バイクや原付のエンジントラブルは急に起きることが多いでしょう。不調の内容も「セルは回るがエンジンがかからない」「以前から不調を感じていた」などさまざまです。
バイクに乗る方なら、1度くらいは原因が掴めないトラブルを経験したことはあるのではないでしょうか。そこで代表的な原因について説明するとともに、即効性の高い対処法も解説していきます。
バイクが動かなくなったときにまず試す対処法7選
確認 | 対処法 |
ガソリンはなくなっていないか | ガソリンを入れる |
コックはオンになっているか | コックをオンにする |
キルスイッチはオンになっているか | キルスイッチをオンにする |
サイドスタンドが出しっぱなしになっていないか | サイドスタンドを上げる |
ガソリンが劣化していないか | ガソリンを新しくする |
バッテリーが上がっていないか | バッテリーを交換する |
ギアがニュートラルになっているか | ギアをニュートラルにする |
バイクが動かないからといって壊れたとは限りません。些細なことでエンジンがかかっていない可能性もあるのです。一度すぐにできる簡単な確認をしてから、修理に出すか検討するようにしましょう。
ガソリンがなくなっていないか
まさか、とは思いつつも意外とありがちなのがガス欠です。ガソリンが入っていなければバイクは走ることすらできません。
ガス欠のはずがないと思っても、一度ガソリンの残量を確認してみましょう。
コックはオンになっているか?
ガソリンコックが「ON」または「RES」になっていないと、そもそもガソリンがキャブレターに流れません。
またバイクが古い場合は、ガソリンタンク内にサビが生じてコックが詰まることもあります。ガソリンを新品にしても改善が見られない場合は、コックやタンクの交換も検討しましょう。
キルスイッチはオンになっているか?
まずはキルスイッチが「ON」になっているか確認しましょう。一般的にはハンドルの右側にセルモーターが取り付けられており、その近くにあるスイッチが「キルスイッチ」です。
キルスイッチには、バイクの転倒時や配線に異常が発生した際に強制的にバイクの電源を落とす役割があります。キルスイッチが「OFF」になっていれば、セルモーターは回らずエンジンが掛からないのです。
普段「OFF」にする機会がないからこそ、案外見落としがちなポイントとなります。
サイドスタンドが出しっぱなしになっていないか?
最近のバイクの多くには、サイドスタンドの出しっぱなしを防止するための安全スイッチが装備されています。ギアがニュートラル以外に入っている場合、サイドスタンドが上がっていないとエンジンがかからないのです。
また上がっているように見えても、サイドスタンドが中途半端に止まっていることもあります。エンジンが急にかからなくなった場合は、サイドスタンドが完全に上がり切っているかを目視で確認してみましょう。
ガソリンが劣化していないか
ガソリンは長期間放置すると劣化し、粘度が高まってしまいます。
そのような状態となると、残留物がコックやキャブレター等のホース内部に滞留し、ガソリンを流せなくなります。もしガソリンが古いようでしたら、古いガソリンは抜き取って新しいガソリンに交換しましょう。
バッテリーが上がっている可能性
バッテリーが上がっているとセルのスイッチを押しても、カチカチと音が鳴るだけでセルが回らなかったり、ホーン音量が低下していたりする場合があります。
一度ブースターケーブルをつないでジャンプスタートしてみましょう。バッテリーが問題である場合には、ジャンプスタートをすることにより解消できます。
ギアがニュートラルになっているか
ギアがニュートラルになっていないとバイクの種類によっては走りださない可能性があります。誤ってクラッチを離してしまった場合にバイクが誤って発進することも。
走りだす前には一度、ギアがニュートラルになっているかきちんと確認するようにしましょう。
セルは回るのにエンジンがかからない時の原因と対処法
セルが回らずにエンジンがかからない場合と、セルが回るのにエンジンがかからない場合とでは見るべきポイントが異なります。そこで原因を切り分けるためにも、キックスターターが搭載されているバイクの場合は、まずキックスタートを試してみましょう。
そのうえで「キックがそもそもない」「キックでもダメだった」といった場合の原因と対策について解説します。
「カチカチ」「キュルキュル」と音が鳴る
原因 | 対処法 |
セルモーターを回す電気はあるが、点火プラグをスパークできるほどの電気がない | ブースターケーブルを使用してジャンプスタート
バッテリー交換 |
