「株主総会の準備が毎年バタバタ…外部に任せたいけど、どこに頼めばいいんだろう?」「配当金の支払いミスがあったらどうしよう。法的リスクも怖い…」
正確性と法令遵守が求められる証券事務は、専門知識が必要な業務であり、少しのミスが大きなトラブルにつながることもあります。多くの企業では急なリソース不足対策として証券事務代行サービスを利用しています。
この記事では、おすすめの証券事務代行サービスを8社厳選して紹介します。証券事務の負担を軽減し、正確で安心な運営体制を整えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
証券事務代行サービスとは?
証券事務代行サービスとは、上場企業や株式公開を目指す企業などが、株式や有価証券に関する各種事務手続きを専門機関に委託するサービスです。
法的に厳格な管理が求められる証券関連業務は、正確性と専門知識が必要であるため、証券事務代行会社のサポートが非常に重要となります。
株主名簿の管理や配当金の支払い、株主総会の運営補助、有価証券の発行・管理、法定書類の作成支援など、多岐にわたる業務を担っており、企業のガバナンス強化や業務効率化に貢献しています。
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証券事務代行サービスに依頼できる業務

証券事務代行に依頼できる主な業務を5つ紹介します。
株主名簿の管理
株主の氏名や住所、保有株数、取得日などの情報を正確に管理する必要があり、上場企業にとっては法的義務でもあります。
代行業者は、名簿の更新、保管、開示対応などを一括して対応し、コンプライアンス体制の強化にもつながります。
配当金の支払事務
正確な配当額の算出から、銀行振込や郵送による支払い、未受領配当金の管理まで、一連のプロセスを代行します。支払漏れや計算ミスを防ぎ、株主との信頼関係維持に貢献します。
株主総会関連業務
招集通知の作成・発送、議決権行使書の集計、当日の受付業務まで、専門ノウハウをもとに円滑な総会運営をサポートします。近年では、オンライン総会への対応も進んでおり、柔軟なサポート体制が求められています。
有価証券の発行・管理業務
新株発行や株式移転、有価証券の電子化対応(ペーパーレス化)など、発行・管理に関わる複雑な手続きも代行可能です。
これら業務は法令に準拠する必要があるため、専門知識を有する代行会社に任せることで、リスク回避と手続きの効率化を図ることができます。
法定書類の作成・提出支援
会社法や金融商品取引法に基づき提出が求められる各種法定書類の作成支援も、証券事務代行の一環です。
事業報告書や有価証券報告書、株主総会関連書類など、正確性と適時性が求められる文書の作成・提出を支援し、法令遵守を徹底します。
証券事務代行サービスの費用相場

証券事務代行にかかる費用は、委託する業務の範囲や企業の規模、株主数、または上場・未上場といった企業のステータスによって大きく異なります。
一般的には、初期導入費用として10万円〜50万円程度が発生し、その後は月額で数万円から20万円程度の管理費がかかるケースが多いです。株主総会のサポートや法定書類の作成支援といった個別業務については、都度の見積もりや従量課金制となることもあります。
株主数が少ない未上場企業であれば比較的コストを抑えられる傾向にありますが、上場企業や株主数が多い企業では、年間で数百万円規模のコストになる場合も珍しくありません。
依頼内容が複雑であったり、専門性が求められる場合にはその分費用も高くなるため、依頼前に業務内容を明確にしたうえで、複数の代行業者から見積もりを取ることが望ましいでしょう。
証券事務代行サービスを利用するメリット

証券事務代行を利用するメリットを3つ紹介します。
株主名簿管理機関としての法的機能を担える
証券事務代行を担う信託銀行や専門業者は、株主名簿管理機関として法的な機能を果たすことができます。
会社法により株主名簿の管理を第三者機関に委託できる制度であり、正確性・中立性が確保されることで、企業と株主双方にとって信頼性の高い情報管理が可能になります。万が一の株主間トラブルにも、専門機関としての立場で迅速な対応が取れる点も大きなメリットです。
上場企業や株式公開準備企業向けのノウハウがある
証券事務代行会社は、上場企業やIPOを目指す企業向けに豊富な実績と専門知識を有しています。
株式実務、株主総会対応、金融商品取引法の遵守など、企業の成長ステージに応じたサポートが可能です。IPOを目指す企業にとっては、未経験の証券関連業務をスムーズに進行するための心強いパートナーとなります。
電子化や証券保管振替制度(ほふり)対応が可能
近年、証券実務の電子化や証券保管振替制度(ほふり)への対応は、企業にとって不可欠な取り組みとなっています。
証券事務代行会社は、これら最新の制度や技術に対応した業務体制を整えており、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進にも寄与します。ペーパーレス化によるコスト削減や、迅速な情報開示の実現にもつながる点が魅力です。
証券事務代行サービスの比較ポイント

