事業規模にかかわらず在庫管理は重要な業務です。効率的な在庫管理を実現するためには、事業規模に応じた製品を選択し、環境にマッチした機能が備わっているかを確認する必要があります。本記事ではさまざまな在庫管理システムの中で、小規模企業向けの在庫管理システムを厳選して紹介します。
最終更新日: 2024年02月14日
小規模企業向けの在庫管理システムおすすめ8選
小規模企業での利用に適したおすすめの在庫管理システムを8製品紹介します。
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「ロジクラ」無料でスタートできる在庫管理システム
- 基本機能が永久無料で利用できる
- iPhoneを使った入出荷処理が可能
- 複数拠点での在庫管理にも対応
無料で導入できるクラウド型の在庫管理システムです。出荷量が月に50件以内の小規模事業者なら、基本機能が備わった無料プランで十分に対応できます。
有料プランなら複数拠点の在庫情報を統合管理できます。その際iPhoneを用いて入出荷処理を行えば、より効率的な管理が実現するでしょう。
受注データから送り状や納品書の作成も可能で、通販の出荷作業の効率化を実現できます。スマートフォンに連携したハンディターミナルを導入すれば、製品データの高速スキャニングも簡単に行えます。
「flam」クラウド型で高速レスポンスを実現
- 販売データや在庫データをボタン一つで連携可能
- クラウド型でもレスポンスが非常に速い
- 会計システムとの連携もできる
クラウド型のシステムにありがちなレスポンスの遅延を極力排除し、高速レスポンスを実現した在庫管理システムです。販売管理の基本機能がワンパッケージ化されており、販売・在庫管理のデータまで一元的に管理できます。また会計システムとの連携も可能です。
統一されたインターフェースで誰にでも使いやすく、機能によって操作感が異なることもありません。年に数十回のシステムアップロードが実行され、常に最新のシステムを利用できます。
「eeeCLOUD 在庫管理システム」低コストで多機能が魅力
- シンプルな画面構成で使いやすい
- 環境に合わせて機能のカスタマイズが可能
- データ量無制限・低コストで導入できる
「使いやすく(easy)」「効果が出やすく(effective)」「低コスト(economy)」と、3つの「e」をコンセプトに開発された、クラウド型の在庫管理システムです。豊富な機能が実装されており、データ登録も無制限に行えます。
ITスキルが低めの社員でも使いやすい、シンプルな画面構成が特徴です。
環境に合わせてカスタマイズできる範囲が広いので、スモールスタートに適しています。最安のコンパクトプランならば、1ユーザーあたり月額1,078円(税込)から導入可能です。2週間の無料お試し版も用意されているので、使用感を確かめてから導入するのがおすすめです。
「zaico」スマートフォンから手軽に在庫管理が可能
- スマートフォンで手軽に在庫の登録・更新・共有が可能
- バーコード・QRコードで物品とデータの紐づけを自動化
- 外部の会計ソフトや顧客管理システムとも連携できる
スマートフォンベースで在庫管理が可能な、小規模企業向けのクラウド型在庫管理システムです。バーコードおよびQRコードで、物品とデータを紐づけできます。さらに場所を選ばずリアルタイムに在庫情報を確認可能です。
紙やエクセルでの作業が不要になるので、企業のペーパーレス化にも寄与します。さらにfreee会計やSalesforceなどの有名な会計ソフトや、顧客管理・営業支援システムとも連携可能です。
エントリープランなら月額1,078円(税込)から、手軽に利用できるのも魅力の一つです。
「在庫スイートクラウド」実在庫のバーコード管理に最適
- バーコードを使った実在庫管理に特化
- スマートフォン(テンキー入力)での在庫管理も可能
- 「棚卸」「Lite」「Pro」それぞれ低コストで導入できる
実在庫の適正管理に特化している在庫管理システムです。「棚卸システム」「在庫管理システム」「倉庫管理システム」の3種が用意されており、いずれも低コストかつニーズに合わせて導入できます。
クラウド型なので、複数人・複数拠点での共通管理が可能です。また製品のバーコードが読み取れない場合でも、スマートフォンでのテンキーや音声入力によって在庫管理が行えます。公式サイトから自社システムとの適合度を測れるので、30日間の無料体験版の利用から検討してみるとよいでしょう。
「mylogi」EC向けの代表的な在庫管理システム
- EC運営会社が開発・提供している在庫管理システム
- ECサイトの注文・在庫情報を一元管理
- EC経験者による充実したサポートを受けられる
実際にECサイトを運用している企業が開発・提供している管理システムです。ECサイトの注文・在庫管理をシステム上で完結できます。多品種かつ小ロットの在庫管理に向いた機能構成になっているので、特に小規模EC事業者におすすめです。
ほかのECカートやモールシステム、在庫管理システムとの連携も行えます。またEC経験ベンダーからの導入・運用支援も受けられるなど、初期サポートが充実しているので、導入に際して不安のある事業者におすすめできるシステムです。
「アラジンオフィス」さまざまな業態・業種に対応
- 5,000社以上の導入実績
- 豊富な機能とスムーズな連携性が特徴
- クラウド版の提供もあり
