スマホなどの普及に伴い、今やなくてはならない存在となったモバイルバッテリー。出かける時の必需品とも言える存在ですが、意外と壊れやすいというのが難点です。
そのため処分する機会も多くあるかと思いますが処分方法を間違うと発火する危険性があり、大事故にも繋がりかねません。
そこで、今回はモバイルバッテリーの正しい捨て方やリサイクルの方法などについてご紹介します。
充電式モバイルバッテリーを廃棄する前に確認すること
モバイルバッテリーには「乾電池式」と「充電式」があり、充電式モバイルバッテリーは自治体の不燃ごみに出せません。
電池は間違った手順で廃棄すると発火する恐れがあるので安全面を考慮して自治体では回収していないのです。
ここでは充電式モバイルバッテリーを捨てる際に事前に確認することを解説していきます。
電池の種類を確認する
充電式モバイルバッテリーを処分する場合は電池の種類を確認しましょう。
現在、ほとんどの充電式モバイルバッテリーでは「リチウムイオン電池」が使われています。しかし古いモバイルバッテリーだとニッケル水素電池やニカド電池などの電池が使用されている場合もあるでしょう。
リチウムイオン電池ならばリサイクルに出して処分することができますが、それ以外の電池だと処分方法が異なる場合もあるので注意が必要です。
電池の種類はバッテリーのリサイクルマークで確認することができます。
電池が危険な状態ではないか確認する
電池について確認する時、種類の他にその電池がどんな状態になっているのかも確認してください。
下記のような状態になっていたら注意が必要です。
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特に長期間使用していなかった古いモバイルバッテリーなどは要注意で、保存状態によっては電池が膨らんでいることがあります。
このような状態だと、爆発の可能性があるためとても危険です。実際に全国各地でモバイルバッテリーからの発火事故が起きており、2016年にはJR山手線の車内で発煙、列車が一時運転を見合わせました。
他にも、変色や異臭がする場合などもあります。そのような異変が見られたら、下手に触らず、すぐに製造元に問い合わせるようにしましょう。
【基本の処分方法】リサイクルに出す(無料)
「モバイルバッテリーは発火の危険性がある」と聞くと、リサイクルも特別な場所に持っていかなくてはいけないのかと思ってしまいます。
しかし、リサイクルを受け付けているところは、意外にも『家電量販店』や『携帯ショップ』というような私たちがよく利用する店舗です。
またリサイクル費用は無料なのでモバイルバッテリーを処分する際には一番おすすめの方法です。
ここではそれぞれの具体的な方法やリサイクルできるバッテリーの条件を解説していきます。
【方法①】JBRCの回収BOXに出す
まずは処分したいモバイルバッテリーにリサイクルマークがあるかを確認しましょう。
リサイクルマークがついていればJBRCのリサイクル対象商品となり、指定された家電量販店やホームセンター、スーパーなどに設置された回収ボックスに出して無料で処分できます。
JBRCとは2001年4月から施行された「資源有効利用促進法」に基づいて小型充電式電池の回収、リサイクルを行っている団体です。
古いモバイルバッテリーだとリサイクルマークがないこともありますが、以下のような記載がある場合は回収対象なので確認してみましょう。
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回収可能な店舗は以下のサイトで調べることができます。
【方法②】家電量販店に持ち込む
引用:ビックカメラ
大手の家電量販店には「リサイクルボックス」が設置されていることが多いです。
利用方法はリサイクルボックスに廃棄したいモバイルバッテリー入れるだけなので非常に簡単です。
出す際にはボックス内の他のバッテリーと接触しショートしてしまうのを防ぐために、必ず絶縁してから廃棄するようにしましょう。また安全のためにリサイクルボックスではなく店内のカウンターで回収を行っているところもあります。
エディオンやビックカメラ、ケーズデンキなど、設置されている店舗は多くあるので、ぜひお近くの家電量販店でお確かめください。
膨張したものやリサイクルマークがないモバイルバッテリーでも回収してもらえる店舗もあります。
家電量販店名 | 膨張したバッテリー | リサイクルマークなしのバッテリー |
ヤマダ電気 | 〇 | × |
エディオン | × | 〇 |
