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便器交換の費用相場はいくら?業者の選び方や安くするコツ

ぴったりのトイレリフォーム・トイレ(便器)交換業者をさがす
最終更新日: 2025年05月09日

便器がひび割れたり、高機能な製品に交換したりする場合の費用相場は、本体価格を除いて30,000~45,000円です。(※)
便器交換の総工事費用は、便器の本体価格によって大きく変動します。便器の交換について、交換費用を節約するかどのような業者に工事を依頼できるのかをチェックしてみましょう。
(※)ミツモアにおけるトイレリフォームサービスの見積もり価格から算出(2024年1月1日~12月31日)

便器の交換費用の目安は30万円以下

便器の交換費用は、本体価格を合わせても30万円以下が目安です。ただし高機能な最新モデルの便器に取り替える場合など、便器の本体価格が高額な場合は20万円を超えることもあるので予算オーバーにご注意ください。

便器の種類ごとの費用相場

洋式便器は大きく分けると3種類に分類できます。それぞれの費用相場や特徴、メリット・デメリットを確認しましょう。

便器タイプ 本体価格の目安 便器交換の総工費の目安 特徴
組み合わせトイレ 40,000円~90,000円 70,000円~135,000円 便器・タンク・便座が独立
一体型トイレ 60,000円~270,000円 90,000円~315,000円 便器・タンク・便座が一体
タンクレストイレ 90,000円~250,000円 120,000円~295,000円 便器洗浄用タンクではなく、直結した水道から水を流す

組み合わせトイレのメリット・デメリット

組み合わせトイレは本体価格が安く、故障時は該当するパーツのみを交換できる点からも修理費用も安価であるケースが多いです。多くの製品が比較的低い水圧でも使用できるため、マンションの上層階など水圧が低い場所への設置にも適しています。

一方、便器・タンク・便座がそれぞれ独立しているため、パーツの接合部分などに隙間ができやすく、掃除に手間がかかる点に注意が必要です。特にタンクの裏側や便器との隙間は埃や汚れが溜まりやすく、こまめな清掃が必要です。また、一体型トイレやタンクレストイレと比べた場合デザイン性に劣ります。インテリア性やこだわりを重視する方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。

一体型トイレのメリット・デメリット

一体型トイレは便器洗浄・タンク・便座が一体化された設計によって、継ぎ目が少なく掃除がしやすいです。節水性に優れたモデルが多く、水道代の節約にもつながる点もメリットです。全体的にスリムでスタイリッシュなデザインの製品が多いため、洗練された空間づくりを重視する方にもおすすめです。

一体型トイレのデメリットは一部の機能やパーツに不具合が発生した場合でも、構造上、部分的な修理や交換が難しく、トイレ全体を丸ごと交換するケースが多い点です。ほかにも、構成するパーツが一体になっているため、自分や家族の好みに応じて機能を追加するなどのカスタマイズ性が低い点にも注意しましょう。

タンクレストイレのメリット・デメリット

タンクレストイレは奥行きが短く、トイレが狭くても空間を有効活用できます。直結した水道から水を流すため、タンクに水が溜まるのを待つ必要がなく、家族が続けて利用してもすぐに流せる点も大きなメリットです。

しかしタンクレストイレは、ほかのタイプのトイレと比べると本体価格が高く、初期費用がかかります。また、水圧が一定以上必要となるため、集合住宅や高層階など水圧の低い環境では導入できない場合もあります。さらに停電時に電気で制御する部分が使えなくなり、トイレ自体が使用できなくなるリスクがある点も注意が必要です。

【製品別】便器交換の費用例

便器で人気の高い製品を例に、ミツモアで便器交換を依頼した場合の交換費用例をご紹介します。

TOTO ピュアレストQR

本体価格※2025年5月9日現在 56,800円
便器の取り付け工賃 30,000円~45,000円
工事費用 86,800円~101,800円

※ミツモアにおける「便器交換リフォーム」サービスの見積もり価格から工賃を算出。(2024年1月1日~12月31日)

