社会福祉法人の会計は処理が複雑で、情報公開の義務があることから透明性の確保が重要です。社会福祉法人の会計に対応できる会計ソフトを使って会計処理を効率化しましょう。
社会福祉法人におすすめの会計ソフト8製品と、選び方のポイント、導入事例を紹介します。
社会福祉法人の会計における課題
社会福祉法人の会計には、以下の課題があります。
- 「社会福祉法人会計」に対応する必要がある
- 頻繁に改正される法律・会計基準への対応が必要がある
- 情報公開へ対応する必要がある
これらの課題に対応するためには、一般企業が利用する会計ソフトでは不十分なことが多いです。社会福祉法人向けの会計ソフトを使って、法令違反へのリスクを最小限に抑えましょう。
社会福祉法人におすすめの会計ソフト8選
社会福祉法人におすすめの会計ソフトを8製品紹介します。
| 製品名 | 特徴 |
| PCAクラウド社会福祉法人会計 | 他シリーズと連携して効率的な業務を実現 |
| 福祉大臣NX | 強力なセキュリティだから安心 |
| FX4クラウド | 業績管理が充実しており迅速な対策が可能 |
| 社会福祉法人 with freee | 経理業務の大幅な工数削減に繋がる |
| SiS会計システム | 経理担当者がいなくても安心!誰でも使える |
| ほのぼのNEXT | 科学的介護情報システム(LIFE)に対応 |
| ヒューマンライズUni2 社会福祉法人会計システム | 誤りのない会計業務を実現 |
| MJSLINK DX 財務大将 | 社会福祉法人に特化!豊富な機能を搭載 |
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「PCAクラウド社会福祉法人会計」他シリーズとの連携を活かして効率的な業務を実現
- 社会福祉法人向けの会計ソフト
- WAM NET連携による電子開示機能
- 全銀EDIシステム対応による業務効率化
PCAクラウド社会福祉法人会計は、社会福祉法人のために設計された会計ソフトです。特殊かつ複雑な会計業務に対応するため、一取引二仕訳の入力に対応しています。
福祉情報サイト「WAM NET」のシステムと連携し、財務諸表や現況報告書などを電子開示できます。オンラインでの書類提出ができるので、事務作業の負担を大幅に軽減可能です。
全銀EDIシステムに対応しており、振り込み情報をXML形式で送信可能です。支払元の請求書番号や商品名を送信することで、受取企業の売掛金の消込が不要になり、業務効率の向上が期待できます。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | 〇 |
| 業績管理 | 〇 |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン |
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| 無料トライアル | あり(3か月) |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「福祉大臣NXクラウド タイプDC」強力なセキュリティだから安心して利用できる
- 世界トップレベルのセキュリティを誇るMicrosoft Azureを採用
- サービス料金と通信費しか発生しないので予算を立てやすい
- 会計処理だけでなく、ガバナンス強化のための経営分析も可能
「福祉大臣NXクラウド タイプDC」は、社会福祉法人ならではの業務に特化した会計ソフトです。
この製品の最大の特徴として、セキュリティが強力なMicrosoft Azureを採用しています。データを手元に残さず、データセンターで安全に保管できるので、情報漏えいのリスクを抑えられるでしょう。
また予算化しやすい料金プランもこの製品の特徴です。初期費用やアップデートは無料で、保守費用は料金に含まれているので、追加料金が突然発生することがありません。あらかじめ予算などを決めることができ、円滑な事業運営に繋がるでしょう。
機能面でも優れており、会計処理だけでなく、ガバナンス強化のための経営分析が可能です。法人・拠点・サービス別に分析できるので、効果的な経営の強化が実現できるでしょう。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | 〇 |
| 業績管理 | 〇 |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | 〇 |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン |
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| 無料トライアル | あり(1か月) |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「FX4クラウド」業績管理が充実しているから迅速な対策が可能
- 予算執行状況の確認など業績管理機能が充実!
