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財務分析とは?5つの手法と重要な指標を分かりやすく解説

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最終更新日: 2024年03月04日

財務分析とは何か、どのように分析するのか知りたいのではないでしょうか?財務分析とは、財務諸表に基づいて、企業の収益性・安全性・生産性・成長性・効率性を分析することです。

この記事では、財務分析とは何か、財務分析の5つの方法と指標、具体例を用いた財務分析の手順について解説します。

財務分析とは

財務分析とは?

財務分析とは、財務諸表に基づいて、企業の収益性・安全性・生産性・成長性・効率性を分析することです。

以下の5つの方法でそれらの項目について分析を行います。

  • 収益性分析
  • 安全性分析
  • 生産性分析
  • 成長性分析
  • 効率性(活動性)分析

誰がどのような目的で財務分析を行うのか、財務諸表の中でも財務三表が重要であること、財務分析の比較方法について解説します。

現状把握・将来予測に有効

財務分析の目的は、企業が今どのような状態にあるのか、将来どのような状態になることが予測されるのかを把握することです。

財務分析は誰が分析するかによっても目的が異なります。主な目的は以下の通りです。

企業の経営者や経理担当者:

自社の財務分析を行う場合は、現時点で会社がどのくらいの生産性・効率性なのかを把握し、改善方法を検討するため

取引先の財務分析を行う場合は、貸倒れなどのリスクがないかという安全性を確認し、万が一のことがあった場合に備えるため

銀行や投資家:

出資を検討している企業の財務分析を行い、どのくらいの収益が見込めるのかという収益性や、今後発展することが期待できるのかという成長性を調査し、出資するかどうかを判断するため

上記のように、財務分析は、経営上の意思決定を行う上で欠かせない手法です。

財務諸表に基づいて分析する

賃借対照表(B/S) 決算日時点における、企業の財政状態を表した書類
損益計算書(P/L) 一会計期間における、収益と費用、利益の金額を表した書類
キャッシュフロー計算書(C/F) 一会計期間における、お金の流れを表した書類

財務分析は、財務諸表に基づいて行います。財務諸表の中でも、財務三表と呼ばれる賃借対照表(B/S)・賃借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)が重要です。

賃借対照表(B/S)

貸借対照表

賃借対照表とは、決算日時点における、企業の財政状態を表した書類です。「Balance sheet」を略してB/Sと表記したり、バランスシートと読んだりすることもあります。

貸借対照表は、資産の部と負債の部、純資産の部の3つで構成され、左側の資産の部の合計金額と、右側の負債の部・純資産の部の合計金額は同じになるのです。

資産の部は会社が所有する資産を表しており、流動資産・固定資産・繰延資産の3つで構成されます。

右側の負債の部と純資産の部は、資金の調達方法を表したものです。負債の部は、流動負債と固定負債の2つに分かれており、返済する必要がある借金の金額が書かれています。純資産の部に書かれている金額は、返済する必要がない資金です。

損益計算書(P/L)

損益計算書

損益計算書とは、一会計期間における、収益と費用、利益の金額を表した書類です。「Profit and loss statement」を略してP/Lと表記する場合があります。

損益計算書を読むことで、得られた売上に対して、どのくらいの費用を使ったのか、最終的にどのくらい儲かったのかが分かるのです。損益計算書は、利益を段階的に表記する仕組みです。損益計算書の5つの利益と計算式は以下のようになります。

売上総利益 売上高-売上原価
営業利益 売上総利益-販売費及び、一般管理費
経常利益 営業利益+営業外収益-営業外費用
税引前当期純利益 経常利益+特別利益-特別損失
当期純利益 税引前当期純利益-法人税等

売上から段階的に費用が差し引かれていき、それぞれの段階における利益が分かり、最終的に当期純利益が算出されます。

キャッシュフロー計算書(C/F)