TOTO ウォシュレット一体型便器

本体価格※2025年5月9日現在 63,800円
便器の取り付け工賃 30,000円~45,000円
工事費用 93,800円~108,800円

※ミツモアにおける「便器交換リフォーム」サービスの見積もり価格から工賃を算出。(2024年1月1日~12月31日)

パナソニック アラウーノS160シリーズ

本体価格※2025年5月9日現在 130,000円
便器の取り付け工賃 30,000円~45,000円
工事費用 160,000円~175,000円

※ミツモアにおける「便器交換リフォーム」サービスの見積もり価格から工賃を算出。(2024年1月1日~12月31日)

便器交換を依頼できる業者は5種類

便器交換の依頼先は大きく分けると以下の5業者です。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるのでどの業者に依頼するか、依頼前にきちんと確認しておきましょう。

① リフォーム業者

リフォーム業者はトイレだけでなく、住宅のリフォーム全般を請け負っています。

便器交換に加え、壁紙や床材の張り替えといった内装工事もまとめて依頼できるのが大きなメリットです。デザインの提案力が高く、こだわりの空間を作りたい場合に適しています。複数のメーカーの製品を取り扱っていることが多いため、便器の機能性にこだわりたい方にもおすすめです。

デメリットは自分にあったリフォーム業者を見つけづらいことです。しかしそのデメリットは一括見積もりサイトを活用することによって解消できます。一括見積もりサイトであれば、1度の情報入力で複数のリフォーム業者からの見積もりが届くため、今まで知らなかった業者を知るチャンスが生まれます。

便器交換をリフォーム業者に依頼する

② 工務店

工務店にも便器交換をはじめとしたトイレリフォームを依頼できます。

住宅全体の改修を得意としているため、便器交換だけでなくトイレの間取りを変更するような大掛かりなリフォームの提案を受けられます。便器交換と同時にトイレのバリアフリー改修を行いたい場合などにおすすめの依頼先です。

デメリットは取り扱っている便器の種類が少ない傾向にあることです。便器の種類や機能性についてこだわりがある場合は、「施主支給」で工事を行うなどの対応が必要になるケースが多いです。

③ 家電量販店

ヤマダ電機やビックカメラなどの大手家電量販店にも便器交換を依頼できます。ウォシュレット便座やリモコンなどの取り扱いが多く、購入から工事の手配までをスムーズに行えるのが特徴です。

ただし実際に作業を行うのは提携している業者であり、施主は依頼する業者を選べません。納得した業者にのみ施工をお願いしたい場合には向いていないためご注意ください。

④ ホームセンター

カインズなどのホームセンターもリフォーム事業に力を入れており、便器交換を依頼できることがあります。便器交換のみなど、比較的シンプルな工事であればリーズナブルに行えるため、総工費を抑えたい方におすすめの依頼先です。

ただし内装リフォームや間取りを変えるような工事には対応できないことが多いです。複雑な工事が必要な場合やこだわりのポイントが多い場合には向いていません。

⑤ 水道修理業者

水道修理業者にも便器交換を依頼できます。ただし水漏れやつまりなどの緊急性の高い場合に利用する場合が多く、リフォームという観点からでは利用しないケースが多いです。

緊急時においては迅速な対応が期待できるものの、内装リフォーム等の追加工事には対応できないことがほとんどです。トイレの機能に問題があり、早急に便器を交換したいときに選択肢に上がります。

便器交換の費用が高くなる3つの原因

便器交換の費用相場は本体価格込みで70,000~315,000円と大きな幅があります。交換費用が変動する要素は以下の3つです。

① 高グレードの便器に交換する

最新モデルの便器や多機能な便器を選ぶと、本体価格が高額になります。たとえば自動洗浄機能や暖房便座、脱臭機能、節水機能などが充実した便器は、それらの機能がないシンプルな便器に比べて価格が高くなります。

高機能な便器は快適性や省エネ性能に優れているものが多いですが、本体価格も高額になりやすいです。しかし節水性能に優れている製品であれば月々の水道代を節約でき、結果として安上がりになることもあります。予算と機能性のバランスをよくチェックしましょう。

