RPA（Robotic Process Automation）は毎日のルーティンワークや判断のいらない単純業務などの事務作業を自動化できるソフトウェアロボットのことです。RPAツールを導入すると、人手不足の解消や生産性向上につながります。
最終更新日: 2024年06月28日
本記事では中小企業におすすめのRPAツールを5製品紹介。解決できる課題や導入事例も解説します。ぜひ製品選びの参考にしてください。
中小企業がRPAツールを導入するメリット
中小企業でRPAツールを運用するメリットは次の4つです。
- 人手不足が解消できる
- 労働生産性を向上できる
- 業務の属人化を解消できる
- 人件費を削減できる
これらのメリットはそれぞれ中小企業が抱える課題でもあります。ツール活用でこれらの課題を一気に解決して、効率的な働き方・生産性向上を実現させましょう。
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人手不足が解消できる
中小企業の多くが人手不足の問題を抱えていて、人材確保に奮闘している企業も多いでしょう。
RPAツールを導入すれば、単純作業やルーティン作業を自動化。今まで人の手を必要としていた業務をロボットが代行してくれるので、人手不足解消に大きく貢献してくれます。
ツールに一度学習させればその業務を正確にこなし、作業ミスをゼロにします。RPAツールは即戦力になり人材育成の時間も省けるのです。
労働生産性を向上できる
RPAツールは判断を必要としない業務であれば自動化が可能。繰り返される単純作業を自動化し、コア業務に人手を割くことができます。結果として企業の生産性向上につながります。
大企業に比べて労働生産性が低いことが問題視されている中小企業。限られた人員のなかで1人あたりのパフォーマンスを上げ、労働生産性を向上させるには重要な業務に注力する必要があります。
RPAツールで定型業務を自動化し、業績に直結しやすいコア業務にリソースを割り当てることで企業の利益拡大が期待できます。
業務の属人化を解消できる
中小企業は大企業に比べ従業員が少なく、組織内にノウハウが蓄積されにくいことも課題の1つです。担当者しか作業を進められない状態になり、業務が属人化してしまいます。
RPAツールを導入すればシステム上に作業手順が記録。担当者が変わっても、ツールの使い方を習得するだけでその作業の引継ぎができます。業務の属人化が解消され、業務の質を維持したまま作業効率を落とすことはありません。
RPAツールの導入でマニュアルを作る手間も省けて、取り扱う情報も一元管理。誰がやっても同じ成果を上げられる仕組みを構築できるでしょう。
人件費を削減できる
RPAツールは24時間365日いつでも稼働します。さらに人がやるよりも速いスピードで作業を完了させます。ツールが業務を代行することで、その分の人件費が削減できるのです。
また、今まで残業してまで行っていた業務を自動化して作業時間を短縮させ、残業自体がなくなることも考えられます。
その場合は残業代も削減できるので、企業にとっては大きなコストカットになるでしょう。
中小企業向けRPAツールを選ぶポイント
中小企業にぴったりなRPAツールを選ぶ際のポイントを解説します。
簡単に使いこなせるか
RPAツールを使いこなすにはプログラミングの知識が必要になります。しかし中小企業の場合、プログラミングに長けた人材が少なかったり、プログラミングに詳しくなかったりすることもあるかもしれません。
そのため、プログラミングの専門知識がなくても簡単に導入できるツールやプログラミング不要のツール、サポート体制がしっかりしているツールを選ぶと良いでしょう。
価格帯は適切か
RPAツールの価格は中小企業向けの比較的安価なものから大規模向けのものまでさまざまあります。高額なツールを購入しても使わない機能があったりうまく使いこなせなかったりしたらコストが余計に増えてしまいます。
自社に必要な機能を事前にしっかりと調べておいて予算に見合った適切なツールを選ぶようにしましょう。
中小企業におすすめのRPAツール5選
中小企業におすすめのRPAツールを5製品紹介します。
「アシロボ」中小企業のために開発されたツール