ビッグカメラ | 〇 | × |
ヨドバシ | × | 〇 |
ケーズデンキ | × | × |
【方法③】携帯ショップで回収してもらう
ドコモやソフトバンク、auなど、携帯ショップでもリサイクルを受け付けています。
この方法ではスタッフに直接モバイルバッテリーを手渡して回収依頼すればよいので、自分で絶縁する手間がありません。
注意点として携帯ショップは曜日や時間帯等によって混み合っている場合もあり、かなり待ち時間が長くなることが考えられます。さらに購入した店舗じゃないと回収してもらえないこともあるでしょう。
そのため混み具合なども含めて事前に問い合わせてから向かうようにするのがおすすめです。もし受けてもらえない場合は、家電量販店など他の方法で処分するとよいでしょう。
【まだ使えるなら】買取してもらう
ここまで、モバイルバッテリーの正しい処分方法についてご説明してきました。ただ、まだ問題なく使えるものなら、捨ててしまうのはなんだかもったいないですよね。
そんな時は、処分ではなく買取という方法を利用しましょう。これなら、無料で処分できますし売却益も得ることができます。
ここでは買い取ってもらいやすいバッテリーの特徴やおすすめのリサイクルショップ、フリマアプリに出品する方法をチェックしていきましょう。
買い取ってもらえるバッテリーとは
買取に出す時の条件としては、まだ使用できるものであることが大前提です。また買い取ってもらう際にはモバイルバッテリーの状態が良好かどうかも大きく関係します。
以下のようなモバイルバッテリーは買い取ってもらいやすいでしょう。
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モバイルバッテリーは、元々安価で手に入れられることに加え、買い替え頻度も多い消耗品です。そのため買い取り価格もつきにくく、「0円」と査定されてしまうことも多いでしょう。
しかし、状態が良好なものやソニーやパナソニックなどの大手メーカーのものなら高額買取が期待できます。買い取ってもらいやすい条件を満たしていれば、一度査定を依頼してみるとよいでしょう。
【方法①】リサイクルショップで売る
リサイクルショップでは状態の良いモバイルバッテリーならば買い取ってもらうことが可能です。
しかし注意点として、リサイクルショップでは「PSEマーク」がついているモバイルバッテリーでないと買い取ってもらえないということが挙げられます。
PSEマークは経済産業省がモバイルバッテリーの安全性を証明するために表示するよう定めたマークです。
このマークは2019年2月1日以降に販売された商品にしかついていないので、リサイクルショップに持ち込む前に確認してみましょう。
以下はおすすめのリサイクルショップです。
- ハードオフ
全国各地に店舗を持ち、その立ち寄りやすさから買取実績も豊富にある大手チェーン店です。商品ごとに専門のスタッフが査定してくれるので、安心して任せられ高価買取も期待できます。
さらに、店頭に直接持ち込む他、宅配や出張買取なども行なっているので自分に合った方法を選びましょう。もしモバイルバッテリーの他にも売りたいものがあるならば、利用してみてはいかがでしょうか。
参照:ハードオフ |
【方法②】フリマアプリで売る
大体1000円前後が相場で、大容量のものであったり新品であったりすれば更に高値で売買されています。
モバイルバッテリーは精密機器ですので、発送の際は緩衝材と水濡れ防止を忘れずに行いましょう。
【他にも処分したいものがある】不用品回収業者に依頼
モバイルバッテリー以外にも処分したい不用品がある場合は不用品回収業者に処分を依頼する方法もあります。
モバイルバッテリーだけを処分する場合は料金が高くなってしまいますが、他の不用品も回収依頼することで費用を抑えることができます。
また家まで不用品を回収しに来てくれるので、忙しくて自分で家電量販店や携帯会社のリサイクルボックスに出しに行けないという方にもおすすめです。
しかし膨張したバッテリーやリサイクルマークのないバッテリーは引き取ってもらえない可能性もあるので注意しましょう。
ミツモアを利用すればスマホやパソコンから簡単に信頼できる不用品業者を見つけることができます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
膨張したモバイルバッテリーの処分方法
モバイルバッテリーを長く使っていると電池が膨張する場合があります。
そのようなモバイルバッテリーはリサイクルに出せないのでは…と心配になるかもしれませんが、以下の方法で処分することが可能です。
