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冷蔵庫の処分方法8選!無料で捨てるのが難しい理由と費用相場

最終更新日: 2025年02月18日

冷蔵庫は「リサイクル法」に基づいて処分する必要があり、無料で捨てるのが難しい家電です。

この記事では、冷蔵庫を処分する8つの方法を紹介します。それぞれのメリットやデメリット、処分にかかる費用の相場についても解説しているので参考にしてみてください。

不用品回収業者を比較する

冷蔵庫の処分方法8つと費用相場まとめ

処分方法 費用相場 手間 こんな人におすすめ 注意点
①新品の購入店舗で引き取ってもらう 5,000~10,000円 ★★☆

普通

新しい冷蔵庫に買い替えたい人 店舗によって費用が異なる
②近くの店舗で引き取ってもらう 6,000~12,000円 ★★☆

普通

近くに家電量販店がある人 対応していない店舗もある
③自治体の指定業者に回収してもらう 5,000~8,000円 ★★☆

普通

安全かつ確実に処分したい人 家電リサイクル券が必要
④自治体の指定引取場所に持ち込む 3,000~6,000円 ★★★

大きい

近くに引き取り場所がある人 家電リサイクル券が必要
⑤不用品回収業者に引き取ってもらう 6,000~15,000円 ★☆☆

小さい

処分作業を丸投げしたい人 悪質な業者を選ばないよう注意
⑥リサイクルショップや家電買取業者に買い取ってもらう 無料 ★☆☆

小さい

冷蔵庫の状態が良い人 値段がつかないこともある
⑦フリマアプリやネットオークションで売る 無料(配送料) ★★★

大きい

なるべく高く売りたい人 出品や発送など手間が大きい
⑧知人に譲る 無料 ★★★

大きい

冷蔵庫の状態が良い人 運搬の手間がかかる

①【有料】新品の購入店舗で引き取ってもらう

家電量販店で新しく冷蔵庫を購入する場合は、同時に古い冷蔵庫を回収してもらうことができます

メリット
  • 新品の搬入と同時に引き取ってもらえて手間が少ない
  • ややこしい問い合わせや手続きをする必要がない
デメリット
  • 収集運搬料金の設定が店舗によって異なる

1度の運搬で設置・引き取りが完了するため、処分の手間が小さいのがメリットです。店舗によっては別途収集運搬料がかかるので、事前に確認しておくと安心でしょう。

大手家電量販店6社のリサイクル・収集運搬料金(買い替え)

大手家電量販店で買い替え時に冷蔵庫を引き取ってもらうときのリサイクル料金・収集運搬料金をまとめました。

リサイクル料金は冷蔵庫の製造メーカーやサイズによって決まるので、どこの店舗でもほぼ変わりませんが、収集運搬料金には差があります。

【容量170L以下】

170L以下の冷蔵庫は一人暮らしサイズの大きさです。

店舗 リサイクル料金 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 3,740~5,599円 2,200円 5,940~7,799円
ケーズデンキ 3,740円~ 2,200円 5,940円
エディオン 3,740円 2,200円 5,940円
ジョーシン 3,740~5,599円 1,100~3,600円 4,840~9,199円
ノジマ 3,740円 1,650円 5,390円
ビックカメラ 3,740~5,599円 1,650円 5,390~7,249円

【容量171L以上】

店舗 リサイクル料金 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 4,730~6,149円 2,200円 6,930~8,349円
ケーズデンキ 4,730円 2,200円 6,930円
エディオン 4,730円 250L以下:2,200円

251L以上:2,750円

6,930~7,480円
ジョーシン 4,730~6,149円 1,100~3,600円 5,830~9,749円
ノジマ 4,730円 1,650円 6,380円
ビックカメラ 4,730~5,600円 1,650円 6,380~7,250円

