「洗濯機がカビ臭い・・・」「汚れが全然落ちていない気がする、、、」
こんなことはありませんか?もしかしたらそれ、洗濯機の寿命かもしれませんよ!
ここでは洗濯機の寿命を知らせる症状を紹介します。また寿命を延ばすために注意したいポイントや、処分の仕方も解説しているので是非参考にしてください。
洗濯機の寿命の目安は6~8年!
洗濯機の平均寿命は6~8年です。1日1回洗濯機を回すとすると、約2100~2500回で寿命を迎える計算になります。
ここではこの数値の指標4つを紹介します。またドラム式とタテ型で寿命に違いがあるのかも解説するので参考にしてください。
指標①:メーカーが修理に対応できる期間
メーカー | 修理部品の保有期間 | |
タテ型洗濯機 | ドラム式洗濯機 | |
TOSHIBA | 6年 | 6年 |
Panasonic | 7年 | 6年 |
HITACHI | 6年 | 6年 |
SHARP | 6年 | 6年 |
Haier | 6年 | 6年 |
洗濯機が壊れてしまった場合は修理が必要となりますが、それぞれのメーカーで修理用部品の保有期間が決められています。
メーカによって異なりますが上の表の通り、洗濯機の場合は「同じ機種の生産が終了してから6年」が一般的です。この期間を過ぎると、修理を依頼しても部品が無くてできない可能性があります。
指標②:設計上の標準使用期間
メーカーは洗濯機を使用してる際に事故が起きないよう、安全に使用できる期間を「設計上の標準使用期間」として定めています。洗濯機の場合、7年が一般的です。これは1日の使用回数平均が1.5回で、1年間で547.5回洗濯を回すという基準のもと計算されています。
電気洗濯機は長期使用製品安全表示制度という法律により「設計上の標準使用期間」を見える位置に表記する必要があります。大抵の場合は洗濯機のふたにシールが貼られています。ご自身の洗濯機の標準使用期間を確認してみましょう。
指標③:国税庁が定める耐用年数
国税庁が減価償却費を計上するために定めた耐用年数も指標の1つです。
耐用年数とは、特定の資産が使用可能な期間のことを指します。洗濯機は国税庁によって耐用年数が6年とされています。まだ使用できても安全面を考慮して買い替えを検討しても良いでしょう。
指標④:統計から見る洗濯機の平均使用年数
2021年3月に内閣府が実施した消費動向調査では、電気洗濯機の平均使用年数は10.2年でした。
洗濯機の寿命は6〜8年と言われているものの、消費者動向調査ではそれを上回る年数になっています。このように使用頻度や使い方によっては長持ちさせることができます。
ドラム式洗濯機とタテ型洗濯機の寿命に違いはナシ!
部品保管期間の表からもわかるように、ドラム式洗濯機とタテ型洗濯機の寿命の間に明確な差は無いようです。
どちらを選んでも、使用頻度が高ければどんどん劣化していきます。どちらを購入するかは、求める機能によって決めましょう。乾燥をしっかりとするのならドラム式が、汚れをしっかり落としたいのならタテ型洗濯機がオススメです。
洗濯機の寿命を知らせる6つの前兆
洗濯機の寿命を示す前兆は様々です。前兆や適切な対処の仕方を把握しましょう。
前兆①: 異音がする
洗濯中に「ガリガリ」「キュルキュル」といった異音がした際、まずは異物を疑いましょう。
洗濯物と一緒に入れてしまった異物が原因でなかった場合、寿命による劣化で洗濯機の部品が破損している可能性があります。そのような場合は専門業者に見てもらいましょう。
また「ブーン」という音の場合は、排水ホースが詰まっている可能性があります。その場合は掃除をすれば収まることがあります。
前兆②:異臭がする
洗濯機から焦げ臭い匂いやカビ臭い匂いがした時は要注意です。
焦げ臭い
焦げ臭い場合は「部品の間に異物が挟まっている」「洗濯機内部の部品が劣化・摩耗している」といった可能性があり、大変危険です。すぐに使用を停止し、専門業者に見てもらってください。
カビ臭い
洗濯機がカビ臭い場合は、まず洗濯槽クリーナーを用いて洗浄しましょう。それでも解消しない場合は、洗濯機内の部品が何らかの理由で腐食してしまっている可能性があります。
関連記事:洗濯機の嫌な臭いの原因と対策|掃除や使い方の見直しで臭い知らずに|ミツモア |
前兆③:運転中に止まる
