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トイレを徹底比較!メーカー・機種・グレードごとの機能・価格などの違いは?

最終更新日: 2022年08月12日

トイレは各メーカーがさまざまな工夫を凝らした商品を開発しており、その機能や値段も千差万別です。

「それぞれどんな特徴があって、どんな項目を比較すればいいんだろう?」

「最適なトイレを選ぶために各メーカーの機能や価格などを比較したい」

このように考える方も多いでしょう。そこでこの記事では、各メーカーが販売しているトイレの特徴を詳しく解説していきます。

またトイレを決める際にはメーカー同士の比較だけでなく、同じメーカー内でのグレードの比較・機種の違いにも着目しなければいけません。そのため特に人気のメーカー(TOTO、LIXIL、Panasonic)のおすすめ製品についても個別に紹介します。

記事後半ではトイレの購入・工事を安くする方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

トイレの形状・デザインを比較

トイレタンクの有無によって、便器の形状が変わります。

タンクレス タンク一体型 タンクあり
タンクレストイレ タンク一体型トイレ タンク付きのトイレ
  • スッキリとしたデザイン。コンパクトなので、トイレ室内の空間が広く見える。
  • 水道から直接水が流れるので、連続使用が可能。
  • 従来のトイレよりまとまりがあるデザイン。
  • タンク式なので、水圧が低い場所でも使用可能。
  • 安心感のある、なじみ深いデザイン。
  • パーツごとの取り外し・修理がラク
  • 費用が安い
  • 手洗い管がついていないので、室内に蛇口が無い場合は不便
  • 故障した際、パーツごとの修理が難しいので費用がかさむ
  • 電気代が高い
  • 最新の温水便座の機能が付いている機種は少ない
  • 故障した際、パーツごとの修理が難しいので費用がかさむ
  • パーツの継ぎ目や凹凸が多いので、掃除が大変

3つの代表的な形状のトイレを比べると、上記のようになります。デザイン性だけではなく、機能もそれぞれ特徴があるので、自宅に合っている便器を選びましょう。

フチの形にも注目しよう

トイレ掃除のとき、フチ裏は手が届きにくく、汚れも見えにくい場所ですよね。最近は掃除のしやすいフチなしタイプもあります。

たとえばLIXILの「サティス」シリーズには、フチレス形状の便器があります。その名のとおりフチが無く、掃除は楽です。

「フチが無いと水漏れが気になる」という方は、浅いフチを採用している便器をオススメします。たとえばTOTOの「ネオレスト」はフチ裏が浅い設計で、掃除が簡単なうえに汚れもつきにくいのが特徴です。