なお買い替えの場合でも、新しく購入する品数より引き取ってもらう品数が多いと、余剰分に追加料金がかかる可能性が高いです。

②【有料】近くの店舗で引き取ってもらう

冷蔵庫の処分だけしたい場合は、以前その冷蔵庫を購入した店舗で回収してもらうことができます

「購入店が分からない」「引っ越して店舗が遠くなってしまった」「もともと家電量販店では購入していない」といったケースでも、店舗によっては引き取り対応をしてくれる可能性があります。お近くの家電量販店に確認してみましょう。

メリット
  • 自分で運び出す必要がない
  • ややこしい問い合わせや手続きをする必要がない
デメリット
  • 購入店舗以外だと追加料金がかかることが多い
  • 購入店舗以外だと回収を受け付けていないことがある

店舗によっては、新しい製品を購入しなくても古い冷蔵庫を引き取ってもらえます。運搬や家電リサイクル法の手続きをすべて任せられるので便利です。ただし、運搬料や処分手数料といった追加費用が発生する可能性があるので、慎重に検討してください。

大手家電量販店5社のリサイクル・収集運搬料金(処分のみ)

大手家電量販店で買い替え時に冷蔵庫を引き取ってもらうときのリサイクル料金・収集運搬料金をまとめました。

その店舗で購入していない冷蔵庫の処分を依頼する場合は、出張料などの名目で追加料金がかかるケースが多いです。

【容量170L以下】

店舗 リサイクル料金 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 3,740~5,599円 2,200円+訪問回収費2,750円 8,690~10,549円
ケーズデンキ 3,740円~ 2,200円+出張費3,300円~ 9,240円~
エディオン 3,740円 2,200~3,300円 5,940~7,040円
ノジマ 3,740円 3,300円 7,040円~
ビックカメラ 3,740~5,599円 6,000円 9,740~11,599円

【容量171L以上】

店舗 リサイクル料金 収集運搬料金 合計
ヤマダ電機 4,730~6,149円 2,200円+訪問回収費2,750円 9,680~11,099円
ケーズデンキ 4,730円 2,200円+出張費3,300円~ 10,230円~
エディオン 4,730円 2,200~3,850円 6,930~8,580円
ノジマ 4,730円 3,300円 8,030円~
ビックカメラ 4,730~6,149円 6,600円 10,730~12,149円

③【有料】自治体の指定業者に回収してもらう

近くに家電量販店がない場合や、購入した店舗でないために回収を受け付けてもらえない場合は、自治体が指定する業者に問い合わせて回収を依頼しましょう

自治体から「一般廃棄物収集運搬許可」を受けた事業者が、リサイクル家電の収集拠点である指定引取場所まで運んでくれます。

冷蔵庫ごとに決まっているリサイクル料金と、事業者の設定する収集運搬料金が必要です。

メリット
  • 冷蔵庫の入手先や状況にかかわらず処分を受け付けてもらえる
デメリット
  • 家電リサイクル券の購入と業者への問い合わせを自分で行う必要がある
  • 自治体によっては取り外しと運び出しを自分で行う必要がある
  • 混み具合によって収集日が先になることがある

自治体の指定業者なら、冷蔵庫を新しく買わなくても、購入した販売店がわからなくても引き取ってもらえます。

そのかわり、手続きはすべて自分でやらなくてはいけません。指定の収集場まで運搬しないと引き取ってもらえない自治体は多く、大型冷蔵庫だと負担が大きい側面があります。

 自治体の指定業者に依頼する手順

リサイクル料金・収集運搬料金の支払い方法や当日の回収方法は、自治体や業者によって異なります。まずは依頼する指定業者に相談しましょう。

一般的な流れは以下の通りです。

  1. 自治体の窓口やホームページで自治体の許可を受けた業者を確認する
  2. 業者に冷蔵庫の収集を依頼する
  3. 郵便局で家電リサイクル券を購入し、必要事項を記入する
  4. 家電リサイクル券を冷蔵庫に貼る
  5. 収集当日、業者に冷蔵庫を引き渡す

