玄関や室内のドアは頻繁に交換するものではありません。そのため交換が必要になると、いくらかかるのか不安になる人も多いでしょう。
この記事ではドアの交換にかかる費用を①室内ドア②玄関ドア③勝手口ドアの3種類それぞれ解説します。
ドアの交換費用を安くするには?
ドアの交換費用を安くする方法の1つとして、補助金制度の活用があります。ドアをバリアフリー化や断熱目的のリフォームは、補助金の対象になることが多いです。詳しい条件や注意点、他のコストカット方法は記事の「ドア交換の費用を抑える方法」で解説しています。
ドアの交換は自力でできる?
ドアの交換を自力でやるのはおすすめしません。少しのズレで安全性が損なわれたり、不具合が起きやすくなったりするからです。特に玄関のドアの交換は安全性を考えて、業者に依頼した方が賢明でしょう。
種類別!ドア交換にかかる費用目安
室内ドア、玄関ドア、勝手口ドアを交換する場合、おおよその費用は以下の通りです。
室内ドア | 6万~17万円 |
玄関ドア | 30万~50万円 |
勝手口ドア | 6万~19万円 |
各ドアの費用について詳しく説明します。
ドアノブのみの交換や修理にかかる費用は関連記事で紹介しています。
室内ドアの交換費用目安
玄関ドアを交換する場合、費用相場は6万~17万円です。既存のドアと同じサイズやグレードのドアに交換するだけなら、10万円以下に抑えることができます。
しかし「せっかく交換するのだから、もっといいものにしたい」という場合は、ドア本体の費用だけでなく、取り付け費用やその他の工事費用が発生します。
ドア本体 | 2万~10万円 |
取り付け費用 | 3万~6万円 |
古いドアの撤去・処分 | 1万円 |
合計 | 6万~17万円 |
室内ドアでもドアのタイプを変えたい(引き戸を開き戸にしたいなど)場合は、壁の一部を壊さなければなりません。
壁を壊す作業があると費用は20万~35万円かかり、普通の室内ドア交換より高くなります。
玄関ドアの交換費用目安
玄関ドアを交換する場合、費用相場は30万~50万円です。玄関のドア交換には、ドア本体にかかる費用と取り付け費用、古いドアの撤去・処分費用が必要です。
ドア本体 | 20万~40万円 |
取り付け費用 | 3万5千~6万円 |
古いドアの撤去・処分 | 1万円 |
ゴムパッキンの交換費用 | 3万円程 |
合計 | 28万~50万円 |
ドアの素材によって値段は上下しますが、玄関ドアは50万円以内で交換できるでしょう。ドア本体を交換するだけなら、工事も1日で済むことがほとんどです。
ただし引き戸式から開き戸式にするなど、ドアのタイプそのものを変更する場合は大規模な工事が必要です。その場合は50万円以上の費用がかかります。予算と併せて交換方法を検討しましょう。
勝手口ドアの交換費用目安
勝手口ドアを交換する場合、費用相場は6万~19万円です。勝手口はキッチンの採光や通風、玄関を通らずに出入りできる利便性を目的として設けられています。
玄関ドアに比べると勝手口ドアは軽い作りであることがほとんどですが、交換費用の内訳は変わりません。
ドア本体 | 1万5千~12万円 |
取り付け費用 | 3万5千~6万円 |
古いドアの撤去・処分 | 1万円 |
合計 | 6万~19万円 |
勝手口ドアの場合、玄関ドアの交換費用より安く済みます。ただしガラスを使用したドアは、別途ガラス代やガラスのはめ込み費用が発生することがあるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
ドア交換にかかる費用は何に左右される?
