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フリーランスの請求書、どうやって書く?テンプレートもご紹介!

最終更新日: 2024年11月14日

フリーランスとして独立したら、請求書の作成および送付を自分でしなければなりません。しかし、今まで会社員として働いていた方の場合、請求作業を経理部におまかせしていて分からないということもあるのでは。

請求書に記載すべき事項について、本記事では見本を参照しながら説明します。

フリーランスの請求書はいつ送る?

納品物と同時に提出することが多いです。月単位の契約の場合は、月末に送るとよいでしょう。

フリーランスはいくらから確定申告すべき?

事業所得が48万円を超えたら確定申告をするようにしましょう。

フリーランス(個人事業主)必見!請求書の見本

フリーランス 請求書
フリーランスが請求書を作成する際の記載事項は?

フリーランスになりたてで、請求書に何を記載すべきか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、請求書には法的に決まったフォーマットはありません。「誰が」「誰に」「いくら」「いつまでに」といった事項が明記されていれば、どんな書式でも構わないのです。

以下の通り、フリーランスの方向けに、請求書の見本を提供します。ご自分で請求書を作成する際の参考にしてくださいね。見本では、フリーライターが記事を執筆したケースを想定しています。

請求書の見本
請求書(見本)(画像作成:ミツモア)

次からは、各項目について順番に説明していきます。

①宛先(請求先)

誰に対して請求するのかを明記します。相手が法人で特定の担当者がいる場合、担当者名も記入してください。なお、相手が法人(事業所)である場合は「御中」を、相手が個人や法人の担当者等の場合は「様」を使用します。

②請求者(差出人)名

請求書を発行する人の名前を記載します。名前以外に、住所や電話番号を記載するのが一般的です。また、請求書に押印をする法的義務はありませんが、押印した方がより丁寧な印象を与えます。そして、押印する場合は事業者名や氏名に被らせるように押すのが通例です。

③請求書の通し番号

請求書を発行者側で管理する場合の通し番号を指します。「2019-01-02」のように、請求年・請求月・発行番号のように管理することも多いです。

④請求日・支払(入金)期限

請求書を発行した日や、いつまでに入金するかを記載します。入金日は請求書の発行側だけでは決められません。請求先にこちらの希望する日に入金可能かどうか、事前に確認しておきましょう。

⑤品番

同じ請求書内で、複数の請求を行う場合の通し番号です。

⑥品目

請求する内容を記載しましょう。今回はフリーライターの例ですので、「記事執筆料」を記載しています。工事業者であれば施工した工事の内容を、小売業であれば売り上げた商品の内容を記載しましょう。今回の見本例のように、複数の月に関する請求を1枚の請求書で行うことも可能です。

⑦単価

購入された商品やサービスの単価です。今回はフリーライターですので、1文字当たりの単価を記載しています。

⑧数量

売り上げた数を記載しましょう。今回はライターとして書き上げた記事の文字数を記載しています。単価×数量で、1つの請求内容あたりの金額を算出しましょう。

⑨概要(備考)

品目だけで書ききれない、補足内容について記載する欄です。今回は、記事の内容(税理士記事・弁理士記事)について記載しています。

⑩消費税額

売り上げた商品およびサービスにかかる、消費税の額を記載しましょう。売り上げが消費税の課税対象となるかどうかは、売り上げの種類によります。詳しくは、関連記事もご参照ください。

関連記事:【個人事業主の消費税】いつから払う?免税・課税の基準と方法について解説|ミツモア

⑪源泉徴収税額

ライターや講演者などの特定の業種においては、請求先の企業があらかじめ報酬額から所得税を徴収し、請求者に代わって納税します。報酬が源泉徴収の対象になるかどうかは、関連記事をご参照ください。

関連記事:フリーランスの源泉徴収とは?確定申告で還付を受けよう【税理士監修】|ミツモア

⑫請求金額

品目それぞれの金額を合算し、消費税と源泉徴収を差し引きして算出した金額です。最終的に請求する金額になります。

⑬振込先

入金する金融機関の情報を記載します。振込人名義を記載する際には、漢字だけでなくカタカナも記載しましょう。

⑭備考

請求書全体に関する、特記事項です。今回の見本では、手数料の負担は請求先起業である旨を記載しています。手数料の負担をどちらにするかに関しては、事前に確認しておいた方が丁寧です。

請求書作成時の注意点

請求書作成時の注意点

請求書に必要な記載事項を確認したところで、続いては請求書を作る際に注意すべき点をご紹介します。大切なお金のやり取りだからこそ、どちらかが決めつけで手続きを勝手に進めるべきではありません。事前に以下の注意点を確認してから請求書を作成してください。

  • 振込手数料をどちらが負担するのか
  • 源泉徴収税と消費税の関係性を理解しているか

振込手数料をどちらが負担するのか

フリーランスの報酬は基本的に銀行口座に振り込まれるため、あなたとクライアントのどちらが振込手数料を負担するのかによって請求書に記載する金額が変わります。あらかじめクライアントと「どちらが振込手数料を負担するのか」を確認しておきましょう。