キャッシュフロー計算書とは、一会計期間における、お金の流れを表した書類です。「Cash flow statement」を略してC/Fと表記する場合があります。

期首にどのくらいのお金があり、期中にどのようなお金の出入りがあり、期末にどのくらいお金が残ったのかというお金の流れが分かるのが、キャッシュフロー計算書です。以下の3つの区分でお金の流れを表しています。

  • 営業活動によるキャッシュフロー
  • 投資活動によるキャッシュフロー
  • 財務活動によるキャッシュフロー

財務分析の比較方法

財務分析の比較方法には、年次・期間・同業他社などがあります。ひとつの企業の財務諸表から得られた指標だけでは、財務分析は行えません。過去数年間の指標の動きをチェックしたり、同業他社の指標と比較して課題や優位点をチェックしたりします。

比較する方法によって、チェックする指標や項目は異なります。比較方法別の指標・項目は以下の通りです。

比較方法 比較する指標・項目
年次で比較する
  • 資産
  • 資本構成
  • 売上高利益率
  • 資産回転率
  • ROA
  • PER
期間で比較する
  • 成長性
  • 事業活動の推移
  • 課題の改善度合い
同業他社を比較する
  • 業界標準と比較した優位点
  • 課題点の推移

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【財務分析】5つの方法と重要な指標

5つの方法と重要な手法

財務分析を行う方法は、以下の5つです。

  • 収益性分析
  • 安全性分析
  • 生産性分析
  • 成長性分析
  • 効率性(活動性)分析

5つの方法と重要な指標について解説します。

収益性分析

収益性分析では、「企業がどれくらいの収益を挙げられているか」を知ることができます。一般的に資本収益性と取引収益性の2つの側面から分析されます。

資本収益性

資本収益性は、総資本及び自己資本から、どのくらいの収益が生み出せるのかを表したものです。代表的な指標として総資本利益率(ROA)と自己資本利益率(ROE)があります。

これらの指標の概要と計算式は以下の通りです。

指標 概要 計算式
総資本利益率

(%)

総資本からどのくらいの利益が生み出せたのか 当期純利益÷総資本×100
自己資本利益率

(%)

自己資本からどのくらいの利益が生み出せたのか 当期純利益÷自己資本×100

両者の指標は、数値が高くなるほど企業は高い収益性をあげていると判断されます。

取引収益性

取引収益性は、売上と利益の割合、売上と費用の割合を表したものです。

代表的な指標として売上高利益率と売上高販売管理費率があります。

売上高利益率については、以下の4つに分類することができます。用語があいまいな場合には、既出の損益計算書を参考にしてみましょう。

使用する指標の概要と計算式は以下の通りです。

指標 概要 計算式
売上高総利益率

(%)

売上高に対する売上総利益の割合。付加価値の高い商品やサービスであるほど、数値が高くなる。 売上総利益÷売上高×100
売上高営業利益率

(%)

売上高に対する営業利益の割合。営業力やブランド力を含めた企業全体の総合力を測ることができる。 営業利益÷売上高×100
売上高経常利益率

(%)

売上高に対する経常利益の割合。資金調達や資産運用など企業による財務活動も考慮された指標。 経常利益÷売上高×100
売上高当期純利益率

(%)

売上高に対する当期純利益の割合。株主配当の原資にあたるため、投資家にとって特に関心が高い指標。 当期純利益÷売上高×100
売上高販売管理費率

(%)

売上高に対する一般管理費の割合。 販売管理費÷売上高×100

売上高利益率の指標は、いずれも数値が高いほど良好であると判断されます。

一方で、売上高販売管理費率は数値が低いほど良好であると判断されます。

ROAとROEの違いについては以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:ROAとROEの違いとは?計算式から判断基準の目安まで分かりやすく解説!|ミツモア