ドア交換方法
ドアの交換方法は①ドアのみの交換②ドア枠とドアの両方を交換の2通りがあります。
ドアのみの交換費用は5万~20万円程度です。ドア枠を交換するために壁を壊す必要がないぶん、安く済みます。内訳はドア本体代、取り付け費用、古いドアの撤去・処分費用です。
ドアの表面の傷や汚れが気になって交換する場合は、表面だけ張り替える方法がおすすめです。
ドアだけでなくドア枠も交換する場合は、費用相場が50万円~と高くなります。
枠付きなのでドア本体の費用が高くなるほか、ドア枠を交換するには周りの壁を張り替える必要があるので費用がかさみます。
周りに壁を傷付けたくない方や費用を抑えたい方は、古いドア枠の上に新しいドア枠を取り付けるカバー工法がおすすめです。
ドアの機能
ドアの機能によって費用は変動します。
シンプルなドア | 2万~5万円程 |
機能性やデザイン性の高いドア | 5万~18万円程 |
鍵も付いていないシンプルなドアは安いですが、施錠や防音などの機能性やデザイン性があるドアは費用がかさみます。
また、ドアクローザーも交換する場合は、その分費用がかかります。ドアクローザーの交換費用は以下の通りです。
ドアクローザー本体 | 2万円程 |
交換費用 | 1万5千円程 |
合計 | 3万5千円程 |
ドアの種類
ドアの種類は①開き戸②引き戸の2種類です。それぞれの特徴を解説します。
なお開き戸から引き戸に変更するなど、開閉方式の異なるドアに交換する場合は交換費用が高くなります。
介護や子育て目的のリフォームは、補助金を受け取れる可能性があるので確認してみてください。
扉を前後に動かす、スタンダードなドアです。気密性や遮音性が高いほか、下にレールがないので掃除しやすいです。設置するには前後に十分なスペースが必要なので注意しましょう。
扉を左右にスライドさせるドアです。開閉に力が必要ないうえに、車いすやベビーカーでも不便を感じずに開け閉めできるのが魅力。バリアフリーの観点から引き戸を選ぶ方も多いです。
扉を開けっ放しにしていても見た目がスッキリします。ただし開き戸より引き戸の方が価格が少し高いことや、ドアの引き込み部が必要なので設置できる場所が限られていることがデメリットです。
ドアを交換するタイミング
毎日開閉するドアは時間の経過とともに老朽化してきます。汚れや凹みが目についたり、開けにくい、ピッタリ閉まらなくなったなど使いづらくなってきたりしたら換え時です。
ドアノブに異常を感じた場合の対処法は関連記事で解説しています。
室内ドアの寿命
開閉の回数にもよりますが、室内ドアの寿命はドア本体とドア枠で異なります。
ドア本体 | 約20年 |
ドア枠 | 15~20年 |
室内ドアの本体は、主にLVL材や集成材を使用しています。薄く加工した木材を何層にも重ねて圧着しているので耐久性に優れ、反りや割れも起きにくいです。
そのため、ドア本体よりドア枠が先に寿命を迎えるとされています。
ドア枠が歪んでしまうと、きちんと閉まらなくなったり、蝶番などの部品を交換しても開閉がスムーズにできなくなったりします。
よく使うドアの不具合はストレスにもつながるので、早めに交換を検討するとよいでしょう。
浴室ドアの交換目安や費用相場については関連記事をご覧ください。
玄関・勝手口の寿命
玄関や勝手口のドアの耐用年数は材質によって異なります。寿命の目安は以下の表をご覧ください。
金属製(アルミなど) | 20~30年 |
木製 | 15~20年 |
ゴムパッキン | 10年 |
引き戸式のドアは本体に問題がなくても、戸車が摩耗したり破損したりして、3~4年で交換が必要になることがあります。
外気や雨風にさらされる玄関や勝手口のドアは、室内のドアより耐用年数が短めです。交換も同時期になる傾向があります。
以下のケースに当てはまったらドアの交換を検討しましょう。
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ドア交換の費用を抑える方法
ドア交換に費用がかかるのは仕方ないにしても、正直なところ「できるだけ抑えたい」と思うのではないでしょうか。そんな人のために、少しでも費用を抑えるためのポイントを紹介します。
ドアの表面だけ張り替える
「ドアの表面が汚れたり、傷ついたりしているから交換したい」という方には、ドアの表面の画材だけ張り替えることをおすすめします。
費用目安は4万~6万円。他の交換方法に比べて安く済みます。表面だけ張り替えることが可能か、業者に確認してみましょう。
またこの方法は、ドアが壊れていないけど部屋の雰囲気を少し変えたい人にもおすすめです。
ドア枠の交換はカバー工法を選ぶ
ドア枠ごと交換する全交換は、周辺の外壁や内装も壊さなければなりません。その分費用も工期もかかります。
一方、既存のドア枠の上から新しいドア枠を被せて取り付けるカバー工法なら、工期が短くなるだけでなく交換費用も安く済みます。
全交換は30万~50万円程かかりますが、カバー工法なら20万円程と全交換の約半分に抑えられることもあるのです。
またドア本体やドア枠に傷みがない場合は、蝶番やドアラッチなどの金具の交換だけで済む場合もあります。
補助金制度を活用する
「介護や子育てのためにドアをバリアフリー化したい」「断熱改修をしたい」という方は、ドアの交換に補助金制度を使えることが多いです。またドアの交換と同時に他の工事も行って省エネ対策を行った場合も、補助金制度を活用できるケースがあります。
ただし締め切りが複雑だったり、申請者が発注者ではなく事業者だったりします。スケジュールは事前に把握し、リフォームは補助金制度に対応している事業者に依頼しましょう。
ドア交換の補助金制度については、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:玄関ドアリフォームの補助金制度はこの6つ!あなたはどれの対象?条件や申請方法も解説|ミツモア |
業者の相見積もりを行う
ドアの交換費用を抑えたいなら、複数の業者から見積もりをもらう「相見積もり」をしましょう。相見積もりを行うことで不当に高額での施工を避けることができるほか、対応が良くて信頼できる業者を選ぶことができます。
相見積もりにはミツモアがおすすめ。簡単な質問に答えるだけで、最大5つの見積もりを無料で受け取れます。また業者の口コミをチェックできるうえに、気になることがあったらチャットで質問することもできます。
火災保険がおりるケースも
予測不能な事故でドアが壊れた場合は、火災保険がおります。具体的な例をいくつか紹介します。
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契約している保険が、事故による破損補償が含まれているかどうか確認しましょう。
ドアの交換はどこに依頼する?DIYも可能?