セルモーターは反応して「キュルキュル」「カチカチ」といった音だけ聞こえていてもエンジンがかからないことがあります。
もしセル自体が回らないのであれば、バッテリーが上がっていると判断してもよいでしょう。
プラグがかぶっている
原因 | 対処法 |
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一度プラグを取り外してかぶっていないか確認
燃料やオイルの付着が原因であれば、プラグの先端をライターで炙る
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プラグに汚れや液体が付着し、水分が逃げたことでスパークしなくなってしまう状態を「プラグかぶり」といいます。プラグ被りの原因は様々です自分のバイクに当てはまる項目がないか確認してみましょう。原因はプラグの被りにあるかもしれません。
冬はエンジンがかかりづらくなる
原因 | 対処法 |
冬の気温の低さ | チョークを引き、キャブレターへ送られる空気量を強制的に狭める |
温かい季節には何の問題もなかったバイクが、冬になると急にエンジンのかかりが悪くなることがあります。
チョークを引き、空気の通り道を作ることで原因が改善されることもあります。
【2ストの場合】マフラー詰まりの可能性
原因 | 対処法 |
マフラーに不燃焼廃棄物が溜まり、排気が行われず詰まっている | マフラーに手を当ててセルを回し、排気されているかをチェック。その後、マフラー出口を軽く掃除 |
2ストのバイクはマフラーにオイルが詰まる「マフラー詰まり」が起きやすいです。マフラーは元々、排気の役目以外にもエンジン音を消音する役目を持っています。
音を抑えるための部屋のようなものがあり、音がその中を通ることで消音される仕組みです。つまりこの部屋を通る道が狭ければ狭いほど、音は小さくなります。
他が大丈夫ならキャブレターもチェック
最後にキャブレターもチェックしましょう。バイクに長く乗らないとキャブレター内部でガソリンが目詰まりし、燃料が回らなくなることがあります。
キャブレターが詰まった場合は「キャブクリーナー」という洗浄剤を利用することで詰まりを解消することが可能です。エアクリーナーを取り外し、キャブレターに直接吹き付けてみましょう。
キャブクリーナーで詰まりが解消されない場合は、修理工場などでキャブレターの分解清掃が必要となるかもしれません。
外出先でバイクが動かないときはロードサービスの利用を
バイクの主な出動理由 |
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外出先でバイクが動かない場合には、バイクを置いていくわけにもいかず焦ってしまいます。そんな時はロードサービスを利用しましょう。
JAFに連絡する
JAFのロードサービスは、会員になって年会費を払っていれば多くのサービスが無料で受けられますが、加入していなくても受けることができます。
プロのスタッフが24時間365日駆けつけてくれるので、会員でなくても緊急時には利用するのも手でしょう。
JAF会員でない場合にかかる費用は、JAF公式サイト「ロードサービスの料金を調べる」から確認することができます。
故障内容 | 費用(会員料金) |
バッテリー上がり | 13,130円(無料) |
パンク | 13,330円(無料) |
燃料切れ | 16,770円(無料) |
キー閉じ込み | 15,230円(無料) |
事故 | 13,130円(無料) |
バイクの修理にかかる費用と業者に選び方
バイクが故障した際にかかる費用は部品ごとによって値段が違います。万が一故障した時に備え、部品ごとにかかる費用やおすすめ業者を確認しておきましょう。
修理は購入店(ディーラー)に依頼しよう
バイクを購入した店舗が近くにある方は購入店(ディーラー)に依頼するのがおすすめです。バイクを購入した店舗では、自分の持っているバイクの構造や状態を正確に把握しています。また、信頼関係もあるため手続きも円滑に進められることが多いです。
特徴 | |
ホンダドリーム・ホンダウィング | 店舗数が多い |
YSP | ヤマハ車に詳しい整備士が多い |
部品ごとにかかる修理費用の相場
修理箇所 | 費用(交換工賃+パーツ代) |
キルスイッチ | 2,000円~+1,000円~ |
燃料ポンプ | 2,000円+20,000円~30,000円 |
キャブレター | 6,500円~(オーバーホール) |
スパークプラグ | 500~1,500円+300円~1000円 |
バイクの処分費用はパーツによって様々です。業者に頼むと費用が高くなってしまうために、自分で処分を行う方もいますが、難しい場合にはバイクの修理業者に依頼するようにしましょう。
