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汚部屋はどう片付けたらいい?初心者向けの片付け方法と予防策を紹介

最終更新日: 2024年06月28日

なかなか掃除ができない人や片付けられない人は、ひょっとしたら「汚部屋」であるかもしれません。不衛生なだけでなく心身にも影響を与えるため、早めに対処した方がよいでしょう。汚部屋とはどのような部屋なのか概要や対処法を紹介します。

汚部屋かどうか判定してみよう

片付けが苦手な女性

「自分の部屋が汚いかもしれない」と自覚があれば、どのレベルまで散らかっていたら汚部屋と呼ばれるのか気になることでしょう。そもそも汚部屋とはどのような状態なのでしょうか。

汚部屋ってどんな状態?

「汚部屋」とは床が見えなくなるくらいにゴミで部屋が埋めつくされていたり、ゴキブリなどの害虫やネズミがはいずり回ったりするような部屋のことを指す造語です。

汚部屋の住人は部屋が汚いという自覚がないこともあります。また収納するスペースを決めて、そこに置いていれば整理できている、と理解している場合もあるようです。

中にはゴミを天井が見えなくなるまで積み上げる人もいます。ゴミで押されて壁に穴があく人もいるようです。

寝るときはギリギリ横たわれるくらいのスペースを空けて寝る人もいますが、中には寝床がなく車中泊する人もいます。

汚部屋かチェックするポイント

自分の部屋が汚部屋なのかをチェックするために、4つのポイントを確認してみましょう。

  • 2週間以上掃除機をかけていない
  • 捨てていないゴミ袋が3個以上部屋にある
  • 空のペットボトルが2本以上放置されている
  • 洗濯を1週間に1度しかしていない

これらのうちひとつでも当てはまれば、汚部屋に近い状態になります。また汚部屋を作ってしまう人には片付けられない心理状態や癖があります。

汚部屋に住むとこんな被害がある

ベッドで鼻をかむ女性

汚部屋に住むと不衛生であり周囲の人の迷惑になりかねません。どのような問題があるか解説します。

病気やアレルギーになりやすい

部屋が汚いとホコリや小さなゴミが常に舞っているので、アレルギー性鼻炎になりやすいといわれています。またダニやカビを吸い込んでしまうと、皮ふのアレルギーや病気にかかりやすくなるのです。

日頃から鼻水やくしゃみをする人は、部屋が不衛生であることが原因かもしれません。

動物や害虫による健康被害

部屋が不衛生だとダニやハエだけでなく、ゴキブリやネズミまで住みついてしまう可能性があります。ゴミを放置していると、その下にいつの間にかウジが湧くこともあるのです。

これらの害虫や動物は見た目が気持ち悪く不快になってしまうだけでなく、さまざまな病原菌や細菌を持っています。かまれたり触れたりすると健康に害を及ぼしてしまうかもしれません。

直接触れなくてもゴキブリやネズミがはいずり回ることで、菌をまき散らしてしまうでしょう。鼻や口から入れば食中毒を起こしてしまうこともあります。

疲れやすくイライラしやすい

身体的な問題を引き起こすだけでなく、部屋が散らかると精神的な害もあります。古くから「部屋の乱れは心の乱れ」というように、汚部屋は知らないうちにストレスを与えてしまうのです。

そのため体が疲れやすく、イライラすることか多くなってしまうでしょう。部屋が散らかると心が安定せず集中を欠くことが多くなる傾向もあります。

ご近所トラブルに発展する可能性も

部屋を不衛生にしているとご近所トラブルに発生しかねません。自分の部屋を中心に害虫や動物が集まるので、周囲の家にもこれらが多く発生してしまうのです。

ひどい場合は悪臭がたちこめるため、周囲に迷惑をかけてしまいます。これが夏場のマンションであれば隣の人はひとたまりもありません。

ローンを組んで買った部屋の隣から悪臭や害虫が侵入してくるとなれば、訴訟を起こされてしまう可能性もあるでしょう。

汚部屋になってしまう原因は?