洗濯中に停止してしまう時は、「洗濯物の入れすぎ」「洗濯物の偏り」「洗濯機の足が床に接地していない」という原因が考えられます。モニターにエラー表示が出ず、原因が分からない停止は、寿命による故障かもしれません。専門の業者やメーカーに問い合わせましょう。
前兆④:操作に不具合がある
操作パネルが反応しない
洗濯機が古くなると、ボタンを押しても電源が入らなかったり、反応しなかったりします。そんな時は、洗濯機の電源プラグを抜いて、しばらく経ったら再接続してみてください。それでも改善されなかった場合は、寿命による故障の可能性が高いです。買い替えを検討しましょう。
操作パネルの文字が薄れる
操作パネル文字が薄れている場合も同様に、一度電源を抜いてみてください。それでも改善されない場合は、経年劣化したと考えることができます。また室外に置いている場合は、雨や風の影響によってパネルの文字が薄れることもあります。
前兆⑤:電気コードに発熱や変色が見られる
コードの発熱や変色は、コードに負荷がかかっている証拠です。コードに負荷がかかると、内部の線が断線してしまいます。その結果コンセント内部で接触不良が起き、発熱することがあります。そのまま使用を続けると火事の危険性もあるので、早急に修理を依頼しましょう。
前兆⑥:脱水・乾燥・洗浄の効果が薄い
脱水の効果が薄い
脱水が上手くできていない場合は、排水口の詰まりが原因かもしれません。まずは排水ホースや排水口、糸くずフィルターをしっかり掃除しましょう。
また排水ホースが折れ曲がっていないかも確認してください。
それでも解消されない場合は、洗濯機本体の排水弁やベルトが劣化している可能性があります。自分では直せないので、専用業者に修理を依頼しましょう。
乾燥の効果が薄い
乾燥の調子が悪い場合はまず衣類の内容を確認してください。厚手のニットを一度に沢山洗ったり、衣類を詰め込み過ぎたりすると、しっかり乾燥できない場合があります。
次は乾燥フィルターにゴミやホコリが溜まっていないか確認し、掃除しましょう。
フィルターを掃除しても改善されない場合は、乾燥機能に関連するパーツが劣化してしまっている可能性があります。
洗浄の効果が薄い
洗浄の効果が薄い場合は寿命が原因であることが多いです。洗浄力が弱くなってしまった場合は、買い替えのタイミングかもしれません。
洗濯機の寿命ではない代表的な3つの異常
洗濯機に異常が現れたからといって直ぐに買い替える必要はありません。ちょっとした対処で解決できるものもあります。まだ購入してから日が浅いのに洗濯機が壊れた人は是非参考にしてください。
異常①:脱水時のみする異音
脱水時のみ異音がする場合は、洗濯機本体の水平が保たれていないだけかもしれません。確認して直しましょう。ただし、洗濯槽を吊り下げている「吊り棒」の破損が原因でバランスが崩れている場合は、専門業者に交換を依頼した方が楽です。
また洗濯物の量が多かったり、大きな洗濯物を入れたりしている場合も同様の異常が起きます。
異常②:水漏れ
水漏れは発生している箇所によって原因が異なります。寿命による故障でない可能性が高いので、それぞれに合った対処を行えば大丈夫です。
給水ホースからの水漏れ
給水ホースから水漏れしている場合は、ホース内に汚れが溜まっている可能性があります。汚れを取り除き、再接続してみましょう。またホース自体やゴムパッキンが劣化している可能性もあります。その場合は速やかに交換しましょう。
本体からの水漏れ
本体から水漏れしている場合は、洗剤ケースの汚れが原因である可能性が高いです。洗剤ケースで洗剤が固まると、洗濯層に送られるはずの水がせき止められて逆流する可能性があります。歯ブラシを用いてしっかり掃除しましょう。
また洗濯槽内にあるゴミフィルターのゴミも原因の1つです。こちらもしっかり掃除しましょう。
排水口からの水漏れ
排水口から水漏れしている場合は、排水ホースがきちんと接続されているか確認しましょう。また排水口の詰まりも原因かもしれません。しっかり掃除するようにしましょう。
それでもダメなら
どうしても改善しない場合は、洗濯槽やホースが劣化して穴が空いているかもしれません。その場合は専門家に修理を依頼しましょう。
異常③:給水スピードの低下
給水スピードが遅くなるのは、洗濯機の給水フィルターにゴミが詰まっていることが原因かもしれません。歯ブラシやピンセットで掃除をしましょう。
それでも改善されない場合は水道栓のゴムパッキンが劣化している可能性があります。その場合は新しいゴムパッキンに交換してください。