適切な処置を施さないとバイクの故障につながる恐れがあります。
壊れたバイクの処分方法5選
バイクがもう寿命を迎えていて使えない場合には処分することも視野に入れておきましょう。バイクの状態によっては買い取ってもらえる可能性もあります。
指定引取場所に持っていく
自分で引き取り場所に持っていく手間はありますが、処分費用が無料になります。回収後は適切な方法で処分してもらうことができるので、不法廃棄される心配もありません。
廃棄二輪取扱店に収集してもらう
バイクを運ぶ手間をかけずに古いバイクを処分したいという方は廃棄二輪取扱店に収集してもらいましょう。
廃棄二輪取扱店では、自宅まで引き取りに来てもらうことができます。運搬料金は掛かりますが、バイクを持ち運ぶのが面倒という方におすすめです。
バイクの廃車専門業者を利用する
中古の買い取り業者の場合には、バイクの状態が悪いと、買取拒否されることがありますが、廃車専門業者の場合には買取してもらえることが多いです。
廃車の手続きも行ってもらえるため、手間も掛からないことが多いです。
専門業者にバイクを買い取ってもらう
バイクの専門業者ではバイクの買い取りを行っています、状態が悪いと買い取り拒否される場合もありますが、状態がよい場合にはいい値で買い取りしてもらうことができます。
不用品回収業者に依頼する
最も手間がかからない処分方法はバイクの処分を不用品回収業者に依頼してしまうことです。電話一本で自宅まで来てくれるだけでなく、運搬から処分までをすべて任せることができます。
費用は少し高額になってしまいますが、時間がなく、少しでも早く処分したい場合には、不用品回収業者二依頼するようにしましょう。
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バイクの故障を防ぐには
同じバイクを長く乗り続けるためには、定期的なメンテナンスだけでなく、日常的なメンテナンスを怠らないことが重要です。走行距離が10万キロを超えると、修理やメンテナンスの頻度は増える傾向にあります。
しかし多くの場合はエンジン自体には問題がないので、丁寧にメンテナンスをすれば10万キロを超えても十分乗り続けることが可能です。そこでバイクのトラブルを予防するの主なポイントを紹介します。
1週間に1回はバイクを運転する
長く放置しているバイクよりも、日常的に乗って動かしているバイクの方が長持ちします。長期間バイクに乗らないでいると、パーツにさびが発生し、エンジンがかからないことがあるからです。
それを原因としてバイクが動かなくなる可能性もあります。可能な限り毎日エンジンが温まるまで運転するほうが、バイクの寿命を延ばしてくれるでしょう。
毎日の運転は難しくとも、可能な限りエンジンだけでもかけておくことをおすすめします。
室内で保存する
バイクの状態を良好なまま維持するには、室内でバイクを保管することをおすすめします。なぜなら、バイクに使われるパーツの多くが金属であり、雨や風の影響を受けやすいからです。
もちろん雨に濡れるとすぐに劣化するというわけではありません。しかし、長期的に見ればさびが出たり、色褪せや日焼け等の経年劣化が早まったりといった症状を引き起こす原因ともなります。
もちろんさびが進めば、修理が必要な故障につながるでしょう。室内で保管するか最低でもカバーをかけるなどの対策が必要です。
定期的にメンテナンスを行う
バイクは定期的にメンテナンスが必要です。オイル交換やバッテリーなど、日々のメンテナンスをしっかりすることによって突然のトラブルを未然に防ぐことができます。
基本的な知識があれば自分でメンテナンスすることも可能です。しかし、あまりにも自分で分解をしすぎると、別の場所に不具合が生じてしまう可能性もあるので注意しましょう。
自分で行う部分と業者に行ってもらう部分を区別して、無理のない定期メンテナンスを実施することをおすすめします。
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- 見積もり金額
- 口コミ評価
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「相場より金額が高すぎたり安すぎたりしないか」「悪い口コミが集まっていないか」など、複数の観点で事業者を比べられますよ。
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⑤万が一のトラブルにも最高1億円の補償あり
不用品回収サービスとは?
まだ使い道のある不用品を、リユース目的で回収してくれるサービスです。 |