掃除をサボってスマホを見る若い日本人女性

汚部屋にしてしまう人には、行動の癖や精神状態があるといわれます。どのような考えや習慣があるのでしょうか。

収納のルールが決まっていない

部屋を荒らしてしまう人は、収納に関するルールができていません。皿や調味料などは食卓の近くに収納することや、衣類はクローゼットや衣装ケースに入れるなどといった考えがないのです。

また収納する習慣がないまま新しいモノを買うことでモノが増えて、更に部屋を片付けるのが面倒になるという悪循環を生む人もいます。

収納ルールは決まっていないが目に付くところには置きたくないので、押し入れなどの外目では分からない空間に押し込む場合もあります。

しかし時間がたつにつれモノが増え結局外にはみ出してしまうのです。

モノをため込む

モノを捨てられない性格の人は取捨選択ができないため、本当は不要なモノも捨てられずにいます。そのうち使うからという理由や、もったいないからといってモノをため込むのです。

一見もっともな理由に思えますが、「優柔不断なので決断ができない」とも捉えられます。

新しいモノを購入する際は本当に必要なのか、収納スペースはあるかなどをしっかり検討して買うようにしましょう。

ゴミを放置する習慣がある

ゴミを部屋に放置している人は、部屋を汚していることにほとんど気付いていません。また片付けるのを面倒くさいとも思っています。

買い物するときは包装が少ないモノを選択したり、マイバックやマイ箸に切り替えたりしましょう。ゴミが少なくなることに気付くかもしれません。

片付けが苦手な人は、最初からゴミが出ない買い物の仕方を身に付けるとよいでしょう。

汚部屋を片付ける方法

ダンボールに本を入れる男性

部屋をきれいにするためには準備や手順が有効です。汚部屋にしてしまう人が少しでも片付けられる方法を紹介します。

まずは必要な道具を準備する

まず手を動かす前に下準備をするとよいでしょう。服装は体を動かしやすいものや汚れてもよいものを選びます。

怪我や病気に気を付けるため、マスクや軍手は必須です。掃除する道具として掃除機と雑巾、あればホコリを落とすハタキ、水を入れたバケツ、ゴミ袋を多めに用意します。

掃除していると冬場でも暑くなるので、汗拭きタオルもあるといいかもしれません。

状況によって粉塵用のゴーグルなども用意すれば、ホコリや細かいチリから目を守ることができます。

必要なものと不要なものの仕分けをする

散乱しているゴミを片付けるために大切なことは、必要なものと不要なものを仕分けする作業です。これができれば部屋をスムーズに片付けやすくなります。

しかし意外に難しいと感じる人も多く、そのせいで部屋を荒らしてしまった人もいるでしょう。仕分けのコツは「捨てるかどうか迷ったらとりあえず捨てる」ことです。

これを最初に決めておくと、断捨離に勢いがでてくるでしょう。また1年以上使っていないものや汚れているものは捨てるなど、自分のルールを決めておくのも有効です。

それでも迷う人は、迷う時間が無駄なので「迷うモノを置く場所」だけ決めて、そこにとりあえず置きましょう。

不用品を処分する

不用品を選別できたら早めに処分しましょう。仕分けした後にやはりもったいないと気が変わってしまわないうちに、すぐに捨てるようにします。

自治体の粗大ゴミや燃えないゴミの回収日は決まっています。回収日が近い日に清掃すればよいのですが、不用品回収業者に依頼した方が早く捨てられるでしょう。

業者によっては電話で翌日に回収を予約できるところもあります。掃除の日を決めたら事前に相談しておくとスムーズです。

回収の際は業者によって搬出までやってくれるかもしれません。不用品をまとめて廃棄することで料金も安くなる可能性があります。

清掃する

ゴミ袋や物を処分した後はしっかり清掃しましょう。ひどい場合は床が変色していることもあります。

ホコリや髪の毛など細かいゴミが落ちている可能性が高いので、まずは掃除機でゴミを吸い取りましょう。

次に雑巾で水拭きをします。臭いや汚れがこびりついていた場合はあまり落ちないかもしれません。その際は中性洗剤などを使用して汚れを拭き取ります。

中性洗剤の使用方法は、まず清掃ポイントを軽く水でぬらし、洗剤を塗布します。洗剤が浸透するまで少し間を空けて軽く拭き上げましょう。最後に水拭きと乾拭きをして完了です。