自治体によっては、玄関先への運び出しまでは自分で行わなくてはならない可能性があります。

 東京23区なら「家電リサイクル受付センター」に問い合わせを

東京23区では「家電リサイクル受付センター」が回収依頼を受け付けています。回収までの流れは以下の通りです。

  1. 電話またはホームページから回収の事前申し込みを行う
  2. 収集時間と担当の業者を確認する
  3. 収集当日、戸建の場合は玄関先、集合住宅の場合は集積場に冷蔵庫を運び出す
  4. 回収業者に冷蔵庫を引渡し、リサイクル料金と収集運搬料金を現金で支払う

家電リサイクル券を郵便局で事前に購入する必要はありません。

参考:家電リサイクル受付センター|東京二十三区家電リサイクル事業協同組合

④【有料】自治体の指定引取場所に持ち込む

家電量販店などが引き取った家電を持ち込み、製造元であるメーカーに引き取ってもらう拠点を「指定引取場所」といいます

自力で冷蔵庫を運べる場合は、最寄りの指定引取場所まで直接持ち込むという手段もあります。

冷蔵庫を載せられる大きさの車両が必要な上に、取り外しから積み込み、運転まで行わなくてはならないので、かなり手間がかかります。

そのぶん収集運搬料金を払わなくてもよいので、コスト的には安く済む方法です。

メリット
  • リサイクル料金のみ払えばよく、収集運搬料金がかからない
  • 冷蔵庫の入手先や状況にかかわらず処分を受け付けてもらえる
  • 自分の都合の良い時間に持ち込める
デメリット
  • 自分で家電リサイクル券を購入する必要がある
  • 取り外しと指定引取場所への運び込みを自分で行う必要がある

指定引取場所に持ち込む手順

自分で指定引取場所に冷蔵庫を持ち込む流れは以下の通りです。

  1. 郵便局で家電リサイクル券を受け取り、必要事項を記入する
  2. 窓口またはゆうちょ銀行ATMで料金を払い込む
  3. 家電リサイクル券を冷蔵庫に貼る
  4. 最寄りの指定引取場所の営業時間内に冷蔵庫を運び込む

営業日や営業時間は各場所で異なるので、事前に持ち込みたい指定引取場所に確認しておきましょう。

参考:指定引取場所検索|一般財団法人家電製品協会

主要都市の主な指定引取場所

6都市にある主な指定引取場所の情報をまとめました。

指定引取場所は大きな都市であれば複数箇所あるので、営業時間や自宅からの距離を考えて、一番持ち込みやすい場所を選ぶと良いでしょう。

自治体 指定引取場所と住所 電話番号
東京都23区南部 岡山県貨物運送(株)京浜支店

大田区平和島2-1-1

京浜トラックターミナル10号棟

03-3762‐8261
神奈川県横浜市 東芝環境ソリューション(株)

横浜市鶴見区寛政町20-1

045-501-5477
大阪府大阪市 日本通運(株) 大阪鶴見指定引取場所

大阪市鶴見区焼野3-2-24

06-6911-3892
愛知県名古屋市 東海西濃運輸(株) 名古屋営業所

名古屋市中川区上高畑1-178

052-353-2261
福岡県福岡市 (株)西原商事 福岡西営業所

福岡市西区大字太郎丸799番1

092-807-8855
北海道札幌市 日立物流ダイレックス(株) 発寒物流センター

札幌市西区発寒10条12-2-20

011-666-9907

その他の地域については以下の検索サイトから調べてみてください。

参考:指定引取場所検索|一般財団法人家電製品協会

⑤【有料】不用品回収業者に引き取ってもらう

引越しや遺品整理、大掃除などで大量に処分したいものがある場合は、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。

1点のみだと費用が割高ですが、トラック積み放題プランなどでまとめて不用品を引き取ってもらえば、1点ずつ処分するよりラクで安上がりになる可能性もあります。

回収日時の要望にも柔軟に対応してもらえるので、日中に時間を取りづらい方や、急いで処分しなければならない方も利用しやすいでしょう。

メリット
  • 回収日時を柔軟に指定できる
  • 大量に不用品を処分する場合はお得になる可能性がある
  • ややこしい問い合わせや手続きが必要ない
デメリット
  • 1点のみの回収だと費用が割高になることが多い
  • 業者によって料金設定が大きく異なる
  • 悪質な業者に当たってしまうとトラブルのリスクがある

