浴室ドアの寿命は15~25年。湿気やカビの影響を受けやすく、故障することが多い部品です。使用上の不具合がある場合やパッキン部分にカビが大量繁殖している場合は、浴室ドアの修理・交換を検討しましょう。
ここでは症状別の修理方法や自力で修理する手順、業者に依頼したときの費用相場などを解説します。
浴室ドアの修理・交換は自分でできる?
ドアノブやゴムパッキンなどの部品交換であれば自分でも比較的カンタンにできます。DIYに慣れていれば、同じサイズのドアへの交換も可能でしょう。サイズの違うドア枠に変えるなど、家そのものに手を加える場合は業者に依頼すべきです。
修理・交換作業ごとに自分でできるのか、業者に依頼したほうが良いのかまとめてみました。
浴室ドアの修理・交換方法 | DIYで作業可能 | 業者に依頼 |
ドアノブを修理する | 〇 | 〇 |
アクリルパネル部分を交換する | 〇 | 〇 |
パッキンを交換する | 〇 | 〇 |
ドアのみ交換する | 〇 | 〇 |
ドア枠を外してドア枠とドアを交換する | ✕ | 〇 |
既存の枠の上から新しい枠とドアを取り付ける(カバー工法) | ✕ | 〇 |
ドアの症状ごとに、必要な修理はざっくり以下の通りです。
症状 | 修理方法 |
ドアノブが壊れた、使いにくい | |
アクリルパネル部分が壊れた | |
浴室から水が漏れる | |
パッキン部分のカビがひどい | |
ドアの開閉がうまくいかない | |
ドアが外れやすい |
ドアのみの交換で済むのか、ドア枠も交換しなくてはならないのかは、ドアの型番や故障状況によって変わります。業者に相談してみましょう。
浴室のドアを自分で修理・交換する方法
ここでは浴室のドアを修理・交換する方法を解説します。トピックは以下の通りです。
浴室のドアノブを修理する方法
浴室のドアノブが故障したらまず、取っ手部分のネジをしっかり止めてください。ネジ穴が外から見えない場合は、マイナスドライバーを台座のすき間に入れて台座を外し、見えてきたネジを締めましょう。
ネジを締めても不具合が解消されない場合は、ドアノブを交換してください。詳しい交換手順は関連記事で紹介しています。サイズを正確に把握する必要があるので、不安な方は業者に依頼すると良いでしょう。
浴室ドアのアクリルパネル部分を交換する方法
浴室ドアの半透明部分はアクリルパネルであることが多いです。物をぶつけてアクリルパネルが割れた場合、ドアの裏表どちらかにでもゴムパッキンがあれば自力で修理・交換ができます。
アクリルパネルの交換をDIYでやったときの費用は3,000~5,000円です。裏表ともにゴムパッキンがない場合は、ドアごと交換する必要があります。
アクリルパネルが割れたら、防水性のテープを貼って補修しましょう。テープで応急処置ができたら、なるべく早くアクリルパネルを交換します。
元々使っていたアクリルパネルと同じ厚み、大きさのアクリルパネルを用意してください。ホームセンターやネットで購入できます。交換手順は以下の通りです。軍手と眼鏡、長ズボンを用意しておけば安心して作業できます。
アクリルパネル部分の交換手順 |
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ドアの種類によって手順が変わるので、ネジの外し方などは商品の説明書をご覧ください。難しいと感じた方は、業者に依頼した方が良いでしょう。
またドアがガラスでできている場合は、自力で修理・交換するのは危険です。必ず業者に頼んでください。
浴室ドアのパッキンを交換する方法
パッキンが歪んでいたり割れていたりしたら、水漏れが起こってしまいます。また換気が不十分だと、パッキン部分にカビが大量発生します。
そのような場合はパッキンの交換を行いましょう。ホームセンターなどで3,000円程度で購入できます。交換手順は以下の通りです。
ゴムパッキンの交換方法 |
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浴室ドア下のゴムパッキンを交換する場合は、浴室側に付いているカバーを外すとパッキンが出てきます。自力でやるのが不安な場合は、業者に依頼してください。
浴室のドアを交換する方法
同一型番同士の浴室ドアのみを交換するのであれば、自ら行うことが可能です。以下の手順で行いましょう。製造年が古いと製造中止になっていることもあります。このような場合にはメーカーに在庫があるか、まずは確認してみてください。
浴室のドアのみを交換する手順 |
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ドアの廃棄をする必要があるほか、既存の枠のままで良いのかの判断を素人がするのは難しいです。ドアのみの交換なら自力でもできますが、基本的には業者に頼んだ方が安心でしょう。
また壁を壊して新しいドア枠を取り付ける場合や、既存のドア枠の上から新しいドア枠を取り付けて交換する場合は、必ず業者に依頼してください。難易度が高く、素人が自力で交換するのはおすすめしません。
浴室ドアの修理・交換を業者に頼むときの費用相場
浴室ドア部品の修理や交換を業者に頼んだ時の費用は以下のようになります。
ドアノブ修理 | 8,000~10,000円 |
ドアノブ交換 | 10,000~20,000円+交換部品代 |
アクリルパネルの交換 | 20,000~30,000円 |
ドアパッキンの交換 | 4,000~6,000円 |
浴室ドア自体の交換は、ドアの種類によって費用が変動します。開き戸から折れ戸など、タイプの違うドアに交換する場合は、下記の費用より高くなると考えてください。