さまざまな業態・業種に対応できる、販売管理・在庫管理システムです。中小企業を中心に5,000社以上の導入実績があります。オンプレミス型だけでなく、クラウド版も提供されており、販売管理に必要な機能が網羅された、完成度の高いパッケージになっています。
アラジンECやCROSS MALLなど、他のシステムとの連携も柔軟に対応可能です。物流管理に加えて、店舗管理や受発注システムなどもあわせて効率化したい場合は、複数のシステムを組み合わせて導入するとよいでしょう。
「在庫らくだプロ23」シンプルで多機能なパッケージソフト
- 操作画面が分かりやすく在庫を確実に管理できる
- CSVファイルのインポートで台帳を取り込める
- 手軽にインストール・運用したい小規模事業者に最適
簡単操作で在庫切れや過剰在庫を回避できる、オンプレミス型の在庫管理ソフトです。買い切り型のシステムなので、月額費用は一切かかりません。棚卸しに関する機能が網羅されており、発注やロット管理に関する分析機能も利用可能です。
シンプルな機能性と使いやすさが魅力で、小規模企業はもちろん、個人事業主の在庫管理にも向いています。本体価格は21,780円(税込)ですが、より低コスト(4,180円)な「かるがる在庫23」もリリースされています。
手軽に在庫管理をしたい人は、こちらを選ぶとよいでしょう。
在庫管理システムを選ぶ基準は？
在庫管理システムを選択する際には、以下の基準を意識する必要があります。まずは何のためにシステムを導入するのか、目的の明確化と機能の洗い出しを行いましょう。
導入目的の明確化と機能の洗い出しが必須
単に「在庫管理を効率化したい」といった漠然としたものではなく、明確な目的を定めましょう。在庫管理のどの部分を最適化するのか、システムの導入で何を解決したいのかを具体的に決めておくことが重要です。
在庫管理システムは多くの製品がリリースされているので、目的が曖昧だと自社にベストな製品を選ぶのが困難になります。
目的を明らかにしてから、必要な機能を具体的に洗い出しましょう。現場の担当者と協力しつつ、コストや機能だけでなく、使い勝手やベンダーのサポート体制などさまざまな点を検討する必要があります。
自社の業界・業種向けの製品か？
導入目的との整合性に加えて、自社の業界・業種に合ったシステムかどうかも重要な選択基準です。どの業界でも汎用的に使えるシステムは多くありますが、一部の業界に特化した製品もあります。
在庫管理の手法は業界・業種によって変わってくるため、自社の業務フローに合った製品でなければ、逆に管理の手間がかかってしまう可能性があります。汎用型か特化型かは公式サイトですぐに確認できますが、自社に合っているか判断が難しい場合はベンダーに問い合わせてみましょう。
どういった検品方法に対応しているか？
実在庫の管理をする場合、導入する製品がどういった検品方法に対応しているかを確認しましょう。バーコードやQRコードを読み取って管理する方法が一般的ですが、専用のハンディーだけではなく、スマートフォンにも対応している在庫管理システムがあります。
ほかにもさまざまな検品方法に対応している製品があるので、既存の管理方法の延長ですぐに利用できる製品を選ぶとよいでしょう。
状況に合わせてカスタマイズが可能か？
機能のカスタマイズ性の高さも重要な選択ポイントです。実際に必要な機能が網羅されていることはもちろん、状況に合わせた機能の拡張や他システムとの連携がスムーズにできる管理システムが望ましいといえます。
特にクラウド型の場合、必要な機能を後付けできる製品が多い一方で、別のプランへの移行が必要になるサービスもあります。長期的な視点からどういった機能が欲しいか、将来的に機能拡張が必要かどうか確認したうえで導入する製品を選びましょう。
在庫管理システムの運用時の注意点
在庫管理システムの導入にあたっては、以下の注意が必要です。事前に入念な導入計画を立て、問題が起こった際は迅速に対応できる体制にしておきましょう。
運用が定着するまでに時間がかかる
どのような管理システムを導入するにせよ、現場で利用が定着するまでには相応の時間と手間がかかります。うまく運用できるようになれば、現場スタッフの業務効率化を実現できます。しかしマニュアルの整備や利用ルールの設定に加えて、十分な社員教育が必要です。
またシステムの導入に関して現場の理解が得られていなければ、運用は定着しません。事前に在庫管理システムを導入するメリットを説明し、段階的に導入を進めることが大事です。
システムトラブルで利用できない可能性も
クラウド型のシステムはインターネット回線の使用を前提としているので、回線が障害で利用できないとシステムにアクセスできなくなってしまいます。
システム障害が長引くと、情報漏えいのリスクが生じます。トラブルが発生した際の対応に加えて、安全に情報を管理できる体制にしておきましょう。問題が起こった際、素早く対応してくれるサービスベンダーの製品を選ぶことも重要です。
小規模企業向けの在庫管理システムで人的負荷の削減を
小規模企業向けの在庫管理システムを導入すれば、従業員の少ない会社でも正確かつ迅速に在庫管理を行えます。在庫管理におけるリスクが低減される点や、従業員が他のコア業務に時間を割ける点がメリットです。
導入目的と必要な機能の洗い出しをしっかりと行ったうえで、自社の業界・業種に合ったシステムを導入しましょう。
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