不用品回収の費用相場

【冷蔵庫のみ】

冷蔵庫を不用品回収業者に引き取ってもらうときの回収費用相場は、6,000~10,000円です。

冷蔵庫に個別でかかる料金のほか、以下のような項目で料金が発生します。

玄関からの搬出ができない場合や、建物を養生しなければならない場合は、やや高めになることを考えておきましょう。

  • 基本料金・出張費
  • 建物の養生費
  • 特殊作業費(窓からの吊り下ろしなど)

 【積み放題プラン】

トラックに積み込める容量分を定額で回収するパックプランを提供している不用品回収業者も多いです。

トラックサイズ 費用相場
軽トラック 1万~2万円
2tトラック 4万~4.5万円

処分したい家電が複数ある場合、リサイクル料金と収集運搬料金の負担だけで1万円を超える可能性があります。他にも不用品があるなら、不用品回収業者の積み放題プランを利用するほうがお得かもしれません。

悪質な不用品回収業者を避けるポイント

不用品回収業者の中には、法律を守らず不誠実な取引をする悪徳業者も存在するので注意が必要です。

無料回収をうたって呼び込んでおきながら別の名目で高額請求されたり、強引に契約を迫られたりするおそれがあります。

以下に当てはまる業者は悪徳業者の可能性が高いので、避けたほうがよいでしょう。

  • 住宅街をトラックで巡回しながらスピーカーで宣伝している
  • チラシやスピーカーで無料回収をうたっている
  • ホームページやチラシに住所や許認可の情報がない
  • 口コミ評判がとても悪い

以下の記事では、優良業者を選ぶためのポイントや、ぼったくりにあってしまったときの対処法も紹介しています。

関連記事:優良な不用品回収業者の選び方|ミツモア

⑥【売却】リサイクルショップや家電買取業者に買い取ってもらう

購入してから約10年以内で、まだ状態が良い冷蔵庫であれば、リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらうこともできます

出張買取に対応しているところであれば自宅まで査定・引き取り作業に来てもらえるので、自分で取り外して運ぶ手間もありません。

メリット
  • 売れたら収入になる
  • 出張買取であれば自分で取り外しや運搬をしなくても良い
  • ややこしいやり取りや手続きが必要ない
デメリット
  • 製造後10年以上経つものや、状態が悪いものは買い取ってもらえない
  • 買取価格はそこまで高くないことが多い

高く買い取ってもらえる冷蔵庫の特徴

以下の条件に当てはまる冷蔵庫は高値がつきやすいです。

  • 製造から1~2年以内
  • 大手メーカー(日立、東芝、Panasonicなど)の製品
  • 付属品が欠けずにそろっている
  • 手入れが行き届いており、汚れや破損がない

製造年やメーカーはどうにもできないので、査定額を上げるには付属品をそろえ、念入りに掃除をしておきましょう。

冷蔵庫の買取価格相場

【製造後年数ごとの買取価格相場】

400~500Lの冷蔵庫を売却した場合、製造からの経過年数ごとの買取価格相場は以下の通りです。

年数 買取価格の目安
1年 約2万~5万円
2年 約1.5万~3.5万円
3年 約0.5万~2.5万円
4年 約0.5~1.5万円
5年 無料~1万円

【容量ごとの買取価格相場】

製造から2~3年以内の洗濯機を売却した場合の、容量ごとの買取価格相場は以下の通りです。

容量 買取価格の目安
~150L 3,000~8,000円
151~200L 4,000~8,000円
300~400L 1万~1.5万円
400~500L 2万~5万円