汚部屋を掃除するポイント

片づけられない女性

今まで積み上げたゴミ袋やモノを片付けるためには、それなりに気合いを入れて取り掛からないと作業が進みません。汚部屋をきれいに清掃するポイントを紹介します。

不要なモノはすぐに処分する

不要なモノはすぐに捨てましょう。1年以上前に1度読んだきりの雑誌や本は「いつか読む」ことはほとんどありません。買ったけど1度も着用していない服も同様です。迷わず処分しましょう。

大切なのはモノをできるだけ減らす、という意思を持つことです。

また値段の高いモノや1度も利用していないモノは、フリマアプリや中古販売店に売ることも検討しましょう。捨てることに抵抗があればこれらのサービスを利用するのもひとつの手段です。

必要・不要の基準を作る

モノを捨てるコツは「手放す」と決断することです。モノを前にして迷っていては時間がかかるだけです。そのため処分する前から必要・不要の基準を作っておきましょう。

その基準を決めておけば、迷った際はそのルールに則って淡々と作業するだけです。例えば「1度も使っていないモノは捨てる」や「よく使うお気に入りのものだけ残す」などのルールを作ります。

ルールを前にしても迷う場合があるので、最初は「絶対にモノを減らす」という決断をしてください。難しい人は1日1個の処分から始めてもよいでしょう。

日々続けることで自然に捨てる習慣が身に付くかもしれません。

モノの定位置を決める

汚部屋になる人は寝床を中心に、モノをランダムに置いてしまいがちです。どこに何を置くのか決められないので、いざ必要になったときも収納場所が分からないことがあります。

まずは、モノをグループ分けして、部屋のレイアウトごとに収納場所を決定しましょう。女性であれば鏡台や鏡の周辺にコスメ関連を置いたり、男性はひげそりや整髪料を洗面台付近に収納したりします。

引き出しや小物箱にパーティションを入れて、モノをグループ分けするのも効果的です。一目で何関連のモノが入っているのか分かりやすく、収納場所も覚えやすいでしょう。

再び汚部屋にしないために

掃除機をかける女性

1度片付けても時間がたって元通りになっては意味がありません。再び汚部屋にしないために心掛けることや、取り組んでみたいことを紹介します。

床にモノを置かない

部屋を清掃した後は「床にモノを置かない」ことをルールにして徹底しましょう。これを守るだけで、部屋はだいぶきれいに保てるでしょう。

例えば帰ってきたら、コートや上着は必ずクローゼットにかけるようにします。置き場所に置くまですぐに座らない習慣を付けるのです。

また買い物してきたら中身を取り出して、不要なパッケージはすぐに捨てましょう。購入したモノはあるべき場所に置くよう、あらかじめルールを決めておくのがおすすめです。

1度床にモノを置くとそれが癖になってしまいます。床にモノが置いてある状態は部屋が散らかる前兆です。

毎日少しずつで良いので掃除する

汚れを見つけたらすぐに軽く掃除するなど、日頃から少しずつ清掃するよう心掛けましょう。こまめに掃除すれば部屋が清潔に保たれる上に、1度にする掃除も楽になります。

部屋の汚れに気付いても、面倒くさがって掃除を後回しにすればあっという間に部屋が汚くなっていくでしょう。そんな人には床掃除用シートなどの便利グッズで気軽に床のゴミを取り除く方法もおすすめです。