トイレの清潔さを保つ機能を比較

各トイレメーカーの、主要な洗浄システム・除菌システムを以下にまとめます。

TOTO Panasonic LIXIL
「セフィオンテクト」

便器の表面から凹凸をなくすことで、汚れがこびりつくのを防ぐ仕組み。ツルツルなので、洗浄水だけで汚れが落ちやすい。

「有機ガラス系新素材」

普通の便器は陶器で出来ているが、有機ガラス系の素材を使うことで、撥水性を高めている。水垢がたまりにくい。

「アクアセラミック」

陶器ではなく、アクアセラミックを採用。水になじみやすい素材なので、汚れを浮かせることができる。

「便器きれい」

トイレ使用前には普通の水道水、使用後には「きれい除菌水」を自動でふきかけ。

きれい除菌水は、水道水を電気分解して自動的に作り出す仕組み。

「オゾン水散布」

薬品を使わずに水道水から作り出した「オゾン水」を自動でふきかけ。

オゾン水は、医療や調理の現場でも使われる、除菌効果のある水です。

「鉢内除菌」

スイッチをオンにすると、便器内部に「プラズマクラスターイオン」を放出。フチ裏の汚れやカビ菌に有効。

「ノズルきれい」

トイレ使用後に、「きれい除菌水」を使ってウォシュレットのノズルを自動洗浄してくれます。

「オゾン水でノズル除菌」

オゾン水を使って、ノズルを自動洗浄してくれます。ちなみにノズルがステンレス製なので、掃除もラクです。

「ノズル除菌」

トイレ使用後に、「銀イオン水」を使って温水便座のノズルを自動洗浄してくれます。

便器の素材が陶器ではなく有機ガラス系やセラミック系の製品を選ぶことで、普段から汚れが付きにくくなり、掃除の手間を減らすことができます。

また「便器きれい」や「鉢内除菌」のように、自動で便器内を洗浄・除菌してくれる仕組みも便利ですね。

トイレの節水効果を比較

トイレは、かなり多くの水を使用する場所です。家計にも嬉しい、節水効果に着目してみましょう。各メーカーの代表的な製品をもとに、紹介します。

【TOTO】

ネオレスト RH1

【Panasonic】

アラウーノ L150 タイプ2

【LIXIL】

サティスS S5

  • 大:3.8L
  • 小:3.3L
  • 大:4.8L
  • 小:3.6L
  • 大:5L
  • 小:3.8L

大・小それぞれの洗浄に必要な水量は、上記のようになっています。

ちなみに2001年以前の従来品であれば、1回の洗浄で約13Lも必要だったので、どのメーカーもかなりの節水を実現しているという前提があります。

そのなかでも特に目を引くのは、TOTOのネオレストRH1ですね。大洗浄に必要な水が、他のメーカーよりも1L以上少ないという節水効果。

ちなみに形状ごとに分けると、タンクレストイレが最も節水効果が高い製品が多いです。

主要なトイレメーカーの違いを比較

新築住宅の白いトイレ

トイレを販売しているメーカーはいくつかあります。各社の大まかな特徴を表にまとめました。

メーカー 主な製品・シリーズ 特徴
TOTO ・ピュアレストシリーズ

・ネオレストシリーズ

安価なタンク付き便器から、多機能でハイグレードなタンクレストイレまでさまざまな商品がある。高品質だが値段はやや高め。
LIXIL ・アメージュシリーズ

・サティスシリーズ

TOTOと同じく、安価なものからハイグレードな商品まで販売している。全体的に手頃な価格帯の製品が多い。
Panasonic アラウーノシリーズ 基本的にトイレ製品はアラウーノシリーズのみ。価格はグレードによって大きく異なるが、陶器ではなく有機ガラス素材の便器を採用。
ジャニス ・スマートクリンシリーズ

・ユニクリンシリーズ

知名度はやや低いが、他メーカーと比べるとかなりお得な製品が多い。
タカラスタンダード ティモニシリーズ 便器本体の製造はジャニスが行っている。トイレの内装材等を一式リフォームするような製品がメイン。

メーカーによるトイレの違いはあまりない!何を比較して選ぶべきか?

各メーカーによって多少特色は異なるものの、基本的に便器本体の性能に大きな違いはありません。例えば特に人気の高い3メーカー(TOTO、LIXIL、Panasonic)を比較してみても、以下のような機能はどこも備えています。

メーカー トイレが汚れにくくなる技術 節水性能を高める機能 掃除がしやすくなる機能や技術
TOTO セフィオンテクト ・トルネード洗浄

・小3.6L/大4.8L程度の水を使用

・フチなし形状

・お掃除リフト

など

LIXIL アクアセラミック ・パワーストリーム洗浄

・小3.8L/大5L程度の水を使用

・フチレス形状

・お掃除リフトアップ

など

Panasonic スゴピカ素材 ・ターントラップ方式

・小3.6L/大4.8L程度の水を使用

ひとふき形状

など

※同じメーカーでも製品によって多少異なります。各技術や機能の解説は後ほどします。

節水に関しても3メーカーとも同じくらい。従来のトイレ(13Lの水を使用)と比べて、約60~70%程度の節水が可能です

それぞれのメーカーで違うのは以下のような点です。

  • 価格
  • 製品ごとの細かい機能
  • デザイン
  • メーカーに対するイメージや人気

基本的にトイレは、これらの要素を比較して選ぶことになるでしょう。

同じメーカーのトイレでもグレードによって違いがある!特徴や金額目安を比較

トイレ

各メーカーの違いだけでなく、同じメーカーの中のグレードによる違いも意識して選びましょう。便器本体のグレードは下記の順に高くなっていきます。

特徴 金額の目安
グレード低 「ロータンク+便器本体」のみの組み合わせ型便器 10万円前後
グレード中 「ロータンク+便器本体+洗浄便座」の一体型便器 20万円前後
グレード高 「タンクレストイレ+洗浄便座」 30万円前後

