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居酒屋のレジ、何を選ぶ?課題を解決するPOSレジの選び方

ぴったりのPOSレジ・POSシステムをさがす
最終更新日: 2025年10月03日

人手不足、ピークタイムのオーダーミス、会計の混雑、そして日々の売上集計の手間にお悩みではありませんか?「このままでは大切なお店を維持できないかもしれない」という漠然とした不安の根源は、手書き伝票と旧式のガチャレジにあるのかもしれません。

この記事では居酒屋が抱える課題を解決し、売上アップを実現するための居酒屋向けPOSレジの選び方を徹底解説。おすすめ製品も紹介します。自店に最適なレジ選びをここからはじめていきましょう。

居酒屋にはどのレジがおすすめ?課題別の最適解と選び方の全知識

ビールグラスを片手に持つ居酒屋のお客さん

多種多様な居酒屋向けレジの中から、個人店が検討すべきは実質的に3つのサービスに絞られます。まずは無料で始められるAirレジ、Square、スマレジのいずれかから検討を開始し、自店の課題と将来像に合った最適な一台を見つけることが成功の鍵です。

そのための具体的な「5つの選定ステップ」と、導入前に把握すべき「費用相場」を理解して、後悔のない選択を進めていきましょう。

今すぐ検討すべき居酒屋向けPOSレジ3選

自身の店舗状況や課題感に目的に応じて最適な選択を行えるよう、3つのフェーズ別で今すぐ検討すべき3つのPOSレジを紹介します。

フェーズ サービス 特徴 月額費用の目安
まずは無料で始める Airレジ 累計90.4万アカウントという圧倒的シェア。予約管理や決済、シフト管理など同系列の「Air ビジネスツールズ」と連携し、無理なく店舗運営全体をDXできる「最初の第一歩」に最適。 ¥0〜
コスパと機能のバランス Square POSレジ 無料プランの段階からネットショップ開設や請求書発行など、オンラインと実店舗を融合する機能が標準搭載。業務効率化の「次の一歩」として、新たな販路開拓も視野に入れるオーナー向け。 ¥0〜
本格的な売上分析・複数店舗 スマレジ POS専業ならではの豊富な機能と、外部システムとの柔軟なAPI連携が強み。将来的な多店舗展開や、データに基づく高度な経営分析といった「本格的な成長」を見据えるならこの一台。 ¥0〜

 

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失敗しないための5ステップ|自店に最適なレジの選び方

最適な居酒屋向けレジは、店の規模や課題によって異なります。以下の5ステップに沿って思考を整理することで、自店にとって本当に必要な機能が見えてきます。

  1. 現状の課題を洗い出す
    オーダーミスによる食材ロス、会計待ちによる機会損失、キャッシュレス未対応による顧客離れなど、最も解決したい課題は何かを具体的にリストアップします。
  2. 必須の機能を絞り込む
    課題解決に直結する機能は何かを考えます。例えば、オーダーミスが多いなら「ハンディ機能」、キャッシュレス決済の要望が多いなら「多様な決済手段への対応」が必須となります。
  3. 予算の上限を決める
    初期費用と月額のランニングコスト、それぞれの上限を決定します。後述するIT導入補助金の活用も視野に入れ、無理のない投資計画を立てることが重要です。
  4. サポート体制を確認する
    「トラブル時に電話で相談できるか」「営業時間にサポート対応しているか」は、特にITに不慣れなオーナーにとって死活問題です。機器の故障時に代替機を提供してくれるかどうかも確認しましょう。
  5. 将来の拡張性を考える
    現時点では不要でも、将来的にはモバイルオーダーや顧客管理、複数店舗展開などを考えている場合、それらの機能を追加できる拡張性があるサービスを選ぶべきです。

費用はどれくらい?初期費用と月額料金の相場

居酒屋向けPOSレジの導入費用は、選択するプランによって大きく異なります。しかし、国の補助金を活用すれば、負担を大幅に軽減できます。

  • 無料プラン(月額0円)
    Airレジ、Square、スマレジはいずれも月額0円のプランを提供しています。基本的な会計機能や売上分析は無料で利用できるため、「まずはPOSレジがどんなものか試してみたい」というオーナーに最適です。
  • 月額1万円前後プラン
    ハンディ機能や本格的なテーブル管理など、居酒屋運営に特化した機能が必要な場合は、月額12,100円〜13,200円程度の有料プランが選択肢となります。スマレジの「フードビジネスプラン」やSquareの「レストラン プラスプラン」などがこれに該当します。
  • 【朗報】IT導入補助金の活用で負担を大幅軽減
    インボイス制度への対応を目的としたPOSレジの導入は「IT導入補助金」の対象となります。小規模事業者であれば、導入費用の最大4/5という非常に高い補助を受けることが可能です。重要なのは、iPadなどのタブレット端末やレシートプリンターといったハードウェアの購入費用も補助対象に含まれる点です。これにより、初期投資を劇的に圧縮できます。

なぜ今、個人居酒屋にガチャレジではなく「POSレジ」が必要なのか?