アシロボは月5万円で導入できるRPAツールで、その価格から多くの中小企業で導入されています。定型業務の自動化のほか、システム操作や連絡、データ集計まで自動化できます。
操作にあたって業務フロー図は必要ありません。自動化したい操作を画面上に並べるだけで準備完了。事前準備することなく使い始められるのもポイントです。
追加料金なしですべてのサポートを受けられるもの強みです。導入時や導入後のサポートはもちろんのこと、操作説明会も開催しています。
またセキュリティ対策が万全で、3段階の権限を設定できたり1秒単位でログを取得できたりできるんです。セキュリティ面が高く評価され、官公庁でも導入されいます。
| 無料トライアル | 1カ月間 |
| 初期費用 | 200,000円 |
| 月額料金 | 50,000円 |
| 1ライセンスで利用可能な端末数 | PC2台 |
「Robo-Pat」1ライセンスで複数のPCから使える、台数は無制限！
Robo-Patは中小企業のDX促進に役立つRPAツールです。操作したい箇所にマウスカーソルを当てるだけで、自動化できるかを自動で判別。ロボットの作成が直感的にできるんです。
また、30秒で1,200項目のデータ取得ができる「高速スクレイピング機能」も特長の1つです。複数ページにまたがるWebのデータでも瞬時に取得でき、自動で書き出すこともできます。業務効率化を劇的に実現。
1つのライセンスを複数のPCで使える「フローティングライセンス」を標準搭載しています。リモートワークや複数部署・多拠点での使用にぴったりのツールなんです。
導入後3ヶ月は、中小企業のDX推進を実現させる専任スタッフがつき、組織にあったアドバイスをしてくれます。RPAツールの定着までしっかりとサポートしてくれるので、導入後使いこなせない心配はありません。
| 無料トライアル | 1カ月間 |
| 初期費用 | 要問合せ |
| 月額料金 | 要問合せ |
| 1ライセンスで利用可能な端末数 | 無制限 |
「ミラロボ」デスクトップ型で情報流出のリスクを最小限に
ミラロボはシンプル設計で使いやすい操作性と低価格が魅力のRPAツール。ツール内の操作画面が2画面のみで直感的に操作できるうえ、手軽に導入しやすい価格設定なため中小企業におすすめです。
ミラロボは社内PCにインストールして使用するデスクトップ型RPAツールです。実行した操作の情報が社外に流出するリスクを防げて、セキュリティ面でも安心して使えます。
操作説明やメールサポート、チャットサポートなど充実したサポートを無料で受けられるのもポイント。会社が抱える悩みについてのヒアリングからサンプルシナリオをもらえるので、シナリオ作成に失敗することもないでしょう。
| 無料トライアル | 1カ月間 |
| 初期費用 | 110,000円 |
| 月額料金 | 55,000円 |
| 1ライセンスで利用可能な端末数 | PC2台 |
「RoboTANGO」録画機能＋Shiftボタンで簡単ロボット作成
RoboTANGOはアンケート結果の収集、レポート作成、Webからの情報収集、売上データ集計など、多くの業務を自動化できるRPAツールです。1つのライセンスを複数のPCで利用できるうえ1カ月から利用できます。
録画機能を使って簡単にロボットの作成が可能。Shiftボタンを使って録画した画面をそのまま自動化できます。ロボット作成の手軽さから、ツール導入が初めての中小企業でもスムーズに運用できると好評です。
また、安心のサポート体制も魅力。RoboTANGO専用のサポートサイトが用意されていて、サイト内で情報検索や問い合わせが完結します。コンテンツが豊富なので、わからないことがあってもすぐに解決できるでしょう。
| 無料トライアル | 〇
※期間は要問合せ |
| 初期費用 | 100,000円～ |
| 月額料金 |
|
| 1ライセンスで利用可能な端末数 | 無制限 |
「MICHIRU RPA」AIが作業手順の最適解を提案！より効率的に
中小企業の業務効率化のために作られたMICHIRU RPAは書類作成やデータ入力作業、報告書作成、リサーチ作業などを自動化し、2秒でこれらの作業を完了させるRPAツールです。