② クッションフロア張り替えなど内装リフォームを行う

便器の交換時にはクッションフロアや壁紙の張り替えなど内装リフォームが発生するケースが多いです。便器交換工事で同時に発生しやすい工事の費用をまとめると以下の通りです。

工事内容 単価 費用相場
壁紙の張り替え(機能性壁紙) 1㎡あたり 1,200~1,800円
クッションフロアの張り替え 1㎡あたり 2,400~4,500円

内装を変更することでトイレ全体の雰囲気を変えることができますが、その分費用が高額になりやすいので依頼先の業者とよく相談してリフォーム範囲を決定しましょう。

③ 施工業者までの間に中間マージンが発生する

依頼した業者と実際に工事を行う施工業者が異なる場合、間に別の会社が入ることで中間マージンが発生し、総費用が高くなることがあります。

特に家電量販店やホームセンターなどを窓口として依頼する場合、提携している施工業者への発注となるため、この中間マージンが発生しやすい傾向にあります。

直接施工を行う業者に依頼することで、中間マージンを省き、費用を抑えられる可能性があります。

便器交換の費用を安く抑える3つのコツ

便器交換工事の総工費を安くするには3つのコツがあります。コツを活用するためには工事の依頼先を決める前の事前準備が必要なものもあるので、必ず依頼先を決める前に一度目を通しておきましょう。

① 相見積もりで施工業者を選ぶ

便器交換の工事費用には定価がありません。工事費用を抑えつつ質の高い工事を受けるには複数の業者から相見積もりをとって比較・検討することが大切です。

相見積もりを取るときは一括見積もりサイトを使いましょう。1回の情報入力で複数業者からの見積もりを得られるだけでなく、他社を意識した工事費用が提示されるため面倒な価格交渉を行わなくても安価に工事を依頼できます。

一括見積もりサイトを使うときは、大手業者だけでなく地域のリフォーム業者や工務店も多く登録されているサイトを使うことをおすすめします。中小リフォーム業者は人件費や広告費を安く抑えて、大手業者よりもコストカットを徹底している業者も多いです。結果として質の高い工事を安く受けられることがあるため、希望する工事に対応できる中小業者も依頼先の候補に入れることをおすすめします。

便器交換費用の相見積もりをとる

② 施主支給で工事を行う

施主支給とは、便器本体などの製品を自分で購入し、工事のみを業者に依頼する方法です。

ネットショップなどで製品を安く購入できれば、トータルの費用を抑えられる可能性があります。ただし以下に挙げる注意点もあります。

  • 製品選び・手配の手間がかかる
  • 業者によっては施主支給に対応していない
  • 持ち込み料金が発生するケースがある
  • 製品に不具合が発生した場合の責任の所在が不透明になりがち

施主支給での工事を考えている場合は事前に業者としっかり話し合う必要があります。

③ 補助金を利用して便器交換をする

省エネ性能の高い便器に交換する場合は補助金を利用することも可能です。

「子育てグリーン住宅支援事業」では節水機能に優れる対象の便器に交換する場合、最大で60万円の補助を受けられます。ただし、便器交換のみでは補助金支給の要件を満たさないので注意が必要です。便器の交換とあわせて開口部の断熱リフォームを行うなど、フルリフォームやリノベーションを行う際に選択肢に上がるでしょう。

便器交換業者は相見積もりで選ぼう

ミツモアでプロに仕事を依頼する流れの図解

便器の交換費用の目安は、本体価格を含めて70,000~315,000円です。総工費を抑えるためには、便器のグレードを下げる、内装リフォームを依頼しないなどの方法が挙げられますが、便器やトイレに対するこだわりを叶えつつ費用を下げるには相見積もりが効果的です。

ミツモアではリフォーム内容や住所などの質問に答えるだけで、最大5つのリフォーム業者からの見積もりが届きます。見積もりを受け取れる最短時間は2分なので、普段は仕事や家事で忙しい人も隙間時間で簡単に見積もりを入手できます。

見積もりを受け取ったら工事費用や施工保証の有無、実績・口コミなどを確認して、総合的に良いと判断した業者に依頼をしましょう。

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