SNSやチャットツールには「メンション機能」が備わっています。メンションを使うことで、どんなメリットがあるのでしょうか?機能を利用する利点と、注意点を紹介します。また主要なツールごとの使い方もみていきましょう。
メンションとは
SNSやビジネスチャットを使っていると、「メンション」と呼ばれる機能があります。メンションは、どのようなときに使う機能なのでしょうか。意味や特徴を解説します。
読んでほしい相手を指定する機能
「メンション」は元々英語で「誰かの名前を挙げる」という意味を持っています。SNSやチャットでは「送信相手を指定する機能」として使われるのが一般的です。
文章でやり取りする場所では、メッセージが誰あてのものかわかりにくくなります。メンションを使うと、本文中で名前を出さなくても誰に伝えたいメッセージかがわかる仕組みです。
「〇〇さんと〇〇さんに読んでほしい」というときは、複数人を指定することもできます。メンション機能付きのサービスを選ぶと、メッセージのやり取りが円滑になるはずです。
メンションを使うメリット
メンション機能には、メールにはないメリットがあります。メンション機能を使わないときと比べると、連絡漏れを防げるのも特徴です。なぜメンション機能を使うとコミュニケーションが取りやすくなるのか、具体的な理由をみてみましょう。
メールよりも時短
「メール」を使うと、個人あてにメッセージが送れます。メンションと似たようなツールに思えますが、チャットやSNSでメンションを使うと時短が可能です。
メールはていねいなお礼や連絡など、1通で話が終了するときには役立ちます。しかし、リアルタイムで短文のコミュニケーションを取るにはチャットが向いているでしょう。
複数人にメッセージを送るときは、複数のメールアドレスを指定する必要もあります。メールアドレスの登録や、誰にどのメッセージを送るかの振り分けだけでも時間がかかるでしょう。
いくつかのメールをやり取りしているときは、過去の内容を振り返るのも大変です。チャットは短文で気軽に投稿できることもあり、過去の履歴をさかのぼるのも難しくありません。
読み逃しを防げる
メンション機能を使うと、メッセージを送った相手に通知が届きます。スマホの通知機能に「自分あてのメッセージがあった」と表示され、見落としを防げます。
メンションなしのメッセージでは、自分あてのメッセージがどれかわからず見落とすこともあるはずです。SNSのメンション機能では「@ユーザー名」の色が変化し、見落としを防ぎやすくなっています。
仕事では、メッセージの読み逃しや伝え忘れが大きな問題を引き起こします。メンション機能を使いこなせば、円滑なコミュニケーションがかなうはずです。
グループチャットでも使用可能
複数人でやり取りする「グループチャット」でも、メンションは使えます。多くの人が利用するグループチャットでは、メンション機能が重要です。
仕事をする上で、無関係なメッセージを読んでいると支障が出てきます。自分へのメッセージなのか確認するために、毎回ログインをするのも手間がかかるでしょう。
全員がメンション機能を使うと、自分へのメッセージを優先的に確認でき、スムーズに通達ができます。
メンションを使う際の注意点
メンション機能を使うときは、独自の注意点があります。通知の有無や、メッセージの内容も重要なポイントです。機能を使ったときにトラブルが起きないよう、注意しましょう。
グループ内の他の人も見ることができる
メールは基本的に本人のみが閲覧できますが、SNSやチャットではほかの人にもメッセージが公開されます。メッセージの閲覧には、メンションの有無は無関係です。該当のルームにアクセス権限がある全員が閲覧できます。
ほかの人に知られてはいけない内容は、個人チャットやメールを利用しましょう。プライベートな話や重要な通達事項は、大勢が閲覧できる場所で投稿するには不向きです。
メンション機能は「全員に知っておいてほしい内容」や「ほかの人に知られてもよい通達事項」を伝えるときに使いましょう。
設定によって通知が届かないケースも
メンション機能を使うと基本的に通知が届きますが、通知の有無は相手の設定で変化します。通知機能をオフにしておくと、メンションの有無にかかわらず連絡が届きません。
相手の設定によるため、メッセージを送る側では対処できない点に注意しましょう。
利用しているサービスによって、設定方法は異なります。LINEでは、グループ通知機能をオフにしているとメンションの通知も届きません。
通知が来ないときは、設定で各通知機能をオンにしてみましょう。
メンションのやり方
メンション機能のあるチャットツールでは、どのようにしてメンションを送るのでしょうか?それぞれの具体的な手順を紹介します。ツールによってはやり方が異なる場合があるため、使いやすいものを選びましょう。
Slack
Slackは無料で使えるチャットサービスです。メンション機能も付帯しています。
Slackではメッセージを送信する前に「@」を入力すると、メンションの設定が可能です。@の後にユーザー名を入力するか、リストから選択しましょう。
同じ名前のメンバーがいるときには、入力後に選択ができるため送り間違いが防げます。
なおメンションを送る相手がチャットを閲覧できない状態の場合は、該当チャンネルへの招待が必要です。
Teams
Microsoftが提供するチャットサービス「Teams」には、メンション機能が複数あります。「個人あて」「複数人あて」「チームへのメンション」と、用途に応じて使い分けできるのが特徴です。
メンション機能を使うには、メッセージを送るときに「ユーザー名」または「メールアドレス」を入力します。どちらの場合も、「@」の後に入力またはリストから選択しましょう。
「@team」や「@channel」を利用すると、特定チームやチャンネルの仲間あてのメッセージが送れます。人数が多いときは、チーム設定をしておきましょう。
チームへのメンションは、日本語の「@チーム」や「@チャンネル名」でも利用できます。
Chatwork
「Chatwork」は国内企業「Chatwork株式会社」が運営するチャットツールです。ほかのツールとは異なり、「@」によるメンション機能はありません。
Chatworkでメンションを送るには、メッセージ欄の「TO」ボタンを利用します。TOボタンをタップするとユーザー名が表示され、選択するとメンションの設定が可能です?
Chatworkでは、複数人あてやチーム全員へのメンションにも対応しています。複数人のときはリストから複数名を選択し、全員への送信は「すべてのメンバー」を選びましょう。
LINE WORKS
「LINE」が運営するビジネス向けチャット「LINE WORKS」でも、メンション機能が使えます。
LINE WORKSにはモバイル版・ブラウザ版・PCアプリ版がありますが、メンション機能の使い方は基本的に共通です。PCではトップから「…」マークをクリックしてトークルームに入りましょう。
メンションを送るには「@」の後に名前を入力するか、リストから選択します。「全員にメンション」を選択すると、グループ全員に通知が可能です。
メンションを送る相手を選択後、メッセージを入力してトークを送信しましょう。
メンションを上手に使いこなそう
メンション機能を使うと、ビジネスでのコミュニケーションが円滑に進みます。SNSだけでなく、主要ビジネスチャットでも利用が可能です。
メンションでメッセージを伝えたい相手を指定すると、通知や名前が表示されます。特に複数人でのやり取りでは、メンションを使うと連絡漏れや見落としを減らせるでしょう。
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