- 支払予定日などがわかるので資金繰りが簡単になる
- 税理士がシステムの運用をサポートしてくれる
「FX4クラウド」は1万7,900社の中堅・中規模企業が利用する人気の会計ソフトです。
この製品の大きな特徴として、業績管理機能が充実しています。たとえば店舗や商品、取引先別に自社の業績を把握することが可能です。同業他社や前年度の業績、目標との比較で、問題点を浮き彫りにできます。
また資金繰りが簡単になる機能が搭載されているのも、この製品の魅力です。支払予定表や、それをもとにした資金繰り計画表を自動で作成してくれます。資金管理の効率化を実現できるでしょう。
また税理士事務所TKCがシステムの導入・運用を支援してくれます。自社に適した勘定科目情報・消費税情報などの登録・設定を支援してもらえるので安心です。システムの導入段階から専門家のサポートがあるので、業績管理体制や経理体制を効率的に構築できます。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | 〇 |
| 業績管理 | 〇 |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「社会福祉法人 with freee」経理業務の大幅な工数削減に繋がる
- 「freee会計」と連携した社会福祉法人用のシステム
- 2つのソフトの強力な連携によって大幅な工数削減を実現できる
- メールや電話での相談、設定代行など充実した導入支援
「社会福祉法人 with freee」はクラウド会計ソフトの「freee会計」と連携させて使うシステムです。
日々の会計データは「freee会計」で入力し、事業活動計算書などのレポートを「社会福祉法人 with freee」で出力します。
この2つを連携させることで自動でデータが反映されるので、大幅な工数削減に繋がります。手軽に経理業務を行えるので、経理にくわしくない方でも十分に対応可能な点も魅力。業績や資金繰りについても、リアルタイムで確認することが可能です。
また嬉しい点として、サポート面が充実しています。困ったときはメールや電話で相談でき、導入時のデータ移行や初期設定などを代行してもらうことが可能。「会計にくわしい社員がいない」「会計ソフトを初めて利用する」といった企業におすすめです。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | 〇 |
| 業績管理 | 〇 |
| 決算処理 | - |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「SiS会計システム」経理担当者がいなくても安心!誰でも使うことができる
- 複雑な会計の知識は不要!誰でも簡単に入力できる
- 暗号化技術とUSBキー認証による、二重のセキュリティ体制
- 介護保険や給与など他のシステムとの連携が可能
「SiS会計システム」は社会福祉法人における会計の仕組みに合わせて開発された専用ソフトです。
毎日の入力業務の分散化・効率化を意識した設計で、操作する人や場所を選びません。会計基準に合致しない仕訳は入力できない仕様なので、専門知識がなくても安心して使えます。
認証システムには高度な暗号化技術を採用しているほか、操作にはUSBキーが必要なため、情報漏洩のリスクが低いのも魅力です。
介護保険に関する事務処理や、給与計算といった会計以外の業務システムと連携すれば、日常の事務作業を大幅に効率化できるでしょう。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | - |
| 業績管理 | - |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | - |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 | 使いやすい製品を探している法人 |
「ほのぼのNEXT」科学的介護情報システム(LIFE)に対応
- 7万2,400を超える事業所が利用する信頼の介護業務支援ソフト
- 科学的介護情報システム「LIFE」に完全対応
- 安心の料金プランで法改正にも対応
ほのぼのNEXTは優れた操作性と万全なサポート体制で、7万2,400を超える事業所に導入されている介護業務支援ソフトです。音声入力やネックスピーカーとの連携など、最新技術を駆使して介護現場をサポートしています。
2021年度報酬改定から厚生労働省が運用を開始した「LIFE」に完全対応しています。提出データの出力や帳票印刷が可能で、ほのぼのシリーズの他のシステムと連携することで、利用料や介護報酬等の情報を取り込み、仕訳伝票を作成できます。