※特徴や金額はあくまでも目安です。金額は主要メーカーのものを記載しています。

ちなみにロータンクとは、タンクが便器と同じくらいの高さに付いている一般的なトイレを指します。

一方タンクレストイレとは、タンクが付いていないトイレのこと。スッキリとしたトイレ空間ができるうえ、豊富な機能が付いているのが特徴です。

さらにハイグレードな製品になるほど、以下のような機能が付いています。

  • 温風乾燥機能
  • 便器内を自動で洗浄する機能
  • 便座が自動開閉する機能
  • 便器から腰を上げると自動排水する機能
  • 室内の除菌ができる機能
  • スマホアプリで操作ができる機能

最低限の機能のみで良いのであれば「グレード低」がおすすめです。また機能性の高いタンクレストイレが欲しい場合は、30万円前後かかると想定しておくと良いでしょう。

人気3メーカーの、グレードごとの金額の目安を比較してみました。(参考までにおすすめ機種の金額を記載しています)。

メーカー グレード低 グレード中 グレード高
TOTO 11万5,400円~ 23万9,200円~ 29万5,000円~
LIXIL 9万7,500円~ 20万600円~ 26万2,000円~
Panasonic 10万5,000円~ 22万1,000円~ 32万1,000円~

ここからは具体的に、おすすめ機種について詳しく解説していきます。

TOTOのトイレの特徴やおすすめ製品

TOTOは水回りの住宅設備、特にトイレにおいては日本でトップシェアを誇るメーカーです。

そんなTOTOのトイレは高品質で、比較的金額の高いものが多いでしょう。

TOTO便器の主な特徴
セフィオンテクト TOTOが特許を取得している表面処理技術。従来の陶器とは違い表面に特殊な処理を施すことで100万分の1mmの、ナノレベルでのなめらかさを実現。

便器に汚れが付きづらく、なおかつ付いた汚れを簡単に落とすことができる。

フチなし形状 汚れのたまりやすい便器のフチをなくした形状。

便器の周辺を握るように掃除でき、後述のトルネード洗浄と組み合わせることにより、効率よく汚れを落とせる。

トルネード洗浄 渦を巻くような流水で、少ない水での洗浄を可能にしている。

また汚物が付着しやすい便器後方に勢いよく水を当てることによって、汚れを効率よく洗い流す。

次にウォシュレット付きのトイレの特徴を紹介します。温水洗浄便座のことを「ウォシュレット」と呼ぶ方も多いと思いますが、実はウォシュレットは「TOTOが作っている温水洗浄便座の商品名」なんです。商品名が一般用語として使われてしまうほど有名ということですね。

TOTO 洗浄便座の主な機能
プレミスト 便器に自動で水を吹きかけ、水のクッションを作ることにより

汚れの定着を防ぐ。

クリーン便座 防汚性の高い「クリーン樹脂」を採用。汚れをはじくため掃除が簡単。
お掃除リフト ウォシュレットの前方をワンプッシュで持ち上げられるため、本体と便器の間まで簡単に掃除ができる。
きれい除菌水 水に含まれる塩化物イオンを電気分解して生成した除菌水。水をベースに作成するので安全性が高く、時間がたつと元の水に戻る。
エアーインワンダーウェーブ 水に空気を含ませることによって、少ない水量でもたっぷり洗浄感を味わうことができる。

