「電話がひっきりなしに鳴って、目の前の患者さんへの対応が疎かになってしまう…」
「診療時間外や昼休みに電話に出られず、患者さんを逃しているかもしれない…」
「クレームの電話対応でスタッフが疲弊してしまう…」
このように、病院やクリニックの多くが、限られた人員のなかで電話対応と患者対応の両立に悩みを抱えています。専門オペレーターが一次対応を代行することで、スタッフは目の前の患者さんに集中でき、負担軽減や患者満足度の向上、機会損失の防止にもつながります。
本記事では、病院・クリニック向け電話代行サービスのおすすめ6社を、費用相場とあわせて比較します。選び方のポイントもあわせて紹介するので、自院にあったサービス選びの参考にしてください。

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病院・クリニック向け電話代行サービスを利用するメリット
病院やクリニックに電話代行サービスを導入すると、以下のようなメリットが期待できます。
電話対応に追われる時間を減らし、診療に集中できる
病院やクリニックで電話に出るのは、多くの場合、医師や看護師、受付スタッフといった、本来は診療や患者対応に専念すべき人です。処置中や問診中に電話が鳴っても手を止められず、診療の合間を縫って対応や折り返しに追われがちです。電話代行サービスを利用すれば、電話対応にあてていた時間を診療そのものに戻せます。
クレームの電話も、感情的なやり取りをそのまま受けるのではなく、事実関係を整理した状態で報告を受けられるので、スタッフの精神的な負担も抑えられます。
丁寧な電話対応で患者の信頼を得られる
患者は、体調が悪く不安を抱えた状態で電話をかけてきます。一般的な問い合わせと違って、この電話一本の対応が、安心して任せられる病院かどうかの判断材料になりやすいのが特徴です。
病院やクリニック向けの研修を受けたオペレーターや医療事務の経験を持つスタッフが対応するサービスを選べば、要件を正確に聞き取って伝えてもらえるため、患者は安心して話せます。
電話代行サービスを導入すれば、診療時間外や昼休みの間も予約や問い合わせを受け付けられるため、電話一本で受診先が決まってしまう場面での取りこぼしを防げます。
AIによる自動応答も選べるようになっている
電話代行には、オペレーターが対応する従来型に加えて、AIが自動応答するサービスも登場しています。着信内容を聞き取り、緊急性の高い電話だけをスタッフに取り次ぐ仕組みも出てきました(※1)。
大規模言語モデルを使い、人との会話に近いやり取りができるサービスもあり、費用を抑えつつ24時間365日の対応を実現したい病院やクリニックにとって、比較検討の余地がある選択肢です(※2)。
出典
(※1)札幌のクリニック、ほんま内科・循環器内科クリニックが、開院に合わせてDXでんわを導入。少人数体制での効率的な電話対応を実現。|PR TIMES
(※2)電話AI SaaSのIVRy、大規模言語モデル(LLM)を活用したAI電話代行サービス正式リリース 先行導入した10社超での成功実績を受け本格提供を開始|PR TIMES
病院・クリニック向け電話代行サービスの選び方
病院やクリニックで電話代行サービスを利用する際、以下4つのポイントを踏まえて選ぶことが大切です。
医療機関特有の要件に対応できるか
医療機関では患者の個人情報や病状を扱うため、セキュリティ体制と医療専門知識を持つサービスを選ぶ必要があります。選定時に確認すべき主なポイントは次のとおりです。
- 患者情報を適切に管理できる仕組みがあるか
- 診療科目や症状、薬剤名などを正確に聞き取り、伝達できる体制があるか
- 業務委託契約に守秘義務条項が明記されているか
医療機関向けに特化したサービスであれば、このような状況を即座に察知し、医師や看護師に直接つなぐなどの適切な対応ができます。
自院の電話件数や対応時間に合うプランを選ぶ
月額固定制と従量課金制では、電話件数によって総額が大きく変わります。過去3ヶ月分の電話件数と時間帯を分析し、自院の実態に合った料金体系を選びましょう。
プラン選びで確認すべきポイントは、以下のとおりです。