証券事務代行を選ぶ際の比較ポイントを3つ紹介します。
株主総会関連業務のサポート範囲
株主総会の開催にあたっては、招集通知の作成・発送、議決権行使の集計、議事録の整備など、煩雑な業務が多く発生します。証券事務代行会社がどこまでサポートしてくれるかは重要な比較軸です。
「会場手配の支援」「ハイブリッド総会への対応」「株主からの問い合わせ対応」など、実務面での支援が充実しているかを確認することで、自社の負担を大幅に軽減することが可能です。
基本報酬や追加料金の内訳
サービスの導入コストを把握するためには、料金体系の明確さが不可欠です。基本報酬にどの範囲の業務が含まれているか、オプションとして追加費用が発生する業務(たとえば、法定書類の緊急対応や電子化対応など)の詳細も確認しましょう。
比較検討時には、初期費用・月額費用だけでなく、「年間を通してどの程度のコストがかかるのか」「費用対効果が見合っているか」といった視点でもチェックすることが大切です。
実務を経験した担当者がいるか
証券事務は専門性が高く、法令や証券制度への理解が不可欠です。実際に自社を担当するスタッフが、どの程度の実務経験を持っているかを確認することも重要です。
「過去に上場支援を行った実績があるか」「トラブル発生時の対応経験が豊富か」といった点をヒアリングしておくことで、安心して任せられるパートナーかどうかを見極める手助けとなります。
証券事務代行サービスおすすめ8選
一般社団法人信託協会
- 株主名簿の管理を通じて、企業に専門的なアドバイスを提供
- 株主総会の手続きをサポートし、招集通知の発送や議決権行使書を集計
- 配当金の計算と支払いなど、株式に関する多様な業務を代行
一般社団法人信託協会は、企業の株式事務全般をサポートする証券代行業務を提供しています。企業は株式に関する専門的なアドバイスを受けることができ、株主との円滑な関係構築や法令遵守の面でも大きな支援を得ることができます。
株式会社だいこう証券ビジネス
- 口座開設の資料作成から通知発送まで包括的に代行
- 有価証券の売買に伴う証券および資金の決済業務をサポート
- 相続手続きに関する書類発送から完了通知までを代行
株式会社だいこう証券ビジネスは、証券会社や金融機関向けに、口座開設関連業務、証券および資金決済業務など、多岐にわたる証券バックオフィスサービスを提供しています。企業は事務負担を軽減し、コア業務に集中することが可能となります。
三井住友信託銀行
- 株主名簿管理人として株式に関する各種事務手続きや株主総会を支援
- 専任コンサルタントがコーポレートガバナンスや投資家と対話をサポート
- 全国の専任担当者が上場企業の株式実務に関するサポート体制を整備
三井住友信託銀行は、株主名簿管理業務、コーポレートガバナンスや投資家との対話に関するコンサルティングサービス、上場企業の株式実務サポートを行っています。企業の株式関連業務の効率化、ガバナンス強化を支援し、企業価値の向上に貢献しています。
三菱UFJ信託銀行
- 株主名簿管理人として、株主総会を含む株式実務に関する相談に対応
- コーポレートガバナンスの深化と株主との質の高い対話を促進
- 証券代行業務の一環として、株主構成の分析やSR活動をサポート
三菱UFJ信託銀行は、株主名簿管理業務を通じて、企業の株式実務運営をサポートしています。コーポレートガバナンスの強化や株主との対話を促進するための多様なソリューションを提供し、証券代行業務では株主構成の分析やSR活動の支援を行います。
日本電子計算株式会社
- 口座開設に関する書類の発送から保管まで一連の業務を包括的にサポート
- マイナンバーの収集・管理におけるサービスを提供
- 相続手続きに関する書類の内容確認や不備対応、精査を行い、報告
日本電子計算株式会社は、金融機関向けに、口座開設業務、マイナンバーの収集・管理、相続手続き支援などの事務代行サービスを提供します。一連の業務を効率的にサポートし、金融機関の業務負担軽減と効率化を実現します。
アイ・アールジャパン
- 特注のシステムと通知物発送委託により、万全な証券代行体制を構築
- IR・SRコンサルティングのノウハウを活用し、高品質なサービスを提供
- 「株主数」と「配当回数」に基づく定額制を採用し、予算計画が容易
アイ・アール ジャパンは、堅牢なシステムと事務体制、IR・SRコンサルティングの専門知識を活用した迅速な株主名簿管理を行います。高いコストパフォーマンスを実現する料金体系を通じて、企業の証券代行業務を包括的にサポートしています。
SMBC信託銀行
- 株主名簿管理業務や株主総会関連の高品質な証券代行サービスを提供
- 年間の事務手数料は「株主数」と「配当回数」に基づく定額制を採用
- 基準日から3営業日後に全株主名簿を提供し、最新の株主動向を迅速に把握
SMBC信託銀行は、株主名簿管理や株主総会関連業務を正確かつ迅速に行い、高品質な証券代行サービスを提供しています。事務手数料は定額制を採用し、また、基準日から原則3営業日後に全株主名簿を提供し、最新の株主動向を迅速に把握することが可能です。
みずほ信託銀行
- 不動産、年金、事業承継など多岐にわたる総合金融ソリューションを提供
- 最先端の基盤システムを活用して、正確かつ迅速な証券代行業務を実現
- コーポレートガバナンス・コードへの対応や機関投資家との対話を支援
みずほ信託銀行は、みずほグループの総合力を活かし、不動産、年金、事業承継など多様な金融サービスを提供しています。最先端の基盤システムを活用することで正確かつ迅速な証券代行業務を実現し、企業価値向上に向けた支援も行っています。
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