくのは、フォロワーから見ると煩わしさがあります。
「せっかくフォローをしても内容がない」と思われないよう、投稿内容の精査が必要です。宣伝ばかりでなくユーザーの役に立つコンテンツを発信すれば、企業の評判が上がって効果的なSNSマーケティングを実現できるでしょう。
フォロワーを増やしてSNS戦略の成功を
企業がインターネット上で宣伝やマーケティングを考えるときは、SNSの活用は今や欠かせません。SNSマーケディングの成功を目指すなら、フォロワーを増やしていく必要があります。
アカウントをフォローしてくれるユーザーを増やすためには、まずSNSごとの特徴と傾向を知って媒体を決めましょう。社内で運用ルールや投稿の方向性も決めておけば、自社に興味を持ったユーザーからフォローされやすくなるはずです。
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