次にTOTO製品の中で、グレードに応じた商品3つに焦点を当てて詳しく解説していきます。

TOTOグレード低:ピュアレストEX

ピュアレストシリーズの中の1つ。高品質なTOTO製品でありながら比較的安価という特徴があります。

費用 便座無し タンクセット:11万5,400円~(メーカー希望小売価格)
本体機能 TOTOの基本機能
水の使用量 ・小3.6L

・大4.8L

掃除のしやすさ 組み合わせ型のため便座やタンク回りは多少スキマが生じるが、本体は丸みを帯びており掃除しやすい。
他製品との比較 TOTO製品の中では比較的安い。

ロータンク付きの組み合わせ便器で、洗浄便座は付属していません。メーカーHP等では同じTOTOの「アプリコット」という洗浄便座との組み合わせを推奨しています。しかしアプリコットは比較的高価なので、コストをできるだけ落としたい場合は別メーカーの安価な洗浄便座を取り付けても良いですね。

TOTOグレード中:GGシリーズ

GGシリーズは洗浄便座と便器が一体になったタンクレス製品です。他メーカーよりも比較的いろんな機能が付いているので、より性能の良いものが欲しい方におすすめです。

費用 23万9,200~30万1,200円(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・オートeco小

・オート開閉

・リモコン便座

・便ふた開閉

・温風乾燥

・その他TOTOの基本機能

など

水の使用量 ・小3.6L

・大4.8L

掃除のしやすさ 少しかさばるデザインだが、お掃除リフト機能のおかげで便座回りはしっかり掃除できる。きれい除菌水による便器内の清掃も防汚効果が高い。
他製品との比較 他メーカーの一体型便器より高い機能を持つ。

先ほど紹介したピュアレストシリーズとは違い、最初から洗浄便座機能が一体となっています。

TOTOグレード高:ネオレストシリーズ

ネオレストはTOTOの主力製品。型式によって多少機能に差はあるものの、他メーカーの製品と比べてもトップグレードの製品です。

タンクレスタイプで非常にシンプルな形状のため、手入れがしやすいのも特徴。洗浄便座と一体の商品なので洗浄便座を別途購入する必要はありません。

費用 29万5,000~41万2,000円(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・オート開閉

・オート便器洗浄

・オートパワー脱臭

・その他TOTOの基本機能

など

水の使用量 ・小3.3L

・大3.8L

掃除のしやすさ フォルムは全体的に丸みを帯び、スキマを極力なくすデザインのためお手入れはしやすい。
他製品との比較 他メーカーと比べてもトップグレードの製品。しかしネオレストの中でもグレードがあり、最高グレードのNXと一番安価なDHでは機能と価格の面で大きな差がある。

LIXILのトイレの特徴やおすすめ製品

LIXILは建材メーカーが複数統合してできた総合建材メーカーです。旧INAXの流れを組んだトイレ製品を販売しており、シェア率はTOTOに次ぐメーカーとなっています。

それではLIXILのトイレ製品の特徴を簡易的にまとめてみます。

LIXIL便器の主な特徴
アクアセラミック 「100年クリーン」100年経っても汚れないトイレを目標にLIXILが開発した新素材の便器。

汚物による汚れや、ガンコな水あかを中性洗剤でラクラク落とすことができ、銀イオンの力で細菌の繁殖を抑える

フチレス形状 他メーカーと同じく、汚れのたまりやすい便器のフチをなくした形状。便器の周辺を握るように掃除できる。
パワーストリーム洗浄 流水の吐水口を3つに増やし、少ない水量でも強力な渦の力で汚れを押し流す。アクアセラミックとの組み合わせで便器を清潔に保つ。
泡クッション 水をためている面に泡をはることで、男性立ち小用時の飛び散りや着水音を軽減する。
超節水トイレ 排水方式によってEco6・Eco5という2つの基準を設けている。

従来のトイレの流水量を13Lと仮定して比較した場合の、節水率は以下の通り。

・Eco6で約60%

・Eco5で約69%

リフォームを意識した製品が多く、戸建やマンション・賃貸用の1Rなど、さまざまな場所に導入できます。製品毎の細かなバリエーションや、組み合わせる内装のプランも豊富です。