開き戸の場合 | |
ドアのみの交換 | 30,000~50,000円 |
枠+ドアの交換 | 70,000~100,000円 |
カバー工法 | 50,000円 |
折れ戸の場合 | |
ドアのみの交換 | 30,000~60,000円 |
枠+ドアの交換 | 80,000~120,000円 |
カバー工法 | 60,000~70,000円 |
引き戸の場合 | |
ドアのみの交換 | 80,000~100,000円 |
枠+ドアの交換 | 130,000~160,000円 |
カバー工法 | 100,000円 |
費用はドアの状態や種類によって変動します。正確な費用を知りたい方は、業者に見積もりをもらいましょう。
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浴室ドアの修理・交換費用の内訳
作業の手間(難易度)などにより変動はありますが、費用は以下の3つの要素から成り立っていることが一般的です。
- 商品代(浴室ドア代)
- 工事代(交換・コーキング作業費など)
- 諸経費(交通費・駐車場代・廃棄費用など)
通常は半日前後の作業ですが、日数は工事の難易度などにより変わってきます。
工事費の時間換算は難しく「工事一式」という形で見積もられるのが一般的。見積もりの内容に疑問を感じた場合は細かく質問し、あらかじめ疑問点をクリアにしておくと安心です。
浴室ドアの修理費用を安く依頼するコツ
ここでは浴室ドアの修理費用を安く依頼する方法を3つ紹介します。
まとめてリフォームを行う
浴室ドアの修理費用を安くしたい場合は、他のものも一緒に修理やリフォームすると良いです。壁の解体や配管工事、業者の移動などにかかるお金を1回分にすることができます。
特に浴室の近くにある洗面所は一緒にリフォームするのにピッタリ。やりたい修理やリフォームに複数対応してくれる業者に依頼しましょう。
交換する場合は同じ型番のものにする
同じ型番のものに交換すれば、費用を抑えることができます。大きさや開閉方法のドアにしたい場合はドア枠ごと交換する必要があり、壁を壊して作業することになります。
ただしドア枠の状態によっては、カバー工法を行うために別の型番のドアを購入しなくてはなりません。ドアを購入する前に、業者へ確認しておきましょう。
複数業者から見積もりをもらう
見積もりは複数の業者からもらいましょう。費用を比較して安い業者に依頼できるうえに、見積もりの詳しさから信頼できる業者かどうかの判断ができます。
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浴室ドアの交換事例
実際の浴室ドアの交換事例を2つご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
事例①:カバー工法によるドア種類の交換
築30年の集合住宅で、浴室ドアを開き戸から折れ戸に変更する事例です。
内容 | スペースが狭く開き戸も重かったので、折れ戸へ交換。既存の枠に新たな枠を取り付けるカバー工法により浴室ドアを交換。 |
作業時間 | 約半日 |
費用総額 | 約6.5万円 |
事例②:開き戸から折れ戸への交換+ドア枠交換
ドアノブの破損による浴室ドアの交換事例です。
内容 | 浴室ドアがきちんと閉まらないためドア枠を交換し、浴室ドア自体を開閉がスムーズな折れ戸へ交換。 |
作業時間 | 約2時間 |
費用総額 | 約7万円 |
浴室ドア本体の種類と選び方のポイント
ここでは浴室ドアの種類や特徴、また選ぶ際のポイントについても解説します。
浴室ドアの主な種類
浴室ドアの種類は以下の3つです。それぞれの特徴について解説します。
折れ戸は、ドアの中央部分が縦に折れて開閉するタイプの浴室ドアです。
ドアがコンパクトに畳めるため、ユニットバスなどスペースがない浴室に向いています。また比較的安価で購入できるのがこの折れ戸タイプ。
ただし扉中央の蝶番(ちょうつがい)やレールに負荷がかかって壊れやすい点や、スライドレールにホコリがたまりやすい点がデメリットです。また小さなお子さんがいる場合、指などをはさんでしまうこともあるので注意が必要です。
開き戸は、ドアノブ・取っ手などを使い前後に開閉するタイプの浴室ドアです。
力を入れなくても開閉でき、ドア枠にスライドレールがないのでホコリもたまりにくく掃除がしやすいのがメリットです。
一方で浴室ドアを開閉するための面積が広いことから、浴室や脱衣所が狭い場合には向きません。また身体の不自由な人にはやや使いにくいというデメリットもあります。
引き戸は、ドアを左右に開閉するタイプの浴室ドアです。
床との段差が少なく開口部も広いので、他のタイプに比べてバリアフリーに適しています。他の種類よりも開閉に力が要らないのもメリットといえるでしょう。
ただ他のドアより若干高額で、レールにホコリがたまりやすい点がデメリットといえます。またドアの引き込み部が必要なため、場所によっては取り付けられないことも。
浴室ドアや交換部品の選び方
浴室ドア以外の部品(ドアノブ、アクリルパネルなど)は、ホームセンターなどで購入できます。部品のメーカーが不明でも、大きさや厚みが分かれば相談に乗ってもらえるでしょう。
浴室ドアも交換部品も、専門業者に依頼した方が安く購入できる可能性があります。慎重に検討しないと水漏れを起こすリスクがあるので、部品選びから業者に相談した方が安心です。
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