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トイレを交換する時期はいつ?寿命や交換のサイン、施工費用も解説

ぴったりのトイレリフォーム・トイレ(便器)交換業者をさがす
最終更新日: 2022年12月13日

毎日の生活を送る上で、トイレは欠かせない設備のひとつです。そんなトイレにも寿命や交換のサインがあるのをご存知でしょうか。故障してなくても、長期間使い続ければトラブルや修理費用の増額につながりかねません。

この記事では、トイレを交換する時期の目安や、トイレの交換を業者に依頼する場合の施工費用などについて解説していきます。

トイレを交換すべきタイミングは?

トイレを点検する業者

特に目立ったトラブルはなく十分に使えていても、以下に当てはまる場合はトイレの交換をオススメします。

  • 10年を超えて使用している
  • トラブルが発生している
  • 故障やひび割れがある
  • 汚れが取れない
  • 最新トイレにリフォームしたい

一般的な寿命である10年を超えていても、トイレを使用し続けることは可能です。ただし修理部品がなくなったり性能が劣ったりすることは避けられないため、交換を推奨します。また不具合が起きたら、経過年数に合わせて修理・交換の判断をしましょう。「寿命の前後で経年劣化が気になる」「最新モデルにしたい」場合も、交換を検討すべきタイミングです。

トイレにトラブルが生じる前に交換しておくことで、「突然トイレが使えなくなった」と焦る心配がありません。最新の機能にアップデートすることもできるため、節電・節水にもつながります

10年を超えて使用している

トイレの寿命は10〜15年と言われています。

便器自体はほとんどが陶器製のため、ひび割れさえなければ100年近くは使用することが可能です。

しかし便器以外の部分は劣化していくのが一般的です。タンクやタンク内に使用されている部品、ウォシュレットは早くて5〜6年、長くても7〜10年で寿命を迎えます。配管や部品のパッキンの耐用年数は20年が目安です。

  • タンク
  • タンク内の部品
  • ウォシュレット
7〜10年
  • 配管
  • 部品のパッキン
20年

タンク内の部品の耐用年数である10年を超えて使用している場合、トイレの交換をオススメします。タンク内の部品はパーツが細かいため、寿命を超えると水漏れや詰まりなどのトラブルが発生する可能性が高まるのです。

またメンテナンス部品の製造終了時期も把握しておきましょう。一般的に、メンテナンス部品の製造終了時期は「製品生産終了後7年程度」と言われています。市場に流通している部品がなくなると修理できなくなるため、トイレを丸ごと交換しなければなりません。

トラブルが発生している

トイレットペーパーがつまったトイレ

以下の症状が見られる場合、寿命が近づいているサインです。早めの交換をオススメします。

  • つまりやすい
  • 水漏れがある
  • レバーを回しても流れない
  • 手洗い器の水が止まらない

つまりやすい

トイレの長年の使用はつまりの原因になります。トイレットペーパーを大量に流しすぎたり異物を流してしまったりすると、排水管の中のS字部分がつまりやすくなるのです。

一般的に使用年数が経過しているほど、つまりを解消する工事は大掛かりになります。特に奥深くでつまりが生じている場合、床を剥がす工程が必要になるかもしれません。

トイレが使えなくなる前に、早急に交換するのがオススメです。

水漏れがある

「タンクや便器内でチョロチョロと少量の水が漏れている」「便器と床の隙間から水が染み出ている」「便器のひび割れから水が出ている」

このような症状が見られる場合、寿命が近づいているサインです。

水漏れを解消するには、トイレ本体を動かす大掛かりな工事が必要になります。難しい作業を無理に行おうとすると、さらなるトラブルにつながりかねません。早めに業者に依頼するのが最善です。

レバーを回しても流れない

トイレタンクの中にある部品

レバーを回しても流れない場合も交換すべきタイミングです。止水栓の閉まり、タンク内のボールタップや浮き球の破損、タンク内の鎖切れ、レバー自体の破損などさまざまな要因が考えられます。ボールタップはタンク内に水を供給している部品、浮き球はボールタップの給水弁として機能しています。

いずれも寿命が近づいていることの表れなので、早めに業者に依頼し交換を行いましょう。

手洗い器の水が止まらない

従来のタンク付きトイレの場合、手洗い後の水はタンク内に溜められ洗浄用の水として再利用されています。手洗い器の水が止まらない症状があるときは、寿命が近くなっている可能性が高いです。

原因として、タンク内の鎖切れ、浮き球の劣化、異物の混入があげられます。これらの修理は自力でも対応可能です。しかし重症化してトイレが使えなくなるリスクもあるため、業者に交換するのがベストでしょう。劣化した部品の交換も、素人にとっては容易ではありません。

故障やひび割れがある

トイレが故障しているときや便器にひび割れがあるときは、トイレの交換を検討すべきタイミングです。

特にひび割れた便器は大変危険なので、早めに交換することをオススメします。便器は100年近くもつといわれるほど耐久性が高いですが、衝撃によるひび割れには強くありません。掃除のときに強い衝撃を与えてしまったり、地震の影響によってひび割れてしまったりすることもあるのです。