ほのぼのNEXTは5年契約でソフトウェア使用権を購入でき、その間に法改正によるアップデートがあっても追加料金が発生しません。この安心の料金プランにより、資金繰りがしやすく、安定した経営を行えるでしょう。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | - |
| 業績管理 | - |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | - |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「ヒューマンライズUni2 社会福祉法人会計システム」誤りのない会計業務を実現
- 会計の専門スタッフが事業内容に合わせて、事前にカスタマイズ
- 誤りのない処理を実現する機能を豊富に搭載
- 導入後の支援サービスが充実しているので安心
「ヒューマンライズUni2 社会福祉法人会計システム」では、導入前に会計の専門家によるコンサルティングを受けられます。コンサルティングの結果に基づいて、事業内容に沿った提案や設定をしてくれるので、すぐに運用することが可能です。なお設定の追加・修正などは後から何度でもできます。
誤りなく業務を完了できるように、入力を効率化する機能やチェック機能が充実しているのも特徴です。たとえば仕訳入力に間違いがあると、アラームで表示してくれるので、ちょっとしたミスを未然に防げます。
導入後のサポートも手厚く、操作指導やシステムの再インストール、定期バージョンアップなどもお任せできます。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | 〇 |
| 業績管理 | - |
| 決算処理 | 〇 |
| 経営分析 | - |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 |
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「MJSLINK DX 財務大将」社会福祉法人に特化!豊富な機能を搭載している
- AIによる自動仕訳で業務効率化
- 正確な監査と新会計基準への対応
- 一度の入力で財務諸表を自動生成
財務大将は、経営実績の分析や予算達成、資金繰りシミュレーションなどの豊富な機能を提供する会計ソフトです。仕訳辞書やAIによる自動仕訳機能を活用し、外部システムと連携してデータを自動仕訳します。
自動作成された仕訳や残高をMJS AI監査支援により整合性チェックを行い、スピーディーで正確な監査機能を提供しています。新しい会計基準にも対応しており、資金繰り科目の設定や事業セグメント管理など、管理会計に必要な機能が充実しています。
仕訳入力を行うと、資金収支計算書や貸借対照表などを自動生成可能であり、入力の手間を大幅に削減できます。補正予算にも柔軟に対応でき、伺書入力のオプションも用意されています。
| 日常業務(伝票作成など) | 〇 |
| 資金管理 | - |
| 業績管理 | - |
| 決算処理 | - |
| 経営分析 | 〇 |
| 他システムとの連携 | 〇 |
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | なし |
| おすすめの社会福祉法人 |
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社会福祉法人にマッチした会計ソフトを選ぶポイント
社会福祉法人の会計には特有の課題があるため、一般企業が使う会計ソフトでは対応しきれない可能性が高いです。そのため、社会福祉法人の会計に特化した会計ソフトを選ぶ必要があります。
社会福祉法人向けの会計ソフトを選ぶときの基準を7つご紹介します。
選ぶ基準が明確になっていれば、導入後に「思っていたのと違う」「会計処理ができない」といったトラブルを防ぐことが可能です。
「社会福祉法人会計基準」に完全に対応しているか
社会福祉法人は、一般企業とは異なる「社会福祉法人会計基準」に準拠する必要があります。
社会福祉法人会計基準では、拠点やサービスごとの区分経理や、資金収支計算書といった特殊な計算書類の作成が義務付けられています。そのため、会計ソフトがこれらの要件に完全に対応しているかは、選定における最も基本的な前提条件です。
また、WAM NETの電子開示システムと連携できる機能があれば、決算報告の手間も大幅に削減できます。
不正・ミス防止策が充実しているか
社会福祉法人の運営では、指導監査への対応とコンプライアンスが極めて重要です。