- 月間電話件数
- 昼休みや診療時間外といった対応が必要な時間帯をカバーできるか
- 超過料金の単価
- プランを柔軟に変更できるか
たとえば、月間電話件数が平均80件で変動が少ないクリニックなら月額固定制が適していますが、インフルエンザ流行期だけ件数が倍増する場合は、基本プランを低めに設定して従量課金で対応する方が費用を抑えられます。
オペレーターの質とサポート体制を確認する
電話代行サービスの品質は、オペレーターの対応力と導入後のサポート体制で決まります。電話代行サービスを選ぶ際、以下の点を踏まえてオペレーターの品質とサポート体制を確認しましょう。
- 医療機関での勤務経験や医療事務資格を持つスタッフが対応するか
- 定期的な研修プログラムや応対品質のモニタリング体制があるか
- 応対マニュアルの作成支援や初期設定のサポートがあるか
- 定期的な報告会や応対内容の振り返り、改善提案などのフォロー体制があるか
予約システムや電子カルテとの連携を確認する
既存の予約システムや電子カルテと連携できるサービスを選べば、二重入力の手間を省き、情報伝達ミスを防げます。病院やクリニック向けの電話代行サービスを選ぶにあたって、自院が使っている予約システムや電子カルテとの連携実績があるか確認しましょう。
オペレーターが受けた予約内容を口頭やメールで伝える方式の場合、転記ミスや伝達漏れのリスクを回避するのが理由です。
病院・クリニック向け電話代行サービスの料金体系と費用相場
電話代行サービスの月額料金プランは、大きく分けて月額固定制と従量課金制の2種類です。過去数ヶ月の電話件数を洗い出し、自院がどちらのタイプに近いかを確認することをおすすめします。
| 料金体系 | 特徴 | 最適な病院やクリニック |
| 月額固定制 | 毎月の料金が一定で予算管理がしやすい反面、受電が少ないと割高になる | 毎月の電話件数が安定している |
| 従量課金制 | 電話の件数に応じて料金が変動し、受電が少ない月は費用を抑えられる | 時期によって電話件数が大きく変動する |
病院・クリニック向け電話代行サービスの費用相場とは?
病院やクリニック向けの電話代行サービスの費用相場は、受電件数や必要なサービス内容などによって変わります。たとえば、平日日中で50件まで依頼できる場合、7,500円〜8万5,000円です。
詳細な内訳は、以下のとおりです。
| 費用項目 | 費用相場 |
| 初期費用 | 0円~5万円 |
| 月額基本料金 | 5,000円~2万円(平日日中で50件まで)、3万円~10万円(24時間365日、100件まで) |
| 超過料金 | 150円~300円/件 |
※ミツモア調べ(2026年8月時点)
病院・クリニック向け電話代行サービスおすすめ6選
数ある電話代行のうち、病院やクリニックにおすすめのサービスは、下記6つです。
| サービス名 | 基本料金 | 応対時間 |
| CUBE電話代行サービス | 3万3,000円~/月 | 平日9時~18時 |
| 昼電アシスト | 1,430円~/回 | 12時~15時のうち1時間 |
| ワールドオフィス | 1万6,500円~/月 | 平日9時~18時 |
| RTC電話代行サービス | 8,250円~/月 | 9時~19時(24時間対応も可能) |
| セントラル・アイ | 9,350円~/月 | 9時~18時(プランによって異なる) |
| Okitell365 | - | 24時間365日 |
※ミツモア調べ(2026年8月時点)
※-:公式Webサイトに記載なし
CUBE電話代行サービス(株式会社大阪エル・シー・センター)
CUBE電話代行サービスは、既に通院されている方への対応をメインに予約のキャンセル受付や、新規予約の受付を依頼できます。医療現場の負担を軽減するため、予約管理やキャンセル対応だけでなく、クレームの一次対応や時間外のアナウンスができるのも特徴です。
利用料金はプランによって異なり、キャンセル受付対応メインの場合は月額3万3,000円から、新規予約受付も依頼したい場合は、月額3万8,500円から依頼できます。
昼電アシスト(インターバル)