こちらが一時的に負担し、後から請求するときは、「振込手数料額」と「手数料を加えた請求額」を記入してください。

源泉徴収税・消費税に気をつける

源泉所得税が発生する場合、請求書にはあらかじめ源泉徴収税額を差し引いた金額を記載します。

源泉徴収税とは請求者の代わりに報酬支払者が納める税金で、報酬支払者の支払額(フリーランスの多くはクライアントからの報酬が該当)の10.21%をあらかじめ差し引き、支払者はその徴収分を源泉徴収税として税務署に納税します(報酬額100万円以上は20.24%)。

また請求書に源泉徴収税を記載する際は、報酬に発生する消費税にも気をつけなければなりません。クライアントが支払う報酬の消費税が「内税」か「外税」かで、源泉徴収税の金額も変わってくるためです。事前に内税か外税かをクライアントに確認を取りましょう。

※消費税法改正により、2019年10月1日以降の報酬は10%、9月31日以前の報酬は8%で消費税を計算します。

報酬額の表記が内税(消費税込の金額)の場合

請求する報酬が内税表記の場合、報酬額と消費税額を合わせた額を元に源泉徴収税を計算します。

<報酬額が10万円の場合のケース(税額切り捨て)>

報酬 10万 + (10万 × 消費税10%) = 11万

11万 × 源泉徴収税 10.21% = 11,231円 ≒ 源泉徴収額 11,230円

このケースでクライアントに請求する報酬額は、10万 – 11,230円 = 88,770円です。

報酬額の表記が外税(報酬額と消費税が別表記)の場合

請求する金額を報酬額と消費税額で明確に分ける場合、源泉徴収税は報酬額のみで計算します。このケースでは源泉徴収の対象が報酬額のみになるためです。つまり報酬額が10万円だと、10万円 × 10.21% = 10,210円 を源泉徴収額として記載します。

このケースでクライアントに請求する額は、10万円 – 10,210円 + 消費税10,000円 = 99,790円 です。

オススメのテンプレート【3選】

黒スーツ姿の男性とファイル
オススメのテンプレート (画像提供:PIXTA)

請求書のフォーマットが自由だからといって、一から自分で作成したり「これでいいのかな…」と悩んだりするのは避けたいですよね。一般的に請求書にもある程度決まった型が存在し、テンプレートとしてサイトから無料でダウンロードできます。

ここからはミツモアメディアがオススメする、3つの請求書のテンプレートをご紹介します。

bizocean「書式の王様」

さまざまなビジネスを支援する「bizocean(ビズオーシャン)」のテンプレート、「書式の王様」はシンプルでオススメです。見やすさ・わかりやすさに定評があり、あらゆるビジネスシーンで使える王道タイプといえます。

元々一般的な窓付き封筒に対応もしているため、デザインをいじる必要もない非常に使い勝手のよいテンプレートです。

参考:bizocean 「請求書」の書式テンプレート

みんエク!「みんなのEXCELテンプレート」

「みんエク!」では請求書だけでなく、見積書や損益計算書、事業計画書などの書類のテンプレートが、EXCELテンプレートとして無料ダウンロード可能です。デザインが豊富だけでなく、単価や数量を記入するだけで自動計算する関数を埋め込んだタイプもあります。

参考:みんエク! みんなのExcelテンプレート 請求書

MFクラウド請求書 請求書テンプレート

カラフルかつ多様な形式の請求書を作成したいのであれば、「MFクラウド」の請求書テンプレートがオススメです。おしゃれテンプレートとして赤・緑・青・オレンジなどを基調にした、豊富なデザインの請求書を作成できます。

取引先にインパクトを与えたいのであれば、こちらを利用してみてはいかがでしょうか。

参考:マネーフォワード クラウド請求書 ビジネステンプレート集 請求書テンプレート一覧

オススメの請求書発行サービス

オススメの請求書作成サービス

書き方や注意点、便利なテンプレートがわかったとしても、請求書作成にはどうしても手間がかかるもの。そんなときにオススメなのが、請求書発行サービスを利用することです。

ネット上で作成できるクラウド型請求書発行サービスを使えば、素早く請求書が発行できます。また見積書・発注書・納品書・領収書などの発行や郵送代行にも対応しています。

ミツモアメディアオススメの請求書発行サービスのご紹介です。

MFクラウド請求書

「MFクラウド請求書」はあらかじめ登録しておいた取引先や品目を選ぶだけで、簡単に見積書・請求書・納品書・領収書などを作成できます。また、会計ソフト「MFクラウド会計」「MFクラウド確定申告」との自動連携によって、会計作業や確定申告作業の効率化も可能です。

公式サイトではMFクラウド請求書の利用で、年間約84万円のコスト削減が見込めると公表されています。

参考:Money Forward クラウド請求書

CLOUD PAPER

「CLOUD PAPER」は、ワンクリックでさまざまな機能が使える便利な請求書発行サービスです。たとえば以下の作業をワンクリックで行えます。

  • 見積書から請求書への変換
  • 見積書のPDF変換やブラウザからの直接印刷
  • 発注書・納品書・領収書の発行

また会計ソフト「freee」と連携でき、請求書のデータを自動的に送信できます。ソフトのみでクライアントへの見積請求書送付メールの送信まで実施できるのも魅力的です。

参考:CLOUD PAPER

board

「board」の強みは見積書を入力するだけで、発注書・発注請書・納品書・検収書・請求書・領収書・書類送付書を自動作成できる点です。またフリーランス・個人事業主のサポートも充実しています。

事実、公式サイトでは「有料継続率99%超」と明記されており、非常に高い満足度を記録していることがわかります。

参考:board

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