業務効率向上と作業時間の短縮を実現させ、中小企業の課題である労働生産性向上に大きく役立つでしょう。AI搭載で作業手順の最適解を自動で学習。ツールを使えば使うほど、より効率的な運用が可能になります。
また高精度な画像解析で、画像データ収集時もMICHIRU RPA1つで完結。外部ソフトを使う必要がなく、コストと手間を省けます。
| 無料トライアル | 〇
※期間は要問合せ |
| 初期費用 | 100,000円 |
| 月額料金 | 50,000円 |
| 1ライセンスで利用可能な端末数 | PC5台 |
RPAツール導入に成功した中小企業の事例
ここでは実際にRPAツールを導入して成果を上げた中小企業の事例を2つ紹介。ツール導入前の課題と導入後の効果を参考に、ツールの活用イメージを描いてください。
「鶴見の飯田」月20万円以上のコスト削減を実現
- 業種：卸売業
- 従業員数：10人
株式会社鶴見の飯田は建設業を顧客とし、建設資材や建築資材の販売を行う企業です。
業務効率改善のために他システムを導入していましたが、そのデータ入力に月140時間以上かかっていたのが課題でした。
【導入後の効果】
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RPAツールの導入によって「労働時間の削減」「ランニングコストの削減」「顧客対応の迅速化」を実現。その結果として従業員満足度の向上にも成功しています。
また、単純作業から解放された従業員のストレスも減少し、その分従業員同士の会話が増えて社内雰囲気が明るくなったとのことです。
「アイズコーポレーション」年間949時間の工数削減に成功
- 業種：インターネット販売
- 従業員数：45人
株式会社アイズコーポレーションはインテリア・家具・収納用品のEC事業を展開する企業。
会社全体でのDX推進の動きがあり、その中の業務効率化の一環としてRPAツールの導入を決定しました。
【導入後の効果】
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EC事業において欠かせない毎日の出荷報告。当日の報告を実現させるために担当者の残業が余儀なくされていました。そこでRPAツールで出荷報告作業を自動化させ、出荷遅延率の改善を実現させたのです。
時間を問わず、注文当日に顧客に出荷の旨を連絡できるようになり、コミュニケーションコストも減少しました。
「ミモト」手作業が減少し社員間のコミュニケーションが増加
- 業種：機械・電気・おもちゃメーカー
- 従業員数：110人
主に小型ディーゼルエンジンの部品製造などを行っている株式会社ミモト。
ベテランの従業員が多く、業務が属人化してしまっていることや作業時間の無駄が増えていることが課題でした。
【導入後の効果】
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手作業で行っていた単純作業が自動化されたことで一か月最大1,800円の業務時間短縮に成功。また、RPAツール導入をきっかけにこれまでかかわりの少なかった社員同士のつながりができた点が大きな成果だといいます。お互いの業務について話し合い、視野を広げることができたそうです。
中小企業にRPAツールを導入してコスト削減・効率向上の実現を
人手不足の解消や生産性向上を課題とする中小企業。RPAツールを活用すればロボットが作業を代行し、迅速な業務処理が可能になります。
より利益につながりやすいコア業務に人手を割けるようになり、会社全体の生産性向上に役立つのです。
中小企業にあったRPAツールを選ぶ際まずは予算を決め、その範囲内で会社が自動化したい業務に対応したツールを選ぶことが重要です。
また、1つのライセンスがあれば複数のPCで利用できるツールもあるので、よりお得に運用するためには1ライセンスで複数人使えるものを選ぶのがおすすめです。
自社にぴったりのRPAツールを見つけて、会社の生産性向上を実現させましょう。
ぴったりのRPAツール選びはミツモアで
RPAツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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