成果報酬型の採用代行5選！依頼できる業務内容と導入時の注意点

「「多額の初期費用をかけずに、優秀な人材を採用したい」、 「でも、採用が成功しなかったときのリスクを考えると、なかなか踏み出せない」 という悩みをお持ちではありませんか。

費用の節約や即戦力の確保という企業の採用担当者の課題を解消できるのが、採用代行会社です。採用活動の計画立案から評価まで行うサービスですが、金銭的リスクを最小化したい企業に対して、応募者の採用が決まったタイミングで費用が発生する「成果報酬型」の採用代行を提供している会社があります。

依頼できる業務内容や注意点を含め、成果報酬型の採用代行について紹介します。

成果報酬型採用代行の料金タイプ

成果報酬型の採用代行は、費用が発生するタイミングや条件によって、主に3つのタイプに分けられます。

完全成功報酬型

採用した人材が入社した時点で初めて費用が発生する、最もリスクの低い料金体系です。初期費用や月額固定費は一切かからないため、「多額の先行投資をしたが、結局一人も採用できなかった」という最悪の事態を完全に回避できます。

特に、採用予算が限られているスタートアップや中小企業、あるいは初めて採用代行を利用するため失敗したくないと考えている企業に最適です。「採用が成功するまで費用は一切かけたくない」というニーズに最も合致した、理想的なモデルといえるでしょう。

ただし、採用決定時の成功報酬額は、他の料金タイプに比べてやや高めに設定されている傾向があるため、採用人数やポジションに応じて費用対効果を検討することが重要です。

ハイブリッド型（固定費＋成果報酬）

月額の固定費（業務委託費）に加えて、採用成功時に成果報酬が発生するモデルです。サービスによっては、面接設定ごとなど、採用プロセスの一部で費用が発生する場合もあります。

月額費用がかかる分、採用業務に継続的にコミットしてもらいやすいのが特徴です。また、一人当たりの成功報酬額が完全成功報酬型よりも低めに設定されているケースが多く、採用人数が多いほどトータルコストを抑えられる可能性があります。

採用活動全体を継続的にサポートしてもらうパートナーを探している場合や、採用プロセスの一部（スカウト送信など）を切り出して、安定的にアウトソースしたいといったニーズに適しています。契約前に、固定費で対応してもらえる業務範囲を明確に確認することが重要です。

保証付き前払い型

年間の採用目標人数分の費用を事前にまとめて支払う料金体系で、「成果報酬」という言葉のイメージとは異なり、まとまった初期投資が必要です。ただし、契約期間内に採用目標が未達だった場合には、未達数に応じて費用が返金される保証が付いています。
このモデルの最大のメリットは、一人当たりの採用単価を成果報酬型の中では最も安価に抑えられる可能性がある点です。事業拡大に伴い、年間で複数名の採用計画が明確に決まっている企業や、あらかじめ採用予算を確定させ、計画的に採用活動を進めたい企業にとって有効な選択肢となります。

予算と採用計画の確度が高い場合に、費用対効果を最大化できるモデルです。

成果報酬型の採用代行で依頼できる業務

採用代行は、単にスカウトメールを送るだけではありません。採用活動の始まりから終わりまで、以下のような幅広い業務を委託できます。

採用計画から求人作成まで｜採用活動の上流工程

採用活動の成否を大きく左右する土台作りを依頼できます。具体的に依頼できる業務は、以下のとおりです。

• 採用計画の立案
• 採用要件（ペルソナ）の定義
• 求人票の作成・ブラッシュアップ
• 募集媒体の選定

これまで勘や経験に頼りがちだった部分にプロの客観的な視点を取り入れることで、採用活動の精度を根本から改善します。

スカウト・日程調整まで｜応募者を集めて選考する中流工程

企業の採用担当者が最も時間を取られるノンコア業務も委託可能です。主に以下のような業務を任せられます。

• ダイレクトスカウトの送信
• 応募者対応・書類選考
• 面接日程の調整
• 求人媒体の運用管理

これらの業務をプロに任せることで、候補者対応のスピードと質が向上し、選考辞退や機会損失を防ぐ効果も期待できるでしょう。

内定者フォローやデータ分析まで｜採用活動の下流工程

内定で終わらせず、入社から会社に定着してもらい、次回の採用精度を高めるために必要な業務です。具体的には、以下の業務を依頼できます。

• 内定者のフォロー
• 一次面接の代行
• データ分析・レポーティング

これらのサポートを通じて、採用活動の成果を最大化すると同時に、データに基づいた再現性の高い採用の仕組みを社内に構築できるでしょう。

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成果報酬型のおすすめ採用代行5選

数多くある採用代行会社の中で、成果報酬型でサービスを提供するのは、下記5つです。

ミズサキ「成果報酬型 採用代行」

ミズサキは、主に中小企業を対象にした完全成果報酬型の採用代行を提供する会社です。採用戦略の設計から求人原稿の作成・掲載、応募者対応、面接日程の調整まで、採用に関わる実務を包括的にサポートします。

独自で開発した採用管理システムや少数精鋭のプロによる体制で効率化を実現したこともあり、成功報酬は1名あたり55万円です。人材不足に悩む運送業界に向けて、ドライバー職に特化した採用代行も提供しています。