レジ対応をおこなう居酒屋のスタッフ

結論の背景には、個人店が抗うことのできない市場の構造変化があります。旧来の手書き伝票とガチャレジが引き起こす経営損失は、オーナーが考えている以上に深刻です。一方で、POSレジは単なる会計ツールではなく、人手不足やインボイス制度といった現代の課題を解決し、データに基づいた経営を実現するための不可欠な経営判断となっています。

手書き伝票とガチャレジが引き起こす3つの経営損失

ペルソナが抱える日々の悩みは、具体的に3つの経営損失に直結しています。

  • 機会損失(見えない売上の流出)
    顧客の支払い行動は劇的に変化しました。調査によれば、実に36.4%の顧客が「キャッシュレス決済が使えない飲食店を避けることがある」(※1)と回答しています。これは、レジが古いというだけで、お客様が店の選択肢から無意識に外してしまっているという深刻な事態を示します。
  • 人的損失(スタッフの疲弊と離職)
    飲食店の非正社員の人手不足割合は全業種の中でも突出しています。この状況で、手書き伝票によるオーダーミスや聞き間違い、会計時の打ち間違いが頻発すれば、スタッフの精神的ストレスは限界に達します。非効率なオペレーションが、ただでさえ貴重な人材の離職リスクを高めているのです。
  • 経営的損失(どんぶり勘定による判断ミス)
    閉店後に手作業で売上を集計する「どんぶり勘定」では、どのメニューが本当に利益を生んでいるのか、どの時間帯の客数が少ないのかを正確に把握できません。経験と勘だけに頼った経営は、将来への漠然とした不安を増大させるだけです。

POSレジが解決する個人店の悩み|業務効率化から売上分析まで

居酒屋向けPOSレジは、これらの損失を止め、お店を成長軌道に乗せるための具体的な解決策を提供します。注文から会計、売上管理までが一元化され、業務は劇的に効率化。

レジ締めにかかる時間でいうと、50%以上短縮されるという声もあります。 さらに、2023年10月から始まったインボイス制度への対応は、法人客を維持するために不可欠です。対応POSレジを導入すれば、制度要件を満たした領収書を自動で発行でき、高単価な宴会利用などの優良顧客を失うリスクを回避できます。

【機能別】個人居酒屋向けPOSレジの比較ポイント|本当に必要な機能の見極め方

居酒屋で乾杯するビジネスマン

POSレジ選びで重要なのは、多機能さに惑わされず、自店にとって本当に必要な機能を見極めることです。個人居酒屋のPOSレジ選びでは、オーダー入力などの必須機能に加え、費用対効果の高い推奨機能を見極め、オーバースペックになりがちな上級機能は避けるべきです。

【必須レベル】これがないと始まらない基本機能

以下の4つは、現代の居酒屋運営に不可欠な基本機能です。これらがなければ、POSレジを導入する意味が半減してしまいます。

  • ① オーダー入力機能(ハンディ)
    スタッフが持つ端末(iPod touchやスマートフォン)から直接注文を入力する機能。オーダーミスを撲滅し、キッチンへの迅速な情報伝達を実現します。
  • ② テーブル管理機能
    どのテーブルが空席か、会計済みかなどを画面上で一元管理。お客様の案内をスムーズにし、回転率向上に貢献します。
  • ③ 会計・キャッシュレス決済機能
    クレジットカード、QRコード決済など多様な支払い方法に対応する機能。顧客の利便性を高め、機会損失を防ぎます。
  • ④ 基本的な売上分析機能
    日別・時間帯別・商品別の売上を自動で集計・可視化。どんぶり勘定から脱却し、データに基づいたメニュー改善や販促施策の第一歩となります。

【推奨レベル】あると経営が変わる応用機能

必須ではないものの、導入すれば人手不足の解消やリピーター獲得に劇的な効果を発揮する機能です。

  • ① モバイルオーダー機能
    顧客自身のスマートフォンで注文してもらう仕組みです。利用経験率は57.1%(※1)に達し、特に20代女性では80.9%と、もはや当たり前の機能となりつつあります。ある店舗では、この機能の導入でホールスタッフ2人日分の労働力を削減(※2)し、そのリソースを接客品質の向上に充てています。
  • ② 簡単な顧客管理(リピーター施策)
    顧客の来店履歴や注文履歴を記録し、再来店を促す施策に活用します。ある専門店では、顧客管理機能とLINEを連携させ、会員の年間リピート購入率を30%から65%へと倍増(※3)させることに成功しました。
  • ③ 予約管理システム連携
    グルメサイトなどからのネット予約をPOSレジに自動で取り込む機能。ダブルブッキングなどの予約ミスを防ぎ、管理の手間を大幅に削減します。