次に、温水便座付きのトイレの特徴を見てみましょう。

LIXIL洗浄便座の主な機能
エアシールド脱臭 便器内に気流を発生、循環させ便器内の臭いを取り除く。
ノズル除菌 ノズル使用後に銀イオン水で洗浄し、除菌する。
鉢内除菌 プラズマクラスターイオンを便器内に発生させ、においの原因菌や浮遊カビ菌等を除菌。
キレイ便座 汚れが入らないよう、極力つなぎ目をなくした形状の便座。

さらに便座裏は防汚素材でできており、汚れても掃除が簡単。

お掃除リフトアップ 掃除の際に洗浄便座を真上に固定できるため、便座と便器の隙間の掃除が簡単。
おしりターボ洗浄 洗浄時の水勢や広がる範囲をお好みで調整できる。

次にLIXIL製品の中で、グレードに応じた商品3つに焦点を当てて詳しく解説していきます。

LIXILグレード低:アメージュZ

アメージュZはロータンク付きの組み合わせ型便器です。

一番の特徴はリフォームに適した製品であるということ。というのもアメージュZは「排水芯の対応範囲が業界最大」をうたっているんですね。排水芯とは床下の排水管から壁までの距離のことで、これが合っていないと新しい便器は導入できないのです。アメージュZはその対応範囲が業界最大なので、リフォーム時にも導入しやすい製品といえます。

費用 便座無し:8万9,500~11万500円 (メーカー希望小売価格)
本体機能 リクシルの基本機能など
水の使用量 【Eco5の場合】

・小3.8L

・大5L

【Eco6の場合】

・小5L

・大6L

掃除のしやすさ 組み合わせ型のため、便座やタンク回りにスキマが生じやすくやや不便。
他製品との比較 リフォーム用の部材セットなどがあるため、排水芯などが正確に分からなくても多くの現場で交換可能。

LIXILグレード中:アメージュZA

アメージュZAは洗浄便座と便器が1つになった一体型便器です。

洗浄便座はベーシックな機能を搭載しており、コストパフォーマンスが高い製品といえるでしょう。

費用 20万600~22万8,600円(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・女性専用の洗浄ノズルを採用

・その他リクシルの基本機能

など

水の使用量 【Eco5の場合】

・小3.8L

・大5L

【Eco6の場合】

・小5L

・大6L

掃除のしやすさ 一体型のためスキマが少なく、フタ着脱可能でリフトアップもあるので、本体の掃除はしやすい。
他製品との比較 非常にベーシックな機能とお手軽な値段。

LIXILグレード高:サティスシリーズ

LIXILの中でもトップグレードのタンクレストイレ製品になります。洗浄便座が付いており、内装材との組み合わせプランも充実しています。

また他社の高グレードタンクレストイレと比べると安いので、トイレの一式リフォーム代金を安く抑えたい方には有力な商品といえるでしょう。

費用 26万2,000円~(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・便フタに触らず開閉

・自動洗浄

・女性専用の洗浄ノズルを採用

・その他リクシルの基本機能

など

水の使用量 【Eco5の場合】

・小3.8L

・大5L

【Eco6の場合】

・小5L

・大6L

掃除のしやすさ タンクレストイレなので本体の掃除はしやすく、さらに泡クッションや鉢内除菌等で汚れに対する予防効果が高い。
他製品との比較 アプリとの連動やプラズマクラスターを用いた鉢内洗浄、銀イオンによるノズル洗浄等、ハイグレード製品ならではの機能を搭載している。

Panasonicのトイレの特徴やおすすめ製品

Panasonicのトイレ製品のメインは「アラウーノシリーズ」で、その最大の特徴は素材が陶器ではなく有機ガラス系である点です。

それも踏まえてアラウーノシリーズの特徴を下記表にまとめました。

Panasonic便器の主な特徴
スゴピカ素材(有機ガラス系) 陶器ではなく有機ガラス素材を使った便器。陶器と違って汚れの原因となる水あかがつきにくく、衝撃によるヒビ割れや傷にも強い