ここではドア交換の依頼先や業者選びのコツ、自力での交換について説明します。
ドア交換の依頼先は?
ドア交換は以下の5箇所に依頼することができます。
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建具屋
メリット |
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デメリット |
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リフォーム業者
メリット |
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デメリット |
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便利屋
メリット |
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デメリット |
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ホームセンター
メリット |
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デメリット |
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ハウスメーカー
メリット |
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デメリット |
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技術力と安い費用、リフォームへの対応力を考えると、地域密着型のリフォーム業者がおすすめです。
ドア交換の依頼先を選ぶ際は、アフター保証が充実している業者に頼むと良いでしょう。口コミなどで対応を確認しておくと、信頼できる業者を選べますよ。
補助金制度を使う場合は対応してくれる業者に依頼しよう
ドアの交換は条件に当てはまれば補助金制度を活用することができます。
補助金制度を使いたい場合は、対応してくれる業者に依頼しましょう。発注者ではなく、リフォーム業者が補助金を申請しなくてはならないケースもあるからです。
具体的には、補助金申請の経験がある業者で、お住まいの地域に事務所がある業者がおすすめです。
ドアの交換に使える補助金制度については、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2022年】玄関ドアリフォームの補助金制度はこの6つ!あなたはどれの対象?条件や申請方法も解説|ミツモア |
自力での交換は難しい
自力でドアの交換をするのはおすすめしません。特に玄関のドアの交換をDIYで行うのは絶対に避けてください。失敗した場合、セキュリティーの安全性が低くなってしまい危険です。
また室内のドアでも少しのズレで異音やガタつきが発生してしまいます。ドアの採寸や設置は難しい作業なので、手遅れになる前に業者に依頼してください。
ドアノブの交換やゴムパッキンの補修はDIY可能
室内ドアのドアノブ交換ならば、自力でも交換可能です。詳しい方法は関連記事で説明しているので参考にしてください。
関連記事:【場所別】ドアノブ交換/修理の費用相場!高くなるケースや安く抑える方法を具体的に解説!|ミツモア |
玄関ドアのゴムパッキンが切れた場合、接着剤があれば自分で補修することができます。
あくまでも応急処置なので、根本的な改善ではありません。ゴムパッキンは取り外しも取り付けも難しいので、業者に依頼しましょう。
賃貸や分譲マンションの場合は管理会社に連絡しよう
賃貸のマンションやアパートにお住まいの場合は、業者に依頼する前に管理会社に連絡しましょう。指定の業者に依頼する必要があるからです。
経年劣化が原因で玄関ドアや室内ドアを交換する場合は、所有者である管理会社やオーナーが費用を負担してくれます。
経年劣化ではなく不注意でドア壊してしまったら、ドア交換は自己負担です。
また分譲マンションの場合も、事前に管理会社や管理人に連絡する必要があります。玄関部分は購入者の専有部分ではなく、マンション全体の共用部分と見なされることが多いからです。
関連記事:マンションの玄関ドアは交換できる?リフォーム方法や費用相場!交換できないケースも|ミツモア |
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ミツモアでは、ドアの交換・修理業者への一括見積もりが可能です。どの業者さんも実績があるので、一度見積もりを取ってみることをおすすめします。
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