⑦【売却】フリマアプリやネットオークションで売る

フリマアプリやネットオークションを利用して、個人間で売買をする方法もあります

自分で出品価格を決められるので、需要次第でリサイクルショップや買取業者よりも高く売れる可能性があります。

いつ買い手がつくかは予測できないので、引越しなどで処分の期日が決まっている場合は別の方法も検討しておいたほうが良いでしょう。

メリット
  • 売れたら収入になる
  • 需要次第で高く売れる可能性がある
デメリット
  • 出品や購入者とのやり取りに手間がかかる
  • 買い手が見つかるまで手放せない
  • 配送を自分で手配しなければならない

フリマアプリ等で冷蔵庫を早く高く売るコツ

基本的にはリサイクルショップや買取業者の査定と同じで、新しく状態の良いものや大手メーカー製品が高く売れる傾向にあります

ただしフリマアプリは個人間の取引なので、出品時のちょっとした工夫で売れやすさが変わります。

出品するときは以下のコツを意識するとよいでしょう。

  • さまざまな角度からの写真を載せる
  • 購入年度や使用頻度を明記する
  • 型番、容量、機能の説明を詳しく記載する
  • スマホを見る人が多い夜間に出品する
  • 新生活準備シーズンである2~3月に出品する

フリマアプリにおける冷蔵庫の売却価格例

フリマアプリ「メルカリ」で売れた冷蔵庫の売却価格の例を紹介します。

冷蔵庫の特徴 取引価格
2017年製・シャープ・221~250L・2ドア 20,599円(送料込み)
2020年製・ハイセンス・134L・2ドア 16,400円(送料込み)
2018年製・日立・320L・3ドア 30,000円(送料込み)

⑧【無料】知人に譲る

身近で冷蔵庫を必要としている知人がいるなら、譲ってしまうのも良い方法です。リサイクル店やフリマのように売却益は出なくても、冷蔵庫のリサイクル料を払わなくて済む分、費用を抑えられます。

リサイクル店やフリマで売却する場合、冷蔵庫が古いと引き取ってもらえなかったり、買い手がつかなかったりする可能性があります。その点、無償で譲るのであれば引き取り手がみつかりやすく、スピーディーに冷蔵庫を処分できるでしょう。

メリット
  • リサイクル料金を支払わずに処分できる
  • スピーディーに処分できる
デメリット
  • 配送を自分で手配しなければならない
  • 配送業者に運搬を依頼する場合は費用がかかる
<注意点>

冷蔵庫を取り外して知人宅に運搬するのは手間がかかります。配送業者に依頼すると、運搬料が高くなりがちです。知り合い同士のやり取りでも、冷蔵庫の運搬方法や費用の支払いでトラブルになりやすいため、しっかり話し合いをしておきましょう。

冷蔵庫は粗大ごみではなく家電リサイクル法の対象

「冷蔵庫を無料で処分してもらうことはできないのかな?」と感じた人がいるかもしれません。

冷蔵庫を粗大ごみとして捨てられないのは、「家電リサイクル法」という法律があるためです。

家電リサイクル法とは、冷蔵庫を含む特定の家電を捨てる際、リサイクルできる資源を取り出して有効活用するための決まりです。家電リサイクル法に基づいた処分方法はすべて有料であるため、冷蔵庫を完全無料で処分する方法はありません。

冷蔵庫の処分にはリサイクル料金と収集運搬料金が必要

家電リサイクル法の対象家電を処分する際には、「リサイクル料金+収集運搬料金」がかかります。

処分方法によって多少の差はあれど、完全無料で処分することは難しいのが現状です。できるとしてもリサイクルショップやフリマアプリでの売却ですが、配送料がかかるケースも多いです。

冷蔵庫の無料処分を謳う業者に注意

冷蔵庫を無料で回収できると謳っている業者には注意が必要。無許可で家電製品を処分している可能性が高いからです。

具体的には、「一般廃棄物処理業」といった許可がない業者には、冷蔵庫の処分を任せてはいけません。不法投棄や違法処分、最悪の場合には後から高額な請求をされるリスクもあります。