またウォシュレット(便座)から異音がする場合、すでに内部が故障しているサインかもしれません。故障していなくても、今後故障する可能性が高いと言えます。

トイレの種類によって、故障箇所と経過年数に応じた対応が必要になってきます。以下の表を参考にしてみてくださいね。

組み合わせトイレを使用している場合

便器・タンクが故障している
  • ウォシュレットに不具合がある:丸ごと交換
  • ウォシュレットに不具合がない:便器・タンクのみ交換
便座が故障している
  • 2006年以前のモデルを使っている:丸ごと交換
  • 2006年以降のモデルを使っている:便座のみ交換

2006年以前のモデルは現在のモデルと比べ、洗浄に使われる水の量が倍です。そのため節水性能が著しく劣ります。節水効果のほかに、快適さや掃除のしやすさも期待できるため、便器自体は使える場合でも丸ごと交換がオススメです。

一体型・タンクレストイレを使用している場合

便器・便座が故障している
  • 10年以上使用している:丸ごと交換
  • 使用年数が10年未満:故障箇所のみ修理

一体型・タンクレストイレに故障が見られた場合、使用年数が10年を超えているかどうかで判断します。一般的な寿命である10年を過ぎていると、老朽化による故障が考えられます。

汚れが取れない

ひび割れがなくても、古くなるにつれて汚れが目立ち、不便さを感じやすくなります。このようなケースも、トイレの交換を検討すべきタイミングです。

便器内の主な汚れとしては、水の中の汚れによる水あかやバクテリアによるピンクの汚れ、カビによる黒ずみなどが挙げられます。古くなるにつれて、これらの汚れが落ちにくくなるのが一般的です。

快適なトイレ環境を整えたい場合には、汚れが取れなくなったタイミングで交換を検討するのも1つの手段といえます。

最新トイレにリフォームしたい

リフォームされたトイレ

自宅リフォームの一環として、トイレの交換を検討するというケースもあります。

キッチンやお風呂、洗面所など他の水回りと一緒にリフォームすることで、費用を抑えることが可能です。これらを別々にリフォームする場合、その都度業者を探して依頼しなければならず、手間がかかります。一度にまとめてリフォームしてしまったほうが、費用も手間も抑えられてオススメです。

また最新のトイレにはフタが自動開閉する機能や、便座から離れると自動で水が流れる機能など、魅力的な機能が多く搭載されています。リフォームするタイミングで最新の設備を導入するのも1つの手段です。

補助金の活用でリフォーム費用を安くできる

トイレのバリアフリー化や節水トイレへのリフォーム、和式から洋式トイレへの交換などは補助金や減税制度の対象になります。現在トイレリフォームで利用できる補助金・減税制度は以下があげられます。

  • 介護保険による住宅改修費の補助
  • 自治体のリフォーム補助金・助成金制度
  • リフォーム減税
  • こどもみらい住宅支援事業(※トイレのみリフォームは対象外)
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業(※トイレのみリフォームは対象外)

「こどもみらい住宅支援事業」「長期優良住宅化リフォーム推進事業」はトイレのみの交換・リフォームは対象外となるので注意が必要です。

以下の記事でより詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

関連記事:トイレリフォームの補助金・助成金をもらいたい!申請条件や対象者・手順など|ミツモア

新しく交換するトイレはどのタイプがオススメ?

タンクレストイレ

トイレは大きく分けて、便器・便座・タンクという3つの部分で構成されています。それぞれを組み合わせるタイプの便器もあれば、一体化している便器もあります。タンクのないタイプに交換する家庭が多くなっているのも最近の傾向です。

便器と便座に分けて、どのような種類や特徴があるのか詳しく見ていきましょう。

便器の種類と特徴

トイレの便器には、主に以下の3種類が存在します。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
組み合わせタイプ
  • 価格が安い
  • 便座のみの交換が可能
  • メンテナンスしやすい
  • バリエーションが豊富
  • 手洗い器付きも選べる
  • 継ぎ目やすき間が多い
  • 他と比べるとやや大きい
一体型タイプ
  • 比較的価格が安い
  • 掃除がしやすい
  • 手洗い器付きも選べる
  • 組合せ型に比べると高価
  • バリエーションが少ない
  • 便座のみの交換が限られる
タンクレスタイプ
  • 見た目がスタイリッシュ
  • 最新機能が搭載されている
  • 掃除がしやすい
  • コンパクト
  • 高価なモデルが多い
  • 便座のみの交換が限られる

組み合わせタイプは、便器・便座・タンクそれぞれは独立しているものの、便器とタンクがセットで販売されています。そのため便座が壊れてしまったときは、便座のみの交換が可能です。丸ごと交換する必要がないため、費用を安く抑えることができます。一方すき間が多い構造のため、掃除がしづらい点がデメリットです。コストを重視する方にはオススメのタイプと言えます。