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OMUSUBI Lite

応募受付代行サービス「OMUSUBI」は、パート・アルバイト採用の応募受付から面接設定まで代行できる成果報酬型のサービスです。電話やWebなどから応募を受け付けても、面接に案内できた件数のみ成果報酬が発生します。

応募者の情報管理や数値管理・分析業務も依頼できるため、採用状況に応じて依頼内容を変えたい企業や個人事業主におすすめです。

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ヒトトレ採用

「ヒトトレ採用」は、株式会社INREVOが提供する成果報酬型の採用代行です。採用媒体の選定から運用まで依頼でき、人事経験者で構成されたチームが採用を支援します。

完全成果報酬制のため、採用が成功できなければ、月額10万円〜の費用が返金されるのもポイントのひとつです。

採用戦略の立案から人事担当者の育成まで支援してもらえるため、将来的に自社で採用業務をしたい企業におすすめします。

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コネクトグロー「採用代行サービス」

採用支援サービスを手掛ける株式会社コネクトグローが提供する成果報酬型の採用代行サービスです。市場調査から求人媒体の選定、面接日時の調整、入社後のフォロー面談まで依頼できます。

「成果報酬型MIXプラン」の場合、3か月間で月額10万円〜＋年収22％〜25％の採用成功報酬がかかりますが、採用した社員が早期に退職した場合は、返金特約が受けられます。採用に関する業務や手間を減らしたい、確実に1～3名採用したい企業におすすめです。

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マイナビ転職 Booster

マイナビ転職で培われてきたデータベースを活用したスカウト代行です。求人広告掲載が前提となる場合が多く、掲載後24週間まで無料で掲載できます。

応募依頼から日程調整、選考結果の通知まで依頼でき、採用が決まった段階で1名あたり、理論年収×35%（税別）の成果報酬が発生します。

サービスを通して採用した人材が、90日以内に自己都合で早期退職した場合、成果報酬額50％分が返金されます。

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成果報酬型の採用代行を利用するメリット

成果報酬型の採用代行は、採用における費用と時間の課題を同時に解決できるのが魅力です。先行投資のリスクを避けたい、コア業務に集中したいという、多くの採用担当者が抱える悩みに直接応えてくれます。

具体的なメリットは、下記のとおりです。

採用成功まで費用が発生せず、金銭的リスクを最小化できる

求人広告や人材紹介のように、採用の成否に関わらず多額の費用が発生することはありません。採用という不確実性の高い活動において、投資が無駄になるリスクを極限まで抑えられる点が最大のメリットです。

特に「完全成功報酬型」なら、採用した人材が入社するまで支払いが一切発生しないため、予算が限られている中でも安心して採用活動をスタートできます。予算が限られていても、すぐにプロの採用支援を受けられるのはもちろん、万が一採用できなくても金銭的な損失は発生しません。

コア業務に集中でき、社内のリソース不足を解消できる

スカウトメールの送付や面接の日程調整といった業務を代行会社に一任することで、採用担当者は候補者の見極めや動機付けといった、より重要度の高いコア業務に専念できるでしょう。煩雑な採用実務から解放されることで、組織全体の生産性向上にも繋がります。

採用のプロによる専門的なノウハウを活用できる

自社だけでは採用が難しい専門職（エンジニアなど）も、その分野に特化したノウハウを持つプロの力を借りることで、採用成功率を飛躍的に高められるのもメリットのひとつです。代行会社は常に最新の採用市場の動向を把握しており、効果的なアプローチ方法を熟知しています。

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成果報酬型の採用代行利用時の注意点

メリットの大きい成果報酬型の採用代行ですが、利用するにあたって以下のポイントに注意が必要です。

一人あたりの採用コストが割高になる可能性がある

採用成功時の報酬額は、人材紹介サービスと同程度か、それ以上に設定されていることがあります。短期間で複数名を採用する計画がある場合、月額固定費型のサービスを利用すると費用を抑えられる可能性もあるため、検討しましょう。

特に大量採用を検討している場合は、費用体系によるコストの違いを慎重に比較検討する必要があります。

採用の質よりスピードが優先される場合がある

成果報酬という仕組み上、事業者によっては多くの内定を出すことを優先するあまり、候補者のスキルやカルチャーフィットの見極めが不十分になるリスクも考えられます。「応募は来るものの、求める人材とは違った」という事態を避けるためにも、契約前に以下の手順を踏んで代行会社を選びましょう。

• 自社の事業内容や求める人物像といった採用要件を細かく共有する
• スクリーニング基準をすり合わせる
• 自社と似た業界・職種の採用実績や、入社後の定着率データを見せてもらう

業務を丸投げにするのではなく、採用チームの一員として密にコミュニケーションを取り、二人三脚で採用活動を進める姿勢が成功につながります。

社内に採用ノウハウが蓄積されにくい

採用業務を完全に代行会社に委託してしまうと、どのようなアプローチが成功に繋がったのか、あるいは失敗したのかといった具体的な知見が社内に残らない可能性があります。採用活動をブラックボックス化させないためには、代行会社から積極的に情報を引き出し、共有してもらう仕組みを構築しましょう。

応募数や面接設定率などのレポートを提出したり、活動の進捗や課題についてミーティングで共有したりすることで、回避できます。

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