「IT」や「AI」といった用語はすでに多くの場面で日常的に使われていますが、それぞれ何を意味しているか、正確に理解していない人は意外に少なくないようです。ビジネスシーンで問題なく使えるように、両者の違いを正しく理解しておきましょう。
ITとAIの違いとは
「IT」はいまや日常的に使われる用語になっており、多くの人が何となくではあるものの何を意味しているか理解しているでしょう。
「AI」という言葉も頻繁に使われるようになり、主にIT分野のトピックで登場する機会が多いために「IT」と「AI」との違いが分からない人もいるようです。ここで両者の違いを正しく知っておきましょう。
ITは「情報技術(Information Technology)」
ITは英語の「Information Technology」の略語で、日本語では「情報技術」を指す言葉です。
PC(パーソナルコンピューター)をはじめとしたコンピューター技術の台頭にともない、1990年代から使われ始め、2000年にIT基本法が制定されたことなどをきっかけに、広く世間に知られるようになりました。
コンピューターやインターネット周りの技術の総称であり、これらの技術で従来の伝統的な社会インフラや、企業の業務システムを変えていくことを「IT化」と呼んでいます。
AIは「人工知能(Artificial Intelligence)」
AIは英語の「Artificial Intelligence」の略語で、日本語では「人工知能」を指す言葉です。
人間の脳の仕組みを模倣したシステムやソフトウェアの総称で、近年はビッグデータの解析やスマートスピーカーなどのデバイス、家電などにも実装されて話題になりました。
「知能」と表現しているため漠然としていて捉えにくいと感じるかもしれませんが、実態はコンピュータープログラムであり、Pythonなどのプログラム言語を用いて開発されています。
AIの明確な定義は定まっていない
AIは研究者や技術者など専門家の立場によって、定義が微妙に違っている場合が多いので、実態を捉えにくいと感じている人は多いようです。
上記のように現状はコンピュータープログラムの域を出ていないものの、今後の展望を踏まえて多様な表現をする専門家が多く、抽象的で分かりづらい言葉になっている面があります。
事実としてAIの具体的な定義は定まっておらず、その理由はそもそも「知能」の定義が難しいからとされています。
今後人間の知能に関する研究が進めば定義がより明確になるかもしれませんが、現状はAIを「人間の脳の仕組みを模倣したプログラム」という認識で捉えておいて問題はないでしょう。
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ICTやIoTとの違い
次にITと「ICT」「IoT」との違いも解説します。いずれもITと同じような言葉の使われ方をしているケースも多いので、定義の違いを理解しておきましょう。
ICTは「情報通信技術(Information and Communication Technology)」
ICTとは「Information and Communication Technology」の略語であり、日本語では「情報通信技術」と訳されています。
ITとほぼ同義で使われており、同じ文脈で使っても特に問題はないでしょう。ただし国際的にはICTの方がよく使用されているようです。
また厳密には「Communication」の言葉が付け加えられているように、ICTは情報技術を用いて人や物事をつなげる技術や、その活用方法を示す場合に使われます。
IoTは「モノのインターネット(Internet of Things)」
IoTは「Internet of Things」の略語で、世の中にあるさまざまなモノがインターネットに接続される状況や、接続されたモノ自体を指す言葉です。
パソコンやスマートフォンなどのデバイスはもちろんですが、これまで通信回線とは無関係と考えられていたモノが、インターネットに接続できるようになりました。
例えばテレビや照明といった家電をスマートフォンから制御できるようになったり、自動車のアクセルによる加速を抑制する機能などが挙げられます。今後さらにインターネットを通じて、さまざまなモノが操作できるようになるでしょう。
IT業界におけるAIの台頭
ITとAIは言葉の示す領域が異なっており、意味を理解していれば容易に使い分けられる言葉です。しかし両者は密接に関係しており、IT業界では近年、AIの浸透が進んでいます。
ITにAI技術が組み込まれる?
ITを情報通信技術と捉えるならば、今後はAI技術の発展によって、さらに世の中のIT化が進んでいくと予想されています。
ITの中にさまざまな形でAIが組み込まれ、情報処理のスピードが格段に速くなっていくでしょう。機械学習によってAIが組み込まれたモノ自体が状況に合わせて適切に判断できるようになり、その精度も上がっていくと予想されます。
AIによってIoTも発展する
IoTはさまざまなモノがインターネットに接続される状況を指しますが、今後はAIがより多くのモノに組み込まれることで、モノ同士のネットワーク化が広がります。
さらにインターネットに接続されるモノがAIによって物事を判断できるようになり、さまざまな役割をこなせるようになるでしょう。
例えば従来人間が判断していた製品の欠陥や異常をAIが搭載されたIoT機器が判断し、ネットワークを通じて報告するシステムが登場しています。AIとIoTが相互に補完し合うことで、さまざまな分野で革新的な製品やサービスが登場するでしょう。
AIはIT業界の成長のカギを握っている
ITとAIとの違いを簡単に解説しました。ITは「情報通信」のことでAIは「人工知能」を指す言葉です。現状のAIは実態がコンピュータープログラムであるため、コンピューター技術の一種とみなすならば広義にはITに含まれるでしょう。
ただしAIの定義は研究者や技術者によって異なる場合も多く、さまざまな表現がされるために、定義が定まっていないのが実態です。
しかし定義こそ曖昧であるものの、IT業界はAIによって発展するのは間違いありません。さまざまなモノやサービスがAIの搭載によって進化していくはずです。
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