安全性分析

安全性分析は、企業にどのくらいの返済能力があるかをチェックする方法です。企業の倒産リスクを評価する際に用いられる分析の一つです。

ここでは、流動比率・自己資本比率・固定比率を指標として取り上げます。

使用する指標の概要と計算式は以下の通りです。

ちなみに下記に示している流動資産・流動負債とは一年以内に現金化が見込まれる資産もしくは一年以内に支払期限が到来する負債を指しています。一方で固定資産・固定負債とは、現金化に一年以上かかる資産もしくは支払期限が一年以上先の負債を指しています。

指標 概要 計算式
流動比率

(%)

流動負債に充てられる流動資産の保有率。一年以内に現金化できる資産が、一年以内に返済すべき負債をどれだけ上回っているかを表す。短期の支払い能力がわかる。 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
自己資本比率

(%)

総資本(負債及び純資産の合計額)に占める純資産の割合。高いほど、返済義務のない資金を潤沢に持っていることになるため、倒産リスクが低いと言える。 自己資本 ÷ 総資本 × 100
固定比率

(%)

固定資産に投資した資金がどれくらい自己資本でまかなわれているかを表す。固定資産は長期的に使用するため、返済の必要のない自己資本で調達することが経営の安全性につながる。 固定資産 ÷ 自己資本 × 100

流動比率と自己資本比率は数値が高いほど良好であると判断されます。

一方で、固定比率は100%以下であれば経営は安全な水準にあると考えられます。

生産性分析

生産性分析とは、人や設備、資金からどのくらいの成果を生み出せたのかをチェックする方法です。生産性分析には物的生産性と付加価値生産性という2つの指標があります。

生産性は、投入した人員が、どのくらいの成果を出せたのかを表す指標です。物的生産性では、金額ではなく物量を対象とします。一方、付加価値生産性が対象とするのは、投入した人員が生み出した付加価値です。

生産性分析で使用する指標の概要と計算式は以下の通りです。

指標 概要 計算式
物的労働生産性 従業員数に対する生産量の割合 生産量÷従業員数
付加価値労働生産性 従業員数に対する付加価値の割合 付加価値÷従業員数
労働分配率

(%)

付加価値に対する人件費の割合 人件費÷付加価値×100

ちなみに付加価値とは、仕入れた原材料に対して、人員を投入することで付け加えられた価値を指します。付加価値の計算方法には、中小企業庁方式と日銀方式の2つがあり、方式によって計算式が異なります。それぞれの計算式は以下の通りです。

  • 中小企業庁方式:付加価値 = 売上高 - 外部購入価値
  • 日銀方式:付加価値 = 経常利益 + 人件費 + 賃借料 + 金融費用 + 租税公課+ 減価償却費

一般的には、簡単に計算できる中小企業庁方式が採用されています。

成長性分析

成長性分析は、企業がいままでにどのくらい成長してきたのか、これからどのくらいの成長が見込めるのかチェックする方法です。

ここでは、売上高伸び率・経常利益伸び率・売上高研究開発比率を指標として使用します。

使用する指標の概要と計算式は以下の通りです。

指標 概要 計算式
売上高伸び率

(%)

前期から今期までに売上がどのくらい伸びているか (当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100
経常利益伸び率

(%)

前期から今期までに経常利益がどのくらい伸びているか (当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益×100
売上高研究開発比率

(%)

売上高に対する研究開発費の割合 研究開発費÷売上高×100

いずれの指標も数値が高いほど、成長率が高く将来性のある企業であると判断されます。

効率性(活動性)分析

効率性(活動性)分析は、どのくらい効率良く資産を活用して売上を延ばしているかをチェックする方法です。

代表的な指標として、総資産回転率・固定資産回転率・棚卸資産回転率・売上債権回転率・仕入債務回転率があります。

使用する指標の概要と計算式は以下の通りです。

指標 概要 計算式
総資産回転率

(回)

総資産が売上高として何回転しているかを表す。総資産がどれだけ効率的に売上高を生み出したかがわかる。 売上高 ÷ 総資産
固定資産回転率

(回)

企業が保有している固定資産でどの程度の売上をあげているかを示す。 売上高 ÷ 固定資産
棚卸資産回転率

(回)