ただし陶器と同じように固いブラシで擦ったり、研磨剤入りの洗剤を使用したりするのはNG。掃除は中性洗剤でPP(ポリプロピレン)製のブラシを使う必要がある。

ひとふき形状 汚れのたまりやすいフチ裏がなく、ひとふきで清掃できる形状。
パワフル水流 水流をコントロールできる形状になっているため、便器全体を少ない水流できれいに洗い流す
ターントラップ方式 排水路にたまった水を一気に押し流す独自の排水方式で、少ない水量でも一気に排水できる。
激落ちバブル 市販の台所用中性洗剤を入れることによって、2種類の泡を発生させ、便器内の汚れを落とす。
トリプル汚れガード 以下の3段構えで汚れを防ぐ。

・ハネガード 

便座を上げると水面が下がり、泡を放出することで男性小用の際のトビハネを抑える。

・タレガード 

便器のフチ部分に約3mmの立ち上がりが設けられており、フチから床にこぼれ落ちるのを防ぐ。

・モレガード 

着座したまま小用をしても、便器と便座のスキマから飛び散りにくい構造。

次に温水便座の特徴を紹介します。除菌機能などが充実しています。

Panasonic温水便座の主な特徴
オゾンウォーター オゾン水を生成し、トイレ使用後に便器内や洗浄ノズル等に散布して除菌を行う。
ナノイーX 本体からナノイーXを発生させ、室内の脱臭やカビ菌・ウィルスの抑制を行う。
アラウーノアプリ トイレの使用履歴や手入れの時期、エネルギー使用の内訳等をアプリで確認できる。

次にアラウーノシリーズの中で、グレードに応じた商品3つに焦点を当てて詳しく解説していきます。

Panasonicグレード低:New アラウーノV

低価格なタンクレストイレで、洗浄便座は付いていない組み合わせ型便器です。ロータンクと手洗いを付ける事も可能。

低単価の洗浄便座と組み合わせれば、少ない費用で必要最低限の機能がそろったタンクレストイレができ上がります

費用 便座なし:10万5,000円~(メーカー希望小売価格)
本体機能 Panasonicの基本機能など
水の使用量 ・小3.0L

・大4.6L

掃除のしやすさ 組み合わせ型のため、どうしてもスキマは多く本体の掃除はやや不便。アラウーノ特有の激落ちバブル等も、Vに関しては搭載していない。
他製品との比較 安価な洗浄便座と組み合わせれば費用がかなり抑えられるため、タンクレストイレとしてはコストパフォーマンスが高い。

Panasonicグレード中:アラウーノS160シリーズ

アラウーノシリーズの中ではミドルグレードの製品です。

アラウーノ特有の機能はひととおり搭載されており、価格帯もお手頃。アラウーノシリーズが気になる方におすすめの機種といえるでしょう。

費用 22万1,000円~(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・オート洗浄・クローズ洗浄モード

・アプリ連携(設定や手入れ時期の通知など)

・その他Panasonicの基本機能

など

水の使用量 ・小3.6L

・大5.0L

掃除のしやすさ スキマレス設計により本体の掃除はお手軽。また激落ちバブル機能があるため、基本的には流すだけで便器内の汚れが掃除できる。
他製品との比較 アラウーノVと違って、激落ちバブル機能やハネガード機能などアラウーノ特有の機能が実装されている。アラウーノという機種を実感できる製品といえる。

Panasonicグレード高:アラウーノ L150シリーズ

アラウーノシリーズの中でもトップグレード製品。

アラウーノシリーズが気に入っており、なおかつ高機能を求めている方におすすめの製品といえるでしょう。他メーカーの高グレードトイレに比べると金額はやや高いものの、それに見合う機能が付いています。

またトイレパーツのコーディネイトも可能。便ふた・アームレスト(腕を置く部分)を豊富なカラーから選べます。上質な風合いに仕上がるのでデザインを重視する方にもおすすめです。ただし色付きの便ふたを選んだ場合、本体価格プラス1万6,500円かかります。