洗濯機の寿命を延ばす方法【9選】
洗濯機は、寿命を超えて長く使い続ける方法があるのを知っていますか?高価な買い物ですし、買ったからにはなるべく長く使い続けたいですよね。洗濯機の寿命を延ばすための注意点をご紹介します。
方法①:洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯物を詰め込みすぎると、モーターに負荷がかかり故障の原因になります。洗濯機の容量を守るよう心掛けましょう。
どうしても洗濯物の量が多くなってしまう場合は、何回かに分けて洗濯をするか、容量の大きい洗濯機に買い替えると良いです。
方法②:洗剤を入れすぎない
洗剤をたくさん入れれば、その分沢山汚れが落ちると思っていませんか?洗剤を過剰に入れても、汚れが落ちる量にはあまり関係がありません。
むしろ、洗剤の溶け残りによって雑菌やカビが発生する可能性があります。カビは洗濯物の嫌な臭いの原因や、洗濯機自体の故障の原因にもなります。
洗剤を入れる際は、表示されている量をきちんと守りましょう。
方法③:異物の混入を防ぐ
洗濯機内の部品に異物か挟まると、洗濯機が正常に作動しなくなり修理が必要になってしまいます。洗濯物を洗濯槽に入れる時は、ポケットに小銭やティッシュが入っていないか必ず確認しましょう。
方法④:洗濯機のカビを予防する
洗濯槽の裏側に汚れがたまっていくと、カビが生えてしまいます。そのまま放置すると洗濯槽を劣化させて故障を招く恐れがあるので、定期的に清掃しましょう。掃除が面倒な場合は、自動洗浄機能がある洗濯機や穴なし層タイプの洗濯機がオススメです。
また洗濯機を使っていない時は、フタを開けておくとカビ予防になります。洗濯し終わった衣類は洗濯槽内に放置しない習慣も付けておくと良いでしょう。
方法⑤:雨風や日光を防ぐ
洗濯機を屋外に置くと雨風のダメージを受けやすいので、室内においた方が良いです。大雨の影響で洗濯機の内部基盤に水が入ってしまうと、ショートによるトラブルが発生する可能性があり、大変危険です。
どうしても屋外に置かなければならない場合は、洗濯機に専用のカバーをかけて対策しましょう。
方法⑥:防水性の衣類を脱水しない
洗濯機で防水性の衣類は脱水しない方が良いです。防水性の衣類を脱水しようとすると、洗濯機がうまく回転しないことがあります。場合によっては大きな音が発生したり、洗濯機が転倒、変形、破損したりします。レインコートやスキーウェア、寝袋の脱水は控えるようにしましょう。
方法⑦:洗濯が終わったら元栓を閉める
洗濯が終わったら元栓をしめるようにすると良いです。元栓を開きっぱなしにしていると常に水が流れている状態になり、長時間に渡って洗濯機に負荷をかけてしまいます。
方法⑧:引っ越し時に正しい方法で運ぶ
引っ越しで洗濯機を運搬している時に故障させてしまうケースもあります。洗濯機を運ぶときは、縦向きで運びましょう。また他の荷物にぶつけないよう、注意してください。
ドラム式洗濯機の場合は、洗濯機内部が動かないようにするために輸送用の固定ネジがあります。運搬する前に閉めておくと良いでしょう。
方法⑨:メンテナンスを怠らない
洗濯機の故障を未然に防ぐのに最も有効なのは定期的なメンテナンスです。
洗剤ケース、ゴミ取りネット、排水フィルターの手入れ
これらの場所はタオルで拭いてカビ予防を行いましょう。比較的簡単な手入れなうえ汚れやすい箇所なので、頻繁に手入れをしてください。
洗濯槽の手入れ
洗濯槽には見えない部分にカビが溜まっています。2~3ヵ月に一度は重曹を使って汚れを落としましょう。
洗濯槽本体の外側の手入れ
操作ボタンや本体の側面、蓋をタオルで拭いてください。また洗濯機の下は最もホコリが溜まりやすい場所です。忘れずに掃除しましょう。
パッキンの手入れ(ドラム式洗濯機)
パッキンが破損すると、異音が発生するといったトラブルが起きます。パッキンが外れないように、日頃からパッキンの溝のほこりをタオルで拭き取りましょう。
関連記事:【箇所別】洗濯機の掃除方法を徹底解説!目に見えない場所の汚れもすっきりきれいに|ミツモア |
その洗濯機、買い替えるべき?修理すべき?
洗濯機が故障した時、買い替えるか修理に出すか悩みますよね。そんな時は、洗濯機の寿命である6~8年という数字を参考にして考えましょう。ここでは洗濯機を安く買い替えられる時期も紹介します。
買い替えがオススメなのはどんな時?