商品や製品がどのくらいの回転で販売されているかを表す。棚卸資産の運用効率がわかる。 売上高÷棚卸資産
仕入債務回転率

(回)

仕入債務が売上高の何日分あるかを示している。低いほど、支払いに時間をかけていることを意味している。 売上原価÷仕入債務

総資産回転率、固定資産回転率、仕入債務回転率は数値が高いほど良好であると判断されます。

棚卸資産回転率については、低すぎる場合には在庫が過多であり、高すぎる場合には需要に対する供給が適当ではない可能性があります。

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財務分析してみよう!~実践にあたって~

財務分析を実践してみよう!

財務分析方法が理解できたら、実際に財務分析を行ってみましょう。損益計算書と貸借対照表を使って、財務分析を実践した例を紹介します。おすすめの勉強法やExcel(エクセル)財務分析ツールについても紹介しているので、財務分析に活用してください。

財務分析の例題

貸借対照表

損益計算書

架空企業(製造業)A社の損益計算書と貸借対照表を使って、財務分析を行ってみます。目安の数値は、製造業のものです。

【収益性分析】

計算式 計算結果 目安
ROA 当期純利益÷総資本×100 11.8% 5%以上
売上高総利益率 売上総利益÷売上高×100 50% 22%以上

【安全性分析】

計算式 計算結果 目安
流動比率 流動資産 ÷ 流動負債 × 100 197.3% 120%以上
自己資本比率 自己資本 ÷ 総資本 × 100 60% 30%以上

【生産性分析】

前提条件:従業員数30、付加価値額15,000、人件費7,500

計算式 計算結果 目安
労働生産性 付加価値÷従業員数 500万 平均550万前後
労働分配率 人件費÷付加価値×100 50% 平均46.1%

【成長性分析】

前提条件:前年の売上高65,000 経常利益26,000

計算式 計算結果 目安
売上高伸び率 (当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100 7.7% 1.14%
経常利益伸び率 (当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益×100 6.9% 7.3%

【効率性分析】

計算式 計算結果 目安
総資産回転率 売上高 ÷ 総資産 0.46回 製造業平均1.04回

分析結果から、収益性・安全性・生産性は製造業の目安を上回っていることが分かります。成長性についても6%を超えているので優良企業といえます。効率性については目安の数値を大きく下回っています。

総合的には、効率性を除けば優秀な結果と言えるでしょう。効率性を高める工夫が必要かもしれません。

おすすめの勉強方法を一挙紹介

財務分析を勉強するおすすめの方法は、以下の4つです。

  • 会計用語を押さえる
  • ケーススタディをこなす
  • 教材を活用する
  • 資格取得を目指す

どのように勉強するのかを解説します。

会計用語を押さえる

財務分析を勉強するには、会計用語の意味や違いを理解することが重要です。

財務分析で参照する財務諸表では、さまざまな会計用語が使用されています。すべての会計用語を覚えるのは大変ですが、使用頻度の多い用語については理解しておきましょう。

また、似たような用語の違いを理解することも重要です。ROAとROE、流動資産と固定資産、自己資本と他人資本など、違いを理解していないと間違った分析になってしまいます。

一度にすべてを覚えるのは大変なので、意味や違いが分からない用語をこまめに調べるようにしましょう。

ケーススタディをこなす

財務分析で重要なことは、ケーススタディをこなすことです。

会計用語や分析方法の知識だけを身に付けても、財務分析はスムーズに行えません。会計用語を覚えれば財務諸表を読むことはできますが、財務諸表のデータを眺めていても企業の状態は正確に把握できないからです。

様々な企業の貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書を用意し、繰り返し財務分析を行うことで、財務分析方法が身に付きます。同じ会社の年次別の財務諸表を使ってどのように変化しているのかをチェックしたり、同じ業種の企業の財務諸表を使って業界標準との差異をチェックするのもおすすめです。5つの分析方法を使って、様々な角度から財務分析を行ってみましょう。