監査では、会計処理の誤りだけでなく、内部牽制体制の不備も厳しく指摘されます。これを防ぐため、会計ソフトに不正やミスを防止する機能が備わっているかを確認しましょう。
たとえば担当者ごとに操作できる範囲を制限する権限設定機能や、誰がいつ何をしたかを記録する操作ログ機能は、内部統制の強化に直結します。
監査で指摘されないためにも、権限設定や操作ログといった内部統制を支援する機能が充実したソフトを選ぶ必要があります。
会計の専門知識がなくても直感的に使えるか
社会福祉法人の会計の担当者が、必ずしも会計や経理の知識を豊富に有しているとは限りません。そのため経理の知識が豊富でない職員でも、迷わず直感的に操作できる使いやすさは非常に重要なポイントです。
専門用語が少なく、入力ミスを防ぐためのガイド機能が充実しているソフトであれば、担当者の負担を軽減し、引き継ぎもスムーズに行えます。
導入後のミスマッチを防ぐため、無料トライアルやデモを利用して、実際に操作感を試してみることをおすすめします。
複数拠点や事業を一元管理できるか
複数の施設や事業所を運営する法人にとって、各拠点の会計データをいかに効率的に集約・管理するかは大きな課題です。データが拠点ごとに分散していると、法人全体の経営状況をリアルタイムで把握することが難しくなります。
クラウド型の会計ソフトであれば、各拠点から入力されたデータが自動的に一元管理されるため、本部でいつでも最新の財務状況を確認できます。これによりデータ集計の手間が省けるだけでなく、迅速な経営判断にも繋がります。
自動化機能で業務負担を減らせるか
日々の仕訳入力や経費精算、各種帳票の作成といった手作業は、会計担当者の大きな負担となっています。会計ソフトの自動化機能を活用することで、これらの定型業務を大幅に効率化できます。
銀行口座の取引明細を自動で取り込み、仕訳を自動で作成する機能があれば、入力の手間とミスを劇的に削減できます。また給与計算ソフトや介護保険請求ソフトと連携できる製品を選べば、二重入力がなくなり、法人全体の業務効率が向上します。
法改正や事業拡大に対応できるか
会計ソフトは一度導入すると長く利用するため、将来の変化に対応できるかという視点が重要です。
電子帳簿保存法やインボイス制度など、会計関連の法制度は頻繁に改正されます。ソフトがこれらの法改正に迅速かつ確実に対応してくれるかは必ず確認しましょう。
将来的に法人の拠点や事業が増えた場合でも、システムが柔軟に対応できる拡張性も必要です。ベンダーの経営安定性や実績も、長期的なパートナーとして信頼できるかを見極める上で大切な要素です。
サポート体制が充実しているか
会計ソフトの導入後、操作方法や会計処理で不明点が出てくることは少なくありません。そんな時に、気軽に相談できるサポート体制が整っているかは、安心して業務を進める上で非常に重要です。
電話やメール、チャットなど、自法人が利用しやすい問い合わせ方法があるか、またサポートの対応時間も確認しておきましょう。特に導入時の初期設定やデータ移行を支援してくれるサービスがあると、スムーズなシステム移行が可能です。
社会福祉法人における会計ソフトの導入事例

実際に多くの社会福祉法人で、会計ソフトが有効活用されています。
たとえば全国規模で保育園などを運営する「社会福祉法人 檸檬会」では「PCA社会福祉法人会計DX」が導入されています。
この法人では「全国70カ所以上の施設の会計処理をまとめて行いたい」「事業ごとの収益を簡単に算出したい」といった願望がありました。
そこでクラウド型で高品質、かつ複雑なサービス区分の登録が可能な「PCA社会福祉法人会計DX」を導入します。
導入してからは、次のような効果があったそうです。
【会計ソフトの導入効果】
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このようにクラウド型の会計ソフトを導入することで、各施設の連携を強化し、効率的な経営が実現できます。
ぴったりの会計ソフト選びはミツモアで

会計ソフトは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの会計ソフトが見つかります。
ぴったりの会計ソフトを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適な会計ソフトを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適な会計ソフトが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬ製品との出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりの会計ソフトがすぐに見つかります。