冷蔵庫の処分前は霜取り・水抜きしておくこと

冷蔵庫を処分するときは家から運び出す必要があります。移動に備えて前日までにしておきたい準備は以下の通りです。

  • 製氷機の氷と給水タンクの水を捨てる
  • 中身を空にする
  • 電源プラグを抜く
  • 霜取りをする(霜がついている場合)
  • 水抜きをする
  • 中板やドアをテープで止めて固定する

食品は一緒に回収してもらえないので、中身は空にしておきましょう。2週間くらい前になったら計画的に減らし始めることをおすすめします。

新しい冷蔵庫に買い替える場合でも、水抜きの前に電源プラグを抜かなければならないので、冷えた状態の古い冷蔵庫から新しい冷蔵庫にすぐ移し替えることはできません。

また移動するときに水が漏れて周りを濡らさないよう、「霜取り」と「水抜き」をして冷蔵庫から水気を取り除いておくことも必要です。

霜取り・水抜きの方法

メーカーによって冷蔵庫のつくりに違いがあるので、霜取りや水抜きの方法もメーカーごとに異なります。

大まかな作業の流れは以下の通りです。

  1. 運び出しの前日~2日前に電源プラグを抜く
  2. 10~15時間程度おいて内部の霜を溶かす
  3. (蒸発皿がある場合)蒸発皿を外して溜まった水を捨てる

(蒸発皿がない場合)冷蔵庫をかたむけて水を排出する

詳しくはお使いの冷蔵庫の取扱説明書やメーカーのホームページで確認してみてください。

冷蔵庫の処分方法のまとめ・よくある質問

冷蔵庫はエアコン、テレビ、洗濯機と同様に家電リサイクル法の対象品目です。ご家庭にある一般的な家電製品とは異なり、自治体の粗大ゴミ回収に出して処分できないため、注意しましょう。

冷蔵庫を処分する方法には、いくつかの種類があります。処分の仕方によって費用や手続きが異なるので、慎重に検討してください。

冷蔵庫には、リサイクルできる有用な部品や素材が含まれているため、勝手な処分は厳禁です。民間の業者を利用する場合は信頼できる相手を選んで、正しい処分を心がけましょう。

冷蔵庫の寿命はどれくらい?

一般的に、冷蔵庫の寿命は新品で購入してから8~12年といわれています。使い方によっても寿命が左右され、5年程度で壊れてしまうケースもあれば15年以上も問題なく使える冷蔵庫もあり、さまざまです。

とはいえ、冷蔵庫の性能は時間がたつほど劣化します。製造年から10年以上経過している冷蔵庫は、正常に作動していても性能が低下しているリスクが高く、電気代が余計にかかっているかもしれません。

ちなみに、国内主要メーカーの部品保有期間はおおむね9年です。年数が経つと万が一壊れたときに修理ができなくなるため、冷蔵庫は10年を目安に買い換えが推奨されています。

年数が経過して機能が低下した冷蔵庫の特徴は、次の通りです。庫内の整理や掃除をしても問題が改善しない場合は、そろそろ買い換えのタイミングだと考えましょう。

  • 庫内が冷えない
  • 水漏れしている
  • 長時間異音が鳴り続けている
  • 電気代が急に高くなった
関連記事:冷蔵庫の寿命は何年?30年使った冷蔵庫の買い替えの判断基準は電気代|ミツモア

冷蔵庫を無料で処分する方法はある?

製造から10年以内で状態の良い冷蔵庫は、リサイクルショップやフリマアプリで売却すればお金を払わずに無料で処分できます。人に譲るのも1つの手でしょう。

冷蔵庫は自治体で処分できる?

自治体のごみ回収では引き取ってもらえません。民間業者に引き取ってもらう以外には、メーカーが冷蔵庫を回収しにくる指定引取場所まで持ち込むか、自治体から委託を受けた業者に運んでもらう方法があります。

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FAQ:不用品回収で回収できないものについて