教材を活用する

財務分析の教材を活用することも勉強方法のひとつです。ネットには断片的な情報が多いのですべてを理解するのは難しいですが、書籍で勉強すれば体系的に知識を身に付けることができます。

以下の財務分析初心者には、以下の書籍がおすすめです。

  • 「1秒!で財務諸表を読む方法」小宮一慶
  • 「戦略思考で読み解く経営分析入門」大津広一
  • 「100分でわかる! 決算書「分析」超入門 2020」

「1秒!で財務諸表を読む方法」は、会計用語の知識が全くない人にもおすすめの一冊です。実例も用意されているので、効率よく財務分析方法が身に付きます。

会計用語の基礎知識があり、財務分析を使いこなしたいと考える人には、「戦略思考で読み解く経営分析入門」がおすすめです。個別の指標に対して踏み込んだ解説がされており、実践的な財務分析が学べます。

財務分析を学ぶ時間が限られている人は、「100分でわかる! 決算書「分析」超入門 2020」を読んでみましょう。100分という短い時間で財務分析を身に付けることができます。

資格取得を目指す

資格の取得を目指すことも、財務分析を勉強する近道です。

いざ勉強しようと思っても、始めるまでに時間がかかったり、ダラダラと時間をかけてしまったりするかもしれません。資格の取得という具体的な目標を決めて、合格に向けて勉強することで効率よく学習できます。

財務分析だけの資格はありませんが、関連性の高い資格はいくつかあります。財務分析を含めた総合的な知識を身に付けてみましょう。

財務分析と関わりのある資格は以下の3つです。

  • ビジネス会計検定
  • 日商簿記
  • 公認会計士

ビジネス会計検定は、財務諸表に関する知識や分析力が身に付けられる資格です。財務諸表の数値が何を表しているのかを理解できるようになります。

日商簿記は、財務諸表を実際に作る知識が身に付けられる資格です。企業の経理事務に必要な会計知識や、財務諸表の読み方、基礎的な経営分析方法が学べます。初心者向けの3級から会計実務向けの2級、高度な経営管理や経営分析が身に付く1級と、実力に合わせた資格が用意されています。

公認会計士は、監査業務が行える唯一の国家資格です。独占業務である監査や会計業務、税務業務、コンサルティングなどが行えます。財務分析を学び、さらに専門的な知識を身に付けたいと考える人におすすめです。

Excel(エクセル)財務分析ツールを有効活用しよう

財務分析を効率良く行うためには、Excel(エクセル)財務分析ツールを有効活用しましょう。財務分析を自動で行ってくれるエクセルの財務分析ツールはたくさんあります。

エクセルの財務分析ツールでできることは、財務分析結果のスコアリング、財務三表のグラフ化、財務指標のグラフ化などです。

計算を間違えたり、財務諸表の数値を読み間違えたりすることもありません。Excel(エクセル)財務分析ツールを有効活用して、より踏み込んだ財務分析を行いましょう。

財務分析を通して経営改善に生かそう

財務分析を通して経営改善に活かそう!

財務分析で使用する指標の数値は、企業の状態を把握するための目安に過ぎず、何%以上なら問題ないと断言できるものではありません。過去の指標による時系列の変化や同業他社との比較など、さまざまな視点で分析することが重要です。現状を客観的な指標で把握し、課題がどこにあるのか、他社との優位点は何かを見極めるようにしましょう。

また、財務分析は財務諸表の数値から導き出される指標を元に分析する手法であり、数値だけでは評価できない要素があることや、将来性を正確に予測することは難しいことを理解しておきましょう。指標のデータだけでなく、さまざまな要素と合わせて総合的に判断することが重要です。

財務分析の効率化には会計ソフトの活用もおすすめです。次の記事では無料から使い始められる会計ソフトを紹介しているので、ぜひあわせて御覧ください。

関連記事:無料会計ソフトおすすめ17選!選び方の4つのポイントも紹介【初心者も安心】|ミツモア

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