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2001年4月から施行された「資源有効利用促進法」によりモバイルバッテリーを製造・輸入したメーカーには古くなったバッテリーを回収する義務が課されました。
そのため膨張したバッテリーを処分したい場合は製造元のメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。
また、以下の家電量販店では膨張したモバイルバッテリーでも回収してくれます。
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処分時には爆発が怖いからといって自分で穴を開けるなどは絶対にしないでください。穴が開くことで電池が空気と触れ合い逆に爆発してしまいます。
万が一衝撃が加わって破損してしまうと大変なので、モバイルバッテリーには何もせず慎重に扱いながら持ち運ぶようにしてください。
リサイクルマークがないバッテリーの処分方法
リサイクルマークがないモバイルバッテリーは以下の方法で処分できます。
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「資源有効利用促進法」に基づいてモバイルバッテリーの製造元メーカーには使用されたバッテリーを回収する義務があるので、問い合わせてみましょう。
また一部の家電量販店ではリサイクルマークがなくても回収してくれることがあります。
自治体の役所に相談するとリサイクルマークがないモバイルバッテリーを処分してくれる不用品回数業者を紹介してくれることもあるので相談してみてもよいでしょう。
乾電池式モバイルバッテリーの処分方法
乾電池式(乾電池を入れるタイプ)のモバイルバッテリーを処分する場合は使っているのがアルカリ乾電池やマンガン乾電池であれば、容器と分別して自治体のゴミに出せます。
乾電池式のモバイルバッテリーの廃棄方法は以下の通りです。
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他の電池や金属などがゴミの中で電極に接触すると、ショートする恐れがあります。発火事故などを起こさないためにも必ず絶縁してからゴミに出すようにしましょう。
使用する乾電池がアルカリ乾電池やマンガン乾電池ではなく、ニッケル水素電池の場合は自治体の回収ボックスに出せないので、代わりにリサイクル協力店の回収ボックスに出して処分します。
自治体によって乾電池の廃棄方法は異なるので処分前にホームページで確認することが大切です。
モバイルバッテリーの処分時にやってはいけない3つのこと!
モバイルバッテリーを廃棄する際にはいくつか注意しなければならないことがあります。
間違った方法で処分すると発火し火事になってしまう危険性もあるので、安全に処分するためにも処分時に気をつけるべきポイントをチェックしていきましょう。
自治体のゴミ回収に出せない
「充電式モバイルバッテリーは不燃ごみに出してはいけない」とご説明しましたが、もちろん可燃ごみに出すのもよくありません。
理由は、不燃ごみに出した時と同じく、発火・爆発の恐れがあるからです。そのため、モバイルバッテリーは自治体のゴミ回収には出さないようにしましょう。
膨張したモバイルバッテリーに穴をあけない
充電式モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池がガスを発生させ、モバイルバッテリーが膨らんでしまうことがあります。
膨張したモバイルバッテリーを使い続けると発火する恐れもあるため、すぐに処分した方がよいでしょう。
処分時には自分でガスを抜くために穴をあけたりモバイルバッテリーを分解したりするのは避けて下さい。衝撃によって発火する危険性があります。
膨張したモバイルバッテリーは速やかにメーカーに問い合わせるか引取対応可能な家電量販店に持ち込んで処分してもらいましょう。
リサイクル回収ボックスにそのまま出さない
リサイクル協力店や自治体の回収ボックスにモバイルバッテリーを出す際には必ず絶縁してから出すようにしましょう。
そのまま回収ボックスに入れると他のバッテリーと接触してショートし、発火する危険性があります。
絶縁する方法は「モバイルバッテリーのUSBポート」と「microUSBポート」をビニールテープで保護するだけです。
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