掃除する時間帯や周期のルールを作るだけでも効果が得られるでしょう。

本当に欲しいものだけを買うようにする

モノを減らしても次から次へと買い物をしては意味がありません。本当に欲しいものや必要なものだけを購入するようにしましょう。

よく衝動買いしやすい人は、3日ほど考えを寝かせてそれでも欲しいのであれば買うなど、買い物のルールを決めておくと不要なモノを購入しにくくなります。

手に入れたモノはとことん使い切りましょう。ボロボロになるまでしっかり使えばすんなり手放しやすくなります。

部屋に人を呼ぶ

思い切って部屋に人を呼ぶのも効果的です。自分の汚部屋に呼ぶわけにはいかないので、強制力が働くことで掃除にも身が入りやすくなります。

日頃から親しい友人や恋人を招くようにすると、更にやる気が増すはずです。1度や2度だけでなく定期的に呼ぶことで掃除する習慣が身に付くでしょう。

最初は痛みから避けるためにする掃除も、来客のために部屋を片付けると思えばモチベーションも上がり、楽しい気分になりやすいのです。

難しい場合は業者に依頼するという方法も

ハンガーに服をかける男性の手

どうしても一人で片付けができない人は業者に依頼するのもひとつの手段です。最初だけ清掃してもらえればあとはその状態を保てばよいので、心身の負担もかからないでしょう。

業者に依頼するメリットや選ぶ際のポイントを紹介します。

業者に依頼するメリット

業者に依頼すれば一人でするよりスムーズに掃除ができるでしょう。また近所にバレないように配慮してもらえるため、精神的負担も軽くなります。

ゴミやモノが大量にある場合は非常に大変な作業になりますが、分別や搬出をしなくてよいので身体的にも楽でしょう。

希望すれば深夜や早朝にもしてくれる業者があります。場合によってはハウスクリーニングオプションもあるため、任せるだけで部屋全体をきれいにしてくれるのです。

誰かに見られるのが恥ずかしい人でも、プロに頼めば親身に対応してくれるはずです。

業者選びのポイント

業者を選ぶ場合に確認するのは、現地スタッフがアルバイトで構成されている業者もあります。そのような会社は正社員に比べ、技術面や責任感などが低い懸念があります。そのためなるべく正社員比率の高い業者を選ぶとよいでしょう。ホームページで正社員の比率を公表している業者は期待が持てます。

また仕事で都合がつかない人や近所にバレたくない人もいるでしょう。そんなときは早朝・深夜でも掃除してくれる業者が便利です。作業着は清潔感あるもので実施してくれるかどうかも、きちんとした業者かを見分けるポイントです。

最後に金銭面の不安もあるでしょう。清掃業者には必ず見積りをしてもらい、できれば複数業者から相見積りを取ります。不用品回収をしてくれるのか、掃除はどこまで行うのかなどの明細項目も確認すれば、後で追加料金が発生するトラブルも避けられます。

汚部屋にしないための習慣づくりも大切

きれいに片づけられた部屋

「自分の部屋は汚部屋かもしれない」と思う人は、自身の健康に害が及ぶことやご近所トラブルになる前に対処することをおすすめします。

床が見えないくらいゴミが山積みにされていたり、ゴミ袋が3つ以上部屋にあったりすると汚部屋である可能が高いでしょう。

自分で片付ける際は仕分けのマイルールを決めておくと、スムーズに掃除しやすくなります。基本的に「いるかどうか迷ったら捨てる」ことがポイントです。

どうしても自力での清掃が難しい人は業者に頼みましょう。プロに任せれば作業もスムーズに進み、近所の目も配慮しながらやってくれるでしょう。

ミツモアでハウスクリーニングを依頼する

部屋の汚れがひどくてハウスダストが気になる場合は、プロの清掃業者に掃除を依頼するのがおすすめです。部屋に溜まったホコリや汚れもすみずみまで綺麗にしてもらえますよ。

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部屋を綺麗にして、ハウスダストに悩まない健康的な生活を手に入れましょう。

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