【要注意】小規模店には不要?導入前に検討すべき上級機能

高機能なプランには魅力的な機能が並びますが、個人店にとってはオーバースペックで、コストに見合わないケースも少なくありません。

  • 在庫管理機能
    ドリンクの原液量まで細かく管理できる機能は、個人店では入力の手間が膨大になり、かえって負担増になる可能性があります。
  • 複数店舗管理機能
    将来的に多店舗展開を考えていないのであれば、現時点では不要な機能です。
  • 高度な勤怠管理機能
    少人数のスタッフで運営している場合、出退勤の管理はよりシンプルなツールで十分な場合が多いです。実際に、高機能なシステムを導入したものの、現場スタッフが使いこなせず、かえって業務効率が低下したという失敗事例も報告されています。

【実践編】導入で後悔しないための最終チェックリストと次のステップ

居酒屋でビールを乾杯する様子

知識を得ただけでは、お店は変わりません。実際に行動に移し、導入を成功させるための最終確認事項と具体的な手順を解説します。契約前の最終確認、導入から運用までの具体的な流れ、そして実際の成功事例から学ぶことで、導入後の後悔をなくしましょう。

契約前に必ず確認!メーカー担当者に聞くべき8つの質問

ウェブサイトや資料だけでは分からない、運用の肝となる部分を契約前に必ず確認してください。

  1. サポートの対応時間と方法は?(電話サポートはあるか?)
  2. 機器が故障した場合の代替機はすぐに届くか?
  3. インターネット回線が切れた時、最低限の会計処理は可能か?(オフライン対応)
  4. 解約条件と最低利用期間、違約金の有無は?
  5. 導入までにかかる期間の目安は?
  6. メニュー登録や設定は自力で行うのか、代行サービスはあるか?
  7. 将来的にモバイルオーダーなどの機能を追加する場合の料金体系は?
  8. IT導入補助金の申請サポートは行っているか?

導入決定から運用開始までの3ステップ

導入プロセスは、一般的に以下の流れで進みます。期間の目安も参考にしてください。

  1. ① 問い合わせ・デモ体験
    気になるサービスに問い合わせ、オンラインやショールームで実際の操作感を体験します。自店のスタッフと一緒に確認するのがおすすめです。
  2. ② 契約・機器設置
    プランを決定し契約。iPadやプリンターなどの周辺機器を準備・設置します。
  3. ③ メニュー登録・操作トレーニング
    お店のメニューをシステムに登録し、スタッフ全員で操作トレーニングを行います。オープン前のアイドルタイムなどを活用して、全員がスムーズに操作できるよう準備します。(導入期間の目安:問い合わせから運用開始まで約1〜2ヶ月)

活用事例:POSレジでV字回復した個人居酒屋のリアルな声

かつて同じ悩みを抱えていたオーナーは、居酒屋向けレジの導入でどのように変わったのでしょうか。

ある40席規模の居酒屋では、手書き伝票によるオーダーミスと、ピーク時の会計待ちが常態化していました。オーナーは「このままではお客様もスタッフも離れてしまう」という危機感から、ハンディ機能付きの「Airレジ オーダー」を導入。結果、オーダーテイクの時間が大幅に短縮され、人件費を約10%削減(※1)しつつも、生まれた時間でお客様との会話を増やすことで、満足度を向上させることに成功しました。

また、別の焼き肉店では、モバイルオーダーを導入することでホールスタッフ2人日分(※2)の労働力を削減。そのリソースをきめ細やかな接客に集中させた結果、口コミサイトでの評価が飛躍的に向上し、新規顧客の獲得に繋がりました。「作業」が減ったことで、スタッフは「おもてなし」という本来の仕事に集中できるようになったのです。

まとめ:小さな投資で、お店の未来は大きく変わる

居酒屋での乾杯

本記事では、個人経営の居酒屋オーナーが抱える課題を解決するための居酒屋向けレジの選び方を、具体的なステップと機能比較、そして費用感と共に解説しました。

深刻化する人手不足と、もはや当たり前となったキャッシュレス決済への対応。これらの巨大な市場の変化に、旧来のガチャレジだけで立ち向かうのは限界です。POSレジの導入は、もはや単なる業務効率化のための設備投資ではありません。それは、事業を継続させるための「適応」であり、お店の未来を守るための不可欠な経営判断です。

月額0円から始められ、IT導入補助金を使えば初期費用も大幅に抑えられる今こそ、行動を起こす絶好の機会です。まずは気になったサービスの資料請求や無料デモを体験し、その第一歩を踏み出してください。小さな投資が、あなたのお店の未来を大きく変えるはずです。

次の記事では、おすすめのPOSレジを一挙紹介しています。ほかの製品もあわせて検討するなら、ぜひ参考にしてください。

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