手洗いはつけたけどスッキリさせたいという方にオススメなのが一体型タイプです。便器・便座・タンクが一体型になっているためスッキリとしたデザインで、掃除がしやすいのが嬉しいポイント。ただし便座が壊れてしまったときは、便器・タンクの両方を交換しなければなりません。そのため修理・交換の費用がかさみます。

タンクレスタイプは、タンクがなく便座・便器が一体化しているタイプです。値段は張っても見た目と機能にこだわりたい方にピッタリ。水道管直結で洗浄する仕組みで、手洗い器は付いていません。そのためスタイリッシュな見た目と掃除のしやすさがメリットです。ただし便座が壊れてしまったときは、本体の丸ごと交換が必要になる場合があるので注意してください。

便座の種類と特徴

トイレの便座には、主に以下の3種類が存在します。

  • 普通便座:コストが気になる方向け
  • 暖房便座:便座を温めて使いたい方向け
  • 温水洗浄便座(ウォシュレット):機能を重視したい方向け

普通便座は最もシンプルな普通の便座です。特別な機能が搭載されているわけではない分、価格や維持費が安いという特徴があります。

暖房便座は暖房機能が搭載された便座です。便座を温める機能が搭載されているため、冬場も快適にトイレを使うことができます。ただし便座を温めるための電源が必要になるため、電気代がかかります。

温水洗浄便座(ウォシュレット)は、お湯でおしりを洗浄する機能が搭載された便座です。暖房機能や自動お掃除機能など、搭載されている機能は製品ごとに異なります。

業者に依頼する場合にかかる時間と費用

スマホを持っている女性

トイレの丸ごと交換は業者の依頼が必須です。また故障箇所のみの修理・交換であっても、トラブルの悪化を防ぐために業者への依頼を推奨します。その際、どれくらいの時間・費用がかかるのか気になりますよね。

以下で気になるポイントを解決していきましょう。

トイレ交換にかかる時間

便座のみ交換 1〜2時間
トイレ本体の交換 2〜3時間
内装工事付きの交換 8時間
和式から洋式トイレへの交換 2〜3日

トイレの交換自体は、数時間で終わるケースが多いです。ただし棚付きのトイレに変更する場合などは、8時間程度を見ておきましょう。トイレ本体だけの交換ではなく、内装工事も含まれるためです。

また和式トイレから洋式トイレに変更する場合やコンクリートを使用した作業が入る場合などは、2~3日かかることもあります。事前に業者と相談し、日数を把握しておくと安心です。

トイレ交換にかかる費用の相場

トイレを交換する場合の費用は、トイレ本体の価格と工事費用によって決まります。トイレ交換にかかる費用には幅がありますが、大まかな費用相場としては以下のようになると考えられるでしょう。

便座(ウォシュレット)のみ交換 5~10万円
便器のみ交換(洋式→洋式) 7~20万円
和式から洋式トイレへの交換 15~60万円
タンク付きからタンクレストイレへの交換 10~20万円
内装工事付きの交換 15~40万円
バリアフリー化としての交換 30~80万円

タンクレストイレの場合、配管位置の変更や手洗い器の設置も必要になることがあります。そのため、同じタイプのトイレに交換する場合よりも高額になるのが一般的です。

また和式トイレから洋式トイレに交換する場合も、高額になるケースが多いです。床を取り壊す必要があるため、大規模な工事が作業に含まれます。

関連記事:トイレ交換・リフォームの費用相場!工事の事例や安く抑える方法も解説|ミツモア

コストを抑えるなら一括見積もりがオススメ

トイレ交換を行う業者は数多く存在します。そのため時間に余裕がある場合は、複数の業者に見積もりを依頼した上で比較検討していくのがオススメです。

業者によって作業方針や交換する部品などは異なり、見積書に書かれる項目・料金にも差が出ることもあります。コストを抑えるためにも、複数の業者に見積もりを依頼し、見積書を見比べながら検討していくのが最善です。

ミツモアでは、いくつかの選択肢をクリックするだけで、最大5社から提案・見積もりを受け取ることができます。よりスムーズに見積もりを依頼できるので、トイレの交換を検討する際に活用してみてはいかがでしょうか。

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トイレの交換時期は寿命や症状で判断しよう

トイレ詰まりの症状とは?

トイレの便器やタンクは陶器製であり、陶器自体の寿命は決して短くありません。ただしタンクの細かなパーツに関しては、摩耗によってトラブルが発生することもあります。

メーカーでのメンテナンス部品の製造が終了してしまうと、市場に流通している部品がなくなり次第修理できなくなるため、トイレを丸ごと交換しなければなりません。その場合には、トイレの交換を検討することになります。

トイレの交換費用は便器・便座の種類によっても大きく異なります。交換したいトイレの種類を把握した上で見積もりを行うことが大切です。

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