昼電アシストは、インターバル合同会社が提供する転送電話サービスです。歯科業界の経験者が、スタッフが休憩に入る昼休み時間帯に診察の予約や取引先からの電話を代行します。
料金は休憩1回(1時間)につき、1,430円〜です。2週間無料で利用できるため、初めて電話代行サービスを利用する病院やクリニックにおすすめします。
ワールドオフィス(株式会社ワールドオフィス)
ワールドオフィスのクリニック予約代行は、歯科を含む病院・クリニックの診察電話受付や予約対応などの業務が依頼できるサービスです。専用予約申込書を活用することで、新規患者の取りこぼしを防ぎ、受診に専念できる環境を整えます。
料金は月額1万6,500円〜(プレミアムコースやVIPコースなど上位プランもあり)、応対できる時間は平日9時〜18時です。初期費用は無料で利用を始められます。
RTC電話代行サービス(アフターコールナビ株式会社)
RTC電話代行サービスは、病院やクリニック向けに24時間365日対応可能な電話代行サービスを提供し、業務の効率化と患者満足度の向上を支援します。スタートプランからネクストプランまで、ニーズに応じて最適なプランを選べるのが特徴です。
利用料金はスタートプランの場合、月額8,250円~で、9時~19時までの時間帯で30件まで対応できます。月額1万6,500円からのスタンダードプランも変更でき、対応時間帯や件数の増加だけでなく、Web上で応対履歴を確認できるのもポイントです。
セントラル・アイ(セントラル・アイ株式会社)
セントラル・アイの電話代行サービスは、予約受付や問い合わせ対応、クレーム処理、緊急対応などを24時間365日代行してもらえるのが特徴です。医療機関を含む幅広い業界での導入実績があり、顧客情報を扱う際のセキュリティ体制も整っています。
利用料金は平日の9時〜18時で100コール以内の場合、月額9,350円〜です。対応曜日や時間帯、内容によって料金が異なります。
Okitell365(メディカルインフォマティクス株式会社)
Okitell365は、在宅医療や訪問看護に特化した電話代行サービスです。看護師などの医療専門知識を持つスタッフが、電話内容の緊急度や重要度を的確に仕分け、単なる用件の聞き取りにとどまらず、緊急性の判断まで行います。在宅医療コールセンターは24時間365日対応です。電子カルテへの入力代行や、訪問看護ステーションや薬局との連携サポートも可能です。
病院・クリニックでの電話代行サービス導入の流れ
病院やクリニックで電話代行サービスを導入するにあたって、現状分析から運用改善まで以下のステップで進めます。
STEP1:現状の電話対応業務を整理する
電話代行サービスを導入する前に自院における電話対応の実態を数値で把握しておきましょう。整理すべき項目は、以下のとおりです。
- 1日あたりの総件数(午前や午後、昼休み、診療時間外)の内訳
- 電話内容の割合(予約やキャンセル、緊急対応など)
- 対応に困る場面(昼休みや診療時間外、会計時など)
- 改善したい課題(機会損失の防止、スタッフの負担軽減など)
STEP2:複数のサービスに見積もりを依頼して比較する
現状の課題を把握した後、複数の電話代行サービス会社に見積もりを依頼しましょう。料金だけでなく、サービス内容や医療機関での対応実績、トライアル期間などの情報を総合的に比較することが大切です。
STEP3:導入準備を進め、スタッフへ引き継ぐ
電話代行サービス会社が決まった後、診療時間や予約ルールなどをまとめた応対マニュアルを作成したり、電話の転送設定、予約システムとの連携テストを行いましょう。
あわせて院内スタッフにオペレーターの連絡方法や緊急時の対応フローなどを共有する必要もあります。
STEP4:運用開始後にモニタリングし、改善する
運用を開始した後も、週1回、または月1回のペースで応対内容を確認しましょう。患者や院内スタッフの声を集め、改善箇所があれば、応対フローの見直しを行います。
実際の件数が想定と大きく異なる場合、プラン変更や契約内容の見直しを検討することも大切です。
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