費用 32万1,000円~(メーカー希望小売価格)
本体機能 ・オート洗浄・クローズ洗浄モード

・アプリ連携(設定や手入れ時期の通知など)

・コーディネイト(便ふた・アームレストなどの色が多彩で、好みの色を組み合わせ可能)

・その他Panasonicの基本機能

など

水の使用量 ・小3.6L

・大4.8L

掃除のしやすさ スキマレス設計により本体の掃除はお手軽。オゾンウォーターによる便器内洗浄、除菌、また激落ちバブルによる便器内洗浄で、汚れの抑制力は非常に高い。
他製品との比較 ナノイーXによるトイレ内の脱臭、除菌機能やオゾンウォーターによる便器内洗浄、除菌機能などトップグレードにふさわしい機能が搭載されている。

コーディネイトの幅も広く、よりおしゃれなトイレになる。

こんな人には、このメーカー・このトイレ製品がおすすめ!

トイレ

ここまで人気メーカー3社のトイレを紹介してきましたが、各メーカーどれも魅力的な商品ばかり。いざ選ぶとなると迷ってしまいますよね。

そんなあなたのために目的別のおすすめ商品を紹介するので、参考にしてみてください。

そこそこの品質で安くトイレをリフォームしたい場合におすすめのトイレ

TOTOのピュアレストEX、もしくはLIXILのアメージュZをおすすめします。

どちらも組み合わせ型の便器なので、洗浄便座にこだわらなければ施工費を入れても10万円以内でリフォームする事が可能。さらに両方とも便器本体の防汚性が高く、お手入れも簡単です。

アメージュZシリーズの方が若干安く、リフォームにより適した作りになっています。リフォームのしやすさを考えるとアメージュZの方がおすすめ。

逆にピュアレストEXは機能面に優れています。少しくらい高くても節水機能や掃除のしやすさに優れている方が良い場合は、ピュアレストEXがおすすめです。

安くオシャレなタンクレストイレにリフォームしてみたい方におすすめのトイレ

PanasonicのNew アラウーノVをおすすめします。

NewアラウーノVはタンクレストイレでありながら洗浄便座は付属していません。安価な洗浄便座と組み合わせれば、タンクレストイレとしてはかなりお手頃な値段でリフォームする事が可能です。

とにかく高機能で高品質なトイレにリフォームしたい方におすすめのトイレ

TOTOのネオレストシリーズをおすすめします。

ネオレストは国内でもトップグレードのタンクレストイレで、本体の仕様もさることながらさまざまな機能を兼ね備えています。

もちろんその分お値段も高額。しかしトイレリフォームに大きなこだわりがあり、高品質な製品を求めるのであれば、やはり評価の高いTOTO製品に行き着きます。

トイレの価格はリフォームを依頼する業者によって変わる!安くするためのコツを解説

トイレの便器を調査するビジネスマン

ここまで各メーカーのトイレの機能や金額を比較してきました。しかしメーカー小売希望価格と実際のリフォームにかかる費用は大きく差が出ることが多いでしょう。実際には定価より安くなるケースがほとんどです。

というのも住宅建材のリフォームを行う場合、一般的には下記のような流れで私たちに見積もり提示がなされます。

メーカー→卸売業者→施工店→私たち

まずメーカーは卸売業者に、定価の何割かで製品を売ります。その後に卸売業者や施工店は自分たちの利益を乗せた状態で次のお客さんに提示します。こうした流れで私たちに提示される金額は、定価の50~70%程になっていることが多いんですね。

ですから私たちとメーカーの間に入る業者が多いほど、金額は高くなっていきます。例えば施工店と私たちの間にハウスメーカーが入ると、ハウスメーカーの利益を上乗せする分、私たちに提示される金額は高くなります。

以上を踏まえると、トイレリフォームの費用をできる限り抑えるためには次の2つが大切です。

  1. 中間業者をなるべく挟まず、施工店に直接依頼する
  2. 複数の施工店から見積もりを取り、欲しいトイレをより安く設置してくれるところを探す

トイレリフォームにかかる費用の相場や、特定の目的のリフォームに対して支給される補助金の制度については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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