洗濯機が設計上の標準使用期間を過ぎている、または近い状態で故障した場合は、買い替えをオススメします。
修理をしてもすぐに別の場所が不具合を起こす可能性があるからです。また修理をしようと思い立っても、部品保有期間が過ぎていたら修理できないかもしれません。
洗濯機を安く買い替えられる時期は?
洗濯機は新製品が発売される前が安いと言われています。タテ型洗濯機だと5月前後、ドラム型洗濯機だと7月前後に新製品が発売されることが多いようです。新型と旧型を比較し、性能に大きな差が無ければ旧型を購入すると良いでしょう。
また年度が変わる前の3月は、洗濯機が安くなる傾向にあります。これは新生活を始める人向けにセールがあるからです。他には「新規OPEN直後や閉店間際」、「夏 / 冬のボーナスの時期」、「月末」は通常時に比べて比較的安いと言われています。
修理がオススメの場合
設計上の使用期間やメーカーの部品保有期間内の不具合であれば修理・点検がオススメです。多くの場合はメンテナンス不足が原因であるため、すぐに直るでしょう。
洗濯機の寿命が来たときの処分方法【5選】
部品が無くて修理ができない。修理しても他の場所が故障する。そんな場合は処分を検討しなければなりません。ここでは洗濯機の正しい処分の仕方について解説します。また関連記事ではより詳しく紹介しているので是非ご覧ください。
関連記事:【洗濯機の処分方法7選】無料・有料それぞれの処分手順や費用を徹底解説!|ミツモア |
方法 | 費用 | こんな人にオススメ |
家電量販店 | 4,500円前後 | 全て任せたい! |
指定取引場所 | 2,500円前後 | 安く処分したい! |
フリマアプリ | 商品次第では得する | まだ使える洗濯機を売りたい! |
リサイクルショップ | 商品次第では得する | まだ使える洗濯機を売りたい! |
不用品回収業者 | 3,000~7,000円 | 他の家電も一気に処分したい! |
処分方法①:家電量販店に引き取ってもらう
家電量販店で処分する場合、以下の2パターンが考えられます。
- 購入元の家電量販店で処分してもらう
- 買い替え先の家電量販店で処分してもらう
購入元と買い替え先の家電量販店には洗濯機の回収の義務があります。
家電量販店での処分のメリットは、信頼度が高いということと、家まで回収しに来てくれることです。回収してくれる分の費用はかかりますが、安心して任せられるので何もわからない方にはおすすめです。
購入元、買い替え先でなくても家電の処分を引き受けてくれる店もあります。1度電話で確認してみると良いでしょう。
処分方法②:指定取引場所に持ち込む
運搬のための費用を抑えたい方には、最寄りの指定取引場所に直接持ち込んで処分する方法がオススメです。この場合、洗濯機を運ぶ前に郵便局でリサイクル券を購入する必要があります。費用が抑えられる反面、自分で指定取引場所まで運ぶ手間があるのが難点です。
この方法で処分するなら、まず最寄りの指定場所を検索しましょう。
参考:最寄りの指定取引場所・営業日検索 – これで解決家電リサイクル|一般財団法人家電製品協会 |
処分方法③:フリマアプリを利用する
まだ使える洗濯機を処分する際は、メルカリやジモティーといったフリマアプリがオススメです。処分費用が必要でないどころか、洗濯機の状態によっては得する可能性があります。しかし梱包から発送まで全て自分で行わなければいけないのと、出品してから売れるまでどれくらいの期間がかかるのか予測ができないのが難点です。
処分方法④:リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップで買い取ってもらうというのも1つの手です。フリマアプリ同様、得するかもしれないという利点があります。故障している洗濯機や製造から年月が経っているものは引き取ってくれない場合があるので注意してください。ただ最近ではジャンク品として値が付くこともあるので、まずは問い合わせてみましょう。
処分方法⑤:不用品回収業者に引き取りを依頼する
不用品回収業者に引き取りを依頼する方法もあります。洗濯機以外にも不要となった家具家電を一気に回収してくれるので、いくつか処分したい家具家電がある方はオススメです。まとめて処分できるだけでなく、搬出からリサイクルまで全てを代わりに行ってくれるので、非常に手軽です。電話一本で取りに来てくれる迅速さもメリットでしょう。
ただ不用品回収業者の中には、回収したものを不法投棄したり、後から高額請求をしてくる悪徳業者がいます。関連記事ではそのようなトラブルに巻き込まれないために注意すべきことを紹介しています。
関連記事:優良な不用品回収業者の選び方 – 確認すべきポイントや悪徳